ダークサイド

タカヤス

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ダークサイド 第3話 「ロゼッタ領主クレア」

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帝国領ロゼッタ。
武術の盛んなこの領土では、毎年『武術大会』が開かれる。
その成績上位者には、領主から直々に褒美が与えられる。
さらに優勝者は『ロゼッタ領騎士団』の将となるのが通例である。
現領主クレア・ロゼッタは昨年、父が病死した為その跡を継いだ。
継いだといっても、血筋から自動的に持ち上がっただけというのが実状だ。
まだ若い彼女に実際に領主が出来るわけもなく、言ってしまえば傀儡(かいらい)である。
だが、住人にとってはどうでもよいことだった。
ある程度の安定した生活さえ保障されていれば、リスクを冒してまでの大きな変化などは求めないからだ。


娯楽の少ないこんな時勢の中、武術大会は領民にとっては祭りと大差ない。
飲めや歌えやの大騒ぎに、出店に人々の笑顔が溢れていた。
「今年は誰が優勝だと思う?」
「いや、今年も現騎士団長セイクリッド様が優勝さ!」
「いやいや、俺の見立てじゃあ……」
あちこちで恒例の『武術大会』についての話題が絶えない。
(領主クレアか……腐っても領主だ。うまく利用できれば、贄を得るのも楽になるな)
祭り気分で賑わう街を、男は歩いていた。



「ねぇ、エリィ、わらわは武術大会になんて興味ないわ」
従者の数人に豪華な服装の準備やら、髪の手入れをされながら現領主クレア・ロゼッタは口をとがらせた。
「クレアに無くても、この領土の人たちはあるのよ」
エリィと呼ばれた、傍らのメイド風の服を着た女が答える。

女性というにはまだ若く、少女という言葉の方がしっくりくるだろうか。
黒い髪を後ろに結い上げて、年下の領主に説教する様はとても従者とは思えない。
彼女と領主のクレアとは、主従というよりも姉妹と言った方がぴったり合う。
もちろん公の場に出れば、その態度を装うこともするが、二人と数人だけの時は仲の良い態度を取ることが暗黙の了解となっていた。
「ぶー! つまんないよぉ。あんな野蛮なことぉ」
クレアは子供のように、足をばたつかせる。
公の場ではまずやらない行動だから、エリィに気を許しているのだろう。
「はいはい。各試合の最後だけ見ればいいから」
やれやれといった口調でエリィは答えてしまう。
彼女の教育係としての立場よりも、彼女を可愛がる姉の立場の方が強いのは反省すべき点かもしれない。
「やったー! だからエリィって好きよ!」
「もう、調子いいんだから」
至らない点があれば、自分が補助すればいい。
そう考えて、今回もエリィは妹を甘やかしてしまう姉の立場になったのだった。



武術大会が始まり、人々の関心は一人の剣士に集まった。
大会に参加する者たちは、多少なりとも腕に自信があっただろう。
それにも関わらず、その剣士の技量は卓越していた。
試合開始後、10秒以内に勝負は決している。
さらに観客の関心を集めたのは、その容姿だった。
女よりも美しく、整った顔立ちは女の目を集め、男に嫉妬を抱く気さえさせないほどに美麗。
まるで物語の中の王子が現実世界へと抜け出て来たかのようだった。
「……ねぇ、エリィ。あのジュダって人……優勝するかな?」
「あら、興味無かったんじゃないの? こんな野蛮なこと」
その男は他の女同様、領主クレアの目も奪った。
「武術大会なんて、むさ苦しい男ばっかりだと思ってたからよ。あれなら別よ」
「はいはい」
エリィは合わせて答える。

だが、ボディーガードも兼ねる彼女には、拭いきれない不安がある。
これほどの腕前であれば、どこかで少なからず噂になっているはずだ。
にもかかわらず、その男についての情報が全く無い。
この領土、ロゼッタにおける『影の宰相』と呼ばれる彼女の情報網をもってしても情報がゼロなのだ。
本当に過去の実績が無いのか、他領土からのスパイなのか。
武術大会に参加する以上、騎士団への入団が希望なのだろうが、果たしてそんな可愛らしい動機なのか?
(もしもクレアに害を及ぼすならば)」
得体のしれない、底知れない闇を覗いているような感覚になり、エリィは気を引き締める。
それは彼女の有能さの証明であったが、神ならざる彼女に全てを看破することは出来ない。
(取り越し苦労ならいいけれど……)
エリィの目は険しく男を観察していた。



「勝者ジュダ!!」
沸き上がる歓声。
コロシアムの中央に、優勝者ジュダが立っていた。
「負けました。……完敗です」
「いえ、勝負は時の運。実戦では分かりませんよ」
勝者と敗者との手がつながる。
そこでまた歓声が起こった。
新しい英雄が誕生したから。
……そのように見えたから。




「これより領主クレア様よりお言葉がある」
文官の言葉に、壇上に少女が現れる。
ふわりとした亜麻色の髪に豪奢なドレス。
容姿の誉め方は色々あるが、彼女は美しくも可愛らしい。
神話の妖精。
そんな言葉が一番似合うのかもしれない。
ロゼッタ一の美女と言われた母親の面影が、強く出ているようだった。
今はまだ可愛らしさが先行するが、あと数年すれば、美しい女性になることが想像出来る。

「皆の者ご苦労であった。特に優勝した……ジュ、ジュダ殿」
クレアは憧れの男性と目が合い、顔が火照るのが自分で分かった。
だが、領主としての職責をおざなりにするわけにはいかない。
「た、大義である。い、以後このロゼッタ領と民衆をその力で守ってもらいたい」
「……はい。心得ました」
場内が割れるような歓声に包まれる。
(くくくくっ……愚者どもが)
自分を羨望の眼差しで見つめる周囲に対して、ジュダは内心で笑っていた。



退屈な授賞式が終わり、城内では豪華なパーティーが開かれていた。
帝国貴族の中でも中級から上級に属する貴族たちの華美な装いと装飾、オーケストラによる音楽は一般の民衆では想像の世界でしかない。
そんな中注目の的であったのは、やはりジュダだった。
その飛び抜けた剣の実力は武術大会で証明されたし、その容姿も飛び抜けている。
権力争いにいそしむ貴族たちにとって、是が非でも配下に、少なくとも味方にしたい存在であった。
自分の名前を名乗り、興味を惹こうとする貴族の男女が山を作る。
「……………」
それをクレアは、つまらなそうに眺めている。
「いかがされましたか?」
「他人行儀で話さないでよ!」
傍らのエリィに八つ当たりをしてしまう。
「そういうわけにもいきません。何にご立腹なのですか?」
「……優勝者のジュダ殿に、領主であるわらわがもてなせない事よ」
不機嫌そうにクレアは言った。
内心エリィはジュダという男に恐怖を感じていた。
具体的には分からないが、漠然と紳士を装う悪人……いや、悪魔ではないかとさえ考えていた。
だからこのままクレアと接触しなければ、と考えていたが、クレアの性格を考えると止める事は逆効果になると判断した。
それに様子を見る必要がある、あの男の目的を掴んでそれから対処すればよい。
まさか暗殺者では無いだろう。
この時代に彼女を殺して利益を得る者は皆無では無いが、それに近かったから。
だから、
「分かりました。ですが少しだけですよ」
とクレアに告げた。
この日の行動を、クレアは後に強く後悔する事となる。



舞台には有名な劇団の演劇が行われており、ジュダと領主クレアは最上段でそれを見ている。
……ことになっていた。

実際には人気の無いベランダへと出るように言われ、ジュダはこっそりとパーティーを抜け出していた。
「き、今日はご苦労であった」
若干、緊張気味の少女の声が聞こえる。
ジュダは薄く微笑むと、
「ありがたきお言葉です。領主様」
と洗練された動作で答える。
「領主という言葉はあまり好きではない。肩が凝るから」
「そうですか。ではクレア様」
ジュダが言い直すと、クレアはそっちの方がいい、と答える。
「ジュダ殿……そちは今日からわらわに仕える将軍となった。わらわの言う事は何でも聞くのだぞ」
「はい。なんなりと」
ジュダは、表面上は恭(うやうや)しく礼をした。

















「では、ジュダ殿……肩を揉んでくれるか?」
小柄なクレアが背中を向ける。
未だ充分に成長していないにしろ、そのうなじは、少女から女へと変わろうとしているところだった。
「はい」
ジュダは、全く凝っていない肩を優しく揉みほぐす。
「んっ……き、気持ち良いぞ」
異性を意識し始め、肩を触られている事にクレアはわずかながら快感を覚えていた。
「今日はちょっと暑い……な」
芝居がかった台詞と共にクレアは薄い胸元を見せるように、ぱたぱたと扇いだ。
ちらちらと見える胸元からは、白い下着が見え隠れした。
(誘惑……か。領主であろうと、女というわけか)

年相応の性の知識は、仲の良い友人との猥談などにより得られるのが普通だ。
だが、領主の娘として育てられた彼女には、同年代の友人がいない。
性に対する知識は彼女の実年齢よりも、だいぶ幼い。
それでも異性への興味関心から、女の、生物の本能とも言うべき行動だと思えた。
男に慣れていない稚拙な誘惑であるが、だからこそ男の欲情をあおる。
「………」
ジュダの反応を上目遣いで見上げるクレアの瞳を逆に見つめる。
「あっ……こ、今度は足をマッサージしてくれるか? 今日一日、立ちっぱなしだった」
気恥ずかしくなったのか、クレアは目線を逸らすとジュダに足を投げ出した。
「かしこまりました。では、そこの椅子へ」
うやうやしく薄紅色のハイヒールを脱がせると、小さな足をマッサージし始める。
白いストッキングに覆われた脚は細く折れそうなくらいだったが、女の柔らかい脚だ。
「ふっ…………んっ……んん……………………ふぅ……ん」
優しく脚を触られ、クレアからわずかに吐息が洩れた。
「ん……もっと……………上も……」
熱にうなされるように言いながら、クレアは膝までかかっていたレースの裾を少しまくり上げた。
まくり上げられた膝まで手を這わせる。
「うぅん…………んっ………ん……」
城内の舞台での演劇があるとはいえ、声を上げるわけにはいかないのでクレアは口を閉じる。
それが逆にジュダの扇情を誘う。
軽く吐息をクレアの脚にかける。
「はっ…………ん…………………なっ………んん……」
突然の吐息に少しびっくりした様子だったが、それが彼女の身体全体へと熱を運ぶ。
「うっ………ううっ……ん……んん……………」
クレアは無意識のうちにスカートの裾をたくし上げていた。
裾はクレアの脚の付け根に近い部分まで上げられ、ストッキングの切れ目が見え、肌がまぶしいくらいに露出していた。
もじもじと動く両ふとももの間は熱気を孕み、暗い影を作りながらも下着のラインを見せていた。
フリルの付いた下着は、逆に新鮮な印象を与えた。
「もう少し………上の方も……」
ジュダの手がふとももの付け根へと這う。
手が直接、素肌へと触れる。
それだけでクレアは興奮したのか、息が荒くなった。
ジュダの手が下着のラインへ至る。
「……はっ……………ふぅ……ん……」
かすかに、鼻にかかるような吐息がもれる。
「クレア様」
突然のジュダの声に、夢心地だったクレアがびくりと反応する。
その反応に気付かない振りをしながら、男は紳士を装い続ける。
「夜風はまだ冷たい。お部屋までお連れいたしましょう」
「……うん。おんぶしてって」
子供が甘えるようにクレアが言った。
背負った身体は軽かったが、熱かった。
ジュダは城内の者に見つからないように、クレアの部屋へと移動する。
女の胸を、ぎゅっとクレアがジュダの背中へ押しつける。
クレアは無意識に腰を擦りつける。
だが突然、羞恥心を取り戻したのか少し身体が離れる。
「ジュ、ジュダ……やっぱり大きい方が良いのか?」
クレアは消え入りそうな声で、恐る恐る尋ねる。
「何がですか?」
わざとジュダは、とぼけて聞く。
「そ、その…………おっぱいとか……」
さらに消え入りそうな声がする。
「人によりけりですよ。……だが、クレアは綺麗だ」
ジュダはいつの間にか敬語を使っていなかったが、クレアはそれに気が付かなかい。
「も、もう一度言って」
「クレアは綺麗だ」
「………うん」
満足そうな声が聞こえた後、再びクレアの身体が押しつけられた。


部屋に辿り着くと、クレアは天蓋突きのベッドへと倒れ込む。
「今度はいかが致しましょう?」
わざとらしくジュダが聞く。
「む、胸が……息苦しい。マッサージしてくれるか…」
「かしこまりました」
ジュダの手がドレスの上からクレアの胸に触れられる。
布地を通して小ぶりな膨らみと、激しく脈打つ鼓動が感じられた。
心地よい布のさわり心地を楽しみながら、円を描くように揉みしだく。
「……んくっ……………はっ……んんっ…………」
何かに耐えるようにクレアが喘いだ。
ジュダの手がドレスの中へ潜り込む。
「あっ………」
クレアが一瞬驚きの声を上げたが、拒絶はしなかった。
まだ小さい膨らみの先端部分は、固くなっていた。
その先端部分を優しく摘むと、クレアはベッドの上で身じろぎした。
「…あっ………っ……っ………はふぅ………ん……」
クレアの白い肌は上気し、赤く染まっていた。
ジュダの手がクレアの胸元から離れる。
「クレア様、何やら熱っぽいご様子ですが?」
「そ、そうじゃな………こ、この部屋は暑い。服を脱ぎたい」
恥ずかしそうにクレアが言った。
かしこまりました、とジュダはクレアの服に手をかけた。
するすると上着が脱がされ、まぶしく上気した肌と白いブラが露わになる。
もっとも、ブラジャーはその役割をほとんど果たしていなかったが。
続いて、長いスカートのホッグを取り、ゆっくりと降ろす。
先ほど、ちらりと見えた白いフリルの付いた下着が見えた。
「ジュ、ジュダも………脱ぎなさい」
ジュダもゆっくりと服を脱ぎ始める。
好奇心からか、女の欲情からか、クレアは神妙に男の身体を観察している。
そしてジュダの最後の布が取り払われた。
「……………」
「……………」
「……わらわの横に座って」
沈黙に耐えられなくなったのか、クレアがジュダに命令する。
言われたとおりに、ジュダがベッドへと座る。
クレアは男の象徴に興味を示し、まじまじと眺める。
ゆっくりとその先端に手を触れる。
「ねぇ、ジュダ……男の人は、ここからおしっこが出るの?」
「ええ」
ジュダは頷く。
「へぇ……」
子供が新しい玩具を与えられたように、クレアはそれを弄る。
「これ……大きくなるのでしょう?」
知識だけは知っているのか、クレアが尋ねる。
「ええ。上下に擦るのです。………このように」
言うなり、ジュダはクレアの脚の付け根に手を這わせ、スリットを上下させた。
「きゃ…………んっ……はっ……」
びっくりして脚は固く閉じられたが、ゆっくりと再び広がる。
「うぅん……ふっ………んんっ………ん…んん……」
やがて感極まったのか、ジュダのその手をクレアのふとももが挟み込む。
だが、すぐに開き、また閉じる。
「あっ……ふっ…………ん……わ、わらわも……」
クレアの小さな両手がジュダの男根を撫でる。
「あ……あん………ふっ…………んんっ……」
ジュダの手がクレアの下着を降ろす。
そして手が熱いスリットを上下する。
「あふっ……き、きたない………ふっ……あっ………」
ほんのわずかな産毛のような茂みがジュダの指に当たった。
ちょうど女へと変わろうとしている時期である事が分かった。
「あっ……ジュダの………ぴ、ぴくぴくしてる」
(なに?)
クレアの声にジュダは自身の下半身を見る。
わずかながら硬度の増した男根があった。
クレアの手は、ジュダが反応する所を探り当てると、そこを重点的にまさぐり始める。
(意外と才能があるのかもしれんな)
しばらく経つと、ジュダの男根はすっかり誇張していた。
ジュダは一度、クレアの下から手をどけると、指を舐める。
濡れた指がクレアのスリットを再び上下し始める。
「あふっ!………は……はぁん………う、嘘………あん……うぅぅん……」
ジュダの唾液が呼び水となって、クレアの恥部から液体を分泌させた。
(なんとか吸収出来そうだな)
ジュダの手が、クレアの小さな突起に触れる。
「ひうっ……!!」
体全体が感じているように、クレアは大きくしなった。
「…痛いか?」
「……ううん」
クレアの耳元で囁くと、クレアは首を横に振った。
「では、気持ちよいか?」
「…………うん」
クレアは頷いた。
とりあえず、性への罪悪感よりも快楽の方が勝っているようだった。
そんな反応に、ジュダは口の端だけを吊り上げる。
「では、もっと良くしてやろう」
言うと同時に、クレアの突起を執拗に弄る。
「くっ………はっ……やんっ………ん………はっ……ああっ……」
無意識にクレアの身体から声が上がる。
「ふっ……んんんっ……はっ…はっ……ああ………あんっ……」
もはやジュダのものを触る余裕もなく、クレアは身体をくねらせる。
逃げるようにくねるクレアの身体を追いかけるように、ジュダの手が快楽を与える。
「はっ……やっ……んっ……はっ…………………んんんんっ!」
クレアの身体が大きく反ったかと思うと、脱力した。
どうやら達したようだ。
「はぁ……はぁ………はぁ……んっ………はぁ……」
汗と涎(よだれ)にまみれながらも、クレアの身体は綺麗だった。
「ねぇ……ジュダ」
クレアがもぞもぞと起きあがる。
「…はぁ………はぁ………えっちって……ここに……入れるのでしょう?」
クレアは自らの恥部に指を這わせて、ジュダを見る。
娼婦のような扇情的な動作を、クレアは本能で行っているようだった。
「そうだ」
ジュダは頷いた。
「はぁ……じゃあ………入れて………………それを……」
クレアは潤んだ瞳でジュダを見つめる。
ジュダは人の悪い笑みを浮かべて言った。
「それでは分からん。何をどこにかはっきりと言うんだ」
言葉とは裏腹に、優しくジュダはクレアに口付けした。
「んんっ……ぷはっ………」
名残惜しそうにクレアが見つめる。
その様は一人の女だった。
「ジュ………ジュダの……お……おちんちんを……クレアの………ひゃん!」
ジュダに向かって開かれていた股の間に、ジュダが顔を埋めた。
「続けろ。どこだ?」
男に自分の恥部がまじまじと見られている事に、戸惑いと興奮を感じながらクレアは脚をもじもじとさせた。
「ク……クレアの………は……恥ずかしい所に………ああん!」
クレアの濡れるスリットをジュダの舌が舐める。
女に成りきれていない、未成熟な匂いがジュダの鼻腔をくすぐった。
「ああっ………んん……ジュ、ジュダぁ………うんんっ……」
自然にクレアの手がジュダの頭を押さえ、腰を押しつける。
ジュダの舌が上下する度、クレアの身体が波打つように反応する。
「……よく言えたな。満点とは言えないが、及第点だ」
ジュダはクレアから頭を離し、荒い息をするクレアに腰をあてがう。
「はぁ、はぁ……ん……」
クレアに覆い被さったジュダの腰が少しずつクレアに密着する。
「あっ……たっ…………い、痛っ!」
いかに濡れていたとはいえ、クレアの膜はジュダを拒絶し、またその身体も充分とは言えなかった。
それでもジュダの男根は半分ほど入った。
「痛い…くっ……はっ………いたっ………んんっ………」
痛みを紛らわすように、クレアは力いっぱいジュダに抱きついた。
「ぐすっ……はっ……たっ……痛いよぉ………ぐすっ……んっ……」
ジュダの男根を熱いくらいの熱気が包み込む。
さらに突き入れる毎に、狭いくらいのクレアの中はジュダを締め付ける。
「…はふっ………痛っ……くぅん……ぐすっ………くっ……」
ぴちゃぴちゃとしめった音を出す結合部分には、クレアの血が混じっている。
「くっ……ふっ………んんっ……あっ………ぐっ………」
初めは痛みの声しか上がっていなかったクレアから、少しずつ異なる声が上がり始める。
「……んんっ………ああんっ………くっ……ふぅ………んんっ!」
あまりの狭さに最小限の動きしか出来ない分、ピストンするタイミングをコントロールする。
ちょうどジュダの先端部分が締め付けられる。
「……んん…はぁ、はぁ………はぁ……はぁ…………んくっ!」
クレアの呼吸が整うのを見計らって、突き入れる。
「きゃふっ……くっ………ああん……あっ……たっ………くっ……」
突き入れる度、軽く引き抜く度クレアが少女と女の混じった声を上げる。
「はぁ……うくぅん……やっ…はっ…ああっ………あああっ……」
(さて、そろそろか)
涙と涎を垂らすクレアの顔は、淫靡な雰囲気を醸し出していた。
ジュダは挿入しながら、クレアの顔の液体を舐め取る。
少ししょっぱい体液に特有の匂いが混じる。
「ジュ、ジュダぁ……は、恥ずかしいよぉ………」
顔を舐めるジュダに羞恥心を刺激されたのか、クレアがもじもじと身じろぎする。
「ここまでやっておいて、恥ずかしいも何も無いものだと思うがな」
「やんっ……ジュダのいじわる………はぁん! やっ……くぅ………」
ジュダが腰を前後に動かす。
深く挿入され、クレアの肉の芽がジュダの下腹部へと当たる。
水面を手で叩くような音がして、ジュダの腰がクレアの腰に叩き付けられる。
「くはぁ………うっ……あっ……ああっ………ああ………んん…」
クレアの小さな身体がジュダを受け止める。
「あっ……ジュダ、ジュダぁ!!」
ぎゅっとクレアがジュダにしがみつく。
「あふっ………あっ……ああああああっ!!」
クレアは達した。



「はぁ、はぁ、はぁ……」
体中脱力したクレアの荒い息づかいが聞こえる。
男は一度引き抜いた男根を再びあてがう。
「クレア……。お前にはこれからも働いて貰う。私の手足としてな」
そう言うと、ジュダは自分勝手に腰をぶつける。
「くっ…たっ……あっ……ぐっ……」
先ほどまでの優しげな動きとは異なる、雄の激しい動きにクレアの身体は耐える事しか出来ない。
「くっ……がっ………ふっ…………あくっ……」
クレアの表情が苦悶に満ちたものになる。
「ジュ、ジュダ……もう少し……はぐぅ……や、優しく……し…………くっ……」
ジュダは気にせず腰を突き入れる。
「くっ……ああああっ………」
(受け取るがいい。我が下僕となるために!)
ジュダの白濁の液体がクレアの身体へと放出される。
「あっ…………ああああああああああっ………」
今度は、達する時の甘い喘ぎではなく、純粋な痛みの喘ぎが上がる。





やがてクレアの呼吸が整ってくる。
「生まれ変わった気分はどうだ?」
男は吸収した力を一部分け与える事で、人間を魔族へと作り変える事が出来る。
理由は分からない。
だが、その能力は元から彼が持ち合わせている能力だと認識している。
「……くっ……………くすくすくすくす……最高ですわ。ジュダ様」
そこに領主クレア・ロゼッタはいなかった。
居たのは、ジュダに従順な魔族の娘クレア。
「さぁ、帝国領ロゼッタはこれより帝国領では無くなる。手に入れるぞ。全てを」
「……はい。ジュダ様」

帝国領ロゼッタは、帝国からの独立宣言を行うことになる。
この時はまだ、南方の小領土だけの問題だと思われていた。

だが、闇は浸食していたのだ。
少しずつ、ゆっくりと……



To Be Continued・・・
























ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき


最近、我ながら気が付いてきたことがあります。

それは……


ジュダってば、「ただのナンパ野郎じゃん!」
「頭良さそうに見えて、やってることは単純ワンパターンお馬鹿さんか!?」


とか、です。
バトルシーンが入れば、ジュダのかっこよさとか出せるんだろうけど……
エロ目的のいわば「本気モード」の人にはきついだろうから……
……けど、この文章ごときが使えるのか?
俺の独りよがりなのでは!?(まぁ、そうなんですが)

見切り発車気味に登録してしまった、この「ダークサイド」
相変わらず、マイペースです。
相変わらず、無責任な書き方です。
相変わらず、あんまり考えてません。

……矛盾とかつじつまが合わなくても、本気で突っ込まないでね。てへっ。
では、次がありましたら、次のあとがきで。
ではでは。

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