27歳女子が婚活してみたけど何か質問ある?

藍沢咲良

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「あれ喰らったら大抵の人は泣いちゃうんじゃない?」
「今んとこ泣かせたことは無いよ?その人のメンタルがどうなったかは知らないけど」

涼しい顔して恐ろしいことをさらりと言うこの人の後ろには、一体どれだけの屍があるんだろう。

「怜がこんなに戦闘力の高い人だなんて知らなかった」
「教えてなかったっけ?まあ、見せる機会もそうそう無いしな」


怜の体温に包まれて、ぽかぽかしてきた私に、急に睡魔が襲ってきた。

「……唯?」
「眠くて。安心したら、急に……」
「少し眠ったらいい。その間に俺、風呂にお湯入れてくるよ」

立ち上がろうとした怜の身体に回した腕に、慌てて力を込めた。

「えっと……唯?」
「もうちょっと、ここにいて?」

まだくっついていたかった私は、渾身の上目遣いで懇願するように言った。

「私、まだ、怜にくっついてたい。……ダメ?」

次の瞬間、強い力に包まれた。

「りょ、怜……。ちょっと痛い」
「あ、ごめん」

一瞬力が弱まり、でも少しずつまた力が強くなってくるのを感じた。

「怜?」
「唯の方が……」
「私の方が?」
「戦闘力、強いかもな」
「どゆこと?」

勢いよく顔を上げると、顔を紅く染めた彼と目が合った。

「俺、絶対唯のこと、守るから」
「うん」
「だから」
「だから?」


一瞬息を吸った怜は、真剣な顔で私に告げた。


「結婚することを前提に、同棲する事を許してもらいに、唯の御両親に挨拶に行こう」
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