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17話
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17話
「やみちゃん、私明日から実家帰るから、1週間くらい家の事おねがいね」
「…………ああ、お盆とやらか、無駄に肝が冷えたわい」
「誰か呼んでもいいからね、施錠だけ気をつけてよ?」
「んむ、まかせておけい。……こういうのを自宅警備員、と言うのかのお」
時は8月半ば、日本には、お盆休みというものがあったりなかったりする。
寧もこの時ばかりは実家に顔を出し、先祖の墓に参る。母親の出す料理目当てでは決してない。めちゃくちゃ美味いが、決してない。
大魔王様は当然この世界に参る墓などまだないので、暇を持て余すのだ。
どこかへ行こうか。いちごの家か、透の店か、それとも家でじっとしておくか、配信をするならなにかネタでも探しに行くか……
「久しぶりに、レインでも呼んでやるか」
「あー、レインさん、あれから元気かな?ちゃんと様子みてあげてね」
「んむ。……あやつのほうが歳上なんじゃがな」
レイン・エルビア。ハイエルフ、数千歳。
お気付きの通り、異世界人だ。
大魔王様より数十年前に転移魔法を暴発させ、大魔王様より一年ほど前に日本に放り出され、なんやかんやで同じように人間に保護され、無事に生きている。
基本的にドジでおおらかな性格で、なんにでも調味料をドバドバかける馬鹿舌だ。大魔王様は過剰な調味料ぶっぱはあんまり好きじゃないので、そこの所だけちょっと苦手なタイプである。好きな食べ物はピザ。タバスコに漬けて食べやがる。大魔王様は物凄く嫌な顔をする。
「となると……明日は買い物じゃなあ」
「まだまだ暑いから、気を付けてね。水分とるのよ?」
「んむ、寧もな」
「やみちゃん、私明日から実家帰るから、1週間くらい家の事おねがいね」
「…………ああ、お盆とやらか、無駄に肝が冷えたわい」
「誰か呼んでもいいからね、施錠だけ気をつけてよ?」
「んむ、まかせておけい。……こういうのを自宅警備員、と言うのかのお」
時は8月半ば、日本には、お盆休みというものがあったりなかったりする。
寧もこの時ばかりは実家に顔を出し、先祖の墓に参る。母親の出す料理目当てでは決してない。めちゃくちゃ美味いが、決してない。
大魔王様は当然この世界に参る墓などまだないので、暇を持て余すのだ。
どこかへ行こうか。いちごの家か、透の店か、それとも家でじっとしておくか、配信をするならなにかネタでも探しに行くか……
「久しぶりに、レインでも呼んでやるか」
「あー、レインさん、あれから元気かな?ちゃんと様子みてあげてね」
「んむ。……あやつのほうが歳上なんじゃがな」
レイン・エルビア。ハイエルフ、数千歳。
お気付きの通り、異世界人だ。
大魔王様より数十年前に転移魔法を暴発させ、大魔王様より一年ほど前に日本に放り出され、なんやかんやで同じように人間に保護され、無事に生きている。
基本的にドジでおおらかな性格で、なんにでも調味料をドバドバかける馬鹿舌だ。大魔王様は過剰な調味料ぶっぱはあんまり好きじゃないので、そこの所だけちょっと苦手なタイプである。好きな食べ物はピザ。タバスコに漬けて食べやがる。大魔王様は物凄く嫌な顔をする。
「となると……明日は買い物じゃなあ」
「まだまだ暑いから、気を付けてね。水分とるのよ?」
「んむ、寧もな」
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