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第十九話 悪魔への神罰

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圧倒的だった、強さの上限青天井!無敵の進撃ただ進む、消えていくのは希望だった、真実は常に一つだけ、勝てるのはストロング、負けるのはダイナソーズのこの俺様だと!ふざけるな、くそがよ!

よし、こうなれば、まだ戦えるはずだと考えていたディノの考えが吹き飛んだ、考え方を変えたのだ、乱暴者のストロング、そんな雰囲気にしたかったぜぇ!しかし、こうなっちまった以上はしょうがねぇ、普通に戦うのは不可能だぁ!そして、笑った!ッハハハ!

ここまで来たら、なんとかしてあいつを負け犬にするしかない、俺の元に辿り着けなきゃあいつの負けなんだ!

そして、それが今のところ可能だ、そうこうするうちに、敵が動き、次々に集会場が破壊された、こうなっちまったら、諦めろストロング、どっちみち、俺様の場所は分かるまい、能力を使ったところで無駄だ!今は死人を出さねえからな!

次に破滅したのはランドの方だった、ハンターが負けると確信したからだ、ストロングの情報が逐一入るからだ。

諦めろ、犯罪者、生きることは不可能だ、それ故に私はストロング、諦めないで最後まで立てたものにだけ勲章は手に入るのだ、この私ストロングの名にかけて、勝利をもぎ取ってやる!

かくして、絶望すべきはフォートではなく、ランドになった、武人としての名を捨てずに生き延びたのだ!そう、あのストロングは一度も犯罪者にならなかった、鬼のようなこの社会でどうやったのだ、ありえない!それだけに残酷な現実が見えた、そうダイナソーズは破滅した人間だけが集まって助け合う場所だったのだ!

一方のディノは完全な勝利を届けようと考えていただけにうまくいったと考えた、これだけ無茶苦茶なことをやったのだから、悪魔として認められるはずだ、そうだよな、おっさん!

悲劇はここから始まった、勘違いしたのはランドではないストロングでもない、ハンターだ、なぜならば、ストロングは気が付いていたからだ、初めから武人として伝説になっていた場合は化け物ではなく、神として崇められることを!

悲しきはハンターだ、なぜなら、古の昔ならば、神として崇められた存在が今ではただの言うことを聞くロボットになってしまったからだ、悲しいかな、ランド、悲しいかな、ハンター、そう考えるのはストロングではなく、エゴだった。

かくして、涙ながらに叫ぶのはフォートではない、アルマだった、最強の武人はフォートではなく、ストロングだったのだ、はぁ、娘の恋心も水の泡か、残念だ、それはそうと、さっさと敵に諦めさせるか、フォートに連絡させて、これ以上役所に逆らうようなら捕まえると宣言して、集会を解散させるのだった。
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