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罪
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陽暦756年7月7日。
『砂の王国』では、運命のイベントが起きる。
16歳の誕生日を迎えたアトラスは、ハイデンから壁の外に突き落とされる。
その日、ハイデンはアトラスを殴りすぎて気絶させてしまうのだ。目ざわりなゴミを排除できるチャンスだと思ったハイデンは、気絶したアトラスを壁の外に投げ捨てるのだ。
目が覚めたアトラスは、ハイデンへの復讐を誓うのだ。
『絶対に生き残ってやる。生きて、ハイデンを殺してやる』
このシーンは、俺のお気に入りの場面だった。
どんな絶望の淵にいても、生きていこうとする主人公を見ていると、生きていく勇気をもらった。最後まで生き抜いてやると思えた。
しかし、自分がハイデンとして生まれ変わっているとなると、話は別だ。
「俺が……やらないといけないのか……」
誰もが寝静まる真夜中、頭を抱えながら、自室のベッドで呟いた。
俺があいつを壁の外に突き落とさなければ、聖剣を手にすることができない。聖剣を手にできなければ、この国の人間に未来はない。俺も、俺の家族も死んでしまう。
そして、決行するなら、7月7日にしなければいけない。そうすると、調査団が落ちたアトラスを見つけるだろう。やがて、アトラスは、他国からの兵士とも合流する。彼らは、死んでいくことになるけれど……。
アトラスは、高貴な血が流れているため、砂の王以外の砂の怪物に襲われて死ぬことはない。俺が落ちたところで、意味はない。
事情を説明してから突き落とす?いや、頭がおかしくなったと思われるだろう。
それに、アトラスが地獄のような壁の外から生き残れたのは……ハイデンへの憎しみが原動力だったからだ。
俺は、できる限り嫌な奴を演じてアトラスを壁の外へ突き落とさなければいけない。
問題は、アトラスをどうやって壁の外に突き落とすかだ。
原作では、ハイデンは、アトラスを気絶するほど殴っていた。だけど、その方法はかわいそうだ。
まずは、普通に誘ってみる。
それでだめなら、睡眠薬を飲ませる。
その場合でも、彼が眠らなければ、殴って気絶させてでもアトラスを連れていくしかない。
その日、俺は、いつもよりも早く家を出て、大きな木の下で街を見ながら待っていた。
アトラスは、毎朝7時にここの道を牛乳配達のために通る。
俺は、彼を誘わないといけない……。
気が重い。だけど、俺がやるしかないんだ。
7時になるとアトラスがやってきて、ハイデンを見つけると目を見開いた。
「どうしてハイデンがここにいるんだよ。何かあったのか」
アトラスは、心配そうに近づいてきた。
「……」
大丈夫。
何度も練習してきたセリフを言うだけだ。
「あ、あのさ……アトラス。今夜は、星を見に行かない?」
本当は、当日じゃなくて、もっと早くに誘うべきだったかもしれない。
だけど、何度誘おうとしても、言葉が張り付いたように出てこなかったから、こんなに誘うのが遅くなってしまったのだ。
「え!俺と⁉」
アトラスの顔が、真っ赤に染まる。こいつ、誰かにこんな風に誘われたことなんてないから、照れているのかもしれない。
……この後、地獄に突き落とされるとも知らないで。
ドクリ、ドクリ、ドクリ……。
自分の心臓の音がやけに大きく感じる。
「うんうん、行く!」
アトラスは、その場で飛び跳ねそうなくらい喜んでいるのがわかった。
お前、俺のこと嫌いなくせに、どうしてそう簡単に返事をしてしまうんだよ。
バカな男だ……。
「じゃあ、夜の10時に西側の門の前でもいい?」
「わかった。楽しみにしている」
アトラスは、嬉しそうに笑っている。
「……俺もだよ」
そう嘘をつきながら、ゆっくりと学校へと歩き出した。
その晩は、真っ暗な夜空の上をダイヤモンドみたいに光り輝く美しい星が、輝いていた。星たちは、まるで川のように流れている。
それは、息が止まりそうになるほど、美しい景色だった。
「今日は、星が綺麗だな」
「そうだね。まるで、天に川が流れているみたいだ」
前世でも、俺は、天の川を見ようとした。だけど、見る機会がないまま死んでしまった。
ずっと、こんな空が見たかったんだ。
こんな自由が欲しかったんだ。
また来年も、その次も、こんな美しい空が見たい。
どれほど生きたら自分の人生に満足するかなんてわからないけれど、まだ死にたくない。
チラリと横目で、キラキラと夜空を見上げるアトラスを眺める。
そのために、こいつを壁の外に突き落とさないと……。
「……壁の上から見てみない?その方が、もっと綺麗に見えるよ」
自分の声は、やけに棒読みに聞こえたが、アトラスは違和感を覚えていないようだ。
「いいね!すごくロマンチックな光景だ」
アトラスは、ワクワクしながら壁の上へと続く階段を上り始めた。
俺は、アトラスの後ろから上り始める。
ドクリ、ドクリ、ドクリ……。
心臓が早鐘のように鳴り響く。
やけに喉が渇いて、彼の背中に視線が釘付けになる。
壁の上は、騎士団が見回りで歩き回れるように2メートルほどの幅があるが、柵はない。ここから、アトラスを突き落とせば簡単に下まで堕ちるはずだ。
アトラスの瞳が、星屑を散りばめたようにキラキラと輝く。
「うわあああ。すごく綺麗だ。俺、いつも下ばかり見て生きていたから、星がこんな綺麗な日があるなんて、知らなかった」
アトラスは、頭上を見ながら感嘆のため息を漏らした。
彼と仲良くなりたい。
こんな日々をこれからも、過ごしたい。
アトラスを突き落とすことなんて、やめてしまったらどうだろうか……。
心の中で、もう一人の自分がそう囁くが、そんなことは許されない。
何、偽善者ぶっているんだろう。
俺は、悪役ハイデン・ブラックだろう。いい人になりたくても、なれない。
もうやるしかないんだ。
どんなにアトラスから嫌われ、憎まれても……。
ああ。きっと、これは罰だ。
前世で、ずっと不幸ぶって、神様を呪って、罵ってばかりいた自分への罰だ。だから、こんなひどい役割をするキャラクターに生まれ変わったんだ。
俺は、俺の使命をまっとうしないといけない。
「そうだね、すごく綺麗だ」
俺は、そう言いながら、アトラスの背中を強い力で押した。
「えっ……」
押されたアトラスの痩せた身体は思っていたよりもずっと軽く、簡単によろめき壁の外へと落ちていった。
自分で突き落としたくせに咄嗟に手を伸ばしかけるが、我に返りギュッと強く右手を握りしめる。
アトラスは、後ろ向きに落下して、砂ぼこりが高く舞い上がる。
「いててて」
そう尻をさすりながら、アトラスが痛そうに立ち上がった。
どうやら砂がクッションになったみたいで、彼は怪我しなかったようだ。
「ハイデン!俺は、滑って落ちてしまったみたいだ。ロープを持ってくるか、騎士団を呼んできてくれ」
どうして、こいつは、こんなにいい奴なんだろう。
俺が突き落としたと気がつきもしないのだろう。
……こいつが、悪い奴だったら、よかった。そうしたら、もっとためらいなく利用することができたから。
俺は、ゆっくりと首を振ってから、重たい口を開いた。
「違う。お前は、滑ったんじゃない。俺が突き落としたんだよ」
「何で……」
「……」
言葉につまっていると、さすがのアトラスも苛立ったようだ。
「どうして……。どうして、こんなことするんだよ!!!」
彼は、パニック状態になったようだ。呂律が回っていない。
「お前が嫌いだからだよ」
氷柱のように冷たい声で、ピシャリと告げる。
アトラスの顔が絶望で染まる。
「ずっと、お前のことが目障りだった。だから、消えてくれ」
そう吐き捨てると、アトラスは精神が破壊したように発狂した。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……」
獣の唸り声みたいな絶望に満ちた悲鳴が、壁の下から聞こえてくる。
彼をバカにするように冷たい目で見下ろした後、ゆっくりと階段を下りはじめた。
これでよかったんだ。
これでよかったはずだ……。
きっと、彼は、聖剣を手にして、戻ってくるだろう。そうして、英雄になってくれたら、俺は生き残ることができる。
俺は、悪役としての仕事を立派に果たしたんだ。
……違う。
ごめん。
ごめんな、アトラス。
俺は、死にたくなかったんだ。だから、お前を利用して生きようとした。
どうか俺を嫌ってくれ。憎んで、ゴミくずみたいに思ってくれ。
その憎しみを生きる糧にしてくれ。
俺を殺すために、生きてくれ。
自分には、泣く資格なんてないくせに涙が止まらない。手も未だに震え続けている。
俺は、アトラスに泣いていることを悟られないように、音を立てずに泣き続けた。
『砂の王国』では、運命のイベントが起きる。
16歳の誕生日を迎えたアトラスは、ハイデンから壁の外に突き落とされる。
その日、ハイデンはアトラスを殴りすぎて気絶させてしまうのだ。目ざわりなゴミを排除できるチャンスだと思ったハイデンは、気絶したアトラスを壁の外に投げ捨てるのだ。
目が覚めたアトラスは、ハイデンへの復讐を誓うのだ。
『絶対に生き残ってやる。生きて、ハイデンを殺してやる』
このシーンは、俺のお気に入りの場面だった。
どんな絶望の淵にいても、生きていこうとする主人公を見ていると、生きていく勇気をもらった。最後まで生き抜いてやると思えた。
しかし、自分がハイデンとして生まれ変わっているとなると、話は別だ。
「俺が……やらないといけないのか……」
誰もが寝静まる真夜中、頭を抱えながら、自室のベッドで呟いた。
俺があいつを壁の外に突き落とさなければ、聖剣を手にすることができない。聖剣を手にできなければ、この国の人間に未来はない。俺も、俺の家族も死んでしまう。
そして、決行するなら、7月7日にしなければいけない。そうすると、調査団が落ちたアトラスを見つけるだろう。やがて、アトラスは、他国からの兵士とも合流する。彼らは、死んでいくことになるけれど……。
アトラスは、高貴な血が流れているため、砂の王以外の砂の怪物に襲われて死ぬことはない。俺が落ちたところで、意味はない。
事情を説明してから突き落とす?いや、頭がおかしくなったと思われるだろう。
それに、アトラスが地獄のような壁の外から生き残れたのは……ハイデンへの憎しみが原動力だったからだ。
俺は、できる限り嫌な奴を演じてアトラスを壁の外へ突き落とさなければいけない。
問題は、アトラスをどうやって壁の外に突き落とすかだ。
原作では、ハイデンは、アトラスを気絶するほど殴っていた。だけど、その方法はかわいそうだ。
まずは、普通に誘ってみる。
それでだめなら、睡眠薬を飲ませる。
その場合でも、彼が眠らなければ、殴って気絶させてでもアトラスを連れていくしかない。
その日、俺は、いつもよりも早く家を出て、大きな木の下で街を見ながら待っていた。
アトラスは、毎朝7時にここの道を牛乳配達のために通る。
俺は、彼を誘わないといけない……。
気が重い。だけど、俺がやるしかないんだ。
7時になるとアトラスがやってきて、ハイデンを見つけると目を見開いた。
「どうしてハイデンがここにいるんだよ。何かあったのか」
アトラスは、心配そうに近づいてきた。
「……」
大丈夫。
何度も練習してきたセリフを言うだけだ。
「あ、あのさ……アトラス。今夜は、星を見に行かない?」
本当は、当日じゃなくて、もっと早くに誘うべきだったかもしれない。
だけど、何度誘おうとしても、言葉が張り付いたように出てこなかったから、こんなに誘うのが遅くなってしまったのだ。
「え!俺と⁉」
アトラスの顔が、真っ赤に染まる。こいつ、誰かにこんな風に誘われたことなんてないから、照れているのかもしれない。
……この後、地獄に突き落とされるとも知らないで。
ドクリ、ドクリ、ドクリ……。
自分の心臓の音がやけに大きく感じる。
「うんうん、行く!」
アトラスは、その場で飛び跳ねそうなくらい喜んでいるのがわかった。
お前、俺のこと嫌いなくせに、どうしてそう簡単に返事をしてしまうんだよ。
バカな男だ……。
「じゃあ、夜の10時に西側の門の前でもいい?」
「わかった。楽しみにしている」
アトラスは、嬉しそうに笑っている。
「……俺もだよ」
そう嘘をつきながら、ゆっくりと学校へと歩き出した。
その晩は、真っ暗な夜空の上をダイヤモンドみたいに光り輝く美しい星が、輝いていた。星たちは、まるで川のように流れている。
それは、息が止まりそうになるほど、美しい景色だった。
「今日は、星が綺麗だな」
「そうだね。まるで、天に川が流れているみたいだ」
前世でも、俺は、天の川を見ようとした。だけど、見る機会がないまま死んでしまった。
ずっと、こんな空が見たかったんだ。
こんな自由が欲しかったんだ。
また来年も、その次も、こんな美しい空が見たい。
どれほど生きたら自分の人生に満足するかなんてわからないけれど、まだ死にたくない。
チラリと横目で、キラキラと夜空を見上げるアトラスを眺める。
そのために、こいつを壁の外に突き落とさないと……。
「……壁の上から見てみない?その方が、もっと綺麗に見えるよ」
自分の声は、やけに棒読みに聞こえたが、アトラスは違和感を覚えていないようだ。
「いいね!すごくロマンチックな光景だ」
アトラスは、ワクワクしながら壁の上へと続く階段を上り始めた。
俺は、アトラスの後ろから上り始める。
ドクリ、ドクリ、ドクリ……。
心臓が早鐘のように鳴り響く。
やけに喉が渇いて、彼の背中に視線が釘付けになる。
壁の上は、騎士団が見回りで歩き回れるように2メートルほどの幅があるが、柵はない。ここから、アトラスを突き落とせば簡単に下まで堕ちるはずだ。
アトラスの瞳が、星屑を散りばめたようにキラキラと輝く。
「うわあああ。すごく綺麗だ。俺、いつも下ばかり見て生きていたから、星がこんな綺麗な日があるなんて、知らなかった」
アトラスは、頭上を見ながら感嘆のため息を漏らした。
彼と仲良くなりたい。
こんな日々をこれからも、過ごしたい。
アトラスを突き落とすことなんて、やめてしまったらどうだろうか……。
心の中で、もう一人の自分がそう囁くが、そんなことは許されない。
何、偽善者ぶっているんだろう。
俺は、悪役ハイデン・ブラックだろう。いい人になりたくても、なれない。
もうやるしかないんだ。
どんなにアトラスから嫌われ、憎まれても……。
ああ。きっと、これは罰だ。
前世で、ずっと不幸ぶって、神様を呪って、罵ってばかりいた自分への罰だ。だから、こんなひどい役割をするキャラクターに生まれ変わったんだ。
俺は、俺の使命をまっとうしないといけない。
「そうだね、すごく綺麗だ」
俺は、そう言いながら、アトラスの背中を強い力で押した。
「えっ……」
押されたアトラスの痩せた身体は思っていたよりもずっと軽く、簡単によろめき壁の外へと落ちていった。
自分で突き落としたくせに咄嗟に手を伸ばしかけるが、我に返りギュッと強く右手を握りしめる。
アトラスは、後ろ向きに落下して、砂ぼこりが高く舞い上がる。
「いててて」
そう尻をさすりながら、アトラスが痛そうに立ち上がった。
どうやら砂がクッションになったみたいで、彼は怪我しなかったようだ。
「ハイデン!俺は、滑って落ちてしまったみたいだ。ロープを持ってくるか、騎士団を呼んできてくれ」
どうして、こいつは、こんなにいい奴なんだろう。
俺が突き落としたと気がつきもしないのだろう。
……こいつが、悪い奴だったら、よかった。そうしたら、もっとためらいなく利用することができたから。
俺は、ゆっくりと首を振ってから、重たい口を開いた。
「違う。お前は、滑ったんじゃない。俺が突き落としたんだよ」
「何で……」
「……」
言葉につまっていると、さすがのアトラスも苛立ったようだ。
「どうして……。どうして、こんなことするんだよ!!!」
彼は、パニック状態になったようだ。呂律が回っていない。
「お前が嫌いだからだよ」
氷柱のように冷たい声で、ピシャリと告げる。
アトラスの顔が絶望で染まる。
「ずっと、お前のことが目障りだった。だから、消えてくれ」
そう吐き捨てると、アトラスは精神が破壊したように発狂した。
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ……」
獣の唸り声みたいな絶望に満ちた悲鳴が、壁の下から聞こえてくる。
彼をバカにするように冷たい目で見下ろした後、ゆっくりと階段を下りはじめた。
これでよかったんだ。
これでよかったはずだ……。
きっと、彼は、聖剣を手にして、戻ってくるだろう。そうして、英雄になってくれたら、俺は生き残ることができる。
俺は、悪役としての仕事を立派に果たしたんだ。
……違う。
ごめん。
ごめんな、アトラス。
俺は、死にたくなかったんだ。だから、お前を利用して生きようとした。
どうか俺を嫌ってくれ。憎んで、ゴミくずみたいに思ってくれ。
その憎しみを生きる糧にしてくれ。
俺を殺すために、生きてくれ。
自分には、泣く資格なんてないくせに涙が止まらない。手も未だに震え続けている。
俺は、アトラスに泣いていることを悟られないように、音を立てずに泣き続けた。
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