89 / 90
7-13 ハロー・ヤムヤム・ヤミー!
しおりを挟む
「このドリーム・テストにおいて、夢見士の『オヤツ』提供によるバクのパワーアップはルール違反だよ!」
「ええ~! そんなの聞いてませんよ!」
驚くククル。
見ると、他の同期たちも目を見開いていた。
「いやあ、ごめんね。普通の人間の不満量ではバクをパワーアップできるほどのものは生み出せないはずなんだ。だから、わざわざ言ってなかったんだけど……まさか、今年の夢見士見習いでそれをやるほどの『ヤム』体質の持ち主が現れるとは……いやあ、ビックリビックリ!」
学園長は「ワッハッハ」と笑っているけれど、ククルのおでこにはサーッと何本もの縦線が入り出した。
そして、ハッとする。
ルール違反ってことは、もしかしてこれって……。
「よって、四十四期生全員……後日、再テストをする!」
やっぱり~!
「これって……‶アレ〟だ。あの時の‶アレ〟が現実に……!」
つい「ヤムヤム」と言いそうになって、あわてて口をつぐんだ。
もう余計なオヤツをバベルに与えないようにしないと……。
*
そして、後日……!
なんとか四十四期生全員、再テストに合格することができた。
しかし、テストが終われば何が始まる?
また、次のドリーム・テストが待ち受けているのだ。
今夜も、パッションオレンジの月が笑っている。
ブルーム・アカデミーのとんがり屋根の上で、ククルは両ひざをかかえていた。
そこへ、トコトコとバベルが近づいてくる。
「なあ、ククル。ユミルに言わないのか」
「え?」
「お前の憧れの夢見士だったんだろ?」
「ああ、そのことですか……」
毎日、ユミル先生の授業を受けられる。
それだけで、ククルは背中をおされ、励まされているような気持ちになれる。
「まだいいかなって、思ってます。私が、一人前の夢見士になったとき、いずれ……」
「ねえねえ、何の話?」
「ええ~! そんなの聞いてませんよ!」
驚くククル。
見ると、他の同期たちも目を見開いていた。
「いやあ、ごめんね。普通の人間の不満量ではバクをパワーアップできるほどのものは生み出せないはずなんだ。だから、わざわざ言ってなかったんだけど……まさか、今年の夢見士見習いでそれをやるほどの『ヤム』体質の持ち主が現れるとは……いやあ、ビックリビックリ!」
学園長は「ワッハッハ」と笑っているけれど、ククルのおでこにはサーッと何本もの縦線が入り出した。
そして、ハッとする。
ルール違反ってことは、もしかしてこれって……。
「よって、四十四期生全員……後日、再テストをする!」
やっぱり~!
「これって……‶アレ〟だ。あの時の‶アレ〟が現実に……!」
つい「ヤムヤム」と言いそうになって、あわてて口をつぐんだ。
もう余計なオヤツをバベルに与えないようにしないと……。
*
そして、後日……!
なんとか四十四期生全員、再テストに合格することができた。
しかし、テストが終われば何が始まる?
また、次のドリーム・テストが待ち受けているのだ。
今夜も、パッションオレンジの月が笑っている。
ブルーム・アカデミーのとんがり屋根の上で、ククルは両ひざをかかえていた。
そこへ、トコトコとバベルが近づいてくる。
「なあ、ククル。ユミルに言わないのか」
「え?」
「お前の憧れの夢見士だったんだろ?」
「ああ、そのことですか……」
毎日、ユミル先生の授業を受けられる。
それだけで、ククルは背中をおされ、励まされているような気持ちになれる。
「まだいいかなって、思ってます。私が、一人前の夢見士になったとき、いずれ……」
「ねえねえ、何の話?」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる