聖女推参！悪役令嬢と共に進め！！異世界転生すると街の英雄で、中央から来た騎士【ナイト】は将軍にて候！！！

第四十一話 不思議

ハンターとは本来、極悪非道にして人として最低の性格をしているわけではないが、簡単に人殺すような男は危険だと言える。

フォートは呆れていた、ハンターがわかりやすく、この世界に対していいことはしてないからだ。

「それにしても、なぜミリオンを」
「決まっているわ、簡単よ、どう考えても、負けたのはハンターだからよ、そう、負けたから無茶やってるんでしょ」
「そうか、それにしてもミリオンには悪いことをした」

フォートは死んでしまったミリオンのために冥福を祈り、最後には消えていく仲間たちを思うのだった。

「心配しないで、フォート」
「大丈夫だよ、ローゼ」

それを見ていたアルマはニヤニヤして、思わず、言ってしまうのだった。

「お二人さん仲良いね、お父さんはちょっとこの場を去ることにしよう」
「お父さん、マジでやめて」
「フォート、娘はお前のものだ！」

フォートはこの言葉に呆れるのではなく、まあ、別にいいかと思うのだった。ローゼは関わった限りでは悪女にもなるし、善人にもなる、そう思ったのだ。

「それにしても、ドラゴンズギルドではどうして、あんなに悪女に見えたんだろうな、作品の書いた人は天才だな」
「どうしたの、フォート、変なことを呟いて」
「いや、なんでもない」

そして、アルマは反省して、二人に謝るのだった。

「フォートよ、すまない、俺のせいで迷惑がかかってしまったな」
「いや、気にするな」

こうして二人はますます仲が良くなるのだった。

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ナイトメア劇場

年齢は二十代前後くらいの青年で、身に付けているものは茶色のコートであり、内側は黒色の服を着ていた、どれも高級品だということがすぐに分かった。
真っ黒な髪はショートで、瞳は普通で、中の目の色は黒く輝いていた。肌は日本人と同じ肌色で、特に苦労はしたことのなさそうなシワのない肌をしていた。そして、顔立ちは誰からも避けられるような厳しそうな顔をしており、その顔に思わず震え上がるのだった。

彼の名前はナイトメア、エゴの配下である将軍だ。

これはある一つの事件から始まった、ナイトメアが物資の輸送にゾンビを使っていた、彼らには金を支払う必要もなく、食料も必要ない、経費が削減されるので、使っていたが、途中でゾンビ部隊の一部が消えたという、ナイトメアはこの事態が報告されると、次にどうなるのか調べた、すると、ナイトメアは自分が横領の罪で逮捕されるための動きがあることを察知した、このことに対して彼はすぐ近くにいる配下の女部下であるゴーストと相談した。彼女は美人で、黒髪のとても長い綺麗な髪をしていた。

「なあ、ゴースト、犯罪者を身代わりにするというのはどうだろうか」
「ダメですよ、ナイトメアさん、そんな悪いことをしては」

情報がさらに伝えられたが、調査班が明らかに自分に不利な内容になりそうなことばかりつくりそうな人物たちがリストアップされていることを知り、このままではまずい、私自ら向かうしかないと判断した。
ナイトメアの動きにゴーストはどうするべきか悩んだ。

「私は協力すべきなんでしょうか、それとも、協力すべきではないんでしょうか」
「協力してくれないか、ゴースト…」
「そうですよね、分かりました」

こうして、調査へと向かったが、はじめからあらかたの見当をつけており、ゾンビが消えた地点から近くにあった街にある宗教施設が怪しいと睨んだ、ここの施設長のビショップは人当たりも良く、金払いも良いが、金の出所が不明で怪しかった。

さらに自分に従ってくれた部下に調査をさせた結果、消えた物資を換金しているところが伝えられ、こいつはクロだと判断した。直接、逮捕してやると施設へと向かうのだった。

施設に入るとビショップが対応した。この男は明らかに雰囲気が人と違い、まるで牧師のような姿をしていた。

「私は身寄りのない人たちを助ける慈善事業が大好きなのですよ」

ナイトメアはさっさと調査内容を伝えると相手の顔が青ざめて、その場から逃亡しようとした。

ナイトメアが追い詰めるとビショップは神にすがった。

「おお、神よ、私をお救いください」
「諦めろ、お前の神は死んでいる、悪事に手を染めた貴様はただの犯罪者だ」

その言葉で非常に苦しむビショップがいた。

「クソ、なぜだ、どこで道を間違えた、あそこだ、あのクソ女だ、誰とでも寝るゴミのせいだ、あの女のせいで、私は本来の神を信じることができなくなった、悪魔にすがったのだ、私が悪いというのか」
「お前にその女を救えなかったというだけのことだ」

ビショップは狂った笑い声を上げると、触手状の牙がナイトメアに襲いかかった、ナイトメアは後方に下がって避けると、能力を使うのだった。

「『召魂サモンソウル・吸血鬼ヴァンパイア』！」

吸血鬼をモチーフとした剣が現れ、ナイトメアはそれを使って、正当な決闘を始めるのだった。

まずは剣でビショップを倒そうとした、しかし、それをビショップの触手は防いだ、だが、ナイトメアは素早く相手の足を切って、ビショップの足を破壊した。

「諦めろ、終わりだ」
「ふはは、それはどうかな、まだ終わっちゃいないさ」

ビショップは触手で移動を始め、ナイトメアとの更なる戦いを続けようとした時、ナイトメアは自らの能力を発動し、ビショップの死んだ足をゾンビ化して操り、体制を崩したのだ、そこに強力な斬撃を加えて勝利した。

その後、無事に奪われた物資が見つかり、事件は解決した。

その後、事件が解決したことを知り、役所にいた部下のアウルは喜んだ。彼は男で情けない雰囲気の優男だ。

「いや、よかったですね、エウラリアさん」

その一方で、部下のエウラリアはみんなと喋り合っていた。彼女は短髪で目つきが鋭い美人だ。

「ナイトメアなんて大嫌いだよな」

一同は皆、こう言った

「全くだ、悪いことばっかりやってそう」

今日もナイトメアは嫌われている、しかし、それが彼の運命なのだ。

それでも、彼がこの仕事に就いているのはなぜなのか、それは、人間関係がうまくいっているからなのかもしれない。

だが、それはそうとして

「やりましたね、ナイトメアさん」
「はぁ、全く、私について来てくれたのはゴーストだけだな」
「そんなことありませんよ、アウルさんだって、エウラリア姉さんだって、みんなナイトメアさんのことが大好きですよ」

ナイトメアはゴーストが好かれているだけだなと判断した、まあ、私にはお似合いの職場だ。