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3-4 ベリリの溜息
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エイキの心臓がバクバクと跳ね上がる。
「ミリアがさ。アポロファーマシーに行きたいって言うんだよ」
「な、なんで?」
「何でも、ソレイユの花の種って言う薬があるらしくってさ。その効能が‶一生の友情を咲かせる〟っていうものらしいんだよ。すごいだろ? そんな薬があるなら‶一生の愛を咲かせる薬〟もあるんじゃないかって、ミリアが言っててさ」
「……そう、なんだ」
太陽のような、まぶしい笑顔。この兄の笑顔を見ると、ミリアはいつもこういうのだ。
――この笑顔に逆らえないのよね。ほんっと、いい笑顔だわ。
ミリアは、兄のこの笑顔に惚れたのだ。エイキには、痛いほどそれがわかっている。
「でさ、聞きたいことがあってさ。お前、最近アポロファーマシーに行ってただろ? 入っていくの、ミリアが見たらしくてさ」
「あ……見て、たんだ」
まずい、とエイキの心臓が高鳴った。
「あの店のカラス頭の店主にさ、そういう薬がないかそれとなく聞いてみてくれないか? どことなく照れくさいだろ、そういう薬がないですかって聞くの。なかったら恥ずかしいしさ。なっ? 頼むよ」
「……わかった。聞いてみるよ」
うなずくエイキに、兄は嬉しそうに笑った。
「サンキュ! 今度、なんかおごるよ!」
軽やかに部屋を出て行った兄を見送る、エイキ。
引き出しを開け、べリリの溜息のふたを開けた。そこから漂ってくる、酸味の効いたザクロの香りがふわりと鼻をかすめた。
「ミリアがさ。アポロファーマシーに行きたいって言うんだよ」
「な、なんで?」
「何でも、ソレイユの花の種って言う薬があるらしくってさ。その効能が‶一生の友情を咲かせる〟っていうものらしいんだよ。すごいだろ? そんな薬があるなら‶一生の愛を咲かせる薬〟もあるんじゃないかって、ミリアが言っててさ」
「……そう、なんだ」
太陽のような、まぶしい笑顔。この兄の笑顔を見ると、ミリアはいつもこういうのだ。
――この笑顔に逆らえないのよね。ほんっと、いい笑顔だわ。
ミリアは、兄のこの笑顔に惚れたのだ。エイキには、痛いほどそれがわかっている。
「でさ、聞きたいことがあってさ。お前、最近アポロファーマシーに行ってただろ? 入っていくの、ミリアが見たらしくてさ」
「あ……見て、たんだ」
まずい、とエイキの心臓が高鳴った。
「あの店のカラス頭の店主にさ、そういう薬がないかそれとなく聞いてみてくれないか? どことなく照れくさいだろ、そういう薬がないですかって聞くの。なかったら恥ずかしいしさ。なっ? 頼むよ」
「……わかった。聞いてみるよ」
うなずくエイキに、兄は嬉しそうに笑った。
「サンキュ! 今度、なんかおごるよ!」
軽やかに部屋を出て行った兄を見送る、エイキ。
引き出しを開け、べリリの溜息のふたを開けた。そこから漂ってくる、酸味の効いたザクロの香りがふわりと鼻をかすめた。
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