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食事
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「そうですか。では、それも後でじっくりと調べてみましょう」
僕は意図的に聞き流して、話題を切り上げた。
彼にとって、その人物は思い出したくないような記憶を呼び起こす存在なのだ。
僕自身、理由は把握しているので、そこまで表情を曇らすほど不愉快な話題を、無理に掘り下げるつもりはない。
気になることは、どの道すべて自分で調べる。万能ブレスレットのおかげで、気が大きくなっているのは否定しないところだ。
リビングの窓から外に視線を移せば、いつの間にかすっかり日が沈んでいた。
処刑時刻は昼過ぎで、それからあまりにバタバタしすぎていた。口にしたものは、応接室とここでのお茶だけだ。
自覚したら、急に空腹を覚えた。
「夕食はどうしましょう?」
新しい同居人に尋ねてみる。
僕は激務の上一人暮らしだったから、長年夕飯というと、外食か軽いものだった。
「ああ、もう出来てますよ」
アルフォンス君はあっさりと答える。
僕たちが話している裏で、クマ君とは別の調理専用家事ロボットが、すでに作っていたらしい。僕も一人暮らし時代にぜひ欲しかった。
「帰ってから、設定を二人分に変更しました。俺が普段食べてるものなので、お口に合うか分かりませんが」
「好き嫌いはないので、ありがたくごちそうになります」
年下におごられるのは少々気が引けるが、初日なので今日は素直に甘えさせてもらおう。
しかし経済的な負担の相談も、これからしなければいけないな。
お互いに同居初心者だから、基本的なことをいろいろと知らないのは仕方ないが、片方に負担が偏るのは避けたいところだ。
職場では、女性の割合が多い看護師から、家庭での家事当番の不満をよく耳にしたものだが、とりあえずロボットが何でもやってくれるなら、その点はあまり気にしなくてもいいのだろうか?
ともかく独り立ちするまで、お手伝い以上の家事を求められた覚えがあまりないから、塩梅がよく分からない。とりあえず一通りの家事は、それなりにこなせるつもりではいる。
しかし仮に自分で調理する必要がないとしても、僕は和食が好きなのだ。別に料理で知識チートなどするつもりもないが、こちらでも再現はできるだろうか。海外でも、数日に一度は和食料理店に立ち寄ったものだ。可能ならたまには食べたい。
もしこちらでも作ることができたら、アルフォンス君も喜んで食べてくれるだろうか?
そういえば萌ちゃんは、異世界料理ものの物語が大好きだったなと、ふと思い出す。病気のせいで食事制限が大変だったが、その分、食への夢が大きかった。よく物語の料理の話を楽し気に教えてくれたものだ。
このジャンルも、お勧めされるままに何作も読んでいるのだが、その世界観については、しばしば疑問を呈したいと思うことがある。
何故かシェフが作るものですら異世界料理は漏れなくマズイと、相場が決まっているのだ。
王侯貴族がいて宮廷文化がある以上、美食が発展しないなどということがあるだろうか? ――いや、イギリスの例もあるから一概には断定できないか?
現実的に考えれば、その道一筋のプロを馬鹿にし過ぎだとは思うが、身もふたもない見方をすれば、異世界のレベルが元から高水準だったら、ちょっと料理が得意な素人程度では太刀打ちできず、料理無双ができなくなってしまうからという裏事情なのではないかと邪推している。たかがマヨネーズでそこまで人を動かせるのかとは思わないでもないが、創作物にそれを追求するのも大人げないというものだ。
今回の僕のように、転移先が高度な文明社会では知識チートのしようがなく、目立った活躍もできないままで物語が始まってくれないだろうからな。
ところで実際に手作りマヨネーズが作れる人間というのは、世間にどれだけいるのだろう? 職場の人間全員に聞いても、自作経験者など片手の数もいないのではないだろうか。材料だけは大まかに知っていても、手順を間違うと永遠に完成しないという話は聞いたことがある。まあハンドミキサーのない世界ではやろうとも思わないだろうが。
ちなみにこのアルグランジュは、あらゆる世界からのチェンジリングが持ち込んだ知識チートの積み重ねで、すでに料理文化でも他国から高く評価されている。今更僕がカレーを作り上げたところで、大した話題にはならないだろう。どうせルーがなければ作れないのだが。
ああ、また思考が遥か彼方まで飛んでしまっていた。ついうっかり余計なことを考えこんでしまうのは、僕の直らない悪癖なのだ。
そう長い時間でもなかったのに、クマ君の配膳でいつの間にかダイニングのテーブルに料理が並んでいた。
お礼を言ってから、食卓に着く。
自宅で誰かと向かい合っての食事――本当に、どれくらいぶりだろうか。
調理したのはマシンでも、そこに並んでいるのはた一目で分かる立派な家庭料理だ。外食とは違う、毎日でも食べられるようにと工夫されたメニュー。
「いただきます」
「どうぞ」
その空気感ごと味わうように、ゆっくりとスプーンで口に運ぶ。
絶品の素朴さだった。おかしな表現だが、僕にとってはそれが一番しっくりくる。
どこか遠くに行ってしまったはずのマリオンの記憶が、ふんわりと浮かび上がってくるようだ。
ずっと乾いていた心が温かさで満たされていく――そんな懐かしさを覚えた。あまりの懐かしさに、目頭が熱くなりそうだ。
年を取ると涙もろくなるというのは本当なのかもしれない。
「母と伯母が、二人で作って残したレシピなんですよ」
心行くまで堪能している僕に、アルフォンス君は嬉しそうな笑みを浮かべる。しかしそこには微かな切なさが含まれていた。
彼の母と、マリオンの母のことだ。二人は学生の頃からの親友で、それぞれヴェルヌ家の兄弟と結婚し、家族ぐるみで親密な付き合いは続いていた。そして同じ事故に巻き込まれて亡くなった。
母達の残した味は、暖かさと同時に痛みも伴うものなのだと、僕にも理解できる。それは、遺されたものでもあるのだから。
「――とても、美味しいです。むしろニホンにいたときの食事よりも、口に合うくらいです」
本心からの言葉を返す。きっとこれ以上の料理はないと、偽りなく思う。たとえ和食でも及ばない。
「そこまで言ってもらえるなら、このメニューにしてよかったです。俺達姉弟の大好物だったんです」
今度は僕をまっすぐ見ながら、アルフォンス君は言った。
彼にしてみれば、十五年ぶりの姉弟揃っての食事の気分なんだろう。
「――そうですか。本当に、美味しいです。母の味を、思い出します」
僕はそれだけ言って、視線を皿に戻した。
これは、あまりよくない傾向だ――随分久しぶりとなる自宅での家庭料理を満喫しながらも、内心で自省した。
アルフォンス君にとってだけではない。僕も同様の危うさを、間違いなく自分の中に抱えている。
幼い弟と向かい合って食べた食卓の光景が、今まさにオーバーラップしているのだから。しかも僕よりずっと体の大きな成人男性に。
冷静に己の精神のバランスを取ること――常に心掛けなければと、自分に言い聞かせる。
身体が少女になったせいで、ホルモンバランスやらなにやらの影響に情緒面が引っ張られているのかもしれない。明らかに以前の僕にはなかった心の揺れがあって、少々困惑している。
こんな穏やかな時間を体験してしまうと、本来の目的を見失ってしまいそうだ。
僕が軽率としか言いようのない同居に踏み切ったのには、現実的な理由の側面も大きいというのに。
僕が本当にやりたいことは、あくまでも十五年前の事件の真相の解明だ。
マリオンの無実を晴らすと決めた以上、事件について徹底的な解明に取り組むつもりでいる。
事件の詳細はもちろん、関係者や事件前後の出来事まで、手に入るだけの資料に当たるのは当然だが、それで真相が判明するなら、とうの昔に解決しているという話だ。資料以外のアプローチが必要になる。
事件の当事者であり、警察関係者でもあるアルフォンス君の傍というのは、なんの立場も権限もコネもない僕には、願ってもない好ポジションなのだ。
事件への見解については、マリオンの冤罪が前提の点で同じではあるが、僕の思惑をアルフォンス君にあえて伝えるつもりは今のところない。
理想としては彼の一歩後ろから、必要に応じてサポートする程度のスタンスにとどめて、資料だけでは分からない情報を集めていきたい。
そのためにも、まずはここでの生活の足元をしっかりと固めることから始めなければいけない。
本腰を入れての調査は、当分先になることを覚悟しよう。気は急くが仕方がない。
まだ自分の面倒もまともに見られない居候が、一人前に家主の世話を焼こうなどとしたら、僕ならまず「定職に就いてからやれ」と皮肉を言うところだ。
最優先事項から、一つずつ着実に片付けていくとしよう。
僕は意図的に聞き流して、話題を切り上げた。
彼にとって、その人物は思い出したくないような記憶を呼び起こす存在なのだ。
僕自身、理由は把握しているので、そこまで表情を曇らすほど不愉快な話題を、無理に掘り下げるつもりはない。
気になることは、どの道すべて自分で調べる。万能ブレスレットのおかげで、気が大きくなっているのは否定しないところだ。
リビングの窓から外に視線を移せば、いつの間にかすっかり日が沈んでいた。
処刑時刻は昼過ぎで、それからあまりにバタバタしすぎていた。口にしたものは、応接室とここでのお茶だけだ。
自覚したら、急に空腹を覚えた。
「夕食はどうしましょう?」
新しい同居人に尋ねてみる。
僕は激務の上一人暮らしだったから、長年夕飯というと、外食か軽いものだった。
「ああ、もう出来てますよ」
アルフォンス君はあっさりと答える。
僕たちが話している裏で、クマ君とは別の調理専用家事ロボットが、すでに作っていたらしい。僕も一人暮らし時代にぜひ欲しかった。
「帰ってから、設定を二人分に変更しました。俺が普段食べてるものなので、お口に合うか分かりませんが」
「好き嫌いはないので、ありがたくごちそうになります」
年下におごられるのは少々気が引けるが、初日なので今日は素直に甘えさせてもらおう。
しかし経済的な負担の相談も、これからしなければいけないな。
お互いに同居初心者だから、基本的なことをいろいろと知らないのは仕方ないが、片方に負担が偏るのは避けたいところだ。
職場では、女性の割合が多い看護師から、家庭での家事当番の不満をよく耳にしたものだが、とりあえずロボットが何でもやってくれるなら、その点はあまり気にしなくてもいいのだろうか?
ともかく独り立ちするまで、お手伝い以上の家事を求められた覚えがあまりないから、塩梅がよく分からない。とりあえず一通りの家事は、それなりにこなせるつもりではいる。
しかし仮に自分で調理する必要がないとしても、僕は和食が好きなのだ。別に料理で知識チートなどするつもりもないが、こちらでも再現はできるだろうか。海外でも、数日に一度は和食料理店に立ち寄ったものだ。可能ならたまには食べたい。
もしこちらでも作ることができたら、アルフォンス君も喜んで食べてくれるだろうか?
そういえば萌ちゃんは、異世界料理ものの物語が大好きだったなと、ふと思い出す。病気のせいで食事制限が大変だったが、その分、食への夢が大きかった。よく物語の料理の話を楽し気に教えてくれたものだ。
このジャンルも、お勧めされるままに何作も読んでいるのだが、その世界観については、しばしば疑問を呈したいと思うことがある。
何故かシェフが作るものですら異世界料理は漏れなくマズイと、相場が決まっているのだ。
王侯貴族がいて宮廷文化がある以上、美食が発展しないなどということがあるだろうか? ――いや、イギリスの例もあるから一概には断定できないか?
現実的に考えれば、その道一筋のプロを馬鹿にし過ぎだとは思うが、身もふたもない見方をすれば、異世界のレベルが元から高水準だったら、ちょっと料理が得意な素人程度では太刀打ちできず、料理無双ができなくなってしまうからという裏事情なのではないかと邪推している。たかがマヨネーズでそこまで人を動かせるのかとは思わないでもないが、創作物にそれを追求するのも大人げないというものだ。
今回の僕のように、転移先が高度な文明社会では知識チートのしようがなく、目立った活躍もできないままで物語が始まってくれないだろうからな。
ところで実際に手作りマヨネーズが作れる人間というのは、世間にどれだけいるのだろう? 職場の人間全員に聞いても、自作経験者など片手の数もいないのではないだろうか。材料だけは大まかに知っていても、手順を間違うと永遠に完成しないという話は聞いたことがある。まあハンドミキサーのない世界ではやろうとも思わないだろうが。
ちなみにこのアルグランジュは、あらゆる世界からのチェンジリングが持ち込んだ知識チートの積み重ねで、すでに料理文化でも他国から高く評価されている。今更僕がカレーを作り上げたところで、大した話題にはならないだろう。どうせルーがなければ作れないのだが。
ああ、また思考が遥か彼方まで飛んでしまっていた。ついうっかり余計なことを考えこんでしまうのは、僕の直らない悪癖なのだ。
そう長い時間でもなかったのに、クマ君の配膳でいつの間にかダイニングのテーブルに料理が並んでいた。
お礼を言ってから、食卓に着く。
自宅で誰かと向かい合っての食事――本当に、どれくらいぶりだろうか。
調理したのはマシンでも、そこに並んでいるのはた一目で分かる立派な家庭料理だ。外食とは違う、毎日でも食べられるようにと工夫されたメニュー。
「いただきます」
「どうぞ」
その空気感ごと味わうように、ゆっくりとスプーンで口に運ぶ。
絶品の素朴さだった。おかしな表現だが、僕にとってはそれが一番しっくりくる。
どこか遠くに行ってしまったはずのマリオンの記憶が、ふんわりと浮かび上がってくるようだ。
ずっと乾いていた心が温かさで満たされていく――そんな懐かしさを覚えた。あまりの懐かしさに、目頭が熱くなりそうだ。
年を取ると涙もろくなるというのは本当なのかもしれない。
「母と伯母が、二人で作って残したレシピなんですよ」
心行くまで堪能している僕に、アルフォンス君は嬉しそうな笑みを浮かべる。しかしそこには微かな切なさが含まれていた。
彼の母と、マリオンの母のことだ。二人は学生の頃からの親友で、それぞれヴェルヌ家の兄弟と結婚し、家族ぐるみで親密な付き合いは続いていた。そして同じ事故に巻き込まれて亡くなった。
母達の残した味は、暖かさと同時に痛みも伴うものなのだと、僕にも理解できる。それは、遺されたものでもあるのだから。
「――とても、美味しいです。むしろニホンにいたときの食事よりも、口に合うくらいです」
本心からの言葉を返す。きっとこれ以上の料理はないと、偽りなく思う。たとえ和食でも及ばない。
「そこまで言ってもらえるなら、このメニューにしてよかったです。俺達姉弟の大好物だったんです」
今度は僕をまっすぐ見ながら、アルフォンス君は言った。
彼にしてみれば、十五年ぶりの姉弟揃っての食事の気分なんだろう。
「――そうですか。本当に、美味しいです。母の味を、思い出します」
僕はそれだけ言って、視線を皿に戻した。
これは、あまりよくない傾向だ――随分久しぶりとなる自宅での家庭料理を満喫しながらも、内心で自省した。
アルフォンス君にとってだけではない。僕も同様の危うさを、間違いなく自分の中に抱えている。
幼い弟と向かい合って食べた食卓の光景が、今まさにオーバーラップしているのだから。しかも僕よりずっと体の大きな成人男性に。
冷静に己の精神のバランスを取ること――常に心掛けなければと、自分に言い聞かせる。
身体が少女になったせいで、ホルモンバランスやらなにやらの影響に情緒面が引っ張られているのかもしれない。明らかに以前の僕にはなかった心の揺れがあって、少々困惑している。
こんな穏やかな時間を体験してしまうと、本来の目的を見失ってしまいそうだ。
僕が軽率としか言いようのない同居に踏み切ったのには、現実的な理由の側面も大きいというのに。
僕が本当にやりたいことは、あくまでも十五年前の事件の真相の解明だ。
マリオンの無実を晴らすと決めた以上、事件について徹底的な解明に取り組むつもりでいる。
事件の詳細はもちろん、関係者や事件前後の出来事まで、手に入るだけの資料に当たるのは当然だが、それで真相が判明するなら、とうの昔に解決しているという話だ。資料以外のアプローチが必要になる。
事件の当事者であり、警察関係者でもあるアルフォンス君の傍というのは、なんの立場も権限もコネもない僕には、願ってもない好ポジションなのだ。
事件への見解については、マリオンの冤罪が前提の点で同じではあるが、僕の思惑をアルフォンス君にあえて伝えるつもりは今のところない。
理想としては彼の一歩後ろから、必要に応じてサポートする程度のスタンスにとどめて、資料だけでは分からない情報を集めていきたい。
そのためにも、まずはここでの生活の足元をしっかりと固めることから始めなければいけない。
本腰を入れての調査は、当分先になることを覚悟しよう。気は急くが仕方がない。
まだ自分の面倒もまともに見られない居候が、一人前に家主の世話を焼こうなどとしたら、僕ならまず「定職に就いてからやれ」と皮肉を言うところだ。
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