浮気されるのを死ぬほど恐れていた私が浮気してしまいました。

はに

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第3章 彼氏君とのすれ違い

13話

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すっきりしたなぁ

いい感じ!





私は今日
ずっと長かった髪を切った


理由は
暑い季節が近づいてるから

それと、

彼氏君が
私のショートヘアーを見たいと言ったから



頑張って伸ばして
頑張ってケアしてサラサラになった髪を切るのは勇気がいったけど


1年間ずっと同じような髪型だったから
彼氏君も飽きてるはず

ちょっと新鮮さが必要だよね



喜んでくれるといいなぁ



期待しながら出社した。





「おはよっ!彼氏君!」



事務所に入り

周りに誰もいないことを確認して
彼氏君に声をかけた。




「髪、切ったんだけど
どうかな…」



ドキドキしながら彼氏君に近づく。






「ショートにしたんだ!いいね、

でも、もうちょっと軽い感じに切ってもらえばよかったね
あともうちょっとブローした方がいいよ
ちょっとはねてるよ(笑)」












そう、






彼氏君は

褒めてくれるだけ

っていうのが絶対ない





いつも何かひと言ふた言言ってくる



上げといて落とす




こういうことが多かった。






でも、なんでも正直に感想を言ってくれるのはありがたいよね

朝時間がなくてブローが若干適当になってたのは事実だし

私がもう少し早く起きてしっかりブローすればいい話だ。




「そっか……
また美容院行ったときに軽い感じにしてもらうね、明日からブローも頑張るね」










"せっかくリクエストに答えて切ったんだからもうちょっと褒めてくれてもいいじゃない!"




そう言いたいのをグッと堪えて笑った。



彼氏君は
こんな地味で冴えない私を好きになってくれて
一緒にいてくれる。


私も彼氏君に尽くさなきゃ

嫌われないようにしなくちゃ





自分に自信がないから

彼氏君の期待に答えないと
嫌われてしまうんじゃないかと思ってしまう。





喧嘩になるのも嫌で


私は言いたいことを彼氏君に言えなくなっていった。
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