弱者男性は幸せになれるのか!? 一発逆転を夢見た末路の物語

幻霧雲開

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40歳、気が付けば40歳になっていた。

40歳と言えば結婚をして子供を持っていて、家族サービスで公園に行ってコーヒー片手に幸せを嚙みしているものじゃないのか?

「パパァ、あそんでー」という子供の声に『やれやれ、疲れているんだけどな』と思いつつもキャッチボールをしてやる。

「嫁も少しふけてきたなあ」と思いつつも、久しぶりに夜はくんずほぐれつ愛を確かめようか。
ってな感じの日々があるのもじゃないのか?

それがどうだろう。

現実は嫁なし、子供なし、家なし、車なし、貯金数十万円。

小さなワンルームのアパートでYouTubeを見ながら時間をつぶす日々。

スーパーの半額惣菜をつまみに缶チューハイを飲み、できるだけ現実から目を反らすのだ。

ああ、何かもう死にてえー。

消えてなくなりたい。俺なんて存在していて意味なんてあるのだろうか。

ここで弱者男性はダークサイドに落ちると無敵の人になる。

理想と現実のギャップに苛まれ、やがてそれは社会への怒りに変わり他人を攻撃する。

失うものなど何もないのだ。自分の命すら惜しくない。

大体、今の生活と囚人の生活の違いがわからない。

職場に行って働いて家に帰って寝るの繰り返し。

女性と接していないのだから刑務所と変わらん。

酒が飲めるくらいか。でも私は酒も別に好きで飲んでいない。

現実が辛いから飲んでいるだけなのである。

この鬱々とした気分を他人にぶつけてやろうか! 

みんな不幸にしてやろうか!!

チクショーメー!!!

しかし、私は幸いなことにダークサイドに落ちる気はなかった。

暗黒面から手招きは見えるのだけどね。

ともかく、弱者男性だって幸せになりたいんだ。

具体的には結婚がしたい! 

愛し愛されたい!

弱者男性からの脱却を夢見て、私は行動するのであった。
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