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第365話 茶番劇場
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翌朝。屋敷に滞在している全ての招待客を呼び出したニールセン公。
場所は3階の会議室。そこは所謂軍議を開催する場所として使用する巨大な部屋。
招待客全員が一堂に会しても有り余るほどのスペースを誇り、その中心に置かれているのは楕円形の巨大な円卓。日差しの所為か、東側の窓はカーテンが閉じられていた。
「皆様にお集まりいただいたのは、ノースヴェッジ家の御令嬢であらせられるレナ様を殺害した罪人を特定した為でございます」
恐らく普段はニールセン公が座るであろう玉座にも似た豪華な椅子。その隣に立ち、声を上げたのはレストール卿の護衛グラーゼン。
会場がどよめきの声に包まれると、観音開きの扉が開け放たれ、入って来たのは後ろ手に縛られたヴィルヘルムとその従者達。
周りは騎士達が厳重に取り囲み、その最後尾にはニールセン公とアレックスが追従していた。
そんな状態にもかかわらずヴィルヘルムは余裕の表情を浮かべていて、オロオロと焦っているのは何も知らされていない従者達と、それを招待客の中から見ていた第2王女のグリンダだけ。
ヴィルヘルムはまだ知らないのだ。自軍が既に敗れてしまっていることを。ヴィルヘルムの部屋には、砦方面が見える窓が付いていないのである。
「この者こそが、我が息子の婚約者であるレナを手に掛けた首謀者とその一味である! ヴィルヘルムは私とノースヴェッジ家が繋がるのを恐れ、阻止しようとレナの殺害を企てた。これは純然たる事実であり、この発言には公爵である前に1人の騎士として命を賭ける所存である!」
突然のニールセン公の宣言に、更に騒がしくなる招待客達。貴族の最高位たる公爵が命を賭けるのだ。その言葉の重みがどれほどのものかわからぬ者はいない。
「何を言い出すかと思えば笑止千万。早くこの拘束を解いてください。私が罪人である証拠でもあるのですか? まさか公爵ともあろう者が憶測で事を進めようとは……。敵国とは言え、ニールセン公のことは良きライバルだと自負していたのですが、残念でなりませんよ」
「憶測などではない。今それを証明してやろう」
ニールセン公が手を叩くと、再び開いた扉。そこに立っていたのは九条である。
「九条!? 何故ここに!?」
そう叫んでしまったのは第2王女のグリンダ。九条はコット村へと帰ったはずなのである。
たとえ九条の従魔達がどれだけ優秀であったとしても、この短期間ではシュトルムクラータとコット村の往復なぞ出来やしないのだ。
「俺がここにいてはダメなんですか? ちゃんと招待状もありますが?」
「村はどうしたの!? まさか見捨てたわけじゃ……」
「途中で考えを改めたんですよ。村の救出が間に合わず、結婚式にも出られなければ無駄足になると。だから引き返した。結婚式には確実に間に合いますからね」
「それを見捨てたと言うのです! あなたは本当にプラチナの冒険者なのですか!? もっとプラチナとしての自覚を……」
「待て待て。冗談だよ……。ホントにそんな理由で帰って来たと思ったのか? そもそもお前の言ってる事もおかしいだろ。冒険者だというなら最初から依頼すればいいじゃないか。俺は村が危ないと聞いただけだ。村を守れなんて言われてないし、そんな義務もない。俺は貴族でも軍人でもない一般の冒険者なんだが?」
九条のバカにでもしたかのような言い草に、悔しそうな表情を見せるグリンダであったが、それもほんの一瞬。
「よくこのような状況で冗談なぞ言えたものね。では、何故帰って来たのです!?」
「レナが教えてくれたんだよ。コット村は安全だと。死者の声を聴くのは得意なんでね」
「あらあら。とんだ無能ですわね。今頃コット村は無くなっているでしょう。九条が戻れば、助けられた命もあったかもしれませんのに……」
「それほどまでに確実な情報なのか? おかしいな……。レナは『ヴィルヘルム卿がコット村なんて寂れた村を襲うはずがない』と言っていたのを聞いた――と言っているんだが?」
それには誰もが目を見張った。レナが殺害された時、九条はこの街にいなかったのだ。
もちろんレナが殺害されたことも、現場検証の会話の内容も知り得ない。にも拘らず、ヴィルヘルムの言葉をまるでその場で聞いたかのように話す九条。
レナの死を知ったのであれば、引き返すには申し分ない理由である。その言葉に疑いの余地はなく、九条とグリンダどちらに信憑性があるのかは明白であった。
「俺はレナの言葉を信じて戻って来た。レナを弔い、その怨みを晴らしてやろうと思ってな。それが間違っていると思うなら第2王女はその情報源を開示するべきでは?」
「そ……それは……」
言えるわけがない。それを言ってしまえば、グリンダは自分からヴィルヘルムとの繋がりを証明してしまうことになる。
コット村は確実に襲われる。グリンダの言っていることは真実だ。なのに、それを口に出来ないもどかしさ。それは全身を掻きむしりたくなるほどだが、グリンダは喉まで出かかっているそれを必死に耐えた。
そんなグリンダをヴィルヘルムは信じられなかった。グリンダは九条を負かしたい。その想いが先行し、今にも自分との関係をバラしてしまいそうに見えたのだ。
「そんなことはどうでもいいでしょう!? それよりも私がレナ嬢の殺害を命じた首謀者だという証拠は何処なのですか!? まさかそれもレナ嬢から聞いたからとは言いませんよね? たとえ九条がそう聞いたとしても、私達には聞こえぬ声。証拠にはなりませんよ!」
「もちろんだ」
九条の後ろの開け放たれたままの扉。そこから入って来たのは縛られた小柄な男とネスト。
ヴィルヘルムはそれを見てもピクリとも反応しない。
「何者ですか?」
「この者がレナを殺した張本人です」
と言っても、それは九条の用意した精巧なレナの人形のこと。
故にその動作は緩慢であり、複雑な動きは不可能。それは不自然極まりなく、注意深く観察すれば作り物であることがバレてしまう。
だからこそ九条はレナの人形を世話する使用人を付けた。それはニールセン公から最も信頼されている熟練のメイド長であり、紅い念珠の事を皆の前で証言した仕掛け人でもあった。
相手がレナの自害を装おうとするならば、目撃者がいる間は犯行には及ばない。使用人が離れるのはレナが眠りについた時だけである。
ある程度レナが殺されるタイミングを操作できるのだから不審者の特定は安易であり、加えてザラほどの実力があればそれを始末するのは造作もないこと。
「これを見ればわかるでしょう?」
ネストがその男の胸ポケットに手を突っ込むと、出てきたのは真っ赤なブレスレット。
それに真っ先に反応したのはアレックスだ。
「それはレナの!?」
アレックスがそれをネストから受け取ると、自分の白いブレスレットと合わせて見比べる。違うのは色だけで、それ以外は瓜二つ。
いくつもの玉に紐を通し束ねたブレスレット。その結び目は独特であり、そこから垂れ下がる糸の束は柳のようにしなやかで、霊妙な美しさすら感じさせる。
この世界に数珠はない。それは唯一無二であり、九条にしか作れないであろう意匠である。
「確かにレナ嬢を殺害したのはその男かもしれんが、それだけだろう? 私がそれをその男に指示したとでも言うのか!?」
「コイツはそう言っているぞ?」
九条がネストに視線を投げかけると、ネストは縛っていた男を後ろから小突く。
「ヴィルヘルムの依頼で、俺がノースヴェッジの令嬢を殺した。間違いない……」
観念したかのように低い声で首を垂れる男。
「嘘だッ! そんな訳があるか!!」
血相を変え叫ぶヴィルヘルム。このままでは真犯人へと仕立てられ上げてしまうのだから当然だ。
ヴィルヘルムは本当に知らなかった。確かにレナ殺害の計画は立てた。とは言え、それが明るみに出たとしても、自分とは結び付かないように細心の注意を払って行動してきたのだ。
殺しの依頼も本人が直接することはなく、わざわざローレンス卿の末端の使用人を使いに出したほど。その報酬も足がつかないようにと、わざわざマネーロンダリングした使途秘匿金を当てるなど徹底していた。
故に、暗殺者として雇った男も依頼主の名は知らないはずなのだ。
「これは罠だ! 誰かが私をハメようとしているんだ!!」
ある意味正解である。九条が暗殺者をよみがえらせたが、依頼主までは特定できなかった。
しかし、そんなことはどうでもいいのだ。九条達はそれがヴィルヘルムの計画であることは知っている。ならば、嘘の証言をさせればいいだけなのだから。
とは言え、ヴィルヘルムはまだ逆転できると思っていた。待っていれば待機させていた軍がシュトルムクラータを包囲する計画。それまでは罪を認めず、時間を稼げばいいのだから……。
場所は3階の会議室。そこは所謂軍議を開催する場所として使用する巨大な部屋。
招待客全員が一堂に会しても有り余るほどのスペースを誇り、その中心に置かれているのは楕円形の巨大な円卓。日差しの所為か、東側の窓はカーテンが閉じられていた。
「皆様にお集まりいただいたのは、ノースヴェッジ家の御令嬢であらせられるレナ様を殺害した罪人を特定した為でございます」
恐らく普段はニールセン公が座るであろう玉座にも似た豪華な椅子。その隣に立ち、声を上げたのはレストール卿の護衛グラーゼン。
会場がどよめきの声に包まれると、観音開きの扉が開け放たれ、入って来たのは後ろ手に縛られたヴィルヘルムとその従者達。
周りは騎士達が厳重に取り囲み、その最後尾にはニールセン公とアレックスが追従していた。
そんな状態にもかかわらずヴィルヘルムは余裕の表情を浮かべていて、オロオロと焦っているのは何も知らされていない従者達と、それを招待客の中から見ていた第2王女のグリンダだけ。
ヴィルヘルムはまだ知らないのだ。自軍が既に敗れてしまっていることを。ヴィルヘルムの部屋には、砦方面が見える窓が付いていないのである。
「この者こそが、我が息子の婚約者であるレナを手に掛けた首謀者とその一味である! ヴィルヘルムは私とノースヴェッジ家が繋がるのを恐れ、阻止しようとレナの殺害を企てた。これは純然たる事実であり、この発言には公爵である前に1人の騎士として命を賭ける所存である!」
突然のニールセン公の宣言に、更に騒がしくなる招待客達。貴族の最高位たる公爵が命を賭けるのだ。その言葉の重みがどれほどのものかわからぬ者はいない。
「何を言い出すかと思えば笑止千万。早くこの拘束を解いてください。私が罪人である証拠でもあるのですか? まさか公爵ともあろう者が憶測で事を進めようとは……。敵国とは言え、ニールセン公のことは良きライバルだと自負していたのですが、残念でなりませんよ」
「憶測などではない。今それを証明してやろう」
ニールセン公が手を叩くと、再び開いた扉。そこに立っていたのは九条である。
「九条!? 何故ここに!?」
そう叫んでしまったのは第2王女のグリンダ。九条はコット村へと帰ったはずなのである。
たとえ九条の従魔達がどれだけ優秀であったとしても、この短期間ではシュトルムクラータとコット村の往復なぞ出来やしないのだ。
「俺がここにいてはダメなんですか? ちゃんと招待状もありますが?」
「村はどうしたの!? まさか見捨てたわけじゃ……」
「途中で考えを改めたんですよ。村の救出が間に合わず、結婚式にも出られなければ無駄足になると。だから引き返した。結婚式には確実に間に合いますからね」
「それを見捨てたと言うのです! あなたは本当にプラチナの冒険者なのですか!? もっとプラチナとしての自覚を……」
「待て待て。冗談だよ……。ホントにそんな理由で帰って来たと思ったのか? そもそもお前の言ってる事もおかしいだろ。冒険者だというなら最初から依頼すればいいじゃないか。俺は村が危ないと聞いただけだ。村を守れなんて言われてないし、そんな義務もない。俺は貴族でも軍人でもない一般の冒険者なんだが?」
九条のバカにでもしたかのような言い草に、悔しそうな表情を見せるグリンダであったが、それもほんの一瞬。
「よくこのような状況で冗談なぞ言えたものね。では、何故帰って来たのです!?」
「レナが教えてくれたんだよ。コット村は安全だと。死者の声を聴くのは得意なんでね」
「あらあら。とんだ無能ですわね。今頃コット村は無くなっているでしょう。九条が戻れば、助けられた命もあったかもしれませんのに……」
「それほどまでに確実な情報なのか? おかしいな……。レナは『ヴィルヘルム卿がコット村なんて寂れた村を襲うはずがない』と言っていたのを聞いた――と言っているんだが?」
それには誰もが目を見張った。レナが殺害された時、九条はこの街にいなかったのだ。
もちろんレナが殺害されたことも、現場検証の会話の内容も知り得ない。にも拘らず、ヴィルヘルムの言葉をまるでその場で聞いたかのように話す九条。
レナの死を知ったのであれば、引き返すには申し分ない理由である。その言葉に疑いの余地はなく、九条とグリンダどちらに信憑性があるのかは明白であった。
「俺はレナの言葉を信じて戻って来た。レナを弔い、その怨みを晴らしてやろうと思ってな。それが間違っていると思うなら第2王女はその情報源を開示するべきでは?」
「そ……それは……」
言えるわけがない。それを言ってしまえば、グリンダは自分からヴィルヘルムとの繋がりを証明してしまうことになる。
コット村は確実に襲われる。グリンダの言っていることは真実だ。なのに、それを口に出来ないもどかしさ。それは全身を掻きむしりたくなるほどだが、グリンダは喉まで出かかっているそれを必死に耐えた。
そんなグリンダをヴィルヘルムは信じられなかった。グリンダは九条を負かしたい。その想いが先行し、今にも自分との関係をバラしてしまいそうに見えたのだ。
「そんなことはどうでもいいでしょう!? それよりも私がレナ嬢の殺害を命じた首謀者だという証拠は何処なのですか!? まさかそれもレナ嬢から聞いたからとは言いませんよね? たとえ九条がそう聞いたとしても、私達には聞こえぬ声。証拠にはなりませんよ!」
「もちろんだ」
九条の後ろの開け放たれたままの扉。そこから入って来たのは縛られた小柄な男とネスト。
ヴィルヘルムはそれを見てもピクリとも反応しない。
「何者ですか?」
「この者がレナを殺した張本人です」
と言っても、それは九条の用意した精巧なレナの人形のこと。
故にその動作は緩慢であり、複雑な動きは不可能。それは不自然極まりなく、注意深く観察すれば作り物であることがバレてしまう。
だからこそ九条はレナの人形を世話する使用人を付けた。それはニールセン公から最も信頼されている熟練のメイド長であり、紅い念珠の事を皆の前で証言した仕掛け人でもあった。
相手がレナの自害を装おうとするならば、目撃者がいる間は犯行には及ばない。使用人が離れるのはレナが眠りについた時だけである。
ある程度レナが殺されるタイミングを操作できるのだから不審者の特定は安易であり、加えてザラほどの実力があればそれを始末するのは造作もないこと。
「これを見ればわかるでしょう?」
ネストがその男の胸ポケットに手を突っ込むと、出てきたのは真っ赤なブレスレット。
それに真っ先に反応したのはアレックスだ。
「それはレナの!?」
アレックスがそれをネストから受け取ると、自分の白いブレスレットと合わせて見比べる。違うのは色だけで、それ以外は瓜二つ。
いくつもの玉に紐を通し束ねたブレスレット。その結び目は独特であり、そこから垂れ下がる糸の束は柳のようにしなやかで、霊妙な美しさすら感じさせる。
この世界に数珠はない。それは唯一無二であり、九条にしか作れないであろう意匠である。
「確かにレナ嬢を殺害したのはその男かもしれんが、それだけだろう? 私がそれをその男に指示したとでも言うのか!?」
「コイツはそう言っているぞ?」
九条がネストに視線を投げかけると、ネストは縛っていた男を後ろから小突く。
「ヴィルヘルムの依頼で、俺がノースヴェッジの令嬢を殺した。間違いない……」
観念したかのように低い声で首を垂れる男。
「嘘だッ! そんな訳があるか!!」
血相を変え叫ぶヴィルヘルム。このままでは真犯人へと仕立てられ上げてしまうのだから当然だ。
ヴィルヘルムは本当に知らなかった。確かにレナ殺害の計画は立てた。とは言え、それが明るみに出たとしても、自分とは結び付かないように細心の注意を払って行動してきたのだ。
殺しの依頼も本人が直接することはなく、わざわざローレンス卿の末端の使用人を使いに出したほど。その報酬も足がつかないようにと、わざわざマネーロンダリングした使途秘匿金を当てるなど徹底していた。
故に、暗殺者として雇った男も依頼主の名は知らないはずなのだ。
「これは罠だ! 誰かが私をハメようとしているんだ!!」
ある意味正解である。九条が暗殺者をよみがえらせたが、依頼主までは特定できなかった。
しかし、そんなことはどうでもいいのだ。九条達はそれがヴィルヘルムの計画であることは知っている。ならば、嘘の証言をさせればいいだけなのだから。
とは言え、ヴィルヘルムはまだ逆転できると思っていた。待っていれば待機させていた軍がシュトルムクラータを包囲する計画。それまでは罪を認めず、時間を稼げばいいのだから……。
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