4 / 201
序章
3(メイフィル視点あり)
しおりを挟む風のように駆け、サラはレイナの家へやってきた。
扉を蹴り開け家の中へ入る。
「そういえば地下に住んでるって言ってたな」
「ここじゃないのか?」
アルグランドが床にある収納扉のような木の板を鼻の先でつつく。
サラはその扉を開け、薄暗い階段を飛び降りた。
その先には。
「なんだ、これ……!」
住んでいたのだろう場所が蜘蛛の糸で真っ白になっていたのだ。
何かが目の前にいるが、ぼんやりしていて何がいるのか見えない。
目を凝らせば、それは。
何かに手を伸ばしているレイナだった。
「おねいちゃ――」
まずいっ!
「アル、行くぞっ!」
精霊の名を呼べば、アルグランドの姿が光り出す。と同時に瞬間的に足に力を入れてサラは跳んだ。
手にはまばゆく光る剣を握って。
「レイナっ!」
サラの声に反応したレイナが、こちらを振り返ろうとした時。
レイナはエリスに手を掴まれ、ぐいっと引っ張られてしまった。
サラから距離を取るように離れるも、サラは踏み込んでエリスの頭上を切り上げた。
ぶつ、ぶつ、ぶつ、と何かが切れる音が聞こえ、サラはやはりな、と思った。
次の瞬間にはバランスを崩したエリスがどさりと倒れた。
「お姉ちゃん!!」
サラは口元に手を当て、息を確認した。脈もある。
「大丈夫だ。気を失っているだけ」
おそらく、スカルに糸で操られていたのだろう。
姉を使ってレイナを連れ去ろうなど、許されない行為だ。
会いたいと願う彼女の気持ちと、姉という弱みに付け込みやがって。
「サラ、少しは落ち着け」
アルグランドが注意する。
「……そうだな、すまない」
レイナを連れ去ろうとしたが、失敗に終わったということは、ここに姿を見せるはずだ――。
「思ったよりも早かったなあ」
背後に現れたのは、なんとこの町の町長――メイフィルだった。
「町長が一体何の用だ?」
「あなたに用はない」
そう言ってレイナとエリスへ視線を向けているメイフィルを見て、サラは確信した。
「あんた、スカルだな……?」
言い当てられ、メイフィルはくつくつと喉の奥で笑い出す。
「ご名答」
すると見る見るうちに姿が巨大な蜘蛛に変化してゆく。
骨格がむき出しの、グロテスクな姿。
スカルは、元々が人間だ。
恨み、後悔、嫉妬――……、そんな感情が死した肉体を腐らせて、姿をスカルへと変える。
「あなたがここへ来る前に子どもを回収しようと思っていたけど、間に合わなかったみたいだ。……さあ、その後ろの子をこちらに渡すんだ。そうすればあなたは見逃してあげよう」
「黙れ、他の子どもはどこだ?」
「ふっ。言うわけがないだろう」
にやあ、と歪に笑うメイフィルに、サラは剣を握る手に力を込めた。
「吐かせるまでだな」
態勢を低くし、斬りかかろうとすると。
「おっと、動くなよ。この子がどうなってもいいのか?」
すると先ほど開放したはずのレイナの姉がサラの目の前に現れる。
「貴様、卑怯だぞ!」
「卑怯もくそもないわ!……まあ、でもあなたには感謝しているんだよ。私はずっと探していたからねえ。片親だけの子どもを……」
「片親だけの子ども……だと?」
「ずっと探していた。この家の地下にいるとは知らなかったからねえ。あなたがこの場所を突き止めてくれるだろうと思って、私はわざと泳がせていたんだ。演技なんて面倒だったけど、彼女を連れ去るためには仕方ないことだったよ」
メイフィルはふっふっふ、と嗤い、一瞬頭上を確認する。
「……本当なら私の家へ来た時に攫うつもりだったんだが、さすがに騎士の前じゃそんなことはできないしな」
「なるほど、期を窺っていた、ということか」
「ははは! そういうことだ! 私は蜘蛛の巣があればどこへでも行ける! もはやもう騎士には用はない! さらばだ!」
びゅっと蜘蛛の糸を天井へ吐いたメイフィルは、そのまま上へ消えてゆく。どうやら通路を作っていたらしい。
スカルが巣くう異界への通路だ。
「待て!!」
「きゃああああああああああああ!」
背後でレイナが蜘蛛の糸に巻き取られて、薄暗い天井へ引きずり込まれていく――。
「させるかっ!」
サラは必死の思いで手を伸ばした。
✯✯✯
「いてっ」
運よく糸に捕まったサラは、思いっきり振り払われてしまった。
真っ黒な床に体を強く打ちつける。
サラが立ち上がろうとした瞬間、体に糸が絡みついてきた。
「くっ……」
「ここまで付いてくるとはなあ……」
「ここは……!」
辺りは薄暗く、蜘蛛の糸がびっしり張り巡らされている。
鼻の曲がりそうな臭いが立ち込め、サラは顔を歪めた。
「異界か」
「そう。私の家、だよ」
巣に張り付いているメイフィルがくっくっく、と不気味に笑う。
すると、ずずず、と上から糸につるされた子どもたちの姿が現れた。
「ここに攫ってきていたんだな……! 子どもたちを離せ!」
「ははは、抵抗しても無駄だよ。その糸は切れない」
サラは体に力を入れたが、確かに弾力があって切れない。抵抗しても無駄だ、とでもいうように、サラは糸に引っ張られ、何度も床に叩きつけられる。
「ぐっ……」
何度も強く頭を打ちつけて、意識が吹っ飛びそうだった。
「くそ……」
この糸さえ切れれば……。
拳を握った、その先に。
――ああ、そうだった。
「私が……私が愛してあげるんだ……! そして守るんだ……!」
メイフィルは低く唸る。
「何を……?」
「片親だけの、愛されていない、子どもたちをね!!」
その声が、空気と、糸を震わせる。
強い信念、後悔、様々な想いが、憎悪となって、辺りを包む。
辺りの闇が一層濃くなった。
ひりひりとサラの肌を蝕む。
ああ、胸糞悪い。
「……あんたはくそったれだな」
小さく息を吐いて、サラは嗤った。
あんたが、何を求めているのか。何をしたいのか。
そんなこと、どうだっていい。
握っていた剣で糸を切り裂けば、いとも簡単に糸は切れてゆく。
スカルの勝手な行為など、許されることではない、と。
そしてそんな嘘偽りの関係など簡単に振りほどけてしまうのだ、と。
そう見せつけるかのようだ。
「なっ!」
辺りに糸がはらはらと舞い落ちる。
「片親だから愛されていないとか、阿呆か。子どものことはどんな親でも愛してんだよ!! その愛に気付けないのは自分の傲慢さが原因だろ」
怒気の孕んだサラから、逃げるように後ずさるメイフィル。
ぎゅ、ぎゅ、と軋むように糸が鳴る。
「……それに、あんたがやってんのは、ただのおままごとだ」
ギロリと睨み上げるサラは、剣を構えた。
「そんなおままごとに他人を巻き込むな!」
「ひっ!」
サラは瞬間的に足に力を入れて跳び上がり、目にもとまらぬ速さで上昇してゆく。
「こ、子どもたちに手出しはさせないっ!」
メイフィルは何本も太い糸を吐き、サラの行く手を阻もうとするが、サラは拘束から解き放たれた獣のように、しなやかに駆けまわる。蜘蛛の糸をバネに更に上へ。見事にメイフィルからの攻撃を避けてゆく――。
子どもたちが拘束されているところまで駆け上がってくると、剣を構えて一気に振るう。円を描いた剣尖からの衝撃波で、子どもたちを捉えていた糸があっという間に切れた。
自由になった彼らの体は重力に従うように下へ下へと降りて行くが、メイフィルが吐き出した糸がクッションになったため、子どもたちに怪我はない。
サラもスタッと地へと降り立った。
ぎろっと睨み見据える、その姿はまるで氷の女王。
「ひっ!」
「子どもたちは返してもらった」
ゆっくりと近づくサラに、怖気づいたメイフィルは尋常なく震えだす。
「か、勘弁してくれ……!」
「勘弁してくれ……? ハッ。私に喧嘩売ったんだからさあ」
サラは不敵に笑って、
「死ぬ覚悟はできてんだろ?」
剣を構えて駆け出した。
その姿を捉えることは出来ない。
光のごとき速さで、メイフィルに突っ込んでゆく。
そして剣が煌めき、一閃。
悪を断罪するかのような輝きと、斬撃がメイフィルの体を裂く。そこから肉塊がはじけ飛ぶように、かき消されてゆく。
「ああああああああああああああああああああああああああ!」
想いも、後悔も、貫こうとした意志でさえも。
全てをかき消すのだ――。
✯✯✯
「コル……ごめんな……」
メイフィルは、自身の消えてゆく体を眺めながらそう呟く。
いくら謝っても、過ちが報われることなどないのに。許されることもないのに。
静かに息を吐く。
――あれは、五年前だった。
妻と、私と、息子の三人で幸せに暮らしていた。
でも、妻が病気で亡くなり、悲しみに暮れた私はその悲しみを紛らわせるために、仕事に没頭してしまった。
息子は寂しがったが、気に留めることができなかった。余裕が私にはなかったのだ。
頭の片隅ではいけないと思っていても、行動できるほど、私は器用な人間ではなかった。
そんな日々が続いていたある日、家に強盗が押し入ってきて、息子は殺されてしまった。
私は絶望に暮れた。
なぜ、どうして。
そんな疑問が自分を染め上げ、そして私が彼を愛し、守ってやらなかったからだと、自分を激しく責め立てた。
後悔しても、彼も過去も取り戻すことなどできなくて。私は自分に手をかけた。
自分の心も体も急速に腐ってゆくのを感じた。
濃い絶望が私をスカルへと変えてゆくのだ。その堕ちてゆく感覚が実に気持ちよく、事を成し遂げられると思った。
今度こそは愛してやる、と。そう思ったのに。
私の体は光に溶けるように崩壊してゆく。そのとき、私は目の前にいた少年を見て目を疑った。
「コル……?」
『父さんは馬鹿だよ』
「え……?」
『愛して欲しいのは、他人じゃなくて』
――僕だったのに。
そう言われてガツンと胸に衝撃が走った。
体が震えた。
言葉が、涙が、溢れ出す。
「ごめん、ごめんな……!! 愛していたんだ……! お前を、心の底から愛していたんだよ……!! 父さん、不器用でごめんな……!」
どうして言葉で、行動で示してやらなかったんだろう。過去の自分を責めても仕方ないが、後悔はやはり拭えない。
するとコルがにっと笑った。幼少の頃から見ていた一番見たい笑顔だった。
私は消えゆく体でコルを思いっきり抱きしめる。
もう、お前に悲しい思いなんてさせないからな。
涙と笑顔と、全てが光にかき消されていった。
✯✯✯
サラはその光を眩しそうに見つめていた。
精霊の力を借りた攻撃は、スカルとそれに関連する肉体と魂とを浄化する。
浄化の光は人の感情を優しく包み、過去全ての不幸を洗い流す。
前を向けるように。
やがて消えてゆく光の中で、微笑み合う親子を見た。
「……」
その姿を羨ましく思う。
愛すべき者と、もう一度、会えることを。
微笑み合えることが、どれほど幸福なことであるか。
――姉さん。
一体、姉さんはどこにいるの?
絶対に見つけ出してみせるから。
気がつけば、サラたちはレイナの家にいた。
「お姉ちゃん!」
「レイナ! よかった……!」
レイナとエリスがきつく抱き合い、お互いの消息を確認し合う。そして安堵の表情を浮かべた。
サラはその光景から少しだけ目線を逸らせた。
「どうしたんだ?」
アルグランドがそっとそばに寄り添う。
「いや、何でもないよ」
「そうか……。あんまり無理はするなよ」
ふっとほほ笑んだアルグランドは、まるで心配性な父親のようだ。
それがなんだがおかしくて、サラは小さく笑った。
「別に無理なんてしてないよ」
「ならいいが……どうして笑っているんだ?」
「……笑ってないよ」
「そうか……?」
「ああ、そうだ」
サラは頷く。
心配性な父ポジションだ、と思ったことはアルグランドには内緒だ。
すると眠っていた子どもたちも目を覚まし、彼らはレイナの家を飛び出してそれぞれの家へ帰っていった。
「あの、ありがとうございました……!」
レイナの姉のエリスが深々と頭を下げる。
「別にいい」
「本当に騎士さんのおかげです! ありがとうございました!」
レイナも姉同様深々と頭を下げた。
サラは「別にいいって言っているだろう」と小さくため息をつくと、二人の頭に手を置いた。
「家族は大切に、な」
「「はい!」」
「それじゃ」
「「ありがとうございました!」」
サラは二人と別れて、歩き出す。
「何だかんだと言いながら、結局は人を助けるんだな」
アルグランドの言葉に、サラは眉根を寄せた。
「……いや、今回はただ」
「ただ?」
――情に流されただけだよ。
そう言おうとして、サラは「いや、何でもない」と首を振った。
ただ単に情に流されただけじゃない。
異界に連れ去られた子どもたちは生きていた。
それならば、もし姉さんが異界にいるとすれば、生きている可能性が高くなる。
生きていると信じていない訳ではない。
けれど、時折不安になるのだ。
姉さんは、もういないんじゃないか、と。
でも、今回のことでもう一度自分の意志と希望を再確認できたのだ。
姉さんはきっとまだどこかで生きている。
そして絶対に見つけてみせると。
サラは拳を胸に当てた。
姉さん……待っていて。
サラの瞳には静かな闘志が燃えていた。
✯✯✯
暗く、冷たい、異界。
一人の男が棺桶の縁に座って中の人物を覗き見ながら小さく笑う。
「ふふふ……。ああ――本当に早く、あなた様に会いたい」
そっと、その人物の頬に触れる。
柔らかな肌は白く血の気がない。かつて美しい金髪だった髪の毛は、異界の影響により黒く染まってしまった。
その顔は、サラとよく似ている。
「……グラヴァン」
もう一人、小柄な男がどこからともなく姿を見せた。グラヴァンと呼ばれた男は手を引っ込め、困ったように笑った。
「私の時間を奪いに来たんだね?」
「……イチイチ気持ち悪いな、死ね」
「そんなに褒めてくれなくていいよ?」
「……褒めてない、死ね」
「……で? 私に一体何の用かな?」
す、と小柄な男が指を指す。
「……あの方はまだ覚めない?」
「見ての通りまだだね」
グラヴァンはやれやれ、と肩を竦めたが、小柄な男は何が原因で目覚めないのかを考えるように、じっと観察した。
「……血が足りないのかも。誰かさんが体に傷を入れるから」
「ぎくっ」
「……それか、まだこの本体があの方の受け入れを抵抗してるのか、のどっちかだね。だから――」
「わかったよ。とりあえず血を取りに行けばいいんだろう?」
「……そう。なるべく近親者がいい。体がその血を酷く拒絶するのを避けるためにね」
「え。家族殺しちゃった。ああ、あの時は気持ちよかったなあ…」
「……本当にクソ。だったら誰でもいいから、できるだけ似ている人間の血を取ってこい。わかったなら早く行け」
「わかったよ。そんなにも怒ると楽しくないでしょ」
「誰のせいだよ、死ね」
グラヴァンは小言を無視してよっこらしょ、と棺桶から腰を上げる。
そして中で眠る人物に、小さく微笑んだ。
ルナっていう女なんて早く消して、目を覚ましてくださいよ――ノヴァ様。
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ペットになった
ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。
言葉も常識も通用しない世界。
それでも、特に不便は感じない。
あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。
「クロ」
笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。
※視点コロコロ
※更新ノロノロ
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
異世界で大往生した私、現代日本に帰還して中学生からやり直す。~最強の補助魔法で、冴えないおっさんと最強美女を操って大金持ちになります~
タカノ
ファンタジー
異世界へ転移し、聖女として崇められ、愛する家族に囲まれて88歳で大往生した……はずだった。 目が覚めると、そこは現代日本。 孤児の中学2年生、小金沢ヒナ(14)に戻っていた。
時間は1秒も進んでおらず、待っていたのは明日のご飯にも困る極貧生活。 けれど、ヒナの中身は酸いも甘いも噛み分けたおばあちゃん(88歳)のまま!
「もう一度、あの豊かで安らかな老後(スローライフ)を手に入れてみせる!」
ヒナは決意する。異世界で極めた国宝級の【補助魔法】と【回復魔法】をフル活用して、現代社会で大金を稼ぐことを。 ただし、魔法は自分自身には使えないし、中学生が目立つと色々面倒くさい。 そこでヒナがビジネスパートナー(手駒)に選んだのは――
公園で絶望していた「リストラされた冴えないおっさん」と、 借金取りに追われる「ワケあり最強美女」!?
おっさんを裏から魔法で強化して『カリスマ社長』に仕立て上げ、 美女をフルバフで『人間兵器』に変えてトラブルを物理的に粉砕。 表向きはニコニコ笑う美少女中学生、裏では彼らを操るフィクサー。
「さあ善さん、リオちゃん。稼ぎますよ。すべては私の平穏な老後のために!」
精神年齢おばあちゃんの少女が、金と魔法と年の功で無双する、痛快マネー・コメディ開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる