35 / 39
番外編
03
しおりを挟む
~ ルイ 視点 ~
隆ちゃんの仕事が忙しいから、子供達の事は一人でなんとかできる
そう思っていたけど、ヤンチャな真二の相手を如何しても一蓮ばかりに任せてるのが気に入らなくて
それを、隆ちゃんに言ったら何度か口喧嘩した事もある
殆どは私の一方的なんだけどね
仲直りするチャンスを作ってくれた一蓮の為に
此処はちょっとだけ、絆を深めたい!
「 やっと着いた。機内食は微妙だし、座席も硬いし……なんで五十嵐グループが手を貸してる旅行会社じゃないんだ?やっすいビジネス航空にした意味が分からん 」
『 まぁいいじゃん。手軽に行くのも旅行の醍醐味だと思うよ? 』
やばい、既に一発足を踏みたくなったけどぐっと堪えてから笑みを向ける見上げれば
彼は、此方を向く事無く背を向け歩き出した
「 そうだな、ガラポンの景品対度に楽しむか 」
『( ちょっ、そんな言い方ないじゃん!! )』
一蓮がママとパパの為、なんて言ってたのに
ガラポンの景品?十分過ぎるんだけどな!!
一人先に、旅行鞄持って空港から出て行く隆ちゃんの後を追い掛けた
荷物を持ってくれるのは嬉しいけど、
貴方、そんな程度しか今のところ役に立ってないよ!!
『 わーー…… 』
「 スコールだな 」
ハワイには雨季があり、11月から4月はそれに当たる
現在、2月ってことは雨季真っ最中のハワイ
飛行機に乗ってるときは晴れてたのに、空港に出た直後…目の前は横殴りの雨が降っていた
既に足が止まり、今から不安で仕方ない
『 チェックインの時間もあるし、バスかタクシー使う? 』
「 そうだな……。タクシーにするか、バスは好きじゃない 」
『 ……そうですか 』
いつも部下の方々が迎えに来てくれたりするもんね
普通の車が大好きなこの人にとって、観光客が溢れ返る航空近くのバスは嫌いなんだろうね
分るけども、イラッとする
10分程度のスコールに足止めを食らって、使タクシーに乗り込み、予約してるホテルへと向かった
此処はあの、宿泊券で泊まれるホテルらしく、ビーチが見える見晴らしがいい場所だ
『 ふぁー!海が見える!! 』
「 日本のビジネスホテルよりしょうもないな。こんな事なら五十嵐グループが経営してる5つ星ホテルに行けばよかった。流石星3つ。良くも悪くもない…… 」
『 ……… 』
「 ルームサービスも期待できないし、外食するか……この辺りにグループ関連のレストランは……はぁ、無いのか 」
えっ、なに……?
この人は自分の経営してる五十嵐グループの関連がある、店しか行けないの?というか嫌なの?
どれだけ、自分の会社を自慢したいのか分からないけど…
なにその、パパが他の会社に行くなって言ったから、行きません…みたいな子供みたいな考え
一蓮より子供っぽい事を自覚してるんだろうか
『 あのさ、折角の旅行なんだから。五十嵐グループから離れてくれない? 』
「 何故だ?自分のグループの店の方が安心感あるだろ? 」
『 五十嵐グループだろうと、安心できない店なんて幾らでもあるからね!?自意識過剰過ぎない? 』
「 あ?子会社よりまともだろ!! 」
ロサンゼルスからハワイまでやってきて、喧嘩するなんて有り得ないけど
自分のグループ、自分の、そればかり言う彼に腹が立って仕方無い
『 昔っから、御前は俺のだ、とか!俺は~って、あんた一人じゃ何も出来ないくせに!!親の金と名前で成り上がった社長が、何いってんの!? 』
「 昔の事は関係無いだろ!!今は、どこで食うかって話をしてるんじゃないか!! 」
『 このホテルにある、レストランでいいじゃん!! 』
「 不味かったらどうすんだよ! 」
『 それでもいい!! 』
五十嵐グループから離れた、他の店舗の店ならそれでよかった
不味くても、選んだ店なんだからどんな味でも一つの思い出になる
そう思い、頭に血が上ったまま選んだ店に行くことにした
昼御飯は此処で食べて、少しだけ観光に行こうなんて話をする予定だったけど
『 ぅ…… 』
「 不味い…… 」
やばい、思った以上に…魚が生臭くて
下処理やってる?血抜きを早めに終えてるよね?なんて考えてしまうぐらい
川魚の泥抜きを終えてないぐらい、悲惨な味がした
注文も適当だったのが悪いけど、この喧嘩が続行されそうな雰囲気に目線は泳ぐ
「 それ以上食うなよ、ちょっと古い魚だと思う 」
『 でも、勿体無いし……食べる 』
「 腹壊しても知らんからな 」
料理を作ったり、お金が無かった人間からすると、出された料理を残すことは出来なかった
喉で突っかえるような気持ちをぐっと堪えて、魚の蒸し焼きを飲み込んだ
ココナッツミルクやらで口直しをしたけど、胃から込み上げて来る生臭さは取れそうにない
絶対、キスなんてしたくない時だ
いや……よくよく考えたら、キスなんてここ最近してないや……
「 おい、顔色悪いが大丈夫か? 」
『 ごめん!ちょっとトイレに行ってくるから店みてて!! 』
「 お、おい、ルイ!! 」
30分もせずに込み上げて来る何かに我慢出来ず、お土産コーナーを見るより先にトイレへとダッシュした
女子トイレへと入り、扉を占めては便器に向けて嘔吐付く
『 ゴホッ……っ!!? 』
吐いた勢いか、それともよっぽど駄目だったのか下からも出るような気がして直ぐに便器に座った
もう、上からも下からも出まくって大変だった
『 ……隆ちゃん、ごめん……部屋に戻る 』
″ はぁ!?大丈夫か!? ″
ハワイ初日で、食中毒になるなんて思わなかった
魚の寄生虫だろうか、それとも普通に生臭くて古そうな魚に当たったのか分からないけど、ホテルの部屋に戻ってからもトイレには頻繁に行った
「 ルイ……。五十嵐グループの医者を探した。もう少しで来れるらしい 」
『 ん……… 』
「 はぁ、だから……食うなって言っただろう 」
『 ごめん…… 』
一口で止めた隆ちゃんは無傷だったけど、自分の分だけでも食べ終えた私は重症だった
吐き終えても、吐きそうな気がするほど気持ち悪いし、出すもんが無くなった腸なのに、まだ下痢ってる気もする
そのぐらい酷く食中毒を食らった
観光を止めて、付き添うように傍にいてくれる隆ちゃんに申し訳なく思う
「 飲み物を買ってきた。サイダー系はスッキリするだろ? 」
『 ん……ありがとう 』
ABCストアーで買ってきたらしい飲料水
ハワイには自動販売機が無いから不便だなって内心思いつつ、それを見ては
どこか考えてる様子の隆ちゃんに視線を向ける
「 いや…別に……。何となく、少し前を思い出してな 」
『 前? 』
熱は出てないから身体は起き上がらせることは出来る
身を起こして、受け取った炭酸飲料の蓋を開け口に運びながら傾げる
「 嗚呼、御前が悪阻になったとき。一蓮の時もだが…真二の時も酷かったからな…… 」
『 吐きやすいだろうね。ふふっ、今も気にしてたの? 』
「 まぁな……。子供を望んだけど、辛いのを見てると後悔する事もあった…子供達は可愛いが…… 」
あれ、普段は言わないような事を言うからちょっと驚いた
余り、子供が生まれる前の話…特に体調が悪かった辺の部分の気持ちは聞かなかったのに、ちょっとだけ何故か、ときめいた
「 御前、一人に負担かけさせてごめんな……。その分、働いて養おうと思ってたら仕事も増えて……結果、本末転倒してるから 」
『 フフッ、別にいいのに。一蓮はあれだけど…真二は欲しかった子だし。産む前も産んたあとも大変だけど…隆ちゃんが頑張ってくれてるのは知ってるから…平気だよ? 』
「 そうか……。久々に″隆ちゃん″って聞いて嬉しいな 」
『 いつも、パパだもんね? 』
静かに頷いた彼は、何か言いたい事が言えてスッキリしたように表情は明るかった
手を伸ばして頬に触れれば、身体を起こしベットに上がり、空いてるスペースに腰を下ろせば髪に触れた
「 ママ…って呼ぶのもいいか。ルイって呼びたい時もある 」
『 ふっ、なにそれ…… 』
「 ルイ、愛してるよ 」
結局…私一人が怒ってたり不機嫌になってるだけで、隆ちゃんは変わらず温厚のまま
ちょっとムキになるけど、私より大人びた思考と余裕を持ってる
実際、今までの旅だって…隆ちゃんが全て計画してたから楽しくて、安全に旅行出来ていた
五十嵐グループ馬鹿にしたけど、伊達に大きな会社じゃないのも自覚しなきゃね
甘い雰囲気に気付き、髪に手を当てたまま顔を寄せた隆ちゃんを見て驚く
「 んぐ……なに、するんだ…… 」
近付いた顔に口元に手を当て止めさせ、横を向く
『 その、めちゃくちゃ嘔吐してるから……歯磨きして落ち着くまで待って…… 』
「 ふっ……仕方ないな。ゆっくり安め 」
久々のキスを拒んでしまったけど、嫌なもんは嫌だし
そんな状態で甘い雰囲気なんてぶち壊すに決まってる
もう、壊しちゃったけど……
隆ちゃんは、納得してくれて頭に触れて後頭部に口付けを落とせば立ち上がり入り口へと向かった
『 どこ行くの? 』
「 ちょっと、コック長シバいて来る 」
『 いや、待って……!! 』
キス出来なかったり、妻が体調不良になって不機嫌なのは分るけど
シバクのは申し訳ないよ!!
もしかしたら、この地域の人はお腹が丈夫で平気かも知れないのに!!
『 あぁぁぁ……隆ちゃんんんん…… 』
パタンとしまった扉に虚しくなる
本当にシバきに行った……
絶対、文句をめちゃくちゃ言うに違いない
いやーな、クレーム客ばかりに思っていれば少ししてコック長とホテルの人は頭を下げにやって来た
やっぱり…めちゃくちゃ言ったそう
隆ちゃんの仕事が忙しいから、子供達の事は一人でなんとかできる
そう思っていたけど、ヤンチャな真二の相手を如何しても一蓮ばかりに任せてるのが気に入らなくて
それを、隆ちゃんに言ったら何度か口喧嘩した事もある
殆どは私の一方的なんだけどね
仲直りするチャンスを作ってくれた一蓮の為に
此処はちょっとだけ、絆を深めたい!
「 やっと着いた。機内食は微妙だし、座席も硬いし……なんで五十嵐グループが手を貸してる旅行会社じゃないんだ?やっすいビジネス航空にした意味が分からん 」
『 まぁいいじゃん。手軽に行くのも旅行の醍醐味だと思うよ? 』
やばい、既に一発足を踏みたくなったけどぐっと堪えてから笑みを向ける見上げれば
彼は、此方を向く事無く背を向け歩き出した
「 そうだな、ガラポンの景品対度に楽しむか 」
『( ちょっ、そんな言い方ないじゃん!! )』
一蓮がママとパパの為、なんて言ってたのに
ガラポンの景品?十分過ぎるんだけどな!!
一人先に、旅行鞄持って空港から出て行く隆ちゃんの後を追い掛けた
荷物を持ってくれるのは嬉しいけど、
貴方、そんな程度しか今のところ役に立ってないよ!!
『 わーー…… 』
「 スコールだな 」
ハワイには雨季があり、11月から4月はそれに当たる
現在、2月ってことは雨季真っ最中のハワイ
飛行機に乗ってるときは晴れてたのに、空港に出た直後…目の前は横殴りの雨が降っていた
既に足が止まり、今から不安で仕方ない
『 チェックインの時間もあるし、バスかタクシー使う? 』
「 そうだな……。タクシーにするか、バスは好きじゃない 」
『 ……そうですか 』
いつも部下の方々が迎えに来てくれたりするもんね
普通の車が大好きなこの人にとって、観光客が溢れ返る航空近くのバスは嫌いなんだろうね
分るけども、イラッとする
10分程度のスコールに足止めを食らって、使タクシーに乗り込み、予約してるホテルへと向かった
此処はあの、宿泊券で泊まれるホテルらしく、ビーチが見える見晴らしがいい場所だ
『 ふぁー!海が見える!! 』
「 日本のビジネスホテルよりしょうもないな。こんな事なら五十嵐グループが経営してる5つ星ホテルに行けばよかった。流石星3つ。良くも悪くもない…… 」
『 ……… 』
「 ルームサービスも期待できないし、外食するか……この辺りにグループ関連のレストランは……はぁ、無いのか 」
えっ、なに……?
この人は自分の経営してる五十嵐グループの関連がある、店しか行けないの?というか嫌なの?
どれだけ、自分の会社を自慢したいのか分からないけど…
なにその、パパが他の会社に行くなって言ったから、行きません…みたいな子供みたいな考え
一蓮より子供っぽい事を自覚してるんだろうか
『 あのさ、折角の旅行なんだから。五十嵐グループから離れてくれない? 』
「 何故だ?自分のグループの店の方が安心感あるだろ? 」
『 五十嵐グループだろうと、安心できない店なんて幾らでもあるからね!?自意識過剰過ぎない? 』
「 あ?子会社よりまともだろ!! 」
ロサンゼルスからハワイまでやってきて、喧嘩するなんて有り得ないけど
自分のグループ、自分の、そればかり言う彼に腹が立って仕方無い
『 昔っから、御前は俺のだ、とか!俺は~って、あんた一人じゃ何も出来ないくせに!!親の金と名前で成り上がった社長が、何いってんの!? 』
「 昔の事は関係無いだろ!!今は、どこで食うかって話をしてるんじゃないか!! 」
『 このホテルにある、レストランでいいじゃん!! 』
「 不味かったらどうすんだよ! 」
『 それでもいい!! 』
五十嵐グループから離れた、他の店舗の店ならそれでよかった
不味くても、選んだ店なんだからどんな味でも一つの思い出になる
そう思い、頭に血が上ったまま選んだ店に行くことにした
昼御飯は此処で食べて、少しだけ観光に行こうなんて話をする予定だったけど
『 ぅ…… 』
「 不味い…… 」
やばい、思った以上に…魚が生臭くて
下処理やってる?血抜きを早めに終えてるよね?なんて考えてしまうぐらい
川魚の泥抜きを終えてないぐらい、悲惨な味がした
注文も適当だったのが悪いけど、この喧嘩が続行されそうな雰囲気に目線は泳ぐ
「 それ以上食うなよ、ちょっと古い魚だと思う 」
『 でも、勿体無いし……食べる 』
「 腹壊しても知らんからな 」
料理を作ったり、お金が無かった人間からすると、出された料理を残すことは出来なかった
喉で突っかえるような気持ちをぐっと堪えて、魚の蒸し焼きを飲み込んだ
ココナッツミルクやらで口直しをしたけど、胃から込み上げて来る生臭さは取れそうにない
絶対、キスなんてしたくない時だ
いや……よくよく考えたら、キスなんてここ最近してないや……
「 おい、顔色悪いが大丈夫か? 」
『 ごめん!ちょっとトイレに行ってくるから店みてて!! 』
「 お、おい、ルイ!! 」
30分もせずに込み上げて来る何かに我慢出来ず、お土産コーナーを見るより先にトイレへとダッシュした
女子トイレへと入り、扉を占めては便器に向けて嘔吐付く
『 ゴホッ……っ!!? 』
吐いた勢いか、それともよっぽど駄目だったのか下からも出るような気がして直ぐに便器に座った
もう、上からも下からも出まくって大変だった
『 ……隆ちゃん、ごめん……部屋に戻る 』
″ はぁ!?大丈夫か!? ″
ハワイ初日で、食中毒になるなんて思わなかった
魚の寄生虫だろうか、それとも普通に生臭くて古そうな魚に当たったのか分からないけど、ホテルの部屋に戻ってからもトイレには頻繁に行った
「 ルイ……。五十嵐グループの医者を探した。もう少しで来れるらしい 」
『 ん……… 』
「 はぁ、だから……食うなって言っただろう 」
『 ごめん…… 』
一口で止めた隆ちゃんは無傷だったけど、自分の分だけでも食べ終えた私は重症だった
吐き終えても、吐きそうな気がするほど気持ち悪いし、出すもんが無くなった腸なのに、まだ下痢ってる気もする
そのぐらい酷く食中毒を食らった
観光を止めて、付き添うように傍にいてくれる隆ちゃんに申し訳なく思う
「 飲み物を買ってきた。サイダー系はスッキリするだろ? 」
『 ん……ありがとう 』
ABCストアーで買ってきたらしい飲料水
ハワイには自動販売機が無いから不便だなって内心思いつつ、それを見ては
どこか考えてる様子の隆ちゃんに視線を向ける
「 いや…別に……。何となく、少し前を思い出してな 」
『 前? 』
熱は出てないから身体は起き上がらせることは出来る
身を起こして、受け取った炭酸飲料の蓋を開け口に運びながら傾げる
「 嗚呼、御前が悪阻になったとき。一蓮の時もだが…真二の時も酷かったからな…… 」
『 吐きやすいだろうね。ふふっ、今も気にしてたの? 』
「 まぁな……。子供を望んだけど、辛いのを見てると後悔する事もあった…子供達は可愛いが…… 」
あれ、普段は言わないような事を言うからちょっと驚いた
余り、子供が生まれる前の話…特に体調が悪かった辺の部分の気持ちは聞かなかったのに、ちょっとだけ何故か、ときめいた
「 御前、一人に負担かけさせてごめんな……。その分、働いて養おうと思ってたら仕事も増えて……結果、本末転倒してるから 」
『 フフッ、別にいいのに。一蓮はあれだけど…真二は欲しかった子だし。産む前も産んたあとも大変だけど…隆ちゃんが頑張ってくれてるのは知ってるから…平気だよ? 』
「 そうか……。久々に″隆ちゃん″って聞いて嬉しいな 」
『 いつも、パパだもんね? 』
静かに頷いた彼は、何か言いたい事が言えてスッキリしたように表情は明るかった
手を伸ばして頬に触れれば、身体を起こしベットに上がり、空いてるスペースに腰を下ろせば髪に触れた
「 ママ…って呼ぶのもいいか。ルイって呼びたい時もある 」
『 ふっ、なにそれ…… 』
「 ルイ、愛してるよ 」
結局…私一人が怒ってたり不機嫌になってるだけで、隆ちゃんは変わらず温厚のまま
ちょっとムキになるけど、私より大人びた思考と余裕を持ってる
実際、今までの旅だって…隆ちゃんが全て計画してたから楽しくて、安全に旅行出来ていた
五十嵐グループ馬鹿にしたけど、伊達に大きな会社じゃないのも自覚しなきゃね
甘い雰囲気に気付き、髪に手を当てたまま顔を寄せた隆ちゃんを見て驚く
「 んぐ……なに、するんだ…… 」
近付いた顔に口元に手を当て止めさせ、横を向く
『 その、めちゃくちゃ嘔吐してるから……歯磨きして落ち着くまで待って…… 』
「 ふっ……仕方ないな。ゆっくり安め 」
久々のキスを拒んでしまったけど、嫌なもんは嫌だし
そんな状態で甘い雰囲気なんてぶち壊すに決まってる
もう、壊しちゃったけど……
隆ちゃんは、納得してくれて頭に触れて後頭部に口付けを落とせば立ち上がり入り口へと向かった
『 どこ行くの? 』
「 ちょっと、コック長シバいて来る 」
『 いや、待って……!! 』
キス出来なかったり、妻が体調不良になって不機嫌なのは分るけど
シバクのは申し訳ないよ!!
もしかしたら、この地域の人はお腹が丈夫で平気かも知れないのに!!
『 あぁぁぁ……隆ちゃんんんん…… 』
パタンとしまった扉に虚しくなる
本当にシバきに行った……
絶対、文句をめちゃくちゃ言うに違いない
いやーな、クレーム客ばかりに思っていれば少ししてコック長とホテルの人は頭を下げにやって来た
やっぱり…めちゃくちゃ言ったそう
0
あなたにおすすめの小説
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
家政婦の代理派遣をしたら花嫁になっちゃいました
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
このご時世、いつ仕事がクビになるか分からない。社内の派遣社員が一斉にクビを告げられた。天音もそんな1人だった。同じ派遣社員として働くマリナが土日だけの派遣を掛け持ちしていたが、次の派遣先が土日出勤の為、代わりに働いてくれる子を探していると言う。次の仕事が決まっていなかったから天音はその派遣を引き受ける事にした。あの、家政婦って聞いたんですけど?それって、家政婦のお仕事ですか!?
強面の雇い主(京極 樹)に溺愛されていくお話しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる