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第9章 彼氏君に内緒の恋
48話
しおりを挟む「花さんおはようございます!」
朝、
休憩室で後輩君に会った、
後輩君を見た瞬間
心臓がドキドキ鳴り出して
何かがグワッと込み上げてくる。
人間に尻尾が無くてよかったなと、
本当に思う、
きっと私に尻尾があったら
今もうちぎれんばかりに振りまくってるだろう。
「おはよう後輩君」
開き直って後輩君に恋をしようと決めてから数日、
後輩君を見ちゃだめ
ドキドキしちゃだめ
キュンキュンしちゃだめ
ときめいちゃだめ
自分の中の決まりから解放されて、
私は毎日、素直に後輩君にときめいていた。
目が会うと、キュン
話せたらもう天にも昇る気分
2人きりで仕事できたら
もう天に昇ってるんじゃないかと思う。
私はあんまり恋愛に良い印象を持ってないけど、
全く恋をしてこなかったわけじゃない、
普通に学生時代は片想いをしていた、
なんなら片想いは好きだった
付き合ってる訳じゃないから
色々怯えることもない
嫌われないように…別れないように…
なんて怖がる必要がない、
とても気が楽で、片想いは楽しかった。
だから彼氏君と付き合ったとき、
内心、
私の片想いもこれで終わりか、
このまま、この人と結婚することになったら
もう恋なんてすることは無いんだろうな。
そう思ってしまっていた。
だから今
もう二度とすることは無いと思っていた片想いができて
正直嬉しいし楽しい。
ちょっとしたことで一喜一憂したり
落ち込んだり泣いたり
こんなこともう二度と味わえないと思ってたのに。
やっぱり片想いは気が楽だ
後輩君への片想いなんてもっと気が楽だ、
だって付き合うという考えは全くないから、
私を好きになってもらおうとか、
いつ告白しようとか
振られたらどうしようとか
そんなこと考えなくていい、
ただひたすらときめいて
時期が来たら
会社を辞めて私は逃げられる。
なんて楽なんだろう、
最低な事をしてるって分かってる。
でも私は
彼氏君に内緒で
この危険で気楽な片想いを続けることを選んだ。
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