こころのみちしるべ

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現世編

013.『彼が今日自殺をする理由』05

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 事件の説明が終わると警察官は真琴に家族は他にいるかと尋ねた。真琴は二人暮らしだが母には離婚した夫がいると答えた。警察官は離婚した夫についてどこに住んでいて、いつ頃離婚したか、仕事は何か、どれくらいの頻度で会うかなどを尋ねた。真琴はそれらの質問に答えたが今の仕事については知らなかったので知らないと答えた。また真琴について親戚はいるかと聞かれたので母方の親戚はあると答えた。
 真琴はその後手術室の母の遺体と面会することになった。彼は母に会っておきたいと思うと同時に母の遺体を見たくないとも思った。遺体を見るのはそれが初めてだった。真琴は遺体の脇に立った。母はただ静かに横たわっていた。もっと白くて硬直したものを予想していたが、思っていたよりも肌には赤みがさしていた。触れればおそらくまだ温かいのだろう。彼女は呼吸をしていなかった。おそらくもう少し時間が経てば彼女の体は固く冷たくなるのだろうと思った。
 真琴は母の手に触れた。思っていたよりも冷たくはなかった。思えば母の手に触れたのはしばらくぶりのことだった。おそらく小学生の頃に膿を出してもらったときか、それくらい。何か物を受け渡しするときに偶発的に指先が触れることはあったが、しっかりと触れたのはそれくらい前だった。真琴は次に母の額に触れた。それはまるで子供を撫でるときのような仕草だった。
 真琴は手術室を出ると事件前後の母の様子について聴取を受けるため警察官の車で柳原署へ向かうことになり、病院をあとにした。涙は一滴も出なかった。驚きもしなかった。何も感じなかった。
 不意に「自分は悲しみを感じる心をどこかに落としてきたのかもしれない」という考えが真琴の脳裏に浮かんだ。急いで国道を走るタクシーの窓から路上に落としたような気もしたし、タクシーを捕まえるまでに走っている最中に落としたような気もしたし、あるいはもっと前に失くしたのかもしれないとも思った。何も感じない空虚な心を暗い瞳に映し、真琴は案内されるまま病院を出て警察車両に乗り込んだ。



 柳原署は柳原市立中央病院よりも新しく立派な建物だった。署では事件の概要について柚木と名乗る若い警官から再び簡単な説明があった上で、このようなことを聞かれた。
「お母さんについて事件前に何か怪しい様子はありませんでしたか?」
 真琴は記憶を辿った。まず思ったのは母が今朝パンケーキと目玉焼きとソーセージの朝ごはんを作ってくれたことだった。さらにいつもならそれを夕飯にとっておく母が、どこかのタイミングでそれを食べたことだった。また、母が昨晩にもご馳走を作ってくれたことも不自然な兆候を示していた。昨晩の母はやけに晴れやかな顔をしていた。さらにその前日と前々日の晩に母は泣いていた。真琴はそういった出来事をありのままに話すことにした。
「母は今朝僕の好きな朝食を作ってくれました。普段は作らないヤツです。僕はすごく眠くて食欲もわかなくて、食べれなかったんですけど」
 柚木さんはひたすらメモを取りながら話を聞いた。真琴は内心こんな話をすれば事件との関連性のなさから馬鹿にされるのではないかとびくびくしていたが、柚木さんはどこまでも無表情に淡々とメモをとり続けた。ところどころメモをとらなかったりもしたが、その基準は真琴にはわからなかった。
「昨日の晩も豪華な夕食を作ってくれました。霜降りのたくさん入った高い牛肉を買って来てホットプレートで焼いてくれました」
「それはどれくらいの頻度で出してくれたの?」
 柚木さんは唐突に質問を差し挟んできた。
「えっと、今朝食べたヤツはたまに…半年に一回とか作ってくれてました。昨日の霜降りのは初めてです」
「なるほど」
 真琴は柚木さんの反応に不安を覚えながら続きを話した。
「昨日はやけに晴れやかな顔をしていました。一昨日の晩とその前の晩に母が泣いてるのを見ました。怪しかったことといえばそれくらいだと思います」
「そっか」
 柚木さんはいつの間にか丁寧語を使わなくなっていた。真琴は意を決して自身の見解を述べた。
「多分、自殺だと思います」
 真琴は柚木さんと話をするときに机の上を見るようにしていたが、そのときだけは一瞬顔を上げて柚木さんを見て言った。柚木さんは少しだけ口角を上げた。
「どうしてそう思うの?」
 真琴は母が自殺をする要因を挙げてみることにした。
「借金がありました」
「いくらくらい?」
「僕が見たやつは五十万でしたがもっとあると思います」
「どうして?」
「わかんないですけど、開けてない金融機関の郵便物がたくさん来てて、それも何か月も前のことだったんで、今は多分もっと返せないくらい多くなってると思うんで」
「他には?」
「ずっと貧乏だったんで。父と離婚してから。六畳のアパートに二人で住んでました。二段ベッドで寝て。朝も夜も質素なものを食べてました。シャワーも短時間で済まして、湯船には入りませんでした」
「お母さんはそういう生活を辛そうにしてた?」
「最初は楽しそうでした。でもだんだん辛そうになってきて、それでウサギ教に入ったんだと思います。彼氏もできたらしいんですけど、少ししたら別れちゃって。正社員じゃなくてアルバイトだったし。正社員にしてもらえるはずだったのに正社員になれなくて文句言ってたこともありました。『ごめんね』って僕に謝ったこともあります」
 真琴は話しながら母の五年分の辛さを痛感した。また、それに対して一つでも気の利いたことをして、一つでも気の利いた言葉を掛けたことのない自分の薄情さに呆れた。それは柚木さんにも伝わったらしかった。
「そんなに自分を責めなくていいんじゃない?」
 真琴は顔を上げた。
「君はいくつ? 中二だろ? そういうのはほんとは大人が解決するんだ。周りに助けてくれる人はいなかったんじゃないか?」
 真琴はそれについて考えてみた。
「父とは完全に縁を切ってしまったんで。文鳥をアパートで飼ってたんですけど、それを飼えなくなって、父が代わりに飼ってくれました。あと離婚してすぐのうちは母の親戚がお金を援助してくれてたみたいです。それも多分ウサギ教に母が入ったあたりで援助を打ち切られてしまったみたいです。学校の先生には何も話してないです。近所には知り合いとかそんなに親しい人はいませんでした」
「そうか、大変だったな」
 二人はそのあと真琴と母のアパートを見分することになった。柚木さんはその前にコンビニでおにぎり三個とお茶と栄養ドリンクを買って来てくれてご馳走してくれた。
「こんなのしかなくてごめんね」と柚木さんは謝ってくれたが、真琴は何度も頭を下げて感謝した。柚木さんを待たせると悪いと思ったので真琴は急いでおにぎりを食べようとしたが、柚木さんは笑って「ゆっくりでいいよ」と言ってくれた。真琴が食べ終わると二人は警察車両に乗って真琴と母のアパートに行った。警察車両に乗って家に帰って来たことに真琴は不思議な感慨を覚えた。部屋に入った柚木さんはその中を見回した。部屋に他の人を入れるのは悠樹を招いて以来のことだった。柚木さんは若いながらも警官らしいがっしりした体格をしており、彼が部屋に入るとそこは急に狭く感じられた。彼は部屋を一通り見渡したが特に何かを物色することはなかった。真琴は金融機関からの督促状を渡そうとしたが、それは母が処分したためか、どれだけ探してもどこからも一通も出てこなかった。最後に真琴は柚木さんに家の連絡先と親戚と父の連絡先を渡した。柚木さんはそれで帰って行った。去り際に彼はお父さんかお母さんの親戚に早めに連絡をとって助けてもらいなさいと言ってくれた。真琴は「ありがとうございます」と言って頭を下げた。



 翌日と翌々日は学校が休みになった。真琴は家にこもって過ごした。悠樹と杏奈から心配の連絡がきたが、真琴は気丈に「大丈夫」と答えた。父からも電話があったが真琴を気遣うわずかな言葉と長い沈黙だけの素っ気ないものだった。きっと父も困惑と哀しみから何をどう話せば良いのかわからないのだろうと真琴は思った。悠樹と杏奈はその日の晩に二人で家に遊びに来た。二人はたくさんの食糧を詰めたレジ袋を持って現れた。
「何それ?」と真琴が聞くと「メシ。お前の」と悠樹は答えた。
「そんないいのに」と真琴が言うと「気にすんな。ほとんど杏奈の金だから」と悠樹は言った。二人はその食材を使ってすき焼きを作ってくれた。真琴が自分も手伝うと言うと、悠樹は「いいからゲストは座ってろ」と言った。
「ゲストはお前だろ」と言ったが悠樹は聞かなかった。仕方なく真琴は皿や食器の準備をした。すき焼きは驚くほどおいしかった。悠樹は「久しぶりだな」と言って部屋を見渡した。
「そうだね」と真琴は返した。二人はジュースも買って来てくれていたのでみなでそれを飲んだ。すき焼きにジュースは不思議な取り合わせだったが、それも何だか特別なおいしさがあった。二人は当面の食糧を心配してお菓子やカップ麺などを置いていってくれた。真琴は「明後日には普通に学校行くから心配しないで」と言って二人を見送った。



 事件の詳細を警察から聞いたのは事件から四日後のことだった。母は自らを教団の儀式の「生贄」に推薦した。「生贄」に選ばれた者は儀式の晩に月見が原の樹海に生えるキノコの抽出液を飲む。抽出液は劇薬だった。「生贄」には四名が選ばれ、その中には吉原さんも含まれていた。四名は全員死亡した。その儀式のことは一部の信者しか知らなかった。母の遺体を若い信者がたまたま発見してしまった。彼は母を含む四名を急病人として処置し、救急に連絡したためことが発覚した。儀式に関わった人物はすべて勾留された。真琴は署で数名の事件関係者とみられる人物の顔写真を見せられたが、どれも知らない顔だった。もしかしたら「こども会」のときに見かけた人物もいるかもしれなかったが、よく思い出せなかった。「こいつらが母を殺したのか」という考えも真琴の中に浮かんできたが、しかし憎しみはまったく湧かなかった。警察とはその後も長い付き合いになると思っていた真琴だが、意外にもそれ以来連絡をとることもなかった。
 事件は全国放送で大々的に報道された。新興宗教による集団自殺とあって、事件はかなりセンセーショナルなものだった。それから数日はその事件に関する報道を見かけない日はないほどだったが、テレビをもっていなかった真琴がそれを直接見ることはなかった。もっとも、動画サイトにもそれ関連の動画がアップされているのを見かけることはあった。真琴は一度だけそれを見てみたが、なぜだかそれはまるで他人事のように思えた。



 母の通夜は事件から四日後に、葬儀はその翌日に行われた。通夜には悠樹、杏奈、琢磨、担任のほか母方の親戚や父の姿もあった。真琴は気丈だった。参列者への受け答えもしっかりし、暗い顔で挨拶の言葉を掛けてくる者をかえって気遣うほどだった。親戚の顔はよく覚えていなかったが、向こうはよく覚えていた。
 事件からちょうど一週間後に真琴は登校を再開した。担任から事件を知らされていたクラスメイトはできるだけ平静を装っていつも通り接しようと努める者と「そっとしておこう」というスタンスをとる者とに分かれた。真琴自身は知らず知らずのうちに前者の態度をとっていた。一日は瞬く間に過ぎて下校の時間になった。
 帰り道には不思議といつもより人の姿を見かけないように感じた。さほど車通りも多くないにもかかわらず律儀に片側二車線の車道と人が余裕をもってすれ違える歩道が確保された真っ直ぐなニュータウンの道路はいつも以上に白く大きく感じられた。その脇に等間隔で立ち並ぶ郊外型の大型商業施設にも人の出入りはなく、真琴の目にはその一つ一つがカラフルなハリボテに見えた。歩道に等間隔で植えられ佇立する桜の木は高い空に一様に枝を這わせ、それさえ無個性で無機質なオブジェか何かに見えた。大通りを脇へ入ると車が余裕をもってすれ違える広い生活道の脇に白く新しい建売住宅が等間隔に建ち並ぶ景色が姿を現す。そこに足を踏み入れると人と車の往来はもはやまったくなくなった。
 真琴はその無個性な一つ一つの建売住宅の中に住まう世帯の生活を想像してみた。父があって、母があって、子があって、犬か猫がある。車があってそれぞれの部屋とそれに伴うプライバシーがある。誕生日とクリスマスと新年にはお祝いをし、子はプレゼントやお年玉をもらい、それとは別に月ごとにお小遣いをもらう。大型連休には旅行をし、夏休みには帰省をする。子はやがて大きくなると私立の高校に通い、成人し、私立の大学に通い、安定した企業に就職し、結婚し、子を設け、父母がそうしたように郊外の建売住宅に居を構え、その節目節目でお祝いが催される。
 一通り想像を巡らせるとそれらのどれ一つももたない真琴は遠い羨望を覚えた。だが同時に中流に属する彼らの生活と人生もまた一様に無個性なものに思えて真琴はうそ寒いものを感じた。
 必要以上に据え付けられた街灯をいくつもいくつも通りすぎ、遊具らしい遊具もなく子どもがほとんど遊ぶ姿を見かけたことのない公園を行きすぎると、白く真新しいアパートが建ち並ぶ一角に辿り着く。真琴が住む部屋はそこにあった。
 アパートのドアを開けると昨日までとはまったく別の部屋に入ったような感覚がして真琴は玄関で立ち尽くした。ドアが閉まると薄暗く、冷たく、音のない小さな空間に自分だけが世界から隔絶されて閉じ込められたように感じた。ここはどこだろう、と真琴は思った。
 彼は靴を脱いでゆっくりとその空間に踏み入った。単身者用の小さなキッチンに目をやると、そこにはプラスチック製の水切りラックが置いてあり、二人分の食器が隙間なく山のように折り重なっていた。一人分は処分してしまおう、と彼は思った。肩にかけた鞄を下ろしながらさらに歩を進めると次にベッドが目についた。これも二段ある必要はもうない。上段をベッドとして使えば下段は荷物置きに使える。逆も可能だ。真琴が部屋の反対に目を移すとそこにはクローゼットがあった。そこにある母の服を処分すれば自分の服をしまっているワードローブは処分できるし、その分部屋は広くなる。真琴は部屋を見渡した。最近はほとんどインスタント料理が多くて調理などしていなかったが、これからは一人暮らしとなるため余計に調理をする機会は減るだろう。調理器具はいっそほとんど処分できるかもしれない。リサイクルショップで売れば少しは食費の足しになるかもしれない。PCは就職活動で使うかもしれないからもっておこう。高校に進学することはないので、中学を卒業したら就職しよう。勉強して偉くなって母においしいものをたくさん食べさせてあげるのが夢だったが、もうそれも叶わない。テーブルや照明はこのまま使えるから残そう。化粧品もいらないから捨てよう。母もここ最近は使っていなかった。
 真琴はそうやって母の遺品の整理の仕方を考え、その整理の済んだあとの部屋を想像してみた。それは恐ろしいほど空虚だった。
 真琴は再び母の遺品の一つ一つに目を向けた。母がそれを買ったときの笑顔が一つ一つの品から蘇ってきた。真琴は近くに母がいるような気がして我知らず「お母さん」と呟いた。しかしその声はワンルームの小さな空間と真琴の心の穴に反響して消えた。
 虚しさに打ちひしがれ、もう何も見たくないと思った真琴は壁に寄りかかって座り込み、膝に顔を埋めた。すると涙が自然とこぼれ出た。次第にそれは嗚咽になった。声が隣人に聞こえてはいけないと思った真琴は力の入らない手足で這って下段のベッドに潜り込んだ。布団は母の匂いがした。真琴は声が漏れないようにそれを強くかぶり体を小さく丸めた。
 涙はいつまでも止まらなかった。外が暗くなっても彼は灯りも点けられず、カーテンも閉められずにいた。窓からは月も星もない単色の絵の具で塗りこめたような夜空とやけに明るい真っ白な街灯の灯りが小さな部屋を覗き込んでいた。真琴はニュータウンの夜の片隅で誰に知られることもなく独り声を殺して静かに泣き続けた。
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