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第4章 パレード編
第34話 パレードの朝
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「二人とも! 起きて!」
朝、王城の一室に私の声が響いた。普段は遅くまで寝ている私だが、今日はパレードという重要な任務がある。護衛対象の《剣聖》と《聖女》が寝坊しては洒落にならない。だからこそ、いつもより早く起きたのだ。
「ん~……もう少し寝かせてください……」
聖女──ルア・シエンは布団の中で丸まりながら小さく呻いた。どうやら朝に弱いらしい。
「遅刻しますよ」
私はルアの耳元で囁いた。すると彼女のまぶたがゆっくりと開き、すぐに起き上がった。
「起こしてくださって、ありがとうございました」
寝起きなのに、丁寧に頭を下げる。やっぱり聖女は聖女だ。
その様子を見ていたフィーネ───
《剣聖》フィーネ・カステンは、どこか他人事のように言った。
「自分で起きることもできないのか~……」
「あなたも起きてないでしょ!?」
私は即座に突っ込んだ。
「違う! 私は脳は起きてるの! ただ意識がハッキリしてないだけだよ!」
胸を張って言い放つ剣聖。その自信、どこから湧いてくるのか不明だが、説得力だけはあった……ような気がした。
「とりあえず、支度して。朝食の準備ができてるみたいだから」
私は二人を急かしながら、朝食の会場へと向かった。
* * *
「この国は美味しそうな食べ物がたくさんあるね!」
ユリアが食事の並ぶテーブルを前に目を輝かせた。
「ユリアの国にも美味しいもの、あるんじゃない?」
私は興味津々で尋ねた。
「うーん、パステコ公国って都が山の上にあるから山菜は採れるんだけど、魚が全然採れないんだよね」
「パルナコルアは海が近いので魚介は豊富ですけど、キノコや山菜はほとんど採れません」
ルアも穏やかに補足する。
「そうなのね……」
私は彼女たちの言葉を噛み締めながら、ふと両国の特産を活かした交流について考え始めた。後で王様に提案してみるのも悪くないかもしれない。
「とりあえず、今は食事を楽しみましょ」
私は二人の耳元で小声で囁くと、フィーネもルアもにっこりと頷いた。
* * *
朝食を終えた後、私たちは部屋に戻ってパレードの支度に入った。
「二人とも準備してて! 陛下に会ってくるから」
「分かったよ~」
フィーネの気の抜けた返事を背に、私は国王の元へと足を運んだ。
「サティか。今日はパレードの日だが、何の用だ?」
「『何の用だ?』じゃないですよ! なんで私までパレードに出ることになってるんですか!?」
私は詰め寄った。いくら護衛とはいえ、人目に晒されるのは避けたい。
「それはお前があの二人の護衛という理由もあるし……なにより、《剣聖》と《聖女》からの要望だからな。無下に断れんよ」
「……はぁ。二人がそう言うなら、仕方ないですね。でもドレスなんて持ってませんよ?」
「それなら問題ない。王妃が用意させたドレスが、すでにお前の部屋に届けられている」
「……ありがとうございます。王妃様に感謝ですね」
「こんなところで油売ってないで、早く着替えてしまえ」
「分かりました」
私は頭を下げると足早に部屋に戻り、支度を済ませた。
そして───
ついに、私は《剣聖》フィーネと《聖女》ルアと共に、王都のメインストリートを歩くパレードに参加することになったのだった
朝、王城の一室に私の声が響いた。普段は遅くまで寝ている私だが、今日はパレードという重要な任務がある。護衛対象の《剣聖》と《聖女》が寝坊しては洒落にならない。だからこそ、いつもより早く起きたのだ。
「ん~……もう少し寝かせてください……」
聖女──ルア・シエンは布団の中で丸まりながら小さく呻いた。どうやら朝に弱いらしい。
「遅刻しますよ」
私はルアの耳元で囁いた。すると彼女のまぶたがゆっくりと開き、すぐに起き上がった。
「起こしてくださって、ありがとうございました」
寝起きなのに、丁寧に頭を下げる。やっぱり聖女は聖女だ。
その様子を見ていたフィーネ───
《剣聖》フィーネ・カステンは、どこか他人事のように言った。
「自分で起きることもできないのか~……」
「あなたも起きてないでしょ!?」
私は即座に突っ込んだ。
「違う! 私は脳は起きてるの! ただ意識がハッキリしてないだけだよ!」
胸を張って言い放つ剣聖。その自信、どこから湧いてくるのか不明だが、説得力だけはあった……ような気がした。
「とりあえず、支度して。朝食の準備ができてるみたいだから」
私は二人を急かしながら、朝食の会場へと向かった。
* * *
「この国は美味しそうな食べ物がたくさんあるね!」
ユリアが食事の並ぶテーブルを前に目を輝かせた。
「ユリアの国にも美味しいもの、あるんじゃない?」
私は興味津々で尋ねた。
「うーん、パステコ公国って都が山の上にあるから山菜は採れるんだけど、魚が全然採れないんだよね」
「パルナコルアは海が近いので魚介は豊富ですけど、キノコや山菜はほとんど採れません」
ルアも穏やかに補足する。
「そうなのね……」
私は彼女たちの言葉を噛み締めながら、ふと両国の特産を活かした交流について考え始めた。後で王様に提案してみるのも悪くないかもしれない。
「とりあえず、今は食事を楽しみましょ」
私は二人の耳元で小声で囁くと、フィーネもルアもにっこりと頷いた。
* * *
朝食を終えた後、私たちは部屋に戻ってパレードの支度に入った。
「二人とも準備してて! 陛下に会ってくるから」
「分かったよ~」
フィーネの気の抜けた返事を背に、私は国王の元へと足を運んだ。
「サティか。今日はパレードの日だが、何の用だ?」
「『何の用だ?』じゃないですよ! なんで私までパレードに出ることになってるんですか!?」
私は詰め寄った。いくら護衛とはいえ、人目に晒されるのは避けたい。
「それはお前があの二人の護衛という理由もあるし……なにより、《剣聖》と《聖女》からの要望だからな。無下に断れんよ」
「……はぁ。二人がそう言うなら、仕方ないですね。でもドレスなんて持ってませんよ?」
「それなら問題ない。王妃が用意させたドレスが、すでにお前の部屋に届けられている」
「……ありがとうございます。王妃様に感謝ですね」
「こんなところで油売ってないで、早く着替えてしまえ」
「分かりました」
私は頭を下げると足早に部屋に戻り、支度を済ませた。
そして───
ついに、私は《剣聖》フィーネと《聖女》ルアと共に、王都のメインストリートを歩くパレードに参加することになったのだった
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