88 / 197
状況の人、異世界で無双する
状況の人、検討する3
しおりを挟む
「ウエアウルフは、職務に女が口を出すのは嫌がる傾向にはあるね」
そこまで聞いて洋子、
「男尊女卑な世相なの?」
と、ちょっくら不機嫌そうに。異世界とは頭ではわかっていても、日本での常識・慣習はまだまだ抜け切らないだろう。
「今の魔導国の宰相は、西南の山地の領主であるハウゼン家の、システ・ハウゼンって言うヴァンパイア族の女傑なんだけどね。北のポリシックと並んでハト派と言われてるんだよ。それもあってシーエスらとはソリが合ってないそうだよ」
「へぇ、そっちも女の人が宰相なんだ。男尊女卑はウルフ族だけなのかしら?」
「表向きはそんな感じだけど、そうは言っても家ン中じゃ奥さまに頭、上がらない手合いも多かったりするんだけどね、アハ!」
――天秤は釣り合ってるわけか……だとすると……
「もしかすると今回の件、貴族のご婦人方が関与している可能性も?」
「え? 貴族の奥さま方がそんな策略と言うか、策謀みたいなことするの、シノさん?」
「内助の功が国を動かす、なんて事は歴史の中じゃそれほど珍しくないさ。お屋敷の奥で、のほほんとお茶や踊りを楽しんでるだけじゃないと思うけどね」
「ふふーん、ホント、シノサンの旦那って何者なんだろうね? 一般庶民は貴族の奥方やお嬢さんはその、のほほんと贅沢してる連中だ、くらいにしか思ってないよ?」
――シノサンの旦那て……妙な憶え方されたな
「こないだも言ったように、俺は生まれも育ちも絵に描いたような庶民だよ?」
「フフッ。そういう事にしとこか、今んとこ。で、さっきの答えとしては『そんな空気もあり得る』くらいかな?」
「その先は別料金かい?」
「今回でも結構踏み込んでるつもりだよ? しかも件の貴族ってのは公爵や侯爵級の上位貴族なんだ。その奥に探りを入れるとなると……」
「大銀貨五枚」
そう言いながら龍海は、さらなる調査以来の報酬としてテーブル上に銀貨を置いた。
翻ってイノミナは渋い顔。
「え~、それじゃあティーグと大して変わんないじゃん! 相手が相手なんだし、そりゃないよ」
「プラス金貨一枚……では?」
「金貨!? マジで!?」
金貨と聞いて途端に目の色を変えるイノミナ。前回の3倍の報酬となれば受けない理由はない。正に現金。
「乗った! やるよ、やる!」
「おっけ~。じゃあ銀貨は前金で持って行きな」
「いいの!? やった! 毎度~!」
すっかりご満悦のイノミナ。しかしロイはちょっと気掛かり。
「シノノメ卿、少々気前が良すぎませんか?」
「情報は戦の趨勢を決める重要な要素さ。それに彼女が持って来たテロの情報、ティーグの情報も満足のいく中身だったしね、ケチりたくは無いな」
ロイが諫めるも、龍海はイノミナを信頼する方を選んだ。
「わーかってるねぇ旦那! でも、この仕事は時間かかるよ? あちこち潜入する事にもなりかねないしさ」
「この先、俺たちは中央部のロンドの町へ行くことになってる。その間、お互いの連絡はどうするのが良いかな?」
「オデ市の冒険者ギルド預かりで手紙を出してよ。一応、あたしもギルドに登録はされてるからさ」
「わかった。こちらも居場所の連絡は密にしよう」
「りょーかい! んじゃあ、あたしはこれで失礼するよ。大仕事の前に野暮用は片付けておきたいしね!」
そう言うとイノミナは、皿に残ったケーキのクリームをお下品にも舌でペロペロ舐めまくった後、席を立った。
このケーキ、洋子たちの街では結構有名な洋菓子店の品であり、洋子自身も友人と通っていたから有り難がる気持ちは良くわかる。
とは言え、人前で舌ペロをやってのけられると、さすがに洋子もドン引きであった。
狐っ子のエミくらいの年頃ならば、ケモ耳補正もあって可愛げもあるのだが、イノミナの場合は洋子にとっては既におばさんの範疇である。
と、ここで、
「あの、ちょっと!?」
ロイがイノミナを呼び止めた。
「わかっているとは思いますが、他者に聞かれても我々の情報を滅多矢鱈に吹聴しないように……そこには同意してくれますよね?」
問われてイノミナはちょいと怪訝な顔を浮かべるも、
「これでも情報屋としてはもちろん、商売の仁義も心得てるつもりだよ? そりゃ聞かれて頑なに拒否したら却って怪しまれるから、そうならない程度の安い情報は流すけど、お得意さんであるあんたらの足を引っ張るような事はしないさ。そこは信じてよ」
キッチリと自分の矜持を主張。
ロイもそれを聞いて一息つく。
「……分かって頂けて居る様で安心しました。調査、よろしくお願いします」
「ああ、じゃあね!」
イノミナは元気よく返事すると部屋を出て、ドアを閉める前にもう一度笑顔で手を振り「ごちそうさま~」と一言残して去って行った。
「ロイ?」
「あ、申し訳ありません、シノノメ卿! 出過ぎた真似を……」
「え? 何を謝ってんの? 違うよ違う。良く釘を刺してくれたなって礼を言おうと思ってたんだ」
「まあ、一応は確認すべき事ではあろうが、タツミ一人であれやこれや、くどくどと言っては角が立ちかねんし、良い判断であろうな」
「事に俺は考え方が、まだまだ元の世界の常識に縛られている。気付いた事が有ったら意見はどんどん言ってくれよな?」
ロイくん、パァッ!
自分の言動を龍海に認めて貰えたワケで、当然、嬉しさが込み上げてくる。
「あ、ありがとうございます! これからも卿の信頼に身も心も預けられるように精進します!」
――身は要らねー!
「で、シノさま。今後はお話の通り、中部のロンドへ?」
最後の一口を食べ終えたイーミューが口元を整えながら龍海に聞いてきた。
「ああ、こちらに来て最初に出会ったトレドやフォールスが仕事で行ってた国境に近い町だ。メージオーガが出没するって噂の、あの界隈を探ってみようと思う。イノミナの言う通りにティーグに何かバックが居るなら、このオデ市中心に俺たちへ探りを入れ始める可能性もある。いずれ相対するかもしれんが今は以前と同様、情報収集と錬成を続けるべきだろうし、連中の情報はイノミナに任せて俺たちは距離を置こうと思うんだ」
「ケイさんとの勝負は延期ね~」
「ん? やり合いたかったのかい?」
「う~ん、お互い笑って済ませちゃったけど、あたし、結局ルール破りしちゃったじゃない? なんか後味がね」
「勇者覚醒に従って思考が脳筋ぽくなってきた?」
洋子さん、さすがにムスッ! まあ、この程度で脳筋呼ばわりは面白いはずもあるまい。
もう少し言葉選べよ、と
そこまで聞いて洋子、
「男尊女卑な世相なの?」
と、ちょっくら不機嫌そうに。異世界とは頭ではわかっていても、日本での常識・慣習はまだまだ抜け切らないだろう。
「今の魔導国の宰相は、西南の山地の領主であるハウゼン家の、システ・ハウゼンって言うヴァンパイア族の女傑なんだけどね。北のポリシックと並んでハト派と言われてるんだよ。それもあってシーエスらとはソリが合ってないそうだよ」
「へぇ、そっちも女の人が宰相なんだ。男尊女卑はウルフ族だけなのかしら?」
「表向きはそんな感じだけど、そうは言っても家ン中じゃ奥さまに頭、上がらない手合いも多かったりするんだけどね、アハ!」
――天秤は釣り合ってるわけか……だとすると……
「もしかすると今回の件、貴族のご婦人方が関与している可能性も?」
「え? 貴族の奥さま方がそんな策略と言うか、策謀みたいなことするの、シノさん?」
「内助の功が国を動かす、なんて事は歴史の中じゃそれほど珍しくないさ。お屋敷の奥で、のほほんとお茶や踊りを楽しんでるだけじゃないと思うけどね」
「ふふーん、ホント、シノサンの旦那って何者なんだろうね? 一般庶民は貴族の奥方やお嬢さんはその、のほほんと贅沢してる連中だ、くらいにしか思ってないよ?」
――シノサンの旦那て……妙な憶え方されたな
「こないだも言ったように、俺は生まれも育ちも絵に描いたような庶民だよ?」
「フフッ。そういう事にしとこか、今んとこ。で、さっきの答えとしては『そんな空気もあり得る』くらいかな?」
「その先は別料金かい?」
「今回でも結構踏み込んでるつもりだよ? しかも件の貴族ってのは公爵や侯爵級の上位貴族なんだ。その奥に探りを入れるとなると……」
「大銀貨五枚」
そう言いながら龍海は、さらなる調査以来の報酬としてテーブル上に銀貨を置いた。
翻ってイノミナは渋い顔。
「え~、それじゃあティーグと大して変わんないじゃん! 相手が相手なんだし、そりゃないよ」
「プラス金貨一枚……では?」
「金貨!? マジで!?」
金貨と聞いて途端に目の色を変えるイノミナ。前回の3倍の報酬となれば受けない理由はない。正に現金。
「乗った! やるよ、やる!」
「おっけ~。じゃあ銀貨は前金で持って行きな」
「いいの!? やった! 毎度~!」
すっかりご満悦のイノミナ。しかしロイはちょっと気掛かり。
「シノノメ卿、少々気前が良すぎませんか?」
「情報は戦の趨勢を決める重要な要素さ。それに彼女が持って来たテロの情報、ティーグの情報も満足のいく中身だったしね、ケチりたくは無いな」
ロイが諫めるも、龍海はイノミナを信頼する方を選んだ。
「わーかってるねぇ旦那! でも、この仕事は時間かかるよ? あちこち潜入する事にもなりかねないしさ」
「この先、俺たちは中央部のロンドの町へ行くことになってる。その間、お互いの連絡はどうするのが良いかな?」
「オデ市の冒険者ギルド預かりで手紙を出してよ。一応、あたしもギルドに登録はされてるからさ」
「わかった。こちらも居場所の連絡は密にしよう」
「りょーかい! んじゃあ、あたしはこれで失礼するよ。大仕事の前に野暮用は片付けておきたいしね!」
そう言うとイノミナは、皿に残ったケーキのクリームをお下品にも舌でペロペロ舐めまくった後、席を立った。
このケーキ、洋子たちの街では結構有名な洋菓子店の品であり、洋子自身も友人と通っていたから有り難がる気持ちは良くわかる。
とは言え、人前で舌ペロをやってのけられると、さすがに洋子もドン引きであった。
狐っ子のエミくらいの年頃ならば、ケモ耳補正もあって可愛げもあるのだが、イノミナの場合は洋子にとっては既におばさんの範疇である。
と、ここで、
「あの、ちょっと!?」
ロイがイノミナを呼び止めた。
「わかっているとは思いますが、他者に聞かれても我々の情報を滅多矢鱈に吹聴しないように……そこには同意してくれますよね?」
問われてイノミナはちょいと怪訝な顔を浮かべるも、
「これでも情報屋としてはもちろん、商売の仁義も心得てるつもりだよ? そりゃ聞かれて頑なに拒否したら却って怪しまれるから、そうならない程度の安い情報は流すけど、お得意さんであるあんたらの足を引っ張るような事はしないさ。そこは信じてよ」
キッチリと自分の矜持を主張。
ロイもそれを聞いて一息つく。
「……分かって頂けて居る様で安心しました。調査、よろしくお願いします」
「ああ、じゃあね!」
イノミナは元気よく返事すると部屋を出て、ドアを閉める前にもう一度笑顔で手を振り「ごちそうさま~」と一言残して去って行った。
「ロイ?」
「あ、申し訳ありません、シノノメ卿! 出過ぎた真似を……」
「え? 何を謝ってんの? 違うよ違う。良く釘を刺してくれたなって礼を言おうと思ってたんだ」
「まあ、一応は確認すべき事ではあろうが、タツミ一人であれやこれや、くどくどと言っては角が立ちかねんし、良い判断であろうな」
「事に俺は考え方が、まだまだ元の世界の常識に縛られている。気付いた事が有ったら意見はどんどん言ってくれよな?」
ロイくん、パァッ!
自分の言動を龍海に認めて貰えたワケで、当然、嬉しさが込み上げてくる。
「あ、ありがとうございます! これからも卿の信頼に身も心も預けられるように精進します!」
――身は要らねー!
「で、シノさま。今後はお話の通り、中部のロンドへ?」
最後の一口を食べ終えたイーミューが口元を整えながら龍海に聞いてきた。
「ああ、こちらに来て最初に出会ったトレドやフォールスが仕事で行ってた国境に近い町だ。メージオーガが出没するって噂の、あの界隈を探ってみようと思う。イノミナの言う通りにティーグに何かバックが居るなら、このオデ市中心に俺たちへ探りを入れ始める可能性もある。いずれ相対するかもしれんが今は以前と同様、情報収集と錬成を続けるべきだろうし、連中の情報はイノミナに任せて俺たちは距離を置こうと思うんだ」
「ケイさんとの勝負は延期ね~」
「ん? やり合いたかったのかい?」
「う~ん、お互い笑って済ませちゃったけど、あたし、結局ルール破りしちゃったじゃない? なんか後味がね」
「勇者覚醒に従って思考が脳筋ぽくなってきた?」
洋子さん、さすがにムスッ! まあ、この程度で脳筋呼ばわりは面白いはずもあるまい。
もう少し言葉選べよ、と
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
【完結】うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる