彼が恋した華の名は:3

亜衣藍

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後日談

Eternal-6

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 さすがに怒って、聖は振り向きざま背後へ肘鉄を喰らわそうと、半身へ荷重をかけるが。

 全身泡まみれになっている状態でそんな動きをしたので、そのままつるりとバスタブの中で滑ってしまった。

「う、わっ!」

「おっと」

 すかさず、史郎の両手がしっかりと腰をキャッチした。

 そのまま己の身体に密着させると、左腕で聖をギュッと抱き締めたまま、右手を尻の合間へと潜り込ませる。

 無骨そうな指をしているクセに、その動きは実に小憎らしい程、巧みだ。

「史郎ッあっ!」

「まずは、一本からだ」

 いたずらっ子のように笑いながら、史郎は言う。

「泡立っているお陰で、滑りがいいな」

「バカ!」

 聖はジタバタと手を動かして脱出しようとするが、その度につるつると滑って立ち上がる事も出来ない。第一、しっかり身体をホールドされている状態では、抵抗も儘ならない。

「止めろ、って――あっ」

「二本だ」

 差し込まれた指はクニクニと動いたのち、それぞれ別方向へと開いた。

 空気が入ってくるような感覚に、聖は呻き声をもらす。

「うぅ……」

「『くぱぁ』ってヤツかな、これは」

「阿呆! 安いAVみたいなこと言ってんじゃねーよ!」

 史郎のデリカシーの無い言い方にカッとして、膝立ちしようと身じろぐ。

 しかし、その動きで余計に深く指を咥え込む事になってしまい、聖の全身が震えた。

「や――めっ……ぇ」

 舌っ足らずに訴え、フルフルと見悶える様は、極上の美肉そのものだ。

 史郎の男根が、再び天に向かい隆起する。

 このまま、今すぐにでも突っ込みたいのをグッと堪え、史郎は出来るだけゆっくりと、後孔へ差し込んだ指を蠢かせる。
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