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一章 争いの原初
二話
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「おはよう、ヘドー…」
翌朝、天気は良い。ハブロンは無茶な笑顔でヘドーを出迎えた。そして、ちらちらとヘドーを見ながら言った。
「考えた結果なのだが」
「どうします?」
その日は、ロビーも一緒に来ていた。
「ロビー、君はいいのかい?」
「いいですよ。むしろ、嬉しいくらいです」
純粋な、まっすぐな目で、彼はこちらを見つめた。
「では」
あたりの空気が張り詰める。凍りついた時の中で、作戦会議室だけが存在しているようだ。
鉄槌を下す時。ロビーが息を飲んだ。
「行ってこい」
重い、重い鉄槌が下された。ハブロンは大きな茶色のカシミヤの手袋で、顔を覆う。頬から、柔らかな毛がはみ出ている。
「任せてください。私なら、この作戦をうまくいかせることができる」
ヘドーが胸を張った。
「犠牲を無下にはせぬよう。計画書を作ってきなさい」
顔を覆ったまま、ハブロンは言う。
「わかりました!ハブロン曹長、二時間もあればできるはずです。待っていてください。」
ヘドーは戸をバタンと閉めると、すぐに走り出し、幹部室に戻った。
その後、ロビーとハブロンは二人きりで部屋にいた。
「ハブロンさん」
ロビーが口を開いた。
「どうしたんだい」
「怖いですか」
「聞きたいのはこっちだよ、ロビー君。怖くないのかって、そりゃあ私も判断する時は怖かったよ」
「ふふ、そうですか。」
ロビーは、少し口角を上げた。
「もう今日は帰っていいんだよ。残り少ない日を、楽しまないと」
ハブロンがそう言う。
「ハブロンさん、僕、最後の日は、父から離れて過ごしたい」
「どうする気なんだい。出来ることはしてやりたいが」
「ハブロンさんの家で過ごさせてくれるなら、それがいいです。」
「お父さんには言ったの?」
「えぇ、もちろんです。ハブロンさんが良ければ、前向きに検討してください」
ハブロンは、唯一できる罪滅ぼしだと、すぐにそれを許した。
「もちろんだよ、あそこの支配人に言って、客室まで案内してもらって。」
そう言うと、ハブロンは扉を開けた。
ハブロンは落ち着いて、茶を飲みながら、窓を見つめていた。
一方、ヘドーは、いそいで計画書をしあげている最中だった。そして、最初に言ったよりもずっと早く計画書をハブロンに渡した。
「ハブロン曹長、こちら計画書です!」
「おお、早かったな…お疲れ。幹部室で待っていなさい」
ハブロンはヘドーを幹部室に戻し、ペンケースや眼鏡、メモ、地図などと、企画書を持って、作戦会議室の鍵を閉めた。
ハブロンは、ブーツでコツコツと音を立てながら、大将室に入って行った。
「失礼します、大将、計画書を持って参りました。」
「ほう、見せてくれ」
大将は、髭を撫でながらそれを見た。
「ふむ、実行して良いだろう。すぐに手配を始めなさい」
「ありがとうございます。それでは、失礼します。」
かくして、視察団の計画は開始された。
翌日、ハブロン家にはロビーの姿がある。ハブロン邸の広い庭の縁側で、ずっと座っている。休みの日だが、ハブロンは仕事が忙しいらしく、朝から家にいなかった。ハブロンの妻も、やはりロビーを手厚くもてなしている。ハブロンは地位が地位だけに、来客など珍しいことではない。しかし、今日の来客は違った。ハブロンからすれば、加害者が被害者を家に招くようなものであった。それからしばらく、そのような生活が続いていった。作戦が始まる、2週間後までである。その2週間のうちの中ごろでは、ハブロンとロビーが、一対一で話せる機会が、一度だけ、あった。そして、その生活も、終わりを告げた。あの鉄槌を下してから、2週間後の朝の鐘。ひどく頭に響く。ハブロンは、早速準備を始めた。馬や兵も用意できた。
「いよいよか」
低く渋い声で、ハブロンは言った。いよいよ、視察団が国考会議堂から出発した。ハブロンと半人半獣の少年、つまりロビーが乗るまだら模様の白黒の馬を先頭に、後ろから三頭の馬、九人の成獣、それと二人ばかりの兵。ぞろぞろと列を成し、ケントローフへ向かっていく。
「なんだ、アレは?」
ケントローフの先住民族の長だった。
「ふむ、国からの出兵と見た。我々と彼らの関係は、決して良好ではない。こちらに来る可能性もないわけではないからな…。兵の準備をしておきます。それでは。」
そう言って、去っていったのは、先住民族の名家として生まれたクロマニエ氏である。
「気味が悪い。ぞろぞろ歩いてくるアリのようだ。馬鹿め。」ブツブツと独り言を言いながら、四足歩行で6畳にも満たない山頂を下りていった。クロマニエ氏の力強い足取りからは、土を踏み締める音も、石に爪が擦れる音も、聞こえることはない。彼は歩く時も、走る時も、決して音を立てないのだ。
早朝、皆に見送られ、ポツポツと降る細かい雪を浴び、視察団は進んでいく。雪風が吹きつけ、葉は地に落ちていって、地に帰るのだった。ロビーは、18歳の青年だ。軍用馬に跨る姿は、ひどく悲しげである。ハドロンの握る馬の手綱は、白い革手越しにも感じられるほど冷たいのだった。
さて、人も見えなくなってきたころ、いよいよケントローフへの入口が見えた。
「準備はよいな」
とハブロンとヘドーが声をそろえて言った。馬は速度を上げ、山の斜面を駆け上がっている。そして、ふもとを抜けた。
「ロビー、健闘を祈る」
ハブロンは言った。そして、成獣の兵は馬に乗ったまま、剣を引き抜いた。鋭い金属がこすれ合う音とともに、まばゆく光る剣身が姿を表す。すると、目の前の小高い丘に、身を乗り出す影。
「やはり、来たな。今帰れば、命は許してやろう」
その四足歩行の獣は、紺に黄色い紋章があしらわれたマントをひらひらさせた。奴は、手甲をつけた手を、指折り数え始める。視察団は、混沌としてしまった。
「帰らぬのだな?」
ハブロンは、ふもとから身振りで必死に、敵が油断している今攻めるべきだ、と伝えたが――
彼らは手甲をつけたその手に夢中になってしまっていた。そのせいで、全く気づかなかったのだ。
「攻撃開始だ!」
力強く張りのある声。ヘドーにはすぐわかった。クロマニエだ。クロマニエ氏の、肌の露出を一切許さない甲冑から、ふいに、肌が見えた。毛並みがきらりと輝き、赤い目がこちらを覗く。空が、どんよりとしている。雪雲が、厚く垂れ込めている。クロマニエが、薙刀を振り上げた。岩から飛び上がり、来たのは、一番後ろの軍。軍が振り返るなり、一番後ろの馬の尾を掠める、薙刀。ヘドーの首の毛を、一瞬にして半分ほど切り落とした。切れ味は確かなのだと、こちらに確かめさせるように。そして、ロビーのいるところまで走り迫ると、ロビーの馬の頭をブーツで踏みつけた。ついに、クロマニエは、頭の鎧を開け、顔を覗かせた。ロビーの首に手を回す。
「ロビーと言ったな。お前をいただく。我らにとって一番役にたつのは、お前だからな。」
そう言って、薙刀を首にかけ始めた。
ヘドーは言わずともやるのだな、と思った。
その時、鬱蒼と木が生えた前の山道から、隠れていた弓矢隊が襲撃した。ヘドーは余裕を持って、盾を頭上に持ち上げることを指示する。
「ヘドーによろしく」
そして、クロマニエは、言うが早いか、ロビーの首に噛みついた。ヘドーが助けに行く間もなかった。柔らかな笑みを浮かべ、後ろの軍にそう言った。馬から飛び上がり、またあの小高い丘にクロマニエが登る。ロビーは、そうして咥えられたまま、クロマニエに連れ去られた。ヘドーは、ロビーが連れ去られる姿を、ただ呆然と見ていた。敵対心などなく、それはクロマニエにとっても奇妙だったろう。しかし、ヘドーも少し、何か心に違和感があった。ハブロンは、それをずっと見つめていた。どうしようもない。暴れることもできず、山道に入っていくクロマニエに押さえつけられ、抵抗しないロビーを見た。クロマニエは目の奥をどす黒く光らせ、一度こちらを振り返り、奴は軍を嘲笑する。そして、皆は、感傷に浸る間もなく、よくわからない、不明瞭な思いを、そっとしておく他なかった…。ヘドーは当惑を落ち着けて、指示を出す。弓矢隊が機械のような無駄一つない動きで、矢を補充した。盾を上に掲げよ、と言い、皆、そうした。猛烈な矢の雨が間もなく降り注ぎ、ロビーが乗っていた馬に刺さった。片足を上げ、暴れ出すが、続いて剣士が戦場にやってきた。ヘドーは馬の首に噛みつき、矢を引き抜いて落ち着かせた。しかし、剣士がヘドーの腕から首にかけて傷を入れる。指揮官を失った凡人の集まりの行く末など、明確なのだ。ヘドーが気を失う前、最後に見たのは、山の頂上にそびえる大きな岩の上で、クロマニエが心得顔で下を見下ろし、牙を立てているところであった。もう勝ち目はないと確信した。それに、ロビーも連れ去られた。ハブロンは、引き返すよう指示する。ヘドーは馬に乗せられ、運ばれた。
恐るべし無秩序の中、軍は崩壊した。しかし、ロビーを渡すことはできた。結果、これまでの視察団より、少し進展はあったのだった。
翌朝、天気は良い。ハブロンは無茶な笑顔でヘドーを出迎えた。そして、ちらちらとヘドーを見ながら言った。
「考えた結果なのだが」
「どうします?」
その日は、ロビーも一緒に来ていた。
「ロビー、君はいいのかい?」
「いいですよ。むしろ、嬉しいくらいです」
純粋な、まっすぐな目で、彼はこちらを見つめた。
「では」
あたりの空気が張り詰める。凍りついた時の中で、作戦会議室だけが存在しているようだ。
鉄槌を下す時。ロビーが息を飲んだ。
「行ってこい」
重い、重い鉄槌が下された。ハブロンは大きな茶色のカシミヤの手袋で、顔を覆う。頬から、柔らかな毛がはみ出ている。
「任せてください。私なら、この作戦をうまくいかせることができる」
ヘドーが胸を張った。
「犠牲を無下にはせぬよう。計画書を作ってきなさい」
顔を覆ったまま、ハブロンは言う。
「わかりました!ハブロン曹長、二時間もあればできるはずです。待っていてください。」
ヘドーは戸をバタンと閉めると、すぐに走り出し、幹部室に戻った。
その後、ロビーとハブロンは二人きりで部屋にいた。
「ハブロンさん」
ロビーが口を開いた。
「どうしたんだい」
「怖いですか」
「聞きたいのはこっちだよ、ロビー君。怖くないのかって、そりゃあ私も判断する時は怖かったよ」
「ふふ、そうですか。」
ロビーは、少し口角を上げた。
「もう今日は帰っていいんだよ。残り少ない日を、楽しまないと」
ハブロンがそう言う。
「ハブロンさん、僕、最後の日は、父から離れて過ごしたい」
「どうする気なんだい。出来ることはしてやりたいが」
「ハブロンさんの家で過ごさせてくれるなら、それがいいです。」
「お父さんには言ったの?」
「えぇ、もちろんです。ハブロンさんが良ければ、前向きに検討してください」
ハブロンは、唯一できる罪滅ぼしだと、すぐにそれを許した。
「もちろんだよ、あそこの支配人に言って、客室まで案内してもらって。」
そう言うと、ハブロンは扉を開けた。
ハブロンは落ち着いて、茶を飲みながら、窓を見つめていた。
一方、ヘドーは、いそいで計画書をしあげている最中だった。そして、最初に言ったよりもずっと早く計画書をハブロンに渡した。
「ハブロン曹長、こちら計画書です!」
「おお、早かったな…お疲れ。幹部室で待っていなさい」
ハブロンはヘドーを幹部室に戻し、ペンケースや眼鏡、メモ、地図などと、企画書を持って、作戦会議室の鍵を閉めた。
ハブロンは、ブーツでコツコツと音を立てながら、大将室に入って行った。
「失礼します、大将、計画書を持って参りました。」
「ほう、見せてくれ」
大将は、髭を撫でながらそれを見た。
「ふむ、実行して良いだろう。すぐに手配を始めなさい」
「ありがとうございます。それでは、失礼します。」
かくして、視察団の計画は開始された。
翌日、ハブロン家にはロビーの姿がある。ハブロン邸の広い庭の縁側で、ずっと座っている。休みの日だが、ハブロンは仕事が忙しいらしく、朝から家にいなかった。ハブロンの妻も、やはりロビーを手厚くもてなしている。ハブロンは地位が地位だけに、来客など珍しいことではない。しかし、今日の来客は違った。ハブロンからすれば、加害者が被害者を家に招くようなものであった。それからしばらく、そのような生活が続いていった。作戦が始まる、2週間後までである。その2週間のうちの中ごろでは、ハブロンとロビーが、一対一で話せる機会が、一度だけ、あった。そして、その生活も、終わりを告げた。あの鉄槌を下してから、2週間後の朝の鐘。ひどく頭に響く。ハブロンは、早速準備を始めた。馬や兵も用意できた。
「いよいよか」
低く渋い声で、ハブロンは言った。いよいよ、視察団が国考会議堂から出発した。ハブロンと半人半獣の少年、つまりロビーが乗るまだら模様の白黒の馬を先頭に、後ろから三頭の馬、九人の成獣、それと二人ばかりの兵。ぞろぞろと列を成し、ケントローフへ向かっていく。
「なんだ、アレは?」
ケントローフの先住民族の長だった。
「ふむ、国からの出兵と見た。我々と彼らの関係は、決して良好ではない。こちらに来る可能性もないわけではないからな…。兵の準備をしておきます。それでは。」
そう言って、去っていったのは、先住民族の名家として生まれたクロマニエ氏である。
「気味が悪い。ぞろぞろ歩いてくるアリのようだ。馬鹿め。」ブツブツと独り言を言いながら、四足歩行で6畳にも満たない山頂を下りていった。クロマニエ氏の力強い足取りからは、土を踏み締める音も、石に爪が擦れる音も、聞こえることはない。彼は歩く時も、走る時も、決して音を立てないのだ。
早朝、皆に見送られ、ポツポツと降る細かい雪を浴び、視察団は進んでいく。雪風が吹きつけ、葉は地に落ちていって、地に帰るのだった。ロビーは、18歳の青年だ。軍用馬に跨る姿は、ひどく悲しげである。ハドロンの握る馬の手綱は、白い革手越しにも感じられるほど冷たいのだった。
さて、人も見えなくなってきたころ、いよいよケントローフへの入口が見えた。
「準備はよいな」
とハブロンとヘドーが声をそろえて言った。馬は速度を上げ、山の斜面を駆け上がっている。そして、ふもとを抜けた。
「ロビー、健闘を祈る」
ハブロンは言った。そして、成獣の兵は馬に乗ったまま、剣を引き抜いた。鋭い金属がこすれ合う音とともに、まばゆく光る剣身が姿を表す。すると、目の前の小高い丘に、身を乗り出す影。
「やはり、来たな。今帰れば、命は許してやろう」
その四足歩行の獣は、紺に黄色い紋章があしらわれたマントをひらひらさせた。奴は、手甲をつけた手を、指折り数え始める。視察団は、混沌としてしまった。
「帰らぬのだな?」
ハブロンは、ふもとから身振りで必死に、敵が油断している今攻めるべきだ、と伝えたが――
彼らは手甲をつけたその手に夢中になってしまっていた。そのせいで、全く気づかなかったのだ。
「攻撃開始だ!」
力強く張りのある声。ヘドーにはすぐわかった。クロマニエだ。クロマニエ氏の、肌の露出を一切許さない甲冑から、ふいに、肌が見えた。毛並みがきらりと輝き、赤い目がこちらを覗く。空が、どんよりとしている。雪雲が、厚く垂れ込めている。クロマニエが、薙刀を振り上げた。岩から飛び上がり、来たのは、一番後ろの軍。軍が振り返るなり、一番後ろの馬の尾を掠める、薙刀。ヘドーの首の毛を、一瞬にして半分ほど切り落とした。切れ味は確かなのだと、こちらに確かめさせるように。そして、ロビーのいるところまで走り迫ると、ロビーの馬の頭をブーツで踏みつけた。ついに、クロマニエは、頭の鎧を開け、顔を覗かせた。ロビーの首に手を回す。
「ロビーと言ったな。お前をいただく。我らにとって一番役にたつのは、お前だからな。」
そう言って、薙刀を首にかけ始めた。
ヘドーは言わずともやるのだな、と思った。
その時、鬱蒼と木が生えた前の山道から、隠れていた弓矢隊が襲撃した。ヘドーは余裕を持って、盾を頭上に持ち上げることを指示する。
「ヘドーによろしく」
そして、クロマニエは、言うが早いか、ロビーの首に噛みついた。ヘドーが助けに行く間もなかった。柔らかな笑みを浮かべ、後ろの軍にそう言った。馬から飛び上がり、またあの小高い丘にクロマニエが登る。ロビーは、そうして咥えられたまま、クロマニエに連れ去られた。ヘドーは、ロビーが連れ去られる姿を、ただ呆然と見ていた。敵対心などなく、それはクロマニエにとっても奇妙だったろう。しかし、ヘドーも少し、何か心に違和感があった。ハブロンは、それをずっと見つめていた。どうしようもない。暴れることもできず、山道に入っていくクロマニエに押さえつけられ、抵抗しないロビーを見た。クロマニエは目の奥をどす黒く光らせ、一度こちらを振り返り、奴は軍を嘲笑する。そして、皆は、感傷に浸る間もなく、よくわからない、不明瞭な思いを、そっとしておく他なかった…。ヘドーは当惑を落ち着けて、指示を出す。弓矢隊が機械のような無駄一つない動きで、矢を補充した。盾を上に掲げよ、と言い、皆、そうした。猛烈な矢の雨が間もなく降り注ぎ、ロビーが乗っていた馬に刺さった。片足を上げ、暴れ出すが、続いて剣士が戦場にやってきた。ヘドーは馬の首に噛みつき、矢を引き抜いて落ち着かせた。しかし、剣士がヘドーの腕から首にかけて傷を入れる。指揮官を失った凡人の集まりの行く末など、明確なのだ。ヘドーが気を失う前、最後に見たのは、山の頂上にそびえる大きな岩の上で、クロマニエが心得顔で下を見下ろし、牙を立てているところであった。もう勝ち目はないと確信した。それに、ロビーも連れ去られた。ハブロンは、引き返すよう指示する。ヘドーは馬に乗せられ、運ばれた。
恐るべし無秩序の中、軍は崩壊した。しかし、ロビーを渡すことはできた。結果、これまでの視察団より、少し進展はあったのだった。
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