こころのみちしるべ

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アーケルシア編

060.『終戦』1

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 シェイドは六本のナイフを様々な方向に展開させた。城壁と森に囲まれた空間に広く展開したそれらは方角も高さも異なる六つの位置を占めた。レオは六本の鋭利な刃物に鋭い視線を走らせながらその器用さとアイデアに感心した。
「へえ…」
 シェイドはそのすべてを一気にレオに差し向けた。レオの顔から笑みが消えた。
「巨神槍技・剛風超禍」
 レオの槍の穂先から突風が起き、二本のナイフを吹き飛ばした。さらに背後から迫る二本を体と槍を翻して弾き落とした。その直後にレオは素早く長槍を地に立てつつ、その柄を支えに逆立ちをした。シェイドは目を見開いた。左右から来ていた二本のナイフはレオの体が直前まであった場所を素通りしていった。
 しかし二本のナイフは空中で反転し、再びレオに迫った。レオは地に降りると体勢を立て直し、槍を構えた。
「巨神槍技・剛風超禍」
 レオの槍の穂先から再び風が起こり一本のナイフを風で吹き飛ばした。さらに素早く振り返ったレオはもう一本のナイフを顔の前で人差し指と中指の間に挟んで止めた。シェイドは唖然とした。レオは笑って息をついた。
「ふぅ。すげえ攻撃だな」
 シェイドは六本のナイフを光に変えて霧散させ、再び彼の背後に展開させた。スレッダはシェイドの攻撃を防ぎきった仲間の見事な手際に歓喜の声を上げた。
「さすがレオだな。あれだけの攻撃を物ともしない」
 だがリュウガの解釈は真逆だった。
「いや、だがこのままではレオは反撃の糸口を見出せない。防戦一方だ」
 シェイドは口の端を吊り上げた。
「次は緩急をつけていくぜ」
 レオの笑顔がやや険しくなった。
「そりゃしんどいな」
 シェイドの背後のナイフのうち三本がレオの顔面に向けて飛んだ。レオは鋭い視線でそれを見据えた。攻めるシェイド、受けるレオ。両者の戦いはこのような図式で膠着状態に陥っていた。
 その後もシェイドとレオの攻防は凄絶に続いた。変化に気付いたのはそれを見ていたスレッダだった。シェイドの体に疲弊の色が表れ始めたのだ。それを受け続けていたレオにも疲労があったが、シェイドの大技の連続使用は燃費が悪く、それが続いた彼の体力の消耗は一際激しかった。スレッダがシェイドを諭した。
「おいやめとけ! お前死ぬぞ」
 しかしシェイドは聞く耳をもたなかった。彼は唸るような低い声を放った。
「お前らはここで俺が止める」
 シェイドは再び宙に六本のナイフを出現させた。レオは身構えた。シェイドを止めるためにスレッダは一歩踏み出した。リュウガもようやく解毒が済んだようで立ち上がった。グレンは倒れたまま動かない。
「誰一人ここから先には進ませない」
 スレッダとリュウガに鋭い視線を走らせたシェイドはそう言うと二人にもナイフを差し向けた。レオに三本、スレッダに二本、リュウガに一本。虚を衝かれた六大騎士たちのうちレオとスレッダは辛くもナイフを弾いた。武器を持たない上に解毒後間もないリュウガはそれを躱すので精一杯だった。シェイドは弾かれたり躱されたりしたナイフを素早く光に変えて霧散させると、素早く再び自身の周囲に出現させた。シェイドは息を切らした。『剣』の連続使用による消耗は徐々にではあるが確実にシェイドの体を責め苛んでいた。スレッダは再び諭した。
「やめろシェイド。『剣』の連続使用は生命力を激しく消耗させる。お前はすでにもう何度も大技を繰り出してる。それ以上やれば死ぬぞ」
 シェイドは構わずナイフを放った。彼の体力の消耗に伴って先刻よりもナイフが勢いを失っていたため三人は難なくそれを躱すことができた。シェイドは攻撃に没頭しながら、しかし頭のどこかに薄ぼんやりと浮かんだ遠い記憶の中の光景を眺めていた。それは甘美であった。それは心地よい音を伴い、心の耳朶に優しく反響した。光景は次第にゆっくりと広がりシェイドを飲んだ。シェイドは三人の猛者の命を奪うという殺伐とした目的意識を心の中心に据えながら、しかし同時にその甘美な光景に陶酔していた。シェイドがその光景の中で見ていたのは貧民街の小さな部屋だった。彼はたしかにそこに見覚えがあった。しかしそこがどこかうまく思い出せなかった。彼はぼんやりと部屋の中を見渡した。
『シェイド』
 そう後ろから彼の名を呼ぶ優しい声が聞こえた。シェイドは振り返った。そこには優しく微笑む若い女性がいた。束ねられた黒く長い髪に、少し日に焼けた肌。シェイドはその人の名を呼んだ。
「オリビア…」
 シェイドがそのような光景に浸るうちにも間断なく戦いは続いていた。彼はたしかに戦っており、敵もまたそれに応じていた。
「くそっ!」
 ナイフを必死に躱しつつそう呻きながらさらにスレッダは諭した。
「もうやめとけ!」
 シェイドはその言葉に耳を貸さずにナイフを素早く消しては出現させた。彼は再びナイフに精神力を余すことなく注ぎ込み、渾身の妙技を繰り出した。しかしそれはむしろ先ほどよりも威力と速力を失っていた。三人はやはりそれを躱し、弾いた。シェイドは荒い呼吸をしながら虚ろな目で自身のナイフがあっさりと防がれる様を見ていた。スレッダは歯噛みした。
「くそっ! 六大騎士が揃いも揃って防戦一方とは…。とんでもねえ使い手だな…」
 スレッダたちは一刻も早くシェイドを止めるべく反撃に転じたかった。しかし彼の攻撃に対処するだけで手一杯になっていて反撃の隙は見出せずにいた。総大将のレオでさえ防御のための技を繰り出すばかりで攻勢には出られずにいた。
 その間もシェイドの体力は徐々に目減りしていった。彼はナイフを消し、再び胸に手を当てた。オリビアはシェイドに問うた。
『シェイド、何をしているの?』
 シェイドは目の前の愛しい女性に何かを伝えようとした。しかし彼は言葉に詰まってしまった。
「俺は…」
 彼は自分が何をしているのかわからなかった。
「俺は…何をしてるんだろ…」
 シェイドは虚ろな目で思考の糸を辿った。しかしそれはどこにも繋がっていなかった。
「俺は…」
 シェイドは胸に手を当てた。彼の胸はつかの間白く光ったが、ナイフは現れることなくその光は消えた。シェイドは呆然とした。今度はレオが諭した。
「見ろ。もう限界だ。お前はよく戦った。捕虜として最大限厚遇する。『剣』の使い手を殺すのは惜しい。大人しく降伏しろ」
 シェイドはその言葉には応じなかった。彼は黒衣の内ポケットに両手を差し込み、三本の投げナイフを取り出して構えた。
『シェイド、どうして闘っているの?』
 シェイドは再び投げられた愛しい人からの問いにはっとさせられた。脳裏に投げられたその問いへの答えはなかなか見つからなかった。彼は再び自問を繰り返した。
「俺は…」
 彼の瞳は再び虚ろになった。
「俺は…なんで闘ってんだろな…」
 答えはどこからも返ってこなかった。オリビアもただ優しく微笑むばかりだった。
 シェイドは三人の騎士に向かってナイフを投げた。しかしそれを食らう六大騎士ではなかった。彼らはそれをその日シェイドが繰り出したどの攻撃よりも容易く弾いた。シェイドはほとんど開かない目でその絶望的な光景を眺めた。彼はいつしか背を丸め、手をだらりと下げて荒く息をして立っていた。再びレオが諭した。
「もうやめろ、シェイド」
 しかしそうなだめるレオの声も愛しい人の声の甘美な響きにかき消された。
『シェイド』
 シェイドははっとした。
『シェイド、もう闘わなくていいのよ』
 シェイドはその言葉の意味について考えてみた。
「…」
 そんなシェイドを見てオリビアは優しく繰り返した。
『もう闘わなくていいの』
 シェイドはその言葉をぼんやりとなぞった。
「もう…闘わなくていい…」
 シェイドはその甘美な響きとオリビアの放つ優しい香りの前についに戦意を失った。甘美な声音と芳香はシェイドを優しく包み、彼はそれに体を委ねた。シェイドが次にとる行動を三人が注視していた。それはあまりにも意外なものだった。
「へ…、へへへ…」
 スレッダは訝しそうにシェイドを見た。
「ははははははは…」
 シェイドは笑った。スレッダが問うた。
「何がおかしい」
 シェイドはふと笑うのをやめ、目を剥いて言った。
「ばーーーーーーか」
 シェイドが先ほど懐から取り出して投げ、六大騎士が弾いて地に落としたナイフが唐突に動き出した。それらのナイフは一気に三人の首筋目がけて飛んだ。レオもスレッダもリュウガも反応が遅れた。三本のナイフが三人の首筋の頸動脈の五ミリ手前に据えられて空中に静止した。三人は慄然とした。実体のナイフだと思われたそれはシェイドが服の中に出現させた『剣』だったのだ。彼らは身じろぎもできず、一様に目を見開いた。彼らができるだけ体を動かさないように注意しながらシェイドに目を向けると、彼は傲岸不遜な笑みを浮かべていた。彼はさらに口の端を吊り上げた。
「チェックメイト」
 しかしそれだけ言うと彼はふらふらとよろめいてうつ伏せに倒れた。六大騎士の首筋のナイフもそれとともに力を失い地に落ち、光となって消えた。
 地に倒れたシェイドの脳裏には記憶が巡った。アーケルシアのスラムで過ごした頃。着る服にも飲み水にも困った。ある女性がそれを救ってくれた。自分より美しい身なりをした、自分よりも美しい心根をもつ女性。彼女はシェイドに飲み水と屋根と仕事をくれた。シェイドにとって彼女は初恋の人だった。命の恩人であると同時に親友でもあり、なおかつ生きる理由のすべてだった。彼女にとってもシェイドは大切な人になった。はじめは守るべき存在だったシェイドの奔放さと危うさに彼女は惹かれた。
 彼女が死んでからのシェイドは抜け殻になった。その心の間隙には傭兵時代に培った人殺しの精神が満ちた。彼の人格は変わったがその性根は変わっていなかった。それを指摘したのがリヒトだった。リヒトはシェイドの心の歪みを看破した。彼はリヒトの言葉の重さを、その厳しさを、その誠実さを、その熱量を、その優しさを思い出した。彼は最期にリヒトの言葉を思い出した。
「シェイド、お前やっぱ俺の仲間になれ」
 シェイドはゆっくりと目を閉じた。六大騎士たちは荒い息を整えながら思考を巡らせ、自身に起きた事態を整理した。スレッダがゆっくりと歩を進めシェイドに近づいた。彼は膝を地に着けシェイドの首筋に指を当てたあと、悔しそうに目を閉じて立ち上がり、呟いた。
「死んでる…」
 スレッダはシェイドの顔を見下ろした。それはあまりにも穏やかな死に顔だった。
 まだ首筋に突きつけられた死の余韻の中で拍動音を高鳴らせる三人が立ち尽くす戦場を静寂とともに風が吹き抜けた。



 リヒトが目を覚ますとそこには木製の天井があった。彼にはその見知らぬ光景を目にしていることが不思議だった。彼は記憶を辿った。しかしそこに至る経緯はうまく思い出せなかった。
「起きたか」
 足元で若い男の声がした。そこにスレッダの姿を視認するとリヒトはそれまでの記憶のあらましをにわかに思い出した。リヒトは歯を剥いた。
「なぜ貴様がここに…!」
 しかしスレッダは事も無げに答えた。
「ここは俺のもってる小屋だ。俺がお前をここに連れて来たんだよ」
 それを聞いてリヒトは自身が森で倒れたことを思い出した。彼の記憶はそこで途切れていた。
 彼は自身の体を見た。怪我した肩や腕には包帯が巻かれていた。頭に触れるとやはりそこにも包帯が巻かれていた。リヒトはスレッダが自身のために何をしたのかをおおよそ理解した。
「あのあとお前のあとを追ったんだ。そしたら森で倒れてたからここまで運んだ」
 リヒトは怒らせていた肩を落とした。
「すまない…」
 リヒトはあることを思い出した。彼はどうしてもそれをスレッダに聞かなければならなかった。
「シェイドはどうなった…!」
 スレッダは悔しそうに答えた。
「空飛ぶナイフを操る男か。死んだよ」
 リヒトはうつむいた。
「俺たちを足止めするために六本のナイフによる無数の剣戟を放って力尽きた。俺たちは四人がかりでもアイツに反撃を加えることさえできなかった。あいつはお前との誓いを守るために文字通り死力を尽くした。壮絶にして見事な最期だった」
 リヒトは再びスレッダを見、彼への騎士としての敬意を新たにした。さらにリヒトはあることを思い出した。やはりリヒトはそれをスレッダに尋ねなければならなかった。
「俺は何時間寝ていた…? 戦いはどうなった…!?」
「まる二日ぐらいだな。戦いは…まあ言わなくてもわかるだろ。俺も正確なことは知らない。俺たち六大騎士はシェイドの奮戦に免じてお前たちを追撃しないことに決めたんだ」
 リヒトは立ち上がろうとした。しかし脇腹の激痛に呻いた。スレッダは慌てた。
「おい! 何やってんだ無理だろ!」
 リヒトはしかし歯を食いしばってベッドから降りた。
「俺は…アーケルシアを、マリアを…救うんだ…!!」
 スレッダは眉を顰め、リヒトを止めることを諦めた。
「…まあ、そう言うだろうと思ってたよ。守りたい人がいるならなおさらだな。そこの荷物を持ってけ。薬と包帯と水と食料が入ってる。小屋の前に馬を繋いである。そいつもくれてやる」
 リヒトは驚嘆した。
「なぜそこまで…」
「お前が俺の立場ならそうするんじゃないか? そんなヤツだと思ったから助けた。それだけだ」
 リヒトは深く目を閉じた。
「…スレッダ。かたじけない」
 スレッダは微笑を浮かべた。
「死ぬなよ」
 彼はさらに口の端を吊り上げて付け加えた。
「ルクレティウスがアーケルシアを制圧した暁にはお前には俺の部下になってもらうつもりだ」
 リヒトも笑って嘯いた。
「馬鹿を言え。アーケルシアは俺が生きている限り負けん。スレッダ、貴様とは再び戦場で見えることになるだろう。そのときまで貴様こそ死ぬなよ」
 二人は互いの健勝を願う視線を交わした。リヒトはそれを潮に重い体を引きずって戸を開けて外へ出た。スレッダは悲哀の目をその背中に投げた。



 フラマリオンの北の丘の上には小さな神殿がある。一辺五メートルほどの立方体の遺物。かつてこの街の人々が神聖な場として清潔に保ったその空間は、長いルクレティウス支配のせいで放置されほこりをかぶり、かつての輝きを失っていた。中心にあった扉の形の遺構も破壊されて今は瓦礫となり原形を留めていない。アーチ状の出入り口にはルクレティウスの駐留軍が扉を取り付けていたため、中は薄暗かった。その扉の錠さえ錆びて朽ち、地に落ちていた。神殿内部の床には陣をなす紋様と文字が刻まれているが、その意味を知る者はもういない。
 突如、不思議なことが起こった。陣の紋様と文字が光ったのだ。はじめはほのかに。しかし次第に力強く。赤白い光。部屋の壁はその赤白い光に染まった。光はなおも強まった。やがて光は天井さえをも染め上げた。もしそこに立っていたら目をまったく開けていられないほどの強い光だった。
 光は突如として止んだ。部屋の天井にも壁にも入口にも変化はない。だが床には大きな変化が起きていた。先ほどまで誰もいなかったはずの床に人が倒れていたのだ。それも五人。若い男女。四人は男。もう一人は女。彼らのうち一人が重そうに上体を起こした。髪は長く、手足は細い。ジャケットにシャツにパンツにスニーカーという格好。重たい頭をもたげ目をしばたかせながら彼は周囲を見渡した。壁、ドア、天井、瓦礫、それらに刻まれた紋様。さらに床に倒れる四人の若者。彼はその姿を見て目を見開いた。
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