51 / 81
二人の従弟 4
しおりを挟む
今度は、クロードの方が質問を返してきた。
「あんたこそ、どうするつもりなんだよ。ぶっちゃけ遺産なんて棚から落ちてきたらラッキーくらいの他人事だろ? チェンジリングが金に困ることはないだろうし」
その質問から察するに、僕が文化事業に力を入れていることは知らないようだ。確かに音楽も小説も、興味がなければ視界には入ってこないものだ。
僕もまだまだ頑張らなければと思いながら、当たり障りのない答えを探す。
「僕の立ち位置は、アルフォンス君のお守といったところですね」
無関係だが、同居人のよしみで付き合ってあげる、くらいのニュアンスに留めておく。まさか僕の方こそやる気満々だなどと、あえて知らせる必要もない。
一族の中には遺産相続に意欲的な者もいるようだし、部外者に近い姿勢のアピールは警戒を薄めさせるためには重要だ。
そんな僕の返答に、何故かにやにやとした顔つきに切り替わるクロード。
「なあ、あんた、本気で脈ねえの?」
唐突に距離を詰め、小声で僕の耳元に囁いてくる。
「まったくありませんね」
また口説いてきたのかと即答してから、おや、と思う。どうも表情から、そうではなかったようだ。
僕の迷いのない拒絶に、クロードはおかしそうに噴き出した。
「コーキ、やっぱマリオンに似てるわ」
まったく脈絡のない話題転換に、首を捻る。
「それは、もちろん体が本人ですから」
「そうじゃなくてさ、なんか、変にとぼけたとことか、アルへの接し方とか? 何かってえと保護者面で、すげー可愛がってるくせに、塩対応でからかったりさ。ルシアンがかまいすぎだって呆れるくれえだったんだぜ」
「まあ、僕にも弟がいたので、重なってしまう部分はあるかもしれません」
弟を可愛がりすぎだと、周りに呆れられた遠い過去を思い出す。ここは、分かっていてやめられなかった部分だろうか。
あの頃と同じであっては、もういけないのに。
内心で少々反省する僕にかまわず、クロードはむしろ煽るように続ける。
「あいつさあ、ホントにマリオン、大好きだったんだよなあ。まあ、あの時はガキだったから、母親代わりなとこはあったけどさ。だけど、今のあいつがどういうつもりなのかなんて、見てりゃ分かるぜ。無理にとは言わねえけどさ、初めからバリア張ってロックかけてねえで、少しでも真剣に考えてみてくんねえか? それでもダメだったらしょうがねえけどよ」
アルフォンス君の前ではわざとらしく僕を口説いていたのに、彼がいなくなった途端、従弟思いの顔を見せてそんなことを言い出す。人としては、少々癖はあるものの、好ましい人物なのだろう。
しかし僕もそうですねとは素直に応えられない。色恋云々の話ではない。
僕にはやることがある。
十五年前の事件の真相の究明までなら、アルフォンス君と協力し合うこともできる。
しかしもう一つ――死の間際まで願った妄執ともいうべき僕の目的は、僕だけのもの。たとえアルフォンス君でも、立ち入らせるつもりはないのだ。
だから僕はこれからの人生でも、男であれ女であれ、誰とも寄り添うことはない。
今はほんのひと時、冷え切った道中で暖を取っているだけにすぎない。
いずれ事件を解決させ、マリオンの無実を晴らし、相続の問題も片付く日は来る。必ず。
アルフォンス君はそこからが始まりだと思っているのかもしれないが、僕にとっては、そこが終点なのだ。
すべてのしがらみから解放されるまでの期限付き、という割り切りが必要だ。
何もかもが終わったら、この先も僕は一人で生きていく。
アルフォンス君との出会いが、イレギュラーだったのだ。元から同居の予定などなかった。本来の予定に戻るだけだ。
頑固で融通が利かないのは承知の上。きっとこの家を出ていく時は、僕でも少し泣くかもしれない。
それでも、最初からずっと決めていたことだ。今の生活が、どれほど穏やかで幸せであろうとも。
だから、残念だがクロードの要望には応えられない。本心を語ることもない。
――ああ、僕は本当に嘘つきだ。
諦念に近い心持ちで、すでに言い慣れてしまった一言を告げる。
「僕は、マリオンさんではありませんよ?」
「関係ねえよ」
驚くほど躊躇いなく、間髪容れない反応が返ってきた。
「あいつが今一緒にいるのは、コーキだ。今が幸せならどうでもいいんだよ。たとえ中身が別人でもおっさんでも」
僕の決め台詞を笑い飛ばして、あっけらかんと言い切った。
本当に、羨ましいほどに潔い人物だ。
迷いなく迷い道へ押し込もうとしてくるクロードに、胸を掠めた寂寥感も吹き飛ばされ、思わず失笑する。
「従弟思いなのか、意地が悪いのか、分からない人ですね」
「そりゃあもちろん、意地と性格が悪いのさ。あいつを困らせるのが好きなのは、マリオンと同じなんでな」
クロードも陽気に笑った。
相続人選定会の場において、アルフォンス君以外は信用しない。それは、すでに僕の中では揺るがない決定事項だ。
少しくらい良い面を見たからと油断しないよう、クロードを前にして改めて自分を戒めた。
かかっているのは僕達の命。用心しすぎるということはない。
一族の中には、事件後生まれた子供もいるが、彼らとて例外にはしない。細心の注意を払って事に臨むべきだ。
心情的には信用したい人物だと思えても、何があろうと、この方針を緩めてはいけない。そこはシビアに行くべきところだ。
善人面の親切な協力者が実は真犯人だったなんて、推理ものの常道だ。
悪党が、分かりやすく悪人の素顔をさらしてくれるようなら、こんな簡単なことはないのだから。
無理に敵対する必要はないが、全面的な信頼もしない。
心の中の疑いを決して絶やさないように心掛けながら、クロードと和気あいあいと笑い合った。
「おい、お前、おかしなこと吹き込んでないだろうな!」
できる限り最短で用事をすませたアルフォンス君が、慌てて戻って来た。
途端にクロードは、気のいい意地悪兄ちゃんモードに戻る。
「そりゃ、お前がこの家に来たばっかの頃、マリオンに抱き着いて胸に顔をうずめてないと眠れなかったこととか、他にもいろいろ話してたのさ。これルシアン情報な」
「お前、本当にいい加減にしろよ!?」
キレるアルフォンス君。しかし否定しないのは、正直でよろしい。
僕も医療の現場で子供相手が長かった年長者として、なだめにかかる。
「突然家族を亡くした子供にとって、新しい環境下での幼児返りや試し行為は、おかしなことではありませんよ。七歳当時なら甘えん坊が度を越しても、恥ずかしがる必要はありません」
「――できれば、記憶から消去してください」
フォローしたつもりだったが、彼にとっては触れられたくない黒歴史のようだった。
「あんたこそ、どうするつもりなんだよ。ぶっちゃけ遺産なんて棚から落ちてきたらラッキーくらいの他人事だろ? チェンジリングが金に困ることはないだろうし」
その質問から察するに、僕が文化事業に力を入れていることは知らないようだ。確かに音楽も小説も、興味がなければ視界には入ってこないものだ。
僕もまだまだ頑張らなければと思いながら、当たり障りのない答えを探す。
「僕の立ち位置は、アルフォンス君のお守といったところですね」
無関係だが、同居人のよしみで付き合ってあげる、くらいのニュアンスに留めておく。まさか僕の方こそやる気満々だなどと、あえて知らせる必要もない。
一族の中には遺産相続に意欲的な者もいるようだし、部外者に近い姿勢のアピールは警戒を薄めさせるためには重要だ。
そんな僕の返答に、何故かにやにやとした顔つきに切り替わるクロード。
「なあ、あんた、本気で脈ねえの?」
唐突に距離を詰め、小声で僕の耳元に囁いてくる。
「まったくありませんね」
また口説いてきたのかと即答してから、おや、と思う。どうも表情から、そうではなかったようだ。
僕の迷いのない拒絶に、クロードはおかしそうに噴き出した。
「コーキ、やっぱマリオンに似てるわ」
まったく脈絡のない話題転換に、首を捻る。
「それは、もちろん体が本人ですから」
「そうじゃなくてさ、なんか、変にとぼけたとことか、アルへの接し方とか? 何かってえと保護者面で、すげー可愛がってるくせに、塩対応でからかったりさ。ルシアンがかまいすぎだって呆れるくれえだったんだぜ」
「まあ、僕にも弟がいたので、重なってしまう部分はあるかもしれません」
弟を可愛がりすぎだと、周りに呆れられた遠い過去を思い出す。ここは、分かっていてやめられなかった部分だろうか。
あの頃と同じであっては、もういけないのに。
内心で少々反省する僕にかまわず、クロードはむしろ煽るように続ける。
「あいつさあ、ホントにマリオン、大好きだったんだよなあ。まあ、あの時はガキだったから、母親代わりなとこはあったけどさ。だけど、今のあいつがどういうつもりなのかなんて、見てりゃ分かるぜ。無理にとは言わねえけどさ、初めからバリア張ってロックかけてねえで、少しでも真剣に考えてみてくんねえか? それでもダメだったらしょうがねえけどよ」
アルフォンス君の前ではわざとらしく僕を口説いていたのに、彼がいなくなった途端、従弟思いの顔を見せてそんなことを言い出す。人としては、少々癖はあるものの、好ましい人物なのだろう。
しかし僕もそうですねとは素直に応えられない。色恋云々の話ではない。
僕にはやることがある。
十五年前の事件の真相の究明までなら、アルフォンス君と協力し合うこともできる。
しかしもう一つ――死の間際まで願った妄執ともいうべき僕の目的は、僕だけのもの。たとえアルフォンス君でも、立ち入らせるつもりはないのだ。
だから僕はこれからの人生でも、男であれ女であれ、誰とも寄り添うことはない。
今はほんのひと時、冷え切った道中で暖を取っているだけにすぎない。
いずれ事件を解決させ、マリオンの無実を晴らし、相続の問題も片付く日は来る。必ず。
アルフォンス君はそこからが始まりだと思っているのかもしれないが、僕にとっては、そこが終点なのだ。
すべてのしがらみから解放されるまでの期限付き、という割り切りが必要だ。
何もかもが終わったら、この先も僕は一人で生きていく。
アルフォンス君との出会いが、イレギュラーだったのだ。元から同居の予定などなかった。本来の予定に戻るだけだ。
頑固で融通が利かないのは承知の上。きっとこの家を出ていく時は、僕でも少し泣くかもしれない。
それでも、最初からずっと決めていたことだ。今の生活が、どれほど穏やかで幸せであろうとも。
だから、残念だがクロードの要望には応えられない。本心を語ることもない。
――ああ、僕は本当に嘘つきだ。
諦念に近い心持ちで、すでに言い慣れてしまった一言を告げる。
「僕は、マリオンさんではありませんよ?」
「関係ねえよ」
驚くほど躊躇いなく、間髪容れない反応が返ってきた。
「あいつが今一緒にいるのは、コーキだ。今が幸せならどうでもいいんだよ。たとえ中身が別人でもおっさんでも」
僕の決め台詞を笑い飛ばして、あっけらかんと言い切った。
本当に、羨ましいほどに潔い人物だ。
迷いなく迷い道へ押し込もうとしてくるクロードに、胸を掠めた寂寥感も吹き飛ばされ、思わず失笑する。
「従弟思いなのか、意地が悪いのか、分からない人ですね」
「そりゃあもちろん、意地と性格が悪いのさ。あいつを困らせるのが好きなのは、マリオンと同じなんでな」
クロードも陽気に笑った。
相続人選定会の場において、アルフォンス君以外は信用しない。それは、すでに僕の中では揺るがない決定事項だ。
少しくらい良い面を見たからと油断しないよう、クロードを前にして改めて自分を戒めた。
かかっているのは僕達の命。用心しすぎるということはない。
一族の中には、事件後生まれた子供もいるが、彼らとて例外にはしない。細心の注意を払って事に臨むべきだ。
心情的には信用したい人物だと思えても、何があろうと、この方針を緩めてはいけない。そこはシビアに行くべきところだ。
善人面の親切な協力者が実は真犯人だったなんて、推理ものの常道だ。
悪党が、分かりやすく悪人の素顔をさらしてくれるようなら、こんな簡単なことはないのだから。
無理に敵対する必要はないが、全面的な信頼もしない。
心の中の疑いを決して絶やさないように心掛けながら、クロードと和気あいあいと笑い合った。
「おい、お前、おかしなこと吹き込んでないだろうな!」
できる限り最短で用事をすませたアルフォンス君が、慌てて戻って来た。
途端にクロードは、気のいい意地悪兄ちゃんモードに戻る。
「そりゃ、お前がこの家に来たばっかの頃、マリオンに抱き着いて胸に顔をうずめてないと眠れなかったこととか、他にもいろいろ話してたのさ。これルシアン情報な」
「お前、本当にいい加減にしろよ!?」
キレるアルフォンス君。しかし否定しないのは、正直でよろしい。
僕も医療の現場で子供相手が長かった年長者として、なだめにかかる。
「突然家族を亡くした子供にとって、新しい環境下での幼児返りや試し行為は、おかしなことではありませんよ。七歳当時なら甘えん坊が度を越しても、恥ずかしがる必要はありません」
「――できれば、記憶から消去してください」
フォローしたつもりだったが、彼にとっては触れられたくない黒歴史のようだった。
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる