27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良

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水無瀬駅西口から徒歩2分と書かれたそのビルの中に、その会場はある。現在受付の10分前。

信号待ちをしていると、キレイめのワンピースを着た女性と、スーツを着た男性が沢山いた。この集団の中に今日の婚活パーティーに参加する人もいるのかと思うと、少し不思議な気分になる。

スマホに表示した地図でビルの位置を確認する。……あれかな。青信号に変わり、見知らぬ人々と共に歩き出した。

似たような特徴の建物が乱立している中、そのビルの場所は簡単に分かった。信号待ちしていた人達の大半が同じビルに吸い込まれていったからだ。そうか。今日は、この人達を相手に婚活というものをするのね。

若干古いそのビルのエレベーターは、まあまあ狭かった。もう、明らかにこれからご一緒するかもしれないスーツの男性と控えめに着飾った女性と共に定員ぎりぎりで乗る。

複雑な心境とはこのこと。『初めまして』の前にエレベーターぎゅんぎゅんって如何いかがなものか。

エレベーター内の全員が同じフロアで降りた。やっぱりね。誰も一言も発していないけど、この微妙な空気を味わった後の『初めまして』ってどうなのよ。

『初回参加の女性は無料』って書いてあったけど、実際どうなんだろう。私のすぐ前に並んだ男性は6,000円支払っている。私のすぐ後ろも男性。

「身分証明書の提示をお願いします」
運転免許証を財布から取り出し、受付のおねえさんに手渡した。
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