328 / 715
第328話 vsイーミアル
しおりを挟む
「まぁ、どう足掻いたってお前とは敵対する運命なんだ。諦めてくれやエルフのねーちゃん」
「そうだな。そろそろ時間もなさそうだ」
バルザックがチラリと移した視線の先にいたのは、アニタの隣で横たわるフードルだ。
「仕方ないわね……。今更2人増えたくらいどうってことないわ! プラチナの冒険者を相手にしたこと、後悔させてあげる!」
イーミアルは、フードルに切り落とされた杖の先端を拾い上げ、それに魔力を込めた。
「【魔法の矢】!」
得意気な笑みを浮かべるイーミアル。その周囲に現れたのは、20をも超える光球だ。それはプラチナを自負するに相応しい技量。
基本的な魔法が故に、魔術師としての力量を測る指標としても扱われる魔法の矢。
相手に自分の実力を見せつけるには必要十分。並の相手ならばそれだけで戦意を喪失してしまうだろう。
――そう、並の相手ならばだ。
「ふん。魔法の矢くらい詠唱しろ。そう長いものでもあるまい。この時代の魔術師は、面倒臭がりなのか?」
バルザックがそれを鼻で笑うと、ギルド支給のワンドを小さく手元で回して見せた。
「我が魔力は我が信念。我が信念は全てを貫き全てを穿つ……【魔法の矢】」
イーミアルは目を見開いた。その結果は明白であり、数えるまでもなかったのだ。
「バカなっ!?」
それは数だけではなかった。バルザックの周囲に出現した30もの光球は、イーミアルの物よりもずっと大きく眩く輝いていた。それは魔力量だけではなく、精度をも上回っている証拠だ。
「くッ……まやかしだッ!」
イーミアルが杖を振り下ろすと、魔法の矢がバルザックに襲い掛かる。
それをバルザックは、顔色1つ変えずに迎撃して見せたのだ。それがどれだけ難しいことか、少しでも魔法を齧ったことがあるならばわかるはず。
魔法の矢同士が衝突し、パァンと小さな衝撃波を発生させながらも次々と弾け飛んでいく。
そして全てを撃ち落としても尚、バルザックには残弾が残っていた。
「魔力量に胡座をかいている証拠だな。基礎はいいが、基本がなっちゃいない。宝の持ち腐れだ。まるであの時のくじょ……ゲフンゲフン」
バルザックがわざとらしく咳き込むと、それを隣で見ていたゲオルグは無気力な表情で鼻をほじっていた。
「あー……。こりゃ俺の出番ねーわ……」
「なんだ? 私と変わるか?」
「いいよもう。時間もないし久しぶりの生身の身体なんだから、レギーナとザラにも活躍させてやってくれ」
「さすがは団長。皆の見せ場を作ってやるとは」
ほんの少しだけ頬を緩めたバルザックは、残っていた魔法の矢を撃たずに消した。
それに腹を立てたのはイーミアルだ。ナメられている。そう考えても仕方がない。
「バカね。折角のチャンスを棒に振るなんて!」
イーミアルが杖の先端を掲げると同時に、バルザックは控えめに片手を上げ、人差し指と中指をイーミアルへと向けたのだ。
その瞬間、耳を劈くような甲高い音が通り過ぎ、何かがイーミアルの右脚をブチ抜き、鮮血が舞った。
「――ッ!?」
「おっ? レギーナに撃ち抜かれて悲鳴を上げなかったのは初めてじゃねーか? エルフのねーちゃんも中々根性あるな」
足に力が入らず崩れ落ちるイーミアル。その後ろには貫通した1本の矢が地面に突き刺さっていた。
右脚のふとももには500円玉ほどの穴。衝撃で破れてしまったローブは無残にも垂れ下がり、流れ出る血液でじわじわと変色していく。
それでもイーミアルは諦めなかった。痛みに耐えながらも垂れ下がったローブを引きちぎり、それを足に巻き付け止血を試みたのだ。
「まだ、やる気かよ。ウチの騎士団に欲しいくらいだ」
「ザラ。縛り上げろ」
バルザックがぼそりと呟くと一陣の風が舞い、何処からともなく現れた黒ずくめの女性が、イーミアルの背後に立っていた。
首に巻いたマフラーのような物で口を覆い隠すその姿は、さながら忍者のよう。
「貴様ッ! どこから湧いて……」
ザラは流れるような動きでイーミアルの両手を片手で抑え込みながらも、喉元に突き立てたのは黒刃の短剣。
「なんで、俺のイフリートはダメで、ザラのウェポンイーターは許されるんだよ……」
ゲオルグが愚痴を溢す間に、ザラはイーミアルを縛り上げた。
そしてその周りを囲まれながらも、イーミアルは反抗的な目を崩さない。
「お前の負けだ。私達を2人だと侮っていたのが敗因だったな」
「いや、お前がそのまま戦っても勝ってただろ……」
バルザックは持っていたワンドで、ゲオルグを容赦なく引っ叩く。
「早くやれ」
「ハイハイ。人使いが荒いことで……。すまんなエルフのねーちゃん」
ニヤリといやらしい笑みを浮かべたゲオルグは、イーミアルの首元からローブの中に手を突っ込んだ。
「ぐむむーッ!」
イーミアルが口を開くごとに、じっとりと湿っていく猿ぐつわ。必至の抵抗を試みるも、縛り上げられていては無駄である。
それに引き換え、イーミアルの身体をまさぐるゲオルグはどことなく嬉しそうだ。
数分後。疲れ切ったイーミアルの胸元からゲオルグの手が引き抜かれると、持っていたのは帰還水晶。
「やっぱあったわ」
「どうやら死なずに済んだようだな」
バルザックはそれを受け取り、地面へと叩きつけた。
水晶の破片が飛び散り、中から現れたのは帰還ゲート。
「じゃぁな。楽しかったぜ」
ゲオルグは縛られたイーミアルをヒョイと片手で持ち上げると、勢いよく振り回しその中へと放り投げた。
「ふごぉー!」
悲鳴のような何かはゲートが閉じると同時にプツリと途切れ、辺りには静寂が訪れる。
「よし。上手くいったな?」
バルザックの言葉に、ゲオルグとザラは顔を見合わせ無言で頷く。
すると3人はそのまま走り出し、何も言わずに森の中へと消えていったのだ。
「ちょっと待って!」
引き留めようと手を伸ばしたアニタであったがそれが届くはずもなく、ずぶ濡れのアニタとフードルだけがその場に取り残されたのである。
「そうだな。そろそろ時間もなさそうだ」
バルザックがチラリと移した視線の先にいたのは、アニタの隣で横たわるフードルだ。
「仕方ないわね……。今更2人増えたくらいどうってことないわ! プラチナの冒険者を相手にしたこと、後悔させてあげる!」
イーミアルは、フードルに切り落とされた杖の先端を拾い上げ、それに魔力を込めた。
「【魔法の矢】!」
得意気な笑みを浮かべるイーミアル。その周囲に現れたのは、20をも超える光球だ。それはプラチナを自負するに相応しい技量。
基本的な魔法が故に、魔術師としての力量を測る指標としても扱われる魔法の矢。
相手に自分の実力を見せつけるには必要十分。並の相手ならばそれだけで戦意を喪失してしまうだろう。
――そう、並の相手ならばだ。
「ふん。魔法の矢くらい詠唱しろ。そう長いものでもあるまい。この時代の魔術師は、面倒臭がりなのか?」
バルザックがそれを鼻で笑うと、ギルド支給のワンドを小さく手元で回して見せた。
「我が魔力は我が信念。我が信念は全てを貫き全てを穿つ……【魔法の矢】」
イーミアルは目を見開いた。その結果は明白であり、数えるまでもなかったのだ。
「バカなっ!?」
それは数だけではなかった。バルザックの周囲に出現した30もの光球は、イーミアルの物よりもずっと大きく眩く輝いていた。それは魔力量だけではなく、精度をも上回っている証拠だ。
「くッ……まやかしだッ!」
イーミアルが杖を振り下ろすと、魔法の矢がバルザックに襲い掛かる。
それをバルザックは、顔色1つ変えずに迎撃して見せたのだ。それがどれだけ難しいことか、少しでも魔法を齧ったことがあるならばわかるはず。
魔法の矢同士が衝突し、パァンと小さな衝撃波を発生させながらも次々と弾け飛んでいく。
そして全てを撃ち落としても尚、バルザックには残弾が残っていた。
「魔力量に胡座をかいている証拠だな。基礎はいいが、基本がなっちゃいない。宝の持ち腐れだ。まるであの時のくじょ……ゲフンゲフン」
バルザックがわざとらしく咳き込むと、それを隣で見ていたゲオルグは無気力な表情で鼻をほじっていた。
「あー……。こりゃ俺の出番ねーわ……」
「なんだ? 私と変わるか?」
「いいよもう。時間もないし久しぶりの生身の身体なんだから、レギーナとザラにも活躍させてやってくれ」
「さすがは団長。皆の見せ場を作ってやるとは」
ほんの少しだけ頬を緩めたバルザックは、残っていた魔法の矢を撃たずに消した。
それに腹を立てたのはイーミアルだ。ナメられている。そう考えても仕方がない。
「バカね。折角のチャンスを棒に振るなんて!」
イーミアルが杖の先端を掲げると同時に、バルザックは控えめに片手を上げ、人差し指と中指をイーミアルへと向けたのだ。
その瞬間、耳を劈くような甲高い音が通り過ぎ、何かがイーミアルの右脚をブチ抜き、鮮血が舞った。
「――ッ!?」
「おっ? レギーナに撃ち抜かれて悲鳴を上げなかったのは初めてじゃねーか? エルフのねーちゃんも中々根性あるな」
足に力が入らず崩れ落ちるイーミアル。その後ろには貫通した1本の矢が地面に突き刺さっていた。
右脚のふとももには500円玉ほどの穴。衝撃で破れてしまったローブは無残にも垂れ下がり、流れ出る血液でじわじわと変色していく。
それでもイーミアルは諦めなかった。痛みに耐えながらも垂れ下がったローブを引きちぎり、それを足に巻き付け止血を試みたのだ。
「まだ、やる気かよ。ウチの騎士団に欲しいくらいだ」
「ザラ。縛り上げろ」
バルザックがぼそりと呟くと一陣の風が舞い、何処からともなく現れた黒ずくめの女性が、イーミアルの背後に立っていた。
首に巻いたマフラーのような物で口を覆い隠すその姿は、さながら忍者のよう。
「貴様ッ! どこから湧いて……」
ザラは流れるような動きでイーミアルの両手を片手で抑え込みながらも、喉元に突き立てたのは黒刃の短剣。
「なんで、俺のイフリートはダメで、ザラのウェポンイーターは許されるんだよ……」
ゲオルグが愚痴を溢す間に、ザラはイーミアルを縛り上げた。
そしてその周りを囲まれながらも、イーミアルは反抗的な目を崩さない。
「お前の負けだ。私達を2人だと侮っていたのが敗因だったな」
「いや、お前がそのまま戦っても勝ってただろ……」
バルザックは持っていたワンドで、ゲオルグを容赦なく引っ叩く。
「早くやれ」
「ハイハイ。人使いが荒いことで……。すまんなエルフのねーちゃん」
ニヤリといやらしい笑みを浮かべたゲオルグは、イーミアルの首元からローブの中に手を突っ込んだ。
「ぐむむーッ!」
イーミアルが口を開くごとに、じっとりと湿っていく猿ぐつわ。必至の抵抗を試みるも、縛り上げられていては無駄である。
それに引き換え、イーミアルの身体をまさぐるゲオルグはどことなく嬉しそうだ。
数分後。疲れ切ったイーミアルの胸元からゲオルグの手が引き抜かれると、持っていたのは帰還水晶。
「やっぱあったわ」
「どうやら死なずに済んだようだな」
バルザックはそれを受け取り、地面へと叩きつけた。
水晶の破片が飛び散り、中から現れたのは帰還ゲート。
「じゃぁな。楽しかったぜ」
ゲオルグは縛られたイーミアルをヒョイと片手で持ち上げると、勢いよく振り回しその中へと放り投げた。
「ふごぉー!」
悲鳴のような何かはゲートが閉じると同時にプツリと途切れ、辺りには静寂が訪れる。
「よし。上手くいったな?」
バルザックの言葉に、ゲオルグとザラは顔を見合わせ無言で頷く。
すると3人はそのまま走り出し、何も言わずに森の中へと消えていったのだ。
「ちょっと待って!」
引き留めようと手を伸ばしたアニタであったがそれが届くはずもなく、ずぶ濡れのアニタとフードルだけがその場に取り残されたのである。
21
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
迷宮アドバイザーと歩む現代ダンジョン探索記~ブラック会社を辞めた俺だが可愛い後輩や美人元上司と共にハクスラに勤しんでます
秋月静流
ファンタジー
俺、臥龍臼汰(27歳・独身)はある日自宅の裏山に突如できた洞窟を見つける。
語り掛けてきたアドバイザーとやらが言うにはそこは何とダンジョン!?
で、探索の報酬としてどんな望みも叶えてくれるらしい。
ならば俺の願いは決まっている。
よくある強力無比なスキルや魔法? 使い切れぬ莫大な財産?
否! 俺が望んだのは「君の様なアドバイザーにず~~~~~っとサポートして欲しい!」という願望。
万全なサポートを受けながらダンジョン探索にのめり込む日々だったのだが…何故か元居た会社の後輩や上司が訪ねて来て…
チート風味の現代ダンジョン探索記。
修学旅行のはずが突然異世界に!?
中澤 亮
ファンタジー
高校2年生の才偽琉海(さいぎ るい)は修学旅行のため、学友たちと飛行機に乗っていた。
しかし、その飛行機は不運にも機体を損傷するほどの事故に巻き込まれてしまう。
修学旅行中の高校生たちを乗せた飛行機がとある海域で行方不明に!?
乗客たちはどこへ行ったのか?
主人公は森の中で一人の精霊と出会う。
主人公と精霊のエアリスが織りなす異世界譚。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる