異世界で番長目指します。

第４話【村に行ったら村長に気に入られた。】

あらすじ：馬車で食材調達中にゴブリンの群れに襲われたレグ達。秀吉の華麗な乱入によりゴブリンの群れをやっつけたがキースとライルの一言でしまらない感じになる。お腹が減り森の中で果実を堪能したのであった。

「グゥ～、グゥ～、ンガァ?…んっ？」

秀吉が眼を覚ますとすっかり辺りが暗くなっていた。

「ん～寝た寝た。随分暗いな。そろそろ村に行ってみるか。」

森を出ると少し森より明るいが薄暗くなっている。

「確か西に村があんだな…西ってどっち？」

キョロキョロと辺りを探すと左の方に微かに音が聞こえてきた。

「ん～こっちか。」

スタスタと歩いて行くと次第に音と明かりが鮮明になってきた。

「そろそろ村に着くか。んっ？」

村に着こうとする前方に唸り声と共に狼が現れた。

「ウゥ～ガルル！」

「ナンだ！やんのかぁ！ワン公！」

共にジリジリと睨み合ってお互いに引かない。

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ナイトウルフ
HP１８００／MP８００

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狼だって!?コイツが？近所のワン公と同じデカさだぞ？

するとナイトウルフが秀吉に体当たりをしてきた。咄嗟の事で秀吉が後ろに転がる。

「ぐっ、やったな！ワン公が！」

ナイトウルフが秀吉に噛みつく瞬間、秀吉は首根っこを掴み上に投げた。ナイトウルフがジタバタと宙で足掻く。

「秀吉シュート！バチン！」

秀吉がナイトウルフが地面に着く前に腹部に蹴りを叩き込んだ。地面にバウンドしながら少し遠くで煙が見えた。

「ワン公が！昇天しやがれってんだ！」

「レベルが上がりました。ステータスの確認をお願いいたします。」

頭の中でアナウンスが流れる。

△△△△△△△△△△

＜ステータス＞

レベル４(New)

HP１４００／MP１４００(？により発動時上昇)


力：１４０(？により発動時上昇)
守：１４０(？により発動時上昇)
魔：１４０(？により発動時上昇)
避：１４０(？により発動時上昇)
運：１４０(？により発動時上昇)

＜装備品＞
布の服
布の腰巻

＜称号＞
絶対神の紋章(永続加護)
異世界言語変換
職業創生術(１)
スキル創生術(１)
バトルセンスLV２(New)

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「あのワン公…強かったのか？まさかなぁ～。」

考えながらすっかり暗くなりながらもようやく村にたどり着いた秀吉。

「ん～確かにthe村って感じがするな。」

観察していると見たことがある人物が現れた。

「あっ！秀吉君。今着いたの？」

「レグさん。こんばんわ。うっかり森で寝過ぎちゃって～。」

「森でってあの【聖森】に!?大丈夫だったの？」

「聖森？あの森が？何か出るの？」

「あの森には精霊がいるんだよ。しかし何もなかったらしいね。」

精霊？マジで!?えっ？スッゲェ見たかった！

秀吉はその場で悔しさを噛み締める。

「言うのが遅れたけど【カッサーラ】にようこそ秀吉君。まずは他所からの来客は村長に面会してもらうのが習わしだからついてきて。」

村長と話だと？て事は認められなかったらOHANASHI的な行動で夜露死苦を言わせてやるか。

レグの後で野蛮な事を考える秀吉。

「さて着いたよ。少し待ってて。村長に話してくるから。」

レグは家に入り数分後…姿を現した。

「この奥に村長が待ってるよ。入って入って。」

レグに急かされる様に秀吉は村長宅にお邪魔した。木の扉を開けるとさらに階段があり登るとそこには寝間着なのか浴衣の様な服装にひじ掛けにもたれ足を伸ばす何とも自由な体勢をした女性がいた。

「おや…随分と若い者が来たもの。私が村長のミスティナだ。」

「どーも。秀吉です。」

「ほう、黒眼に東国の民に似た肌艶…遠路はるばる旅に来たのか？」

「いやぁ記憶が曖昧で。覚えているのは名前くらいです。」

「記憶の喪失とな。親や知り合いも分からないのか？」

「ん～…はい。わかんないです。」

「プッハッハッハッ！何とも面白い子だな。
秀吉と言ったな。隣に空き部屋がある。自由に使うがいい。」

おおっ！マジで。話がわかるねーちゃんじゃねーかよ！

「孤児を無視する様な厳しい村ではないからな。ムッ、秀吉よ。少し獣の匂いがするな。」

「獣？この村に着く前にナイトウルフって奴を倒しましたよ。」

「ほう、武術の嗜みがあるか。ますます興味が出てきたぞ。」

ケラケラと笑いながら秀吉を見るミスティナ。

「そんなに私が魅力的か秀吉よ？もう少し大きくなったら相手してやろう。フフッ。」

気づけば視線が伸ばした脚を見ていた。

「なっ、いや、ハハハ～失礼します。」

秀吉は顔を赤くしながら村長宅を後にした。

OHANASHI的なんて無理だろ！あれは悪女だよ。女村長…恐るべし。

秀吉は隣の空き部屋に行くと藁の布団と水瓶があるシンプルな空き部屋があった。

「明日いろいろ村を調べてみるか。」

藁の中に入りまたスヤスヤと眠りについた。