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初恋の人が竜神だった。
彼は約束を守ってくれて、ステファニアを迎えに来てくれた。
――なのに、ステファニアは拒絶したのだ。他でもない、彼のことを。
そのことに気づいたときには、全てが手遅れだった。
竜神の花嫁として幾重ものレースを重ねた白いウエディングドレスで着飾った彼女は、竜族式の結婚式を挙げた。
純粋無垢を現す真っ白なウエディングドレスに、彼――竜神ヴェルディグリスの瞳の色の青い花束を手に、赤いカーペットの上を進む。
ベールを被った視線の先には冷徹な表情で佇むヴェルディグリスがいる。
白いタキシードを身に付けているのは、人間界の習わしに寄せてくれているのだろう。
神父の姿はない。彼こそが神であるから、神への仲介となる神父は必要ないのだ。
支度を手伝ってくれたメイドから、教会に似せたこの場所は五十年に一度人間の花嫁を迎えるために建てられたのだと聞いた。
竜族にとってはさして意味をなさない建物らしいのだが、人間の花嫁にとっては重要な意味を持つのでしょう、と彼女は口にした。
(……順番がチグハグだわ)
すでにステファニアはヴェルディグリスのものとなったあとだ。いまさら結婚式を挙げても、と思ってしまう。
けれど、同時に区切りは必要なのだと理解もしていた。
父も母も呼べない結婚式。
それは、一重に彼女の過ちが招いた結果だった。
本来なら国を挙げた祝祭となるはずの竜神との結婚式をこんなにひっそりとした形で行うのはステファニアが『逃げた』からだ。
彼女は必死の弁明をしたが、受け入れられなかった。
その理由の一つとして、王女であるヴィクトリアの品位をあまりに下げる発言が出来なかったこともある。
王国の守護を願い竜神と結婚するというのに、その王国の王女が花嫁を陥れたなど、醜聞が過ぎる。
とてもではないが、口にはできなかった。
だが、その結果、ステファニアは『竜神の花嫁という責務から逃げ出した』というレッテルを受け入れざるを得なかった。
もはや、彼女には王女ヴィクトリアの名誉と自身の立場のどちらに重きを置くべきなのか、わからなくなっている。
(きっと、素直に話すべきなのはわかっているわ)
けれどその結果、ヴェルディグリスが王国に失望したら王国は滅ぶのではないか。
そう考えると恐ろしくて、口に出せずにいる。華奢な両肩に、王国の民全ての命が乗っている。
下手なことは言えば、無辜の民の命が散る。その重責に口が重くなるのだ。
しずしずと人のいない赤いカーペットを歩き、ヴェルディグリスの前に立つ。
眉間に皺を寄せたままの彼は、それでもそっとベールに手を伸ばした。
ベールが捲られると視界がより鮮明になって、人ならざる彼の美貌が目に焼き付く。
(貴方に会いたくて逃げたのだ、と。口にして許されるのかしら)
ヴェルディグリスはステファニアの逃走を『魔法による誘導があったことは認めよう』と口にした。
その上で『全くの不同意だったわけではない。そこまで強制力の強い魔法ではなかった』とも言ったのだ。
彼女の中にあった、僅かな気持ち。
初恋の人――つまり、ヴェルディグリスに会いたい、という気持ちが利用されたのだ。
話をほとんど聞いてもらえないまま、結婚式を挙げるとメイドへ放り出された。
この後、話が出来ればいいのだが。
そう思いながら、そっとステファニアは瞼を閉じる。
唇に触れる体温は、とても冷たかった。
* * *
「まってください、話、話を……!」
「俺を嫌っている娘の話など聞きたくはないな」
誓いのキスをした後、竜神はおもむろにステファニアを抱き上げた。
そこそこの重量がある白いウエディングドレスごと抱き上げられて、すたすたと歩き出した竜神に目を白黒させてしまう。
竜神にとってウエディングドレスの重みなど大したことはないのだろう。
彼は「最低限のやるべきことは終わった」と言って、一夜を共にした部屋に入ったのだ。
これから行われることがわからないほど、彼女とて子供ではない。
だが、その前に誤解を解いておきたいと、必死に言い募ってもヴェルディグリスは素っ気ない。
どさりといささか乱暴にベッドに降ろされたステファニアは懸命に口を開く。
肩を押されてベッドに倒されながらも、言い募った。
「誤解です! 私は貴方様を嫌ってなど――!」
「うるさい口だ」
深い口づけが落とされる。誓いのキスのときのような触れるだけのものではない。
吐息ごと全てを飲み込むように舌を舐めあげられる。
「ふ、あ」
呼吸をするタイミングがわからない。
されるがままに口づけに集中していると、するすると着るのに苦労したドレスが脱がされていく。
上半身がむき出しになって素肌に空気が触れて少し寒い。
(当たり前だけれど、慣れていらっしゃるわ)
竜神は五十年に一度花嫁を迎える。
人間からすれば長い年月だが、悠久の時を生きる竜族にとってはそうではない。
今までにヴェルディグリスが迎え入れた花嫁の人数を考えれば、慣れていて当然だった。
理性では理解しているのに、心が痛む。
ステファニアの前に幾人もの花嫁がいた事実に心臓が切り裂かれるようだ。
(私は、彼の唯一ではないの)
寿命の違いから仕方のないことだと納得しているはずなのに、それでも痛む心を抱えてそっと瞼を閉じる。
目の前のキスにだけ集中するように、意識を集めるとひんやりとした空気に触れていた胸元にふいに手が添えられてびくりと肩が跳ねる。
竜族の体温は人間より低い。それを知ったのは、先日抱かれたときだった。
むにむにと形を変えるのを楽しむように胸を揉みしだかれる。
ぴくぴくと肩が跳ねて反応してしまう様すら楽しんでいるのだろう。
やっと唇が離れていく。
少しの切なさを覚えながら瞼を押し上げると、整いすぎて怖いほど端整な顔が間近でステファニアを射抜くように見つめている。
「俺がいなければ生きていけない身体にしてやる」
低い声で囁かれた言葉に、お腹の奥がきゅんと疼く。
快楽を知った身体は、彼の言葉に期待をしているのだ。
はしたない、と思うけれどどうしようもない本能だ。
「あ、ヴェルディグリス様……!」
「ヴェルでいい。長い名前は夜は呼びにくいだろう?」
「ヴェル様……!」
縋るように手を伸ばす。首の手を回して甘えるようにすり寄ると、彼は深く息を吐く。
複雑な心を抱えたまま、彼女は初恋の竜神に身を任せることを選んだ。
「……全く、人間の女はわからんな」
戸惑いが言葉に滲んでいるのは、彼の中でステファニアは『逃げ出すほど竜神の花嫁になりたくなかった』という誤解が解けていないからだ。
実際はそうではない。言葉で聞き入れてくれないのなら、身体で分かってもらうしかない。そう彼女は開き直った。
彼曰く『身体の相性は最高』らしいので。きっと理解してもらえると信じている。
「あっ、まって……! 太い……っ!!」
「くっ」
快楽に歪む表情に、ヴェルディグリスが自身で感じてくれることが嬉しくてたまらない。
彼は約束を守ってくれて、ステファニアを迎えに来てくれた。
――なのに、ステファニアは拒絶したのだ。他でもない、彼のことを。
そのことに気づいたときには、全てが手遅れだった。
竜神の花嫁として幾重ものレースを重ねた白いウエディングドレスで着飾った彼女は、竜族式の結婚式を挙げた。
純粋無垢を現す真っ白なウエディングドレスに、彼――竜神ヴェルディグリスの瞳の色の青い花束を手に、赤いカーペットの上を進む。
ベールを被った視線の先には冷徹な表情で佇むヴェルディグリスがいる。
白いタキシードを身に付けているのは、人間界の習わしに寄せてくれているのだろう。
神父の姿はない。彼こそが神であるから、神への仲介となる神父は必要ないのだ。
支度を手伝ってくれたメイドから、教会に似せたこの場所は五十年に一度人間の花嫁を迎えるために建てられたのだと聞いた。
竜族にとってはさして意味をなさない建物らしいのだが、人間の花嫁にとっては重要な意味を持つのでしょう、と彼女は口にした。
(……順番がチグハグだわ)
すでにステファニアはヴェルディグリスのものとなったあとだ。いまさら結婚式を挙げても、と思ってしまう。
けれど、同時に区切りは必要なのだと理解もしていた。
父も母も呼べない結婚式。
それは、一重に彼女の過ちが招いた結果だった。
本来なら国を挙げた祝祭となるはずの竜神との結婚式をこんなにひっそりとした形で行うのはステファニアが『逃げた』からだ。
彼女は必死の弁明をしたが、受け入れられなかった。
その理由の一つとして、王女であるヴィクトリアの品位をあまりに下げる発言が出来なかったこともある。
王国の守護を願い竜神と結婚するというのに、その王国の王女が花嫁を陥れたなど、醜聞が過ぎる。
とてもではないが、口にはできなかった。
だが、その結果、ステファニアは『竜神の花嫁という責務から逃げ出した』というレッテルを受け入れざるを得なかった。
もはや、彼女には王女ヴィクトリアの名誉と自身の立場のどちらに重きを置くべきなのか、わからなくなっている。
(きっと、素直に話すべきなのはわかっているわ)
けれどその結果、ヴェルディグリスが王国に失望したら王国は滅ぶのではないか。
そう考えると恐ろしくて、口に出せずにいる。華奢な両肩に、王国の民全ての命が乗っている。
下手なことは言えば、無辜の民の命が散る。その重責に口が重くなるのだ。
しずしずと人のいない赤いカーペットを歩き、ヴェルディグリスの前に立つ。
眉間に皺を寄せたままの彼は、それでもそっとベールに手を伸ばした。
ベールが捲られると視界がより鮮明になって、人ならざる彼の美貌が目に焼き付く。
(貴方に会いたくて逃げたのだ、と。口にして許されるのかしら)
ヴェルディグリスはステファニアの逃走を『魔法による誘導があったことは認めよう』と口にした。
その上で『全くの不同意だったわけではない。そこまで強制力の強い魔法ではなかった』とも言ったのだ。
彼女の中にあった、僅かな気持ち。
初恋の人――つまり、ヴェルディグリスに会いたい、という気持ちが利用されたのだ。
話をほとんど聞いてもらえないまま、結婚式を挙げるとメイドへ放り出された。
この後、話が出来ればいいのだが。
そう思いながら、そっとステファニアは瞼を閉じる。
唇に触れる体温は、とても冷たかった。
* * *
「まってください、話、話を……!」
「俺を嫌っている娘の話など聞きたくはないな」
誓いのキスをした後、竜神はおもむろにステファニアを抱き上げた。
そこそこの重量がある白いウエディングドレスごと抱き上げられて、すたすたと歩き出した竜神に目を白黒させてしまう。
竜神にとってウエディングドレスの重みなど大したことはないのだろう。
彼は「最低限のやるべきことは終わった」と言って、一夜を共にした部屋に入ったのだ。
これから行われることがわからないほど、彼女とて子供ではない。
だが、その前に誤解を解いておきたいと、必死に言い募ってもヴェルディグリスは素っ気ない。
どさりといささか乱暴にベッドに降ろされたステファニアは懸命に口を開く。
肩を押されてベッドに倒されながらも、言い募った。
「誤解です! 私は貴方様を嫌ってなど――!」
「うるさい口だ」
深い口づけが落とされる。誓いのキスのときのような触れるだけのものではない。
吐息ごと全てを飲み込むように舌を舐めあげられる。
「ふ、あ」
呼吸をするタイミングがわからない。
されるがままに口づけに集中していると、するすると着るのに苦労したドレスが脱がされていく。
上半身がむき出しになって素肌に空気が触れて少し寒い。
(当たり前だけれど、慣れていらっしゃるわ)
竜神は五十年に一度花嫁を迎える。
人間からすれば長い年月だが、悠久の時を生きる竜族にとってはそうではない。
今までにヴェルディグリスが迎え入れた花嫁の人数を考えれば、慣れていて当然だった。
理性では理解しているのに、心が痛む。
ステファニアの前に幾人もの花嫁がいた事実に心臓が切り裂かれるようだ。
(私は、彼の唯一ではないの)
寿命の違いから仕方のないことだと納得しているはずなのに、それでも痛む心を抱えてそっと瞼を閉じる。
目の前のキスにだけ集中するように、意識を集めるとひんやりとした空気に触れていた胸元にふいに手が添えられてびくりと肩が跳ねる。
竜族の体温は人間より低い。それを知ったのは、先日抱かれたときだった。
むにむにと形を変えるのを楽しむように胸を揉みしだかれる。
ぴくぴくと肩が跳ねて反応してしまう様すら楽しんでいるのだろう。
やっと唇が離れていく。
少しの切なさを覚えながら瞼を押し上げると、整いすぎて怖いほど端整な顔が間近でステファニアを射抜くように見つめている。
「俺がいなければ生きていけない身体にしてやる」
低い声で囁かれた言葉に、お腹の奥がきゅんと疼く。
快楽を知った身体は、彼の言葉に期待をしているのだ。
はしたない、と思うけれどどうしようもない本能だ。
「あ、ヴェルディグリス様……!」
「ヴェルでいい。長い名前は夜は呼びにくいだろう?」
「ヴェル様……!」
縋るように手を伸ばす。首の手を回して甘えるようにすり寄ると、彼は深く息を吐く。
複雑な心を抱えたまま、彼女は初恋の竜神に身を任せることを選んだ。
「……全く、人間の女はわからんな」
戸惑いが言葉に滲んでいるのは、彼の中でステファニアは『逃げ出すほど竜神の花嫁になりたくなかった』という誤解が解けていないからだ。
実際はそうではない。言葉で聞き入れてくれないのなら、身体で分かってもらうしかない。そう彼女は開き直った。
彼曰く『身体の相性は最高』らしいので。きっと理解してもらえると信じている。
「あっ、まって……! 太い……っ!!」
「くっ」
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