大人しいと思っていた学園のアイドルは実は肉食系女子でした。

栗音

文字の大きさ
8 / 22
告白編

第8話【朝の騒動】

しおりを挟む
朝、目覚ましの音で目が覚めた。
別に目覚ましが鳴ったからと言ったってすぐに起きなければいけないわけではない。
俺はいつも少し早めに一度目の目覚ましをセットして二度目の目覚ましがなるまでの10分間のまどろみの時間を大切にしている。
だが今日は何かいつもと違い一階から家族以外の声が聞こえるような気がする。

 「ん?誰か来てるのかな?
でも何か聞いた事ある声のような気がするんだけど気のせいかな?」

 もう少し注意して一階の声に耳を傾ける。

 「あの、昨日、お兄ちゃんに聞いたんですけど本気ですか?」

 「ん?
昨日の事って言うと松本さんのことかな?
でもそれを誰に言ってるんだろう」

 寝起きの回らない頭をフル回転させ考える。

 「ええ、勿論本気よ」

 「そうですか。
それはブラコンの私としては、はいそうですかと言える内容ではないことはわかってくれますよね?
それでは松本さん、今日の放課後、2人で話しましょう」

 「やっぱり!
松本さんがうちに来てる!」

 ドドドドッ!

 ガチャ!

 カエデが松本さんと呼んだことと声が昨日、寝る前まで話していた松本さんの声だと気づき慌てて階段降りて一階に向かいリビングのドアを開け言った。
 
 「何で松本さんが家に居るんだよ!」

 「あら、おはよう」

 「お兄ちゃん、おはよう。
そして朝からうるさい」

 「おはよう、佐藤くん。
ここだと私以外皆佐藤だから快人くんって呼んだ方がいいかな?」

 「あ、ああおはよう。
別に呼び方は何でもいいよ。
てかなんで皆冷静なんだよ!
何で皆と松本さんは優雅に朝食を食べてるんだよ!」

 「もう、うるさいわよ快人。
沙耶ちゃんはあなたを迎えに来てくれたのよ。
あなたもわかったらそこに置いてあるパンを食べて学校に行く用意をしなさい」

 母さんはちゃっかり沙耶ちゃん呼びだしなんなんだよ!

 「まあいいかとりあえず飯食って落ち着こ」

 「そーしそーし」

 松本さんにからかわれちょっとイラッとした。

 「あんたが言うな」

 とりあえず空いてる席が松本さんの隣だけだったのでそこに座りパンをかじった。

 「で、迎えに来たってことは一緒に学校に行くってことか?」

 「そうだよー。
てか快人くんの口調も随分崩れてきたね。
まー私は嬉しいけど」

 「何かいろいろ諦めた」

 「諦めたって何よー」

 「2人共随分と仲がいいわね」

 母さんにからかわれてしまった。

 「知らん!
てか一緒に行くってまた話題になるぞ」

 「いいんじゃない?
これからも快人くんに構うし早いか遅いかでしょ」

  「そーですか。
じゃあ待っててくれ着替えてくる」

 そう言って俺が立ち上がると松本さんも一緒に立ち上がった。

 「何してやがる?」

 「いやついてこかなって」

 「シバくぞ貴様。
大人しく待ってなさい」

 「はぁーい」

 「本当に2人はもう仲良しね。
なんか早くない?」

 「いいじゃないですかお義母さん何事も早いに越したことないですよ」

 「そ、そうね」

 「沙耶さん放課後しっかり空けといてくださいよ」

 「わかってるよ。
未来の妹を蔑ろにしないよ」

 「用意出来たぞー」

 「はーい。
すぐ行くー」

 「じゃあ行ってきます」

 「はい、行ってらっしゃい2人共」

 「行ってらっしゃい~」

 「あなたも早く準備して行きなさい!」

 「あれ?カエデは一緒じゃないのか?」

 「気を使ってるんですよ。
早く行ってください」

 「お、おう」

 そうして俺は松本さんと家を出た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

婚活に疲れたアラサーOLの私、癒やし的存在の弟分(高校生)に「もう待てない」と外堀を埋められています ~10年分の執着は、甘すぎて重すぎる~

ダルい
恋愛
「29歳? 子供産むならもっと若い子がよかったな」  中堅企業で働く早川結衣(29)は、婚活市場における年齢の壁と、デリカシーのない男たちにすり減らされる日々を送っていた。  そんな結衣の唯一の癒やしは、マンションの隣に住む幼馴染の高校生・瀬戸湊(16)。  両親が共働きの彼に代わって、幼い頃はお世話をしてあげていた……はずが、いつの間にか立場は逆転。 手料理を振る舞われ、愚痴を聞かれ、マッサージまでされる始末。「湊がお嫁さんならいいのに」なんて冗談を言っていたけれど。 「今の結衣姉が一番綺麗だよ。……早く、誰も手出しできない『おばさん』になってくれればいいのに」  可愛い弟分だと思っていた彼が、時折見せる『オス』の顔。 16歳の高校生と、もうすぐ30歳のアラサー。  13歳差の常識と理性に抗いながら、生意気な年下男子に外堀を埋められていく、甘くて重い現状維持(ラブストーリー)。 「俺が大人になるまで、誰とも結婚しないで」 癒やされたいすべての女性に贈る、最強の年下幼馴染による溺愛包囲網、開始。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました

ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。 意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。 しかし返ってきたのは―― 「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。 完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。 その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...