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第477話 夢への翼
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次の日。世話になった王宮の迎賓館を後にすると、向かった先はネクロエンタープライズ。
キャロを最後に送り届けて、晴れて自由の身という訳だ。
「最後なんだ。お茶でも飲んでいけよ」
そう言いながらも、半ば強引に俺の手を引くメリル。
また入場料を取られるのかとも思ったが、今回は関係者としての入場を許可された。
三度目にしてようやく認められたというべきか……。三顧の礼はどうやら実在したらしい。
「ねぇ、おにーちゃぁ~ん……」
隣で俺を見上げながらも、反対側の手を引っ張るのはミア。
ねっとりした艶めかしい声と、その物欲しそうな表情から何が言いたいのかは、一目瞭然である。
「ああ、最後だからな。目一杯遊んでおいで」
「やったぁ! キャロちゃんもいこ?」
「うん!」
ミアはカガリに、キャロはワダツミに跨ると、颯爽と駆け出しすぐにその姿は見えなくなる。
「子供は元気だなぁ……」
「ハハハ……。まったくだ」
カラカラと笑うメリル。孤児の世話もしているのだ。共感できるところもあるのだろう。
案内されたのは、メリルの部屋。前に来た時と何も変わらない実家のような安心感。
相変わらずの獣臭さはコット村を思い起こさせ、ホームシックになる人の気持ちもわかるというもの。
「エルザとケシュアは?」
「今頃は、それぞれの部屋で荷物の整理でもしてるんじゃないか?」
「帰るのか? 中毒の奴等は?」
「それはもう大丈夫。魔法での処置は既に終わっている」
淹れたてのお茶が差し出され、俺がそれを受け取ると、メリルも一息ついた様子で腰を下ろす。
「九条は、アニマルセラピーって知ってるか?」
「詳しくは知らんが、聞いたことはあるな。動物とふれあうと身体にいいとかっていう……」
「まぁ、大体合ってる。つまりはそういうことだ。後は時間が解決してくれる。プロフェッショナルに任せてくれ」
別に口出しするつもりはない。そういうスキルがあるのだろう。
精神的な治療まで動物に任せられるとは、流石は獣使いのメッカ。恐れ入る。
「それで? 九条の方はどうなったんだ? ベヒモスの肉は、カイエンに食われちまったんだろ?」
「まぁな……」
渋めのお茶を啜りながらも、昨日の事を思い出す。
結局、ネヴィアが用意しただけのお肉では飽き足らず、カイエンはベヒモスの肉まで平らげてしまったのだ。
俺が様子を見に行った時には、時既に遅し。ベヒモスは骨と皮だけに成り果てていた。
カイエンは満足した様子で寝転び、自分の爪を楊枝代わりに歯の掃除中。
腹を壊さないかとヒヤヒヤしたが、逆に人間の腹は弱すぎると言われる始末。
言い得て妙だが、普段から生肉に泥水を啜るのが当たり前の獣たちの事だ。心配するだけ無駄であった。
どちらにせよ、ネヴィアを食わなかっただけマシである。
「ひとまずは折半で落ち着いた。骨と折れた角は俺が持ち帰る。皮はどうしてもって言うから譲ったよ……」
ベヒモスの死体は、歴史的にも素材的にも貴重なもの。とはいえ、それを倒したのは獣人側に所属しているモフモフ仮面となっている。
それを俺が持ち帰るのも、おかしな話。なので目立たない部分だけを貰い受けた。
皮は剥製を作り、戒めとして語り継いでいくらしい。実物大の資料ともなれば、大迫力は間違いなし。なんとも贅沢な教材となることだろう。
「そうか。祭りで使う山車は、特徴こそ捉えてはいたが、お世辞にもそっくりとは言えなかったからな。今回ベヒモスを見た奴は、誰もがそう思ったんじゃないか?」
口角を上げ、クスクスと遠慮がちに笑うメリル。
2000年も前の魔獣だ。写真もない世界で、語り継がれたその姿を再現するのは難儀だろう。
その努力を笑ってはいけないのだが、見比べてしまうと、その気持ちもよくわかる。
「さて……。そろそろ本題といこうじゃないか九条。アタイの覚悟はできてる」
メリルの笑みが消え、深呼吸と共に真剣な眼差しを俺へと向ける。
本題――それは、決闘での約束。メリルは俺に負け、なんでも言う事を聞くと、そう宣言したのだ。
キャロを救えたのだから悔いはない――。だから逃げも隠れもしない。
メリルの瞳は、俺にそう訴えかけていた。
「へぇ……。ホントかなぁ……?」
その怪しい覚悟とやらに、疑いの目を向ける俺。
ネクロガルドを通じて俺の性格を把握しているなら、無理難題は吹っ掛けないと知っているはず。生温い覚悟である。
「嘘じゃない。アタイは本気だ」
まぁ、はぐらかして逃げないだけマシか。俺の中での答えは、既に決まっている。
「色々と考えてはみたんだがな。俺も助けてもらった事だし、イーブンって事でいいんじゃないか?」
正直、ネクロガルドには感謝している。
エルザとケシュアがいなければ、俺は今頃ベヒモスの魔眼に魅入られていたかもしれないのだ。
メリルのスキルのおかげで、カイエンも無事。これを感謝せずしてなんとする。
自分で言うのもなんだが、俺はそこまで薄情な奴ではない。
「それとこれとは別だ! 結果的にはそうなったが、あの時はベヒモスなんて影も形もなかっただろ! 負けは負けだ! さぁ! なんでも言ってくれ!」
ガバっと両手を広げたそのポーズは、何時でもウェルカムと言わんばかり。
なんでもいいなら俺の意見を受け入れればいいのに、獣人らしいというか、なんとも面倒臭い性格である。
「そう言われてもな……」
そうなると、今度は俺が助けてもらった礼を別に用意しなければならず、二度手間ということに……。
どうにかメリルを納得させる方法はないものかと首をひねっていると、メリルはポンっと手を叩き、晴れやかな表情で身を乗り出した。
「……そうだ! ウチのラッキーを正式に九条の従魔にする――っていうのはどうだ!?」
メリルとの決闘で一時的に手伝ってもらったラッキーこと、セキセイインコのピーちゃん。
なんだかんだ一緒にいるが、最終的にはネクプラに返すつもりでいた。
本人が同意していようが、飼い主の許可は貰っていない。傍から見れば、他人のペットを勝手に連れ回しているようなものである。
「いや、ちょっと待て。……それを決めるのは俺じゃない」
チラリと開けた胸の内ポケットを覗き込むと、顔を上げるピーちゃんと目が合った。
「……だそうだが――、どうする?」
俺が問い掛けると、ピーちゃんはそこからヒョイと飛び出しテーブルへ。
そのままカツカツとリズミカルな足音を立て、メリルの方へと歩み寄る。
「メリルノ、アネゴ。ナガラク、オセワニナリマシタ……。オレノツバサニャ、ココハスコシセマスギル……。オレハ、セカイヲミテミテェ……」
何処か遠くを見つめる視線。迷いのない言葉はカタコトではあるものの、それには信念が籠っていた……。
そんなピーちゃんを見て、メリルは肩を震わせる。
唐突な別れに悲しみ、俯いているようにも見えるが、そうじゃない。
かくいう俺も、その一人だ。
「プふッ……」
まさかピーちゃんの可愛らしい声で、そんな漢らしい台詞が聞けるとは思わないではないか。不意打ちにもほどがある。
夢を追いかけ上京する若手ミュージシャンのような哀愁さえ漂う始末。
セキセイインコという小さな身体に、溢れんばかりの大きな夢。言いたいことはわかるのだが、そのギャップは凄まじい。
「……そ……そうか……わかった……。九条……ラッキーを、よろしくな……」
「お……おう……」
メリルが吹き出しそうになっているのに釣られて、俺も笑いを堪えるのに必死だ。
とは言え、腹積もりは決まっている。
俺と共にいることを望んでくれたのだから、それに応えるのは当然。新たな家族として歓迎しよう。
ピーちゃんが自分の望む世界を見られるのかは、俺の双肩にかかっていると言っても過言ではないが、正直言ってあまり自信はない。
少なくとも後悔だけはさせないよう精進せねばと、俺は鼻をヒクヒクさせながらも、身を引き締めたのであった。
キャロを最後に送り届けて、晴れて自由の身という訳だ。
「最後なんだ。お茶でも飲んでいけよ」
そう言いながらも、半ば強引に俺の手を引くメリル。
また入場料を取られるのかとも思ったが、今回は関係者としての入場を許可された。
三度目にしてようやく認められたというべきか……。三顧の礼はどうやら実在したらしい。
「ねぇ、おにーちゃぁ~ん……」
隣で俺を見上げながらも、反対側の手を引っ張るのはミア。
ねっとりした艶めかしい声と、その物欲しそうな表情から何が言いたいのかは、一目瞭然である。
「ああ、最後だからな。目一杯遊んでおいで」
「やったぁ! キャロちゃんもいこ?」
「うん!」
ミアはカガリに、キャロはワダツミに跨ると、颯爽と駆け出しすぐにその姿は見えなくなる。
「子供は元気だなぁ……」
「ハハハ……。まったくだ」
カラカラと笑うメリル。孤児の世話もしているのだ。共感できるところもあるのだろう。
案内されたのは、メリルの部屋。前に来た時と何も変わらない実家のような安心感。
相変わらずの獣臭さはコット村を思い起こさせ、ホームシックになる人の気持ちもわかるというもの。
「エルザとケシュアは?」
「今頃は、それぞれの部屋で荷物の整理でもしてるんじゃないか?」
「帰るのか? 中毒の奴等は?」
「それはもう大丈夫。魔法での処置は既に終わっている」
淹れたてのお茶が差し出され、俺がそれを受け取ると、メリルも一息ついた様子で腰を下ろす。
「九条は、アニマルセラピーって知ってるか?」
「詳しくは知らんが、聞いたことはあるな。動物とふれあうと身体にいいとかっていう……」
「まぁ、大体合ってる。つまりはそういうことだ。後は時間が解決してくれる。プロフェッショナルに任せてくれ」
別に口出しするつもりはない。そういうスキルがあるのだろう。
精神的な治療まで動物に任せられるとは、流石は獣使いのメッカ。恐れ入る。
「それで? 九条の方はどうなったんだ? ベヒモスの肉は、カイエンに食われちまったんだろ?」
「まぁな……」
渋めのお茶を啜りながらも、昨日の事を思い出す。
結局、ネヴィアが用意しただけのお肉では飽き足らず、カイエンはベヒモスの肉まで平らげてしまったのだ。
俺が様子を見に行った時には、時既に遅し。ベヒモスは骨と皮だけに成り果てていた。
カイエンは満足した様子で寝転び、自分の爪を楊枝代わりに歯の掃除中。
腹を壊さないかとヒヤヒヤしたが、逆に人間の腹は弱すぎると言われる始末。
言い得て妙だが、普段から生肉に泥水を啜るのが当たり前の獣たちの事だ。心配するだけ無駄であった。
どちらにせよ、ネヴィアを食わなかっただけマシである。
「ひとまずは折半で落ち着いた。骨と折れた角は俺が持ち帰る。皮はどうしてもって言うから譲ったよ……」
ベヒモスの死体は、歴史的にも素材的にも貴重なもの。とはいえ、それを倒したのは獣人側に所属しているモフモフ仮面となっている。
それを俺が持ち帰るのも、おかしな話。なので目立たない部分だけを貰い受けた。
皮は剥製を作り、戒めとして語り継いでいくらしい。実物大の資料ともなれば、大迫力は間違いなし。なんとも贅沢な教材となることだろう。
「そうか。祭りで使う山車は、特徴こそ捉えてはいたが、お世辞にもそっくりとは言えなかったからな。今回ベヒモスを見た奴は、誰もがそう思ったんじゃないか?」
口角を上げ、クスクスと遠慮がちに笑うメリル。
2000年も前の魔獣だ。写真もない世界で、語り継がれたその姿を再現するのは難儀だろう。
その努力を笑ってはいけないのだが、見比べてしまうと、その気持ちもよくわかる。
「さて……。そろそろ本題といこうじゃないか九条。アタイの覚悟はできてる」
メリルの笑みが消え、深呼吸と共に真剣な眼差しを俺へと向ける。
本題――それは、決闘での約束。メリルは俺に負け、なんでも言う事を聞くと、そう宣言したのだ。
キャロを救えたのだから悔いはない――。だから逃げも隠れもしない。
メリルの瞳は、俺にそう訴えかけていた。
「へぇ……。ホントかなぁ……?」
その怪しい覚悟とやらに、疑いの目を向ける俺。
ネクロガルドを通じて俺の性格を把握しているなら、無理難題は吹っ掛けないと知っているはず。生温い覚悟である。
「嘘じゃない。アタイは本気だ」
まぁ、はぐらかして逃げないだけマシか。俺の中での答えは、既に決まっている。
「色々と考えてはみたんだがな。俺も助けてもらった事だし、イーブンって事でいいんじゃないか?」
正直、ネクロガルドには感謝している。
エルザとケシュアがいなければ、俺は今頃ベヒモスの魔眼に魅入られていたかもしれないのだ。
メリルのスキルのおかげで、カイエンも無事。これを感謝せずしてなんとする。
自分で言うのもなんだが、俺はそこまで薄情な奴ではない。
「それとこれとは別だ! 結果的にはそうなったが、あの時はベヒモスなんて影も形もなかっただろ! 負けは負けだ! さぁ! なんでも言ってくれ!」
ガバっと両手を広げたそのポーズは、何時でもウェルカムと言わんばかり。
なんでもいいなら俺の意見を受け入れればいいのに、獣人らしいというか、なんとも面倒臭い性格である。
「そう言われてもな……」
そうなると、今度は俺が助けてもらった礼を別に用意しなければならず、二度手間ということに……。
どうにかメリルを納得させる方法はないものかと首をひねっていると、メリルはポンっと手を叩き、晴れやかな表情で身を乗り出した。
「……そうだ! ウチのラッキーを正式に九条の従魔にする――っていうのはどうだ!?」
メリルとの決闘で一時的に手伝ってもらったラッキーこと、セキセイインコのピーちゃん。
なんだかんだ一緒にいるが、最終的にはネクプラに返すつもりでいた。
本人が同意していようが、飼い主の許可は貰っていない。傍から見れば、他人のペットを勝手に連れ回しているようなものである。
「いや、ちょっと待て。……それを決めるのは俺じゃない」
チラリと開けた胸の内ポケットを覗き込むと、顔を上げるピーちゃんと目が合った。
「……だそうだが――、どうする?」
俺が問い掛けると、ピーちゃんはそこからヒョイと飛び出しテーブルへ。
そのままカツカツとリズミカルな足音を立て、メリルの方へと歩み寄る。
「メリルノ、アネゴ。ナガラク、オセワニナリマシタ……。オレノツバサニャ、ココハスコシセマスギル……。オレハ、セカイヲミテミテェ……」
何処か遠くを見つめる視線。迷いのない言葉はカタコトではあるものの、それには信念が籠っていた……。
そんなピーちゃんを見て、メリルは肩を震わせる。
唐突な別れに悲しみ、俯いているようにも見えるが、そうじゃない。
かくいう俺も、その一人だ。
「プふッ……」
まさかピーちゃんの可愛らしい声で、そんな漢らしい台詞が聞けるとは思わないではないか。不意打ちにもほどがある。
夢を追いかけ上京する若手ミュージシャンのような哀愁さえ漂う始末。
セキセイインコという小さな身体に、溢れんばかりの大きな夢。言いたいことはわかるのだが、そのギャップは凄まじい。
「……そ……そうか……わかった……。九条……ラッキーを、よろしくな……」
「お……おう……」
メリルが吹き出しそうになっているのに釣られて、俺も笑いを堪えるのに必死だ。
とは言え、腹積もりは決まっている。
俺と共にいることを望んでくれたのだから、それに応えるのは当然。新たな家族として歓迎しよう。
ピーちゃんが自分の望む世界を見られるのかは、俺の双肩にかかっていると言っても過言ではないが、正直言ってあまり自信はない。
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