MAN OF THE FULL BLOOM

1

1-8

　晁生はそう言うと、聖の肩へ上から手を置き、ベッドへと押し戻す。
　そして、ベッドに放っていた自身のネクタイを手に取った。

「たまには変わったプレイをしないか？」
「暇人だな」

　憎まれ口を叩くが、この期に及んで抵抗する気は無い聖だ。
　どうやらこれは、ある意味プロモートを兼ねているようだと察したからだ。

　その頭の回転の速さに、晁生は複雑な気分になる。

「君は、こういう場合ちょっとくらい動揺した方が可愛げがあるのにな」

　両手を縛り、頭上でベッドヘッドに括りつけながら愚痴のような事を口にすると、聖はフッと笑った。

「そういう演技をした方が良いということか？」
「……本当に君は、可愛げが無い」

　言いながら、さらけ出された両脇のくぼみに舌を這わせると、白い身体がビクッと跳ねた。
　仰け反る肉体をくまなく舐め上げると、聖は堪らないように苦悶の表情を浮かべる。
　頬を緋色に染め、濡れた唇から絶え間ない喘ぎ声が漏れる。

「あぁ……んぅ、そこ……」
「分かってる、ここだろう？」

　脇から腰へと、舌で抉るように強めに舐め下ろすと、聖の嬌声が上がった。
　同時に、愛らしい雄芯がくうっと勃ち上がる。
　快感のツボを的確に刺激され、腰元に熱いマグマが滾ってくるようだ。
　同時に、晁生の方もいつまでも平気な顔をしている余裕は無くなって来る。
　これだけ美味そうな御馳走を前にして、我慢するのはかなりの苦行だ。
　猛々しい雄が、ググっと天井に向かって勃起する。

「ひ、聖……」
「まだ、だ……次は、こっち……」

　プレゼンターの役目を忘れ、箍たがが外れて今にも突入しそうな晁生を焦らすように、聖は大きく脚を広げた。

　色の薄い柔らかい和毛も、緋色の雄芯も、乳白色の太ももの内側も全てが晒される。
　敏感な内腿は、聖の性感帯の一つだ。