368 / 715
第368話 後始末
しおりを挟む
「おにーちゃん。今日はどこ行くの?」
「まずは砦の跡地に行って、その後は観光しながら雑貨屋か貴金属の店でも巡ろうかな」
「捕虜の人を取り返しに、敵が攻めてくるかもしれないから?」
「んー。まぁそれもあるが、今回の俺の目的は魂の回収なんだよ」
シュトルムクラータの街を出てフェルス砦跡地へと歩みを進めているのは、俺とミアとカガリ。
ヴィルヘルムは捕らえたが、停戦交渉はまだ先の話。危険がないとも限らないので俺だけの予定だったのだが、ミアがどうしてもというのでこのような形になった。
あと数日で婚約公示期間が明け、それと同時にアレックスとレナの挙式。それまでにシルトフリューゲル側に伝令として赴いたアドルフ枢機卿が戻らなければ、街の教会から他の司教を呼ばなければならないのだ。
ローレンスが教会と裏で繋がっているならアドルフ枢機卿もヴィルヘルム側だった可能性は否めず、万が一相手側の陣営にアドルフ枢機卿がいた場合、バルザックの隕石落としでシルトフリューゲル軍もろとも吹き飛ばしているかもしれないのだ。その為、魂を回収しての死亡確認をしようという訳である。
「ここに砦があったなんて信じられないね」
「そ……そうだな……」
なだらかな坂道を下っていくと、そこはフェルス砦のあった場所。今は少しの基礎と無数の瓦礫が散乱しているだけで見るも無残。
まだ形を残している建材は再利用できそうだが、再建にはかなりの骨を折りそうだ。
「そういえば、おにーちゃん。グリンダ王女様にノルディックさんの魂が憑いてるって言ってたけど本当?」
「いや? 自白させるための作戦なだけで何も憑いてないぞ? ノルディックならウチのダンジョンにいるだろ?」
「やっぱりそーなんだ。王女様のおにーちゃんを見る目がなんか怖かったから……。もし……もしだよ? ノルディックさんの魂を呼び出してってお願いされたらどうする?」
「第2王女の頼みを聞いてやるいわれはないから普通に断るだろうな。……というか、今の状態では無理なんだよ。デュラハンと化したノルディックを解放したらどうなるか、俺にもわからないんだ。最悪、肉体と同時に魂も消滅してしまうのかもしれない。やってみないとわからんというのが本音だ」
「そっか……。なんか王女様かわいそう……」
被害者であるミアから、まさかそのような言葉が出て来るとは思わなかった。
ミアの悲壮感漂うその表情は、恐らく本心。煽っているわけではなさそうだ。
第2王女が反省し、改心したと言うならばその意図も汲み取れるが、贔屓目に見てもそれはない。
「どうしてそう思うんだ? 因果応報じゃないか……」
「うん。わかってはいるんだけど、自分がもし王女様と同じ立場だったらって考えると……。私はおにーちゃんと会えなくなったら寂しいもん。おにーちゃんは、私がいなくなっちゃったらどうする?」
「いなくなる予定なのか?」
「そうじゃない……けど……」
その真意は何処にあるのだろうか? 単純に俺の前から姿を消すだけであり、それがミアの意思であるのなら尊重しよう。しかし、そうではなかった場合……。第2王女がノルディックを諦められないように、俺も無駄に足掻こうとするのだろうか……。
死霊術で呼び出した魂に仮初の肉体を与えることは可能だ。それを生きていると定義するのは難しいが、意思疎通が出来ないよりはマシだろう。
それを本人が望むかは、また別の話ではあるのだが……。
「ミアがいなくなると困るなぁ。俺はウサギと一緒で寂しいと死んじゃうからなぁ」
「そんなわけないでしょ!」
ミアは、カガリの上で腰に手を当てご立腹の構え。真面目な話なのはわかっているが、少々茶化し過ぎただろうか?
だが、そんなことは考えたくもなかった。それを未然に防ぐ為にも俺がいるのだ。
今の俺にとって、死は本当の意味での別れではなくなってしまった。それはミアだって知っていること。だからこそ生きている前提で解釈した。
「そうだなぁ……。ミアがいなくなったら、全力で探し出すだろうなぁ。なんたって俺には優秀な従魔達がついてる。王族や貴族にも知り合いがいるし、今までの恩を返せと脅してミアを探させるのも悪くない」
「ホントに? 別の担当さん取ったりしない? グレイスさんとか美人だし……」
「するわけないだろ。俺がギルドに所属しているのはミアと一緒にいる為だぞ? ミアがいなきゃギルドなんてとっくの昔に辞めてるよ」
「ホントにぃ? 辞めちゃったらどうするの?」
「そうだなぁ。自給自足の生活も悪くないが無一文も心配だな……。カネがなくなれば何処かで仕事を探すとは思うが……」
恐らくそうなっても生活には苦労しないだろう。元プラチナプレートという肩書はデカイ。現代版死霊術の魔法書を買えば占いなどでも食っていけるだろうし、イタコの真似事で開業するのも悪くない。
ネクロガルドなら俺を高く評価してくれそうだが、何をやらされるかわかったもんじゃない。それは最終手段といったところか……。
「そうだ! 再就職先はシーサーペント海賊団なんてどうだ? 多分顔パスで入団出来るぞ?」
「ダメ! それじゃおにーちゃんが捕まっちゃう!」
「……じゃぁ、そうならない為にもミアには俺を見張っててもらわないとな」
そう言いながらもミアの頭を撫でてやると、満足したのかパァっと明るい笑顔を見せる。
「うん!」
ひとまずは安堵したのか機嫌を戻した様子で、その後は久しぶりの外出を無邪気に堪能するいつものミアであった。
砦の跡地を超え、バルザックの作ったクレーターへと向かう。もちろんシルトフリューゲル陣営とは反対側だ。
小高い丘のように盛り上がった縁を登っていくと、見えてきたのは巨大な蟻地獄。その底にはうっすらと水が溜まっていた。
地下水が溢れ出しているなら、いずれはここもクレーター湖のようになるのかもしれない。
「カガリ。どうだ?」
「近くに人の気配はありません」
「よし」
ミアには見えていないであろう彷徨う無数の魂を前に、予め用意しておいた麻布を地面に敷き胡坐をかく。
うっすい麻布を何重にもしたところで、剥き出しの大地に正座をするのは流石にキツイ。
「よっこらせっと……」
辺りに人がいないとは言え、ここは戦場であった場所。長居をするつもりはなく、さっさと仕事を終わらせてしまおうと大きく深呼吸をしてから印相を組む。
印相とは仏様の使うジェスチャーのこと。右手の指を伸ばし、手のひらを前に向けるのが施無畏印。左手を外に向けて下げ、指先を垂らすのが与願印だ。
奈良の大仏と同じポーズだと言えば、わかりやすいだろうか。施無畏印は相手に対する恐怖を和らげる意味を持ち、与願印は願いを聞き届けるという意味を持つ。
今風に言うなら『どしたん? 話聞くよ?』と、迷える魂達に訴えかけているのである。
ほんの少しとは言え、ここは敵国の領土内。声を出しての読経に気付かれてしまえば、問答無用で襲われかねない。見たこともない怪しげな儀式をしていれば、それも当然。故の看経である。それは心の中でお経を読むという意味。
数分ほどで集まって来た魂達が頭上でやわらかな渦を巻き、看経を終えると魔法書を開きそれらを全て受け入れる。
そっと閉じた魔法書を見て、横からひょっこりと顔を覗かせるミア。
「終わった? すーききょーいた?」
「いや、喜ぶべきか悔やむべきかわからんが、アドルフ枢機卿はいなかった。ついでに言うとローレンス卿もだ……」
「そっか……」
「よし、用事は済んだ。さっさと帰って昼飯にしよう。その後は、ミアも観光……するだろ?」
「うん!」
硬い地面に手を突き立ち上がると、俺達はそそくさとその場を後にした。
「まずは砦の跡地に行って、その後は観光しながら雑貨屋か貴金属の店でも巡ろうかな」
「捕虜の人を取り返しに、敵が攻めてくるかもしれないから?」
「んー。まぁそれもあるが、今回の俺の目的は魂の回収なんだよ」
シュトルムクラータの街を出てフェルス砦跡地へと歩みを進めているのは、俺とミアとカガリ。
ヴィルヘルムは捕らえたが、停戦交渉はまだ先の話。危険がないとも限らないので俺だけの予定だったのだが、ミアがどうしてもというのでこのような形になった。
あと数日で婚約公示期間が明け、それと同時にアレックスとレナの挙式。それまでにシルトフリューゲル側に伝令として赴いたアドルフ枢機卿が戻らなければ、街の教会から他の司教を呼ばなければならないのだ。
ローレンスが教会と裏で繋がっているならアドルフ枢機卿もヴィルヘルム側だった可能性は否めず、万が一相手側の陣営にアドルフ枢機卿がいた場合、バルザックの隕石落としでシルトフリューゲル軍もろとも吹き飛ばしているかもしれないのだ。その為、魂を回収しての死亡確認をしようという訳である。
「ここに砦があったなんて信じられないね」
「そ……そうだな……」
なだらかな坂道を下っていくと、そこはフェルス砦のあった場所。今は少しの基礎と無数の瓦礫が散乱しているだけで見るも無残。
まだ形を残している建材は再利用できそうだが、再建にはかなりの骨を折りそうだ。
「そういえば、おにーちゃん。グリンダ王女様にノルディックさんの魂が憑いてるって言ってたけど本当?」
「いや? 自白させるための作戦なだけで何も憑いてないぞ? ノルディックならウチのダンジョンにいるだろ?」
「やっぱりそーなんだ。王女様のおにーちゃんを見る目がなんか怖かったから……。もし……もしだよ? ノルディックさんの魂を呼び出してってお願いされたらどうする?」
「第2王女の頼みを聞いてやるいわれはないから普通に断るだろうな。……というか、今の状態では無理なんだよ。デュラハンと化したノルディックを解放したらどうなるか、俺にもわからないんだ。最悪、肉体と同時に魂も消滅してしまうのかもしれない。やってみないとわからんというのが本音だ」
「そっか……。なんか王女様かわいそう……」
被害者であるミアから、まさかそのような言葉が出て来るとは思わなかった。
ミアの悲壮感漂うその表情は、恐らく本心。煽っているわけではなさそうだ。
第2王女が反省し、改心したと言うならばその意図も汲み取れるが、贔屓目に見てもそれはない。
「どうしてそう思うんだ? 因果応報じゃないか……」
「うん。わかってはいるんだけど、自分がもし王女様と同じ立場だったらって考えると……。私はおにーちゃんと会えなくなったら寂しいもん。おにーちゃんは、私がいなくなっちゃったらどうする?」
「いなくなる予定なのか?」
「そうじゃない……けど……」
その真意は何処にあるのだろうか? 単純に俺の前から姿を消すだけであり、それがミアの意思であるのなら尊重しよう。しかし、そうではなかった場合……。第2王女がノルディックを諦められないように、俺も無駄に足掻こうとするのだろうか……。
死霊術で呼び出した魂に仮初の肉体を与えることは可能だ。それを生きていると定義するのは難しいが、意思疎通が出来ないよりはマシだろう。
それを本人が望むかは、また別の話ではあるのだが……。
「ミアがいなくなると困るなぁ。俺はウサギと一緒で寂しいと死んじゃうからなぁ」
「そんなわけないでしょ!」
ミアは、カガリの上で腰に手を当てご立腹の構え。真面目な話なのはわかっているが、少々茶化し過ぎただろうか?
だが、そんなことは考えたくもなかった。それを未然に防ぐ為にも俺がいるのだ。
今の俺にとって、死は本当の意味での別れではなくなってしまった。それはミアだって知っていること。だからこそ生きている前提で解釈した。
「そうだなぁ……。ミアがいなくなったら、全力で探し出すだろうなぁ。なんたって俺には優秀な従魔達がついてる。王族や貴族にも知り合いがいるし、今までの恩を返せと脅してミアを探させるのも悪くない」
「ホントに? 別の担当さん取ったりしない? グレイスさんとか美人だし……」
「するわけないだろ。俺がギルドに所属しているのはミアと一緒にいる為だぞ? ミアがいなきゃギルドなんてとっくの昔に辞めてるよ」
「ホントにぃ? 辞めちゃったらどうするの?」
「そうだなぁ。自給自足の生活も悪くないが無一文も心配だな……。カネがなくなれば何処かで仕事を探すとは思うが……」
恐らくそうなっても生活には苦労しないだろう。元プラチナプレートという肩書はデカイ。現代版死霊術の魔法書を買えば占いなどでも食っていけるだろうし、イタコの真似事で開業するのも悪くない。
ネクロガルドなら俺を高く評価してくれそうだが、何をやらされるかわかったもんじゃない。それは最終手段といったところか……。
「そうだ! 再就職先はシーサーペント海賊団なんてどうだ? 多分顔パスで入団出来るぞ?」
「ダメ! それじゃおにーちゃんが捕まっちゃう!」
「……じゃぁ、そうならない為にもミアには俺を見張っててもらわないとな」
そう言いながらもミアの頭を撫でてやると、満足したのかパァっと明るい笑顔を見せる。
「うん!」
ひとまずは安堵したのか機嫌を戻した様子で、その後は久しぶりの外出を無邪気に堪能するいつものミアであった。
砦の跡地を超え、バルザックの作ったクレーターへと向かう。もちろんシルトフリューゲル陣営とは反対側だ。
小高い丘のように盛り上がった縁を登っていくと、見えてきたのは巨大な蟻地獄。その底にはうっすらと水が溜まっていた。
地下水が溢れ出しているなら、いずれはここもクレーター湖のようになるのかもしれない。
「カガリ。どうだ?」
「近くに人の気配はありません」
「よし」
ミアには見えていないであろう彷徨う無数の魂を前に、予め用意しておいた麻布を地面に敷き胡坐をかく。
うっすい麻布を何重にもしたところで、剥き出しの大地に正座をするのは流石にキツイ。
「よっこらせっと……」
辺りに人がいないとは言え、ここは戦場であった場所。長居をするつもりはなく、さっさと仕事を終わらせてしまおうと大きく深呼吸をしてから印相を組む。
印相とは仏様の使うジェスチャーのこと。右手の指を伸ばし、手のひらを前に向けるのが施無畏印。左手を外に向けて下げ、指先を垂らすのが与願印だ。
奈良の大仏と同じポーズだと言えば、わかりやすいだろうか。施無畏印は相手に対する恐怖を和らげる意味を持ち、与願印は願いを聞き届けるという意味を持つ。
今風に言うなら『どしたん? 話聞くよ?』と、迷える魂達に訴えかけているのである。
ほんの少しとは言え、ここは敵国の領土内。声を出しての読経に気付かれてしまえば、問答無用で襲われかねない。見たこともない怪しげな儀式をしていれば、それも当然。故の看経である。それは心の中でお経を読むという意味。
数分ほどで集まって来た魂達が頭上でやわらかな渦を巻き、看経を終えると魔法書を開きそれらを全て受け入れる。
そっと閉じた魔法書を見て、横からひょっこりと顔を覗かせるミア。
「終わった? すーききょーいた?」
「いや、喜ぶべきか悔やむべきかわからんが、アドルフ枢機卿はいなかった。ついでに言うとローレンス卿もだ……」
「そっか……」
「よし、用事は済んだ。さっさと帰って昼飯にしよう。その後は、ミアも観光……するだろ?」
「うん!」
硬い地面に手を突き立ち上がると、俺達はそそくさとその場を後にした。
20
あなたにおすすめの小説
異世界で魔法が使えない少女は怪力でゴリ押しします!
ninjin
ファンタジー
病弱だった少女は14歳の若さで命を失ってしまった・・・かに思えたが、実は異世界に転移していた。異世界に転移した少女は病弱だった頃になりたかった元気な体を手に入れた。しかし、異世界に転移して手いれた体は想像以上に頑丈で怪力だった。魔法が全ての異世界で、魔法が使えない少女は頑丈な体と超絶な怪力で無双する。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
迷宮アドバイザーと歩む現代ダンジョン探索記~ブラック会社を辞めた俺だが可愛い後輩や美人元上司と共にハクスラに勤しんでます
秋月静流
ファンタジー
俺、臥龍臼汰(27歳・独身)はある日自宅の裏山に突如できた洞窟を見つける。
語り掛けてきたアドバイザーとやらが言うにはそこは何とダンジョン!?
で、探索の報酬としてどんな望みも叶えてくれるらしい。
ならば俺の願いは決まっている。
よくある強力無比なスキルや魔法? 使い切れぬ莫大な財産?
否! 俺が望んだのは「君の様なアドバイザーにず~~~~~っとサポートして欲しい!」という願望。
万全なサポートを受けながらダンジョン探索にのめり込む日々だったのだが…何故か元居た会社の後輩や上司が訪ねて来て…
チート風味の現代ダンジョン探索記。
修学旅行のはずが突然異世界に!?
中澤 亮
ファンタジー
高校2年生の才偽琉海(さいぎ るい)は修学旅行のため、学友たちと飛行機に乗っていた。
しかし、その飛行機は不運にも機体を損傷するほどの事故に巻き込まれてしまう。
修学旅行中の高校生たちを乗せた飛行機がとある海域で行方不明に!?
乗客たちはどこへ行ったのか?
主人公は森の中で一人の精霊と出会う。
主人公と精霊のエアリスが織りなす異世界譚。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?
スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。
女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!?
ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか!
これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる