こころのみちしるべ

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ルクレティウス編

089.『魔女狩り』1

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 彼は回復したためか入院していたときより顔の血色が良く、無精ひげを蓄えていた。三人は並んでやはり書類を見て何か話し合っていた。彼に見つかりたくないと思ったマナは息を殺した。しかし次の瞬間にはビショップは顔を上げ、二人は目が合った。するとビショップは信じられない言葉を大声で叫んでマナの方を指差した。
「いたぞ! あの女だ!」
 すると二人の兵も顔を上げビショップの視線の先にいるマナを見た。三人はマナの方に向かって走って来た。マナはわけもわからず走って逃げた。なぜ自分が追われなければならないのか。マナと三人の兵の距離はもともと二十五メートルほどあった。しかし医師であり小柄な女性であるマナと兵士として鍛えられている大柄な男性とでは走力に差がありすぎた。マナはあっという間に三人に捕縛された。マナはしゃがみ込んで抵抗しながら言った。
「やめてください何なんですか!?」
 するとその答えをビショップの次の叫び声が教えた。
「この女はオーガの子供をその腹に宿しているぞ! 用心しろ!」
 マナは目を見開き青ざめた。たしかにビショップにはオーガの声を聞かれ、自身の中にオーガがいることをはっきりと知られ、その力を目撃されていた。ビショップにすべてを知られていることはマナにとって脅威だったが、オーガに怯えて逃げた彼が再びここに姿を現すとは思いもよらなかった。さらに彼女自身オーガに憑りつかれたことへの恐怖や違和感と日常の忙しさにかまけてビショップのことを忘れてしまっていた。マナはそれを後悔したが遅かった。彼女が次に耳にしたビショップの言葉はさらに信じがたいものだった。
「もしその女が変なそぶりをしたらためらわずに殺せ!」
 マナはぴたりと動きを止めて抵抗をやめ、顔を上げて訴えた。
「私は何もしてません!」
 すかさずビショップが反論した。
「嘘をつけ! 貴様がオーガの子供をその腹に宿していることは知っているんだ! 大人しく認めろ!」
 オーガが体の中にいることは事実だった。しかし彼女はその力を人のために使ってきた。そのために彼女は自身の体力を消耗し、日常を犠牲にし、日夜戦ってきた。オーガがいようといまいと彼女自身には何一つ責めを受ける謂れはないつもりだった。彼女は自身の努力を否定されているような気がして理不尽に感じた。彼女は同じ言葉を繰り返した。
「私は何もしてません!」
 しかしビショップは聞く耳をもたなかった。
「嘘をつけ! その力を使って俺を襲ったくせに!」
 マナはつかの間愕然としたのち、猛烈に抗議した。
「襲ってきたのはそっちじゃないですか!」
 ビショップは放言した。
「そいつの詭弁に騙されるな! これ以上の問答は無用だ! さあ今すぐ殺せ!」
 するとマナの腕を押さえていた兵が腰からダガーを抜いた。マナは身を捩って逃れようとしたが、後ろからもう一人の兵に羽交い絞めにされてしまった。マナは叫んだ。
「やだ! やめて!」
 兵はダガーを振り上げた。今朝マナをぎろりとした目で見た男だった。マナは抵抗を試みたが背中でしっかり腕をきめられ体の位置や向きをずらすことさえできなかった。男はダガーを振り下ろした。それは真っ直ぐマナの胸の中心に向かっていた。マナは固く目を閉じた。
「邪鬼霊術・牙筒」
 しかし男のダガーがマナの胸に突き立てられる数センチ手前で異変が起きた。マナの口が意に反して勝手に開き、低く鋭い声が発せられると、それに続いて何か熱い塊がそこから発せられたのだ。マナは驚きとともに目を開けた。一瞬光のようなものがまばゆく視界を埋め尽くすのが見えた。それが消えると目の前の兵士も同じように驚いていた。
 マナは自身の胸がどうなっているか確認した。しかしそこに傷はまったくなかった。次に男のダガーがどうなっているか確認した。すると刃物らしきものは視界に入らなかった。代わりに彼女が見たのは先ほどまでとは明らかに様子が違う彼の腕だった。彼の腕は手首から先がなかった。手首の断面は黒く焦げて煙をあげていた。よく見れば遠くの壁の辺りにダガーは落ちていた。彼の手首から先はどこにあるかさえわからなかった。彼は愕然としながら悲鳴とも呻きともとれない声をあげた。見上げるとビショップも同じように愕然としていた。するとマナの口が再び勝手に動き、あの飄然とした男の子の声が発せられた。
「お前らいい度胸してんな。マナを傷つけるってことはオーガである俺を傷つけるってことと同義だぜ? 人間ごときが調子に乗んなよ?」
 それを聞いて先ほどの口の熱さがオーガの力によるものであり、それが男の手首から先を消し飛ばしたということをマナは理解した。マナの意思に関係なくマナは立ち上がった。後ろの兵士も臆したのか呆気にとられたのか、いつの間にかマナを羽交い絞めにする腕から力が抜け、ほとんど何の抵抗も受けずに彼女は立ち上がることができた。するとビショップは悲鳴をあげて逃げ出した。マナを操る餓幽はそのビショップに向けて掌をかざした。
「邪鬼霊術・天掌波」
 すると強い力の波動がマナの体の中心から掌に向かって一気に流れた。次の瞬間にビショップは吹き飛び向かいの突き当りの壁に激突した。ビショップは糸の切れた人形のように頽れてまったく動かなくなった。マナを操る餓幽は鷹揚に体を右に向けた。そこには座ったまま後ずさりするもう一人の兵がいた。マナを操る餓幽は右手の人差し指を男に向けた。それは男の腹を指していた。
「邪鬼霊術・爪穿」
 すると今度は熱い波動がマナの内から指の先へと駆け抜けた。マナの指から赤い光線が伸び、男の腹の一点に当たった。鈍い金属音がし、同時に男は短い呻き声をあげて腹を押さえてうずくまった。彼の腹とマナの右手の人差し指の先からはかすかに煙が立ち昇り、よく見ると男の甲冑の腹にはちょうど指の太さくらいの直径の穴があいていた。甲冑の穴はそのまま同じ位置の体にも穿たれているようであり、男はさらに大声で呻いた。すると騒ぎを聞きつけた患者や職員が廊下の角や部屋の中から現れた。彼らは倒れる兵士やマナの姿を視認してみなそれぞれに戸惑った。中には悲鳴をあげる者や叫ぶ者もいた。騒ぎは一気に大きくなった。
「マナ、逃げるぞ」
 餓幽がそう言うとマナが承諾する前に彼女の体は勝手に走り出していた。どこにそんな脚力があるのかと思うくらいに彼女は軽やかに素早く廊下を曲がり、階段を下り、障害物を跳び越えて医院内を駆け抜けた。走っている間にマナは聞いた。
「餓幽、あたしたちどうなるの!?」
 餓幽は楽しそうに答えた。
「知らねえ! だがこうなった以上はここにはいられねえ! とにかく逃げるぞ!」
 マナは餓幽を咎めた。
「何であんなことしたの!?」
「やらなきゃお前殺されてたぞ!」
 マナは認めざるを得なかった。たしかにあれは正当防衛だった。マナは話頭を転じた。
「ねえ、ほんとに逃げ切れるの!?」
「大丈夫だ! 俺の能力があればどんな人間でも倒せる。だがこの体はお前の体だ。攻撃を受ければ傷つくしこのペースで走り続ければスタミナ切れを起こす。とにかくこの窮地を合理的に乗り切るぞ!」
 マナは医院を抜け出ると兵士が表に繋いでいた馬に跨り、街を駆け抜けた。マナはそのまま北の門まで馬で駆けたが、そこには当然門番がいた。マナが制止の効かないスピードで門まで駆けて来るのを見ると門番は慌てて警告した。
「おい! 止まりなさい! 止まれ!」
 しかしマナはスピードをまったくゆるめなかった。門番は戸惑いながらもマナの進路に立ちふさがった。餓幽が低く鋭い声を発し、右手を左から右へとふりかざした。
「邪鬼霊術・天掌波」
 するとその動きに呼応するように兵の体は見えない何かに吹き飛ばされて左から右へと滑り転げていった。マナの体を操る餓幽はそれを見て高笑いした。
「ははははは! 邪魔なんだよばーか!」
 餓幽は再び正面を見ると掌を門に向けた。熱い波動が体中を駆け巡り掌に集中した。
「邪鬼霊術・天掌波」
 餓幽がそれを解き放つと強烈な波動が掌から門に向けて迸り、そこに大きな穴を開けた。二人はその穴を駆け抜け外へ出た。その様子を見た二人の兵士のうち一人が慌てて馬に跨り二人を追った。もう一人は倒れた兵士を介抱した。
 マナは後ろを振り返った。兵は約五十メートル後ろを走っていた。マナはそちらに手をかざして笑った。マナの体の中を波動が駆け抜けた。
「邪鬼霊術・天掌波」
 すると掌から衝撃波が発せられ、後方を走る兵の胸を衝いた。兵は後ろにのけぞってそのまま落馬した。マナの中の餓幽は歓喜の声を上げた。
「よっしゃ直撃!」
 それを見ていたマナは抗議した。
「ちょっと乱暴はやめて!」
 餓幽は反駁した。
「こうでもしないと死ぬのはお前だぞ! それに加減はしてる。死にはしない」
 二人はそのまま北の森への道を駆け抜け、夜になると途中で馬を乗り捨てて森に入った。夜でもオーガの力で火を起こし灯りを得ることができた。そのまま夜通し歩いてある程度森の深くに入り、朝が来た。朝になると二人は枯れた沢を登った。枯れた沢の先には枯れた滝があった。餓幽は迷ったがそこを登ることにした。マナは反対した。
「なんでわざわざこんなとこ登るの?」
 餓幽はいつになく冷静な声音で答えた。
「この沢は枯れてからだいぶ経つ。たぶん俺たちを追って来る連中はこれを登って来る。でもこの滝までは登らない。住むならその先がいい」
 枯れた滝の上は再び枯れた沢になっていた。そこからしばらく歩くと小川の近くの平らな地形を見つけることができた。二人はそこを仮の棲み処と決めた。魔力で木を切り倒し、それを材料に家を建てた。魔力で火を起こし、それで暖炉を設けた。魔力で獣や魚をとり、それを食料とした。他にも木の実や山菜もとれた。枯草や乾いた樹皮を寝床にした。家の周囲には魔力で侵入者を感知するセンサーを張り巡らせた。餓幽は森での生活にやたらと詳しく、知らないことはないという風だった。それらのすべての作業を彼は段取りよく、また手際よくこなしていった。マナははじめは不慣れで心細かったが、そのうちその生活を受け入れられるようになった。仮の棲み処とするはずだった家にはいつの間にか定住していた。
 そんな生活が続いたある晩マナは焚き火のそばで突然泣き出した。
「どうして泣いてる」
 餓幽はそう尋ねた。マナは答えなかった。
「黙ってちゃわからねえだろ」
 マナは皮肉を言った。
「人の心を理解する神経があなたにもあったなんてね」
 しかし餓幽はそれに付き合わなかった。
「いいから何で泣いてるのか言え」
 マナは皮肉で餓幽をやり込めることを諦め、素直に話すことにした。
「あたし何か悪いことしたのかな…」
「そりゃあお前を襲った人間の方が悪い」
「襲われたのはあたしじゃなく餓幽でしょ」
「同じだよ」
 マナは必死の形相で言った。
「同じじゃない!」
「じゃあのまま死んでもよかったのか?」
「あんたがあたしの体に入らなければそもそも追われずに済んだ!」
「そしたらお前あのビショップっていう兵士に犯されてたぞ? ついでに殺されてた可能性もある」
 マナは返す言葉が見つからずに悔しさを顔に滲ませた。
「それに俺の力がなかったらあんなにたくさんの人を救えなかったんだぞ?」
 マナは助けてきた患者の姿を思い浮かべた。彼らは涙を流し、笑顔を見せ、みなマナに感謝してくれた。マナはそのかけがえのない笑顔や言葉を思い出し、噛み締めた。しかし、そうであればこそ今自身の置かれている状況が余計に理不尽かつ惨めに思えた。マナは膝に顔を埋めて泣き叫んだ。
「あたしは悪くない…!」
 餓幽は声を低くして言った。
「そうだ、お前は悪くない。だから泣くな」
 泣き疲れたマナは膝を抱えたままぼんやりと焚き火を眺めた。彼女はやがて夜空を見上げた。暗い森で見上げる星は美しかったが、ひどく寂しげでもあった。



 一連の出来事を話し終えたマナは今にも泣きそうな、しかしそれでいてどこか空虚な顔をしていた。真琴にはそれが気がかりだった。
「由衣、話してくれてありがとう。つらかっただろうに、よく打ち明けてくれたね」
 マナは取り繕うように笑った。真琴の目にはその笑顔が少し痛々しく映った。
「ううん、真琴こそ聞いてくれてありがとう。初めて話せたし心が軽くなった」
 真琴は微笑んだ。彼はうつむいて考えた。マナの話をなぞり、そこに元の世界に戻るヒントはなかったかと思案した。直接的なヒントはなかったが、やはり引っかかる点はオーガだった。マナの話の中で彼の存在が際立って唐突であり異質であった。彼は重要な何かを知っていて、まだそれをマナにすら話していないような気がした。いずれオーガと直接話をする機会を設ける必要があると真琴は考えた。
 そのとき、ふと違和感を覚えた真琴はにわかに顔を上げた。マナの様子がおかしい。彼女は驚きの表情を浮かべ壁の一点を凝視したまま動かない。彼女は唐突に立ち上がりドアに駆け寄って真琴を振り返り言った。
「真琴はそこで待ってて!」
 真琴は驚いて立ち上がった。そんな彼を見てマナは念を押した。
「待ってて!」
 彼女はドアを開けて外へ跳び出した。真琴も慌てて追った。
「由衣!」
 マナは振り返った。
「誰かが来た! 魔力のセンサーが感知した! 真琴は待ってて!」
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