猛獣使いの幸せ探し

獅月 クロ

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やっぱり広いと感じるベッドに横になれば、リクは上へと被さってきた
濡れていた身体は彼によって乾かされてるけど、風呂に入り色付いた身体は色っぽい

「 明るい…… 」

暗い時に抱かれる事が多かった為に、諸に相手の姿が見えるのは何となく気恥ずかしい

ポツリと呟いた言葉に、リクは答えた

「 暗くしようか? 」

「 いや…いいよ。自信がある身体じゃないけど…リクは見ていたし 」

「 そんな事はない…ルナは綺麗だ 」

まともにその顔は見えなかったから、久々に少しでも長く見ていたいと思う
暗くするのを止めさせれば、リクは優しく答え、頭を撫でながら口付けを重ねた

薄っすらと目を開けば、瞼を閉じている整った顔立ちは近く 
彼が目を開けると合わせて、次は私が閉じていた

「 ん…… 」

角度を変えて優しい口付けが何度も降り注ぐ
その度に腰は震え、手を動かそうとすればリクの片手で、左手の指は重なり握られた
シーツに押し付けるようされた事で唯一動く、右手で彼の頭を撫でる

心地よさそうに笑みを浮かべた彼は、舌先を向け、歯並びを割る
初めてじゃないかな?とふっと思いながら舌先を差し出せば、触れた瞬間、彼の舌は巻き付きねっとりと絡めて甘く吸い上げた

「 ふぁ、っ…… 」

腰に来る痺れに、絡めた指に力が入れば、リクも逃さないとばかりに握る手が僅かに強くなった

自然と股は開かれ、彼の身体で閉じるのが防がれたまま、もう一度舌先を絡めとられる

「 ふぅ、ンっ…ん…… 」

どう舌を動かしていいか分からず、差し出す事しか出来ないのに
リクは優しく絡めて擦り合わせる

それが心地良くて、キスを夢中になり求めてしまうほど気持ちが良い

彼の真似を何度かして、時より熱い息を吐けば 
頬に触れていた手は、バスローブを解き直接、胸へと触れ割れ目を指でなぞってから、乳首を指先で掠めた

「 ンっ、っ、ぁ、んぅ…… 」

舌は解いて貰えないまま、愛撫する指先に擽ったさを感じるも徐々に快楽を拾う

自分でも分かるほど、乳首が反応して硬くなってるのが恥ずかしくなり
彼の頭を撫でていた手を下げて、腹筋から臍をと下げれば、気付いたようにリクは腰を曲げた

「 ぁ、んぁ、ンっ…んぅ… 」

「 ハァー……ン…… 」

指先に触れた緩く反り立ってるものに気付き、指を絡めて先端を擦ればリクはピクリと反応をしてくれた

されっ放しは嫌な為に、彼の陰茎を擦りながら舌を絡めて深く口付けていれば
リクもまた股に指を滑らせ、私の膜へと中指を埋めた

お互いを真似るように、動かしていけば一気に熱は駆け上がる
卑劣な水音が鳴り響き、解けない舌先から漏れる吐息は熱くなる

「 んっ、ぁ、はっ、やぁ…ァ、んぅ、ンッ…… 」

「 はぁ……ふっ、ん… 」

私が濡れて立つ水音が鼓膜を刺激するが、彼もまた先端から先走りを漏らしてる為に、重点的に亀頭を擦れば、筋は際立ち勃起する

迫る快楽に合わせるよう、お互いの手の速度が上がり
繋げた指に力が込めれば絶頂を迎える

「 ンッ!!っ…! 」

「 はっ、くっ…… 」

リクの手へと欲を放ち、そして彼も私の手から腕に掛けて熱を飛ばした
お互いに達した事で、口付けたまま深い息を吐き、リクは指を抜き私の頬や首筋に口付けを落とす

握った手の位置が下がった事で、何をするのか理解出来るも
抵抗出来なくて、臍やら下腹に口付けられるだけでぴくぴくと反応する

股を開かせたまま、リクの頭は埋まり舌先は濡れた膜口を舐めた

「 っ!ぁ、あっ、ンッ! 」

熱く唾液の含む舌が、膜口を丁寧に舐め
奥へと抜き差し繰り返しては、指は埋まる
クリを探り出して、優しく舌先で弄られただけで身体は酷く反応する

「 ひっ、ぁ、あっ…!んぅ、ンッ…! 」

自由になった右手を枕や、シーツを手探りで掴み、握ったままの手に力を込め、快楽を受け流そうと必死に耐える

それでも休憩もなく、愛撫され 
思考は途切れ、頭が真っ白になりふわふわとした感覚がするまま、腰は逃げようと藻掻く

「 あっ!だ、めっ、リクッ……きもち、いいか……いっ、くっ、ぁ、あっ…もう!だめっ、ぁ、あっ…んんっ!! 」

耐えることなくて出来無くて
二度目の絶頂を迎えれば、吸ったことで卑劣な音が響く

悲鳴の様な声が上がり、一瞬気を失いかけ
腰は反れば彼は指を抜く事もなく続けた

「 あぁぁっ、ダメッ、やっ、ぁあっ!?ぁ、あっ!アッ、ンゥ、あっ! 」

重点的に指が当たり、一定のリズムで擦られることに感じたことが無い
違和感に、逃げようとしても太腿は抑え付けられる
リクはクリを舌で愛撫したまま、指を止める事はしない

「 だめっ、やだぁ、ぁあ、あっ、なんか、でるっ、ぁ、あっ!!りくっ、りくぅ、ぁ…!! 」

否定の声も、停止の言葉すら聞く耳を持ってくれず続けた彼によって
尿意に似てるけど、別の何かに腰を大きく反ればリクの指は引き抜くことなく手を動かした

「 ひっ、ァアッ……ンッ!! 」

水気の多い液は飛び散り、
彼の手を濡らし、シーツにシミを作る
漏らしたとは違う感覚に上手く、思考が回らず三度に渡って塩吹きをしたのに

リクは密かに笑って、それを続けるように指を動かした

「 ひっ、ぁっ!?あっ、あっ!! 」

彼のベットだからか、外とは違った
やる事が全て丁寧であり、逆に意地が悪いと思った
挿入する事なく、指と舌で何度もイかせられ
潮吹きをしては淫らな身体を自ら晒してる事にすら、思考は行かない

大きく股を開いても、胸を曝け出して、口元から飲みきれない唾液を垂らしても
与えられる快楽によって、如何でも良くなる

私の方が強く掴んでる事で、リクの手が赤くなって来るのすら分からなくなっていた

「 やだぁ、リク…挿れて……もう、やだっ、ぁっ、あっ!! 」

快楽によって涙を浮かべ、指では物足りなくなってきた内部に欲する熱い、彼のモノが欲しくて
お強請りをすれば、リクは欲を含む瞳を向け舌舐めずりをした

「 っ…… 」

「 はぁ…欲しがりで可愛いな 」

大人の色気に身体が痺れ、腹下がキュッと締まるように反応する
彼は自らのバスローブを乱し、背中へとずり下がるまま膨張した陰茎を押し当ててきた

一旦、繋いでいた手は解け
手首の向きを変えるように、ベットに押し付けられ握りられる
今日は、この手は離す気が無いんだと内心思いそっと握る指へと唇を当てれば、リクは僅かに笑みを零す

「 好きだよ、ルナ……。愛しい我が黒竜の妻よ 」

「 はぁ……私も、好きだよ…… 」

腰に触れていた手は頬に触れ、優しく額へと口付けを落とした
そのまま耳や首筋へと唇は移動し、顔を上げた彼は骨盤を支えた

「 挿れるな……っ…… 」

「 はぁ、ッ……ンッ…! 」

溶けた膜口を開く様に亀頭はゆっくりと押し込まれる
散々、弄られ濡れていた内部はやっと感じるオスを求める様に、
強弱を付け締めてけて、陰茎は根元付近まで入った

無意識に腹下を撫でれば、僅かに硬さがある気がして生々しい
ぼんやりと熱い呼吸を吐き、リクの顔から身体を見れば筋肉質で引き締まった肉体に似合わない、鋭い刃物で刺されたような傷があった

「 はぁっ…これ……痛む? 」

右手で横腹へと触れ、傷口をなぞれば彼は目線を下げ自らの身体を見詰め、浅く笑う

「 いや…古傷だ。勇者の剣は竜だろうと治りはしなかったからな…… 」

「 じゃ……残ってるものは、全てあの時の勇者なんだ…… 」

私を見付ける時に、勇者に遭遇して他のドラゴンと間違えられて付いた傷
深手だったんだと思うぐらいの傷が痛々しいと思っていれば、横腹に触れる手を取られた

「 ルナが気にする必要は無い…。御前が生きてこうして出会えただけで…もう過去は如何だっていい。此れからは共に永い歳月を生きてもらうんだ…… 」

右手の手首へとリクは唇を当てた
何をするのかと思えば、白い剣士が手首に触れ、直ぐに鋭い痛みが走る

「 いっ…… 」

「 天空竜は声、地竜は目、海竜は耳……そして、黒竜は生命に寿命を与える……。俺と長生きして欲しい 」

肌に流れる赤い血を見た後に、リクへと視線を向ける
唇が赤く染まり、普段よりずっと金色に光る瞳は何処か潤んでいた

死にたがりで、死ぬ気で自殺した時に再会した黒竜
彼は最初から、最後まで私を死なせてはくれないらしい

「 責任持って傍にいてくれるならいいよ…。死なせてくれないんだから…… 」

「 勿論……死にたいと思わせない。約束する。この黒竜の寿命を半分与える代わりに…同じ時を生きよう。そして、死ぬ時もまた同じ日だ…… 」

何方か先に死ぬ訳でもなく、彼は死ぬことの無いと思えるぐらい何十年、何百年、何万年と生きる寿命の半分を私に与えるなんて…
よっぽど、人の命は短くて残されるのが嫌なんだと思った

「 うん……約束だよ 」

「 嗚呼、約束だ 」

リクは私の血を舐めて飲み込んでから、自らの手首を咬み血を流した
それを咥内へと含み、頬に触れ唇を重ねた

流し込まれる血を飲み干した時に、私の中にいる″ 人 ″の部分が割れて消えていくような感覚がした
それでも何処か満たされるように心地良くて、お互いに微笑んでもう一度口付けを交わしてから、リクは時間を掛けて行為を続けた

竜の国に、時を刻むための時間は無い
長生く生きる竜だからこそ、子を生むのも作るのも、遅くても良いんだろうね

もう、私に死ぬ理由はなかった

生きたいと…生きていいと言ってくれる
大切な竜が居るんだから……

「 高っ…… 」

リクの所有する城、目線の先に他の竜の城も有るんだけど
目で見るよりずっと遠くにあるらしい

そして、岩の下が見えないぐらい、雲に覆われていて地上がどの高さにあるのか分からない
それなのにバルコニーに来るのが好きで、よく此処に来ては、手摺に触れ下を眺めたり風を感じていた

「 飛び降りないでくれよ? 」

羽が風を切るような音と共に、目の前に現れた大きな黒竜
何処か心配気な瞳を向けては、その両手には桃が抱かれている
この国で口にするのは果実ばかり、それでも空腹だと思わないのは人を止めちゃってる身体と思う

「 流石に…もうしないよ 」

「 それならいいが… 」

そんな気は持ち合わせてないと軽く笑えばリクもまた安心した表情を見せた
けれど彼の瞳孔が開いた瞬間、背後に聞こえた別の羽の音に驚く

「 落ちたいなら、落としてあげるよ 」

「 っ!!? 」

「 天空竜!!待て!!! 」

気付いた時には身体は軽々と掴まれ、天空竜…スカイドラゴンによって空を浮いていた

焦るリクとは裏腹に笑った様に、羽を広げ高速で飛ぶ彼に、私は風の圧で上手く目を開けなかった

「 可愛いおなごを救いにおいでー。この天空竜に勝てるなら 」

「 チッ……。俺の妻を玩具にするな!! 」

スカイドラゴン、もう少し格好いいのかと思ってたけど
此処での彼は、少しお茶目でよくリクを困らせていた
私に竜の声を与えたのも、本当に気紛れでリクの真名を、人の子が奪って驚くのを見たかっただけらしい

なんて悪戯好きの竜なんだと思い、僅かに目を開ければ銀色の鱗を持つ竜の上から、リクは飛び掛るように突っ込んできた

「 おっと……。そんな勢い良く突っ込んできたらお嫁さんまで怪我するよ 」

「 だったら、直ぐに返せ!! 」

他の竜が住む、城の間をすり抜けて行き
ぶつかりそうだと思うもぶつかりはしない

「 じゃ、返してあげる 」

「 えっ…… 」

上空に転回した天空竜は、一気に飛ぶ速度を遅くすれば、掴んでいた手を離した
一瞬の事に頭が真っ白になれば、身体は下へと落下する

「 っ!! 」

「 ルナ!!! 」

「 ほらほら、間に合うかなー? 」

風で息苦しい程に落下速度に勢いが増し、
目を閉じたまま息が出来ないことに眉を寄せ、僅かに瞼を上げれば黒竜は羽を閉じ
垂直落下に耐えるようにしていた

「 チッ…… 」

噛んで助けようとしたのか、僅かに口を空けたが
私に怪我を与えると分かったように諦めて口を閉じた
雲から落ち、空が一面に青色だと他人事のように考えていれば黒竜は落下速度に辿り着いた

「 ふぁっ……!? 」

身体を両手で包めば一気に向きを変えて上へと飛ぶ事に、驚いて変な声が漏れれば黒竜は空へと戻っていく

「 おや?間に合ったんだ? 」

「 間に合ったんだ?じゃねぇ!! 」

私をバルコニーにそっと下ろし、直ぐに睨む黒竜に、天空竜はケラケラと笑っていた

「 でも助けたじゃん?真剣な黒竜を見れて、凄く楽しかったよ 」

「 俺は全く楽しく無い……間に合わなかったら如何しようかと…… 」

顔を下げ此方を向き、不安そうな顔を見せる黒竜を見ていれば高鳴る心臓を落ち着かせてから、口元へと触れる

「 でも、助けてくれた。信じてたよ、リク 」

「 っ……当たり前だ 」

「 お熱いね~。ヤダヤダ、新婚は此れだから~ 」

「「 っ……!! 」」

竜は人が思うよりずっと御茶で子供っぽい
黒竜を苛めてることを聞き付けた他の竜達もまた其々に笑い
茶化されるのが恥ずかしいリクは、蹴散らす様子に私は彼等を見て笑顔を向けていた

「 っ……! 」

「 ルナ!?どうしたんだ!? 」

急に痛みが走った腹部に、その場で膝を付けばリクは人の姿になり駆け寄っては抱き上げた

「 おい、誰か千竜を呼んできてくれ!!!妻が……!! 」

「 あ、あぁ…!直ぐに!! 」

竜なら体調を壊す事が無かったのに
私が寿命が竜でも…身体は人の部分が残ってるのが悪いんだ

動く事が出来ずに、座り込めばリクは抱き抱えて寝室へと運んでくれた

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