詩未満

奥田たすく

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 笑い声 嫌な方の
 自分の目を隠せば
 白い歯が何言ったって

 咀嚼と会話は同じもの
 薄っぺらいとこから抜け出せない


―――――――――――――――――――


 犬歯はいたって見えないけど

 踊ってるみたいだ

 カメラワークは僕追い越して

 足を持ち上げるたび
 僕が床にくっ付いてる


―――――――――――――――――――


 羽虫 または 空間の隙間
 または ジッパー
 肉の断裂
 温かくはない
 潤っている
 探している


―――――――――――――――――――


 ナンセンス文学書きたい
 とりとめのない
 なんにもなかったよって
 泣きはらした目で言いたい

 
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