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提案
ユリアンの手が汗ばみ始めた頃、ようやくアスモダイは手を離してくれた。
「そういえば、先ほど君は急いでいなかったか」
「その……ちょっとした情報を探していたところです」
アスモダイは、紫紺の目をキラキラと輝かせながて手を組んだ。
「どんな情報?俺なら、君の力になれるかもしれない」
彼の声は、いい遊びを思いついた子供のように弾んでいた。
「えっと……その……実は、婚約者と別れたいと思っていまして、こちらが有利になるような条件を探していたのです」
アスモダイ様にこんな話をするなんて、恥ずかしい。婚約したくせに破棄したいだなんて、自分勝手な男とバカにされるかもしれない。
しかし、彼は腕を組み頭をかしげながら、真剣そうに考えてくれた。
「うーん。君の婚約者は、エアハルト・ガーデニウスだね。俺なら君の知る情報と、証拠を手に入れられそうだ。情報を売るには、条件がある」
いくらかかるのだろうか。俺に、その額を払えるのだろうか。
いや、俺の人生がかかっているんだ。どれだけ高くでも絶対に払って見せる。
ゴクリと唾を飲み「……どんな条件ですか」と聞いた。
すると、アスモダイは俺の右手をとり、うっとりとほほ笑みながら軽いキスを手の甲に落とした。
「っ……」
あまりの出来事に声にならない悲鳴をあげながら、顔が真っ赤になってしまう。
彼は、そんな俺の目を真剣に見つめながら、ブラックチョコレートみたいに滑らかな声で囁いた。
「俺と結婚してくれ」
「は?」
思いもよらない言葉をかけられて、俺の口がポカンと開いた。
「そういえば、先ほど君は急いでいなかったか」
「その……ちょっとした情報を探していたところです」
アスモダイは、紫紺の目をキラキラと輝かせながて手を組んだ。
「どんな情報?俺なら、君の力になれるかもしれない」
彼の声は、いい遊びを思いついた子供のように弾んでいた。
「えっと……その……実は、婚約者と別れたいと思っていまして、こちらが有利になるような条件を探していたのです」
アスモダイ様にこんな話をするなんて、恥ずかしい。婚約したくせに破棄したいだなんて、自分勝手な男とバカにされるかもしれない。
しかし、彼は腕を組み頭をかしげながら、真剣そうに考えてくれた。
「うーん。君の婚約者は、エアハルト・ガーデニウスだね。俺なら君の知る情報と、証拠を手に入れられそうだ。情報を売るには、条件がある」
いくらかかるのだろうか。俺に、その額を払えるのだろうか。
いや、俺の人生がかかっているんだ。どれだけ高くでも絶対に払って見せる。
ゴクリと唾を飲み「……どんな条件ですか」と聞いた。
すると、アスモダイは俺の右手をとり、うっとりとほほ笑みながら軽いキスを手の甲に落とした。
「っ……」
あまりの出来事に声にならない悲鳴をあげながら、顔が真っ赤になってしまう。
彼は、そんな俺の目を真剣に見つめながら、ブラックチョコレートみたいに滑らかな声で囁いた。
「俺と結婚してくれ」
「は?」
思いもよらない言葉をかけられて、俺の口がポカンと開いた。
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