53 / 95
転生ヒロインは最後まで乙女ゲームだと思っていた
後悔の始まり
しおりを挟む
モブはどうでもいいけど、生徒会の皆が出てきてくれたのはラッキーね。………何で、そんなに怖い顔して私を睨んでるの?
あっ………分かった!此処にいる四人が羨ましいんでしょ!?大丈夫、ヒロインの私がモブを本気で相手にするわけないじゃない。
此処にいる役立たず共は悪役令嬢に自分の役割を自覚してもらうための駒だから。皆とは全然違うの。だから安心して?
私が皆に安心してもらうために声を掛けようとしていたのに、またモブ男が邪魔をしてきた。
「話し合いを始める前に、ルナを保健室に連れて行っても宜しいですか?足が腫れているので手当をしたいのですが……」
「ヴォルフ様………」
悪役令嬢の足が腫れてるから何だっていうのよ。私はヒロインなのよ?此処は【乙女ゲームの世界】なんだから、私がどうでもいいと思えば、どうでもいいの。
「足が腫れている!?」
大袈裟なのよ。ヒロインの私が怪我をしたなら、大袈裟でも何でもなく大事件だけど、たかが悪役令嬢の足が腫れた程度で大事件にしないでくれる?
その女は私にまだ何もしてないだけで、これから酷いことをしてくる予定なんだから。
「ルナ、保健室に行こうか」
「ええ……よろしくお願い致しますわ」
モブ男が悪役令嬢を抱えて何処かに行った。保健室に行くって言ってたけど、足が腫れた程度なら大したことじゃ無いじゃない。それなのに、四人とも青白い顔なんかして、意味わかんない。
「此処(食堂)で話すことではないが、当事者全員から話を聞きたい。…学園長室までご足労願えるか?」
私が虐められてたことについて聞きたいってことね。そういう事なら一緒に行ってあげてもいいよ。
「私……恐かったです」
モブとはいえ、学園長なら泣き真似を披露してあげても損はないし、シナリオとかイベントとか何でか知らないけど全然起こらないんだから、此処で攻略対象たちのポイント稼ぎをしとかないとね。
「………その件も含めて、学園長室で話を聞こう」
成る程ね。此処(食堂)だと私が酷い目に遭わされるかもって心配してくれたってわけね。モブにしては分かってるじゃない。これから悪役令嬢による酷い虐めが始まる予定なんだから、その辺は配慮してくれないと困るしね。
まあ、あの女の取り巻きが誰かは分からないけど、多分この食堂の中にいるんじゃない?
だって【乙女ゲーム】には取り巻きがいたんだから。……何で一人で昼食を摂っているのかは謎だけど。
私たちが学園長室に到着し、全員が室内に入り、学園長室の扉を閉めた直後にモブ(学園長)が言った。
「お主らの処遇に関しては、ドラグーン公爵令嬢の怪我の具合を見て判断するものとする」
………は?怪我の具合を見てってどういうこと?
私が虐められてる件について話を聞きたいんでしょ?それで私たちに付いてこいって言ったのよね?
何で悪役令嬢の怪我の具合なんかを気にする必要があるのか意味わかんない。あの女にそんな価値無いでしょ?
「何で怪我の具合なんか気にするんですか?」
丁寧に聞いてあげたのに、皆が険しい顔で私を見た。何でそんなに怖い顔をしてるの?……私、何か変なこと言った?
「公爵令嬢に子爵令息が怪我を負わせたことを、その程度のことの様に語るのだな。ローウェン子爵令嬢」
何の問題があるのよ。公爵令嬢だから何なの?私はヒロインなのよ?ヒロインがこの世界で一番大事な存在だってこと、理解してないわけ?これだからモブは困るのよね。
「だって怪我させたの私じゃないんですよ?」
確かに怪我させたのは悪いことかも知れないけど、別に私がしたわけじゃないし。そもそも頼んでない。
なのに、私まで処分の対象になるなんて有り得ない。
そんな事も分からない耄碌ジジイなわけ?引退した方がいいんじゃない?無理は駄目だよ、おじいちゃん。
この瞬間、私の前には破滅への道だけが残された。それを知ったのは、総てが手遅れになってから。
あっ………分かった!此処にいる四人が羨ましいんでしょ!?大丈夫、ヒロインの私がモブを本気で相手にするわけないじゃない。
此処にいる役立たず共は悪役令嬢に自分の役割を自覚してもらうための駒だから。皆とは全然違うの。だから安心して?
私が皆に安心してもらうために声を掛けようとしていたのに、またモブ男が邪魔をしてきた。
「話し合いを始める前に、ルナを保健室に連れて行っても宜しいですか?足が腫れているので手当をしたいのですが……」
「ヴォルフ様………」
悪役令嬢の足が腫れてるから何だっていうのよ。私はヒロインなのよ?此処は【乙女ゲームの世界】なんだから、私がどうでもいいと思えば、どうでもいいの。
「足が腫れている!?」
大袈裟なのよ。ヒロインの私が怪我をしたなら、大袈裟でも何でもなく大事件だけど、たかが悪役令嬢の足が腫れた程度で大事件にしないでくれる?
その女は私にまだ何もしてないだけで、これから酷いことをしてくる予定なんだから。
「ルナ、保健室に行こうか」
「ええ……よろしくお願い致しますわ」
モブ男が悪役令嬢を抱えて何処かに行った。保健室に行くって言ってたけど、足が腫れた程度なら大したことじゃ無いじゃない。それなのに、四人とも青白い顔なんかして、意味わかんない。
「此処(食堂)で話すことではないが、当事者全員から話を聞きたい。…学園長室までご足労願えるか?」
私が虐められてたことについて聞きたいってことね。そういう事なら一緒に行ってあげてもいいよ。
「私……恐かったです」
モブとはいえ、学園長なら泣き真似を披露してあげても損はないし、シナリオとかイベントとか何でか知らないけど全然起こらないんだから、此処で攻略対象たちのポイント稼ぎをしとかないとね。
「………その件も含めて、学園長室で話を聞こう」
成る程ね。此処(食堂)だと私が酷い目に遭わされるかもって心配してくれたってわけね。モブにしては分かってるじゃない。これから悪役令嬢による酷い虐めが始まる予定なんだから、その辺は配慮してくれないと困るしね。
まあ、あの女の取り巻きが誰かは分からないけど、多分この食堂の中にいるんじゃない?
だって【乙女ゲーム】には取り巻きがいたんだから。……何で一人で昼食を摂っているのかは謎だけど。
私たちが学園長室に到着し、全員が室内に入り、学園長室の扉を閉めた直後にモブ(学園長)が言った。
「お主らの処遇に関しては、ドラグーン公爵令嬢の怪我の具合を見て判断するものとする」
………は?怪我の具合を見てってどういうこと?
私が虐められてる件について話を聞きたいんでしょ?それで私たちに付いてこいって言ったのよね?
何で悪役令嬢の怪我の具合なんかを気にする必要があるのか意味わかんない。あの女にそんな価値無いでしょ?
「何で怪我の具合なんか気にするんですか?」
丁寧に聞いてあげたのに、皆が険しい顔で私を見た。何でそんなに怖い顔をしてるの?……私、何か変なこと言った?
「公爵令嬢に子爵令息が怪我を負わせたことを、その程度のことの様に語るのだな。ローウェン子爵令嬢」
何の問題があるのよ。公爵令嬢だから何なの?私はヒロインなのよ?ヒロインがこの世界で一番大事な存在だってこと、理解してないわけ?これだからモブは困るのよね。
「だって怪我させたの私じゃないんですよ?」
確かに怪我させたのは悪いことかも知れないけど、別に私がしたわけじゃないし。そもそも頼んでない。
なのに、私まで処分の対象になるなんて有り得ない。
そんな事も分からない耄碌ジジイなわけ?引退した方がいいんじゃない?無理は駄目だよ、おじいちゃん。
この瞬間、私の前には破滅への道だけが残された。それを知ったのは、総てが手遅れになってから。
49
あなたにおすすめの小説
幼馴染みが描いた悪役令嬢ものの世界に「メイド」として転生したので、6年後の断罪イベントをどうにか回避したい
ゆずまめ鯉
恋愛
通勤途中、猫好きではないのに轢かれそうな黒猫をうっかり助けてしまい、死んでしまった主人公──水縞あいり(26)
鳥の囀りで目を覚ますとそこは天国……ではなく知らない天井だった。
狭い個室にはメイド服がかかっている。
とりあえず着替えて備えつけの鏡を見ると、そこには十代前半くらいの子どもの姿があった。
「この顔……どこか見覚えが……」
幼馴染みで漫画家、ミツルギサイチ(御剣才知)が描く、人気漫画「悪役令嬢が断罪されるまで」の登場人物だということに気がつく。
名前はミレア・ホルダー(本名はミレア・ウィン・ティルベリー)
没落貴族の令嬢で、現在、仕えているフランドル侯爵によって領地と洋館を奪われ、復讐のために、フランドル侯爵の長女イザベラが悪役令嬢になるのを止めず、むしろ後押しして見事断罪されてしまうキャラだった。
原作は未完だが、相談を受けていたのでどういう結末を迎えるのか知っている。
「二期アニメもまだ見てないし、どうせ転生するなら村人Aとかヒロインの母親がよかった……!!」
幼馴染みの描く世界に転生してしまった水縞あいり=ミレアが、フランドル侯爵家で断罪回避するべく、イザベラをどうにかお淑やかな女性になるように導いている途中。
病弱で原作だと生死不明になる、イザベラの腹違いの兄エミールに、協力してもらっているうちに求愛されていることに気づいてしまい──。
エミール・ディ・フランドル(20)×ミレア・ウィン・ティルベリー(18)
全30話の予定で現在、執筆中です。2月下旬に完結予定です。
タイトルや内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
処刑された悪役令嬢、二周目は「ぼっち」を卒業して最強チームを作ります!
みかぼう。
恋愛
地方を救おうとして『反逆者』に仕立て上げられ、断頭台で散ったエリアナ・ヴァルドレイン。
彼女の失敗は、有能すぎるがゆえに「独りで背負いすぎたこと」だった。
ループから始まった二周目。
彼女はこれまで周囲との間に引いていた「線」を、踏み越えることを決意した。
「お父様、私に『線を引け』と教えた貴方に、処刑台から見た真実をお話しします」
「殿下、私が貴方の『目』となります。王国に張り巡らされた謀略の糸を、共に断ち切りましょう」
淑女の仮面を脱ぎ捨て、父と王太子を「共闘者」へと変貌させる政争の道。
未来知識という『目』を使い、一歩ずつ確実に、破滅への先手を取っていく。
これは、独りで戦い、独りで死んだ令嬢が、信頼と連帯によって王国の未来を塗り替える――緻密かつ大胆なリベンジ政争劇。
「私を神輿にするのなら、覚悟してくださいませ。……その行き先は、貴方の破滅ですわ」
(※カクヨムにも掲載中です。)
気付けば名も知らぬ悪役令嬢に憑依して、見知らぬヒロインに手をあげていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
私が憑依した身体の持ちは不幸のどん底に置かれた悪役令嬢でした
ある日、妹の部屋で見つけた不思議な指輪。その指輪をはめた途端、私は見知らぬ少女の前に立っていた。目の前には赤く腫れた頬で涙ぐみ、こちらをじっと見つめる可憐な美少女。そして何故か右手の平が痛む私。もしかして・・今私、この少女を引っ叩いたの?!そして何故か頭の中で響き渡る謎の声の人物と心と体を共存することになってしまう。憑依した身体の持ち主はいじめられっ娘の上に悪役令嬢のポジションに置かれている。見るに見かねた私は彼女を幸せにする為、そして自分の快適な生活を手に入れる為に自ら身体を張って奮闘する事にした―。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
悪役令嬢、隠しキャラとこっそり婚約する
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢が隠しキャラに愛されるだけ。
ドゥニーズは違和感を感じていた。やがてその違和感から前世の記憶を取り戻す。思い出してからはフリーダムに生きるようになったドゥニーズ。彼女はその後、ある男の子と婚約をして…。
小説家になろう様でも投稿しています。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる