クールな才女は俺にだけちょっと変

柴咲心桜

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第1章 高校生編

第5話  距離が縮む放課後

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放課後の校庭は、夕陽に染まってオレンジ色に輝いていた。

俺と氷室詩織は、いつものように屋上で過ごした後、そのまま一緒に下校することになった。


「なんだか、最近よく一緒にいるよね」


俺が照れ隠しに言うと、彼女は少しだけ顔を赤らめていた。


「……そうかもしれないわね」


その沈黙のあと、自然に歩幅を合わせて歩き始めた。

近くを通るクラスメイトの視線を感じるけど、気にしない。


「ねぇ、神谷くん」


「何?」


「今日は、ちょっと特別なところに寄り道しない?」


驚きながらもついていくと、詩織が案内したのは、学校から少し離れた小さな公園だった。

夕暮れの静かな場所で、二人きり。


「ここは、私が子供のころよく来た場所。落ち着くの」


詩織が小さく微笑む。


「そうなんだ」


俺は少し照れながら、素直に言った。


「こんな時間を君と過ごせるなんて、思ってもみなかったよ」


「私もよ、神谷くん」


二人の距離は、いつの間にかほんの少しだけ縮まっていた。


「また、こういう時間を作ろうね」


「うん、約束だ」


夕陽が沈み、空が茜色に染まる中、俺たちはこれからの“特別”を確かめ合った。

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