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征服の一歩目
第21話 門での戦い
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アンデットをある程度散会させ、ゆっくりと侵攻していく。
「え、早すぎね?」
街の門の前では俺のアンデットの軍勢に対し、冒険者と城壁の守備兵が向かい合っていた。
警戒体制になるのが早すぎると思うんだが、結界のせいか?
まぁ、今やろうとしている作戦にとっては逆に有難い。
「魔法使いは構えろー!」
その掛け声と同時に複数の魔法陣が空中に浮かび上がった。
これ以上近づくのはまずいな。
散会して動いていたアンデット達を更にバラけさせ魔法と矢に当たりにくくする。
その中で1体だけ俺の憑依した村人スケルトンが前にでる。
「なんだ?」
冒険者達から困惑の声が上がる。
最下級の魔物ならアンデット達に限らず知能がない筈なのだが、まさかアンデットの軍勢が回避行動を取るとは殆どの者が思わなかった。
「〈加速〉〈縮地〉」
「衝撃に備えろ!」
スキルを使った俺に対応出来た防衛隊の数は僅かだった。
「【代償は我が身体 願いを叶えよ】」
「詠唱だと?!
まずい、総員離れろ!」
憑依していたスケルトンを代償に使えるだけの魔力を引き出し、門を巻き込み大きな爆発が起こした。
防衛していた人間の生き残りは、耐性系統のスキルを持っているか魔道具で防御できた者のみで7割は狩れた。
この魔法強いな!
俺は魔法の威力に興奮しながら、門と城壁に空いた穴から侵入する命令をゾンビとスケルトンに出した。
「陣形を整えろ!
アンデットが来るぞ!」
魔法を使い易いスケルトンに憑依した俺は、人間だった物に連続で魔法を発動する。
「【アンデット ゾンビ】
倒されないように時間稼ぎしろ。」
倒されて全部終わった後にスキル獲得出来なかったら悲しいからな。
ゾンビになった元冒険者達と生き残りの冒険者が戦い始めた。
街に入ったアンデット達は人間を探しながら進んでいく、ゾンビには人を見つける能力があるのか隠れていた人を見つけていた。
「〈加速〉〈縮地〉」
冒険者のゾンビに憑依してみたが、なかなかスペックが高い。
連続でスキル使っても壊れないで近接で戦うならスケルトンよりゾンビの方が強いだろう、ただ魔法が使えないのは痛い。
俺も街の中に早めに入るためにも、冒険者と戦っているゾンビに憑依し反応できない速度で攻撃し、冒険者の数を減らしていく。
「クソ!
ゴースト系のユニークが居るのか!」
お、バレたのか。
冒険者達に指示を出してた1番良い装備を着てる騎士の男。
門が破壊されてからは守りに徹しろと指示を出していた、だが少しずつ減っていく冒険者に違和感を感じ周りを警戒していたようだ。
「よくわかりましたね。」
「貴様か!」
俺は騎士の男を孤立させ1対1の状況を作り出した。
「なぜこの街を襲う。」
何故、か…
正直に言うにはいかないよな。
俺は剣を構える。
良い言い訳が思いつかなったし、そもそも時間稼ぎする必要もないしな。
「話す気はないと言うことか…」
「必要かな?」
「いいや必要ないな。
何を知ろうと、どちらかが死ぬ、それだけは絶対に変わらん。」
ガキン!
「不意打ちは卑怯じゃないかね?」
いつもの攻撃手段〈加速〉からの奇襲で、一撃を喰らわせようとしたが剣で防がれてしまった。
「残念ながら、これは誇り高き騎士の決闘ではないのです。」
「………」
お互いにもう話す必要など無いと戦い始める。
「〈加速〉なるほど加速のスキルは互角、技術は私の方が上。
負ける気はないが向こうには周りに乗り移れる体がある、これは勝ち切れないか。」
この人は独り言が凄いな。
情報流してくれるから別に良いが、此処までペラペラ話しているとブラフなんじゃないかと疑ってしまう。
少しずつだが確実に体を破壊されていく俺に対して相手は無傷。
時間かけすぎだな、攻めるしかない。
相手は人間で疲労が溜まるほど有利になっていくが時間をかけ過ぎるのは通常なら防衛側が有利になる。
俺が目の前の騎士に足止めされてしまい、周囲のアンデット達が冒険者に押され始めている。
ザクッ!
「な!」
剣が騎士の男に刺さる。
自由に体を入れ替えることができる俺にとって、馬鹿正直に撃ち合う必要などない。
近くにいるアンデットをを使い捨ててでも重い一撃を相手に入れられれば勝ちなのだ。
「さようなら。
勉強になったし、楽しかったよ。」
刺さった剣を手で強く掴んで固定し、近くの体へ憑依し直す。
「負け、か…」
避ける隙など与えず、今度は心臓に向かって突き刺した。
かなり強かったけど、なんとかなった。
周りを見渡してみると他の冒険者はなんとかして耐えているが、ゾンビの物量に責めきれていない。
「〈加速〉」
そこに俺が加わればあっという間に全滅させる事ができた。
「ゾンビの半分は街の外を回ってネフティー様の援護に回そう。」
ゾンビとスケルトンに指示を出す。
さてと俺も…あっ!
俺も街へ入ろうとしたが1つのやらかしに気づいた。
冒険者の体も全てゾンビにしてしまったのだ、
剣士だけじゃなかったのに、魔法使いも含めて全部ゾンビにしてしまった。
軽く後悔した。
「やっちまったら仕方ない!」
すぐに気持ちを切り替える。
今は街の侵略、落ち込んでいる場合ではない。
「え、早すぎね?」
街の門の前では俺のアンデットの軍勢に対し、冒険者と城壁の守備兵が向かい合っていた。
警戒体制になるのが早すぎると思うんだが、結界のせいか?
まぁ、今やろうとしている作戦にとっては逆に有難い。
「魔法使いは構えろー!」
その掛け声と同時に複数の魔法陣が空中に浮かび上がった。
これ以上近づくのはまずいな。
散会して動いていたアンデット達を更にバラけさせ魔法と矢に当たりにくくする。
その中で1体だけ俺の憑依した村人スケルトンが前にでる。
「なんだ?」
冒険者達から困惑の声が上がる。
最下級の魔物ならアンデット達に限らず知能がない筈なのだが、まさかアンデットの軍勢が回避行動を取るとは殆どの者が思わなかった。
「〈加速〉〈縮地〉」
「衝撃に備えろ!」
スキルを使った俺に対応出来た防衛隊の数は僅かだった。
「【代償は我が身体 願いを叶えよ】」
「詠唱だと?!
まずい、総員離れろ!」
憑依していたスケルトンを代償に使えるだけの魔力を引き出し、門を巻き込み大きな爆発が起こした。
防衛していた人間の生き残りは、耐性系統のスキルを持っているか魔道具で防御できた者のみで7割は狩れた。
この魔法強いな!
俺は魔法の威力に興奮しながら、門と城壁に空いた穴から侵入する命令をゾンビとスケルトンに出した。
「陣形を整えろ!
アンデットが来るぞ!」
魔法を使い易いスケルトンに憑依した俺は、人間だった物に連続で魔法を発動する。
「【アンデット ゾンビ】
倒されないように時間稼ぎしろ。」
倒されて全部終わった後にスキル獲得出来なかったら悲しいからな。
ゾンビになった元冒険者達と生き残りの冒険者が戦い始めた。
街に入ったアンデット達は人間を探しながら進んでいく、ゾンビには人を見つける能力があるのか隠れていた人を見つけていた。
「〈加速〉〈縮地〉」
冒険者のゾンビに憑依してみたが、なかなかスペックが高い。
連続でスキル使っても壊れないで近接で戦うならスケルトンよりゾンビの方が強いだろう、ただ魔法が使えないのは痛い。
俺も街の中に早めに入るためにも、冒険者と戦っているゾンビに憑依し反応できない速度で攻撃し、冒険者の数を減らしていく。
「クソ!
ゴースト系のユニークが居るのか!」
お、バレたのか。
冒険者達に指示を出してた1番良い装備を着てる騎士の男。
門が破壊されてからは守りに徹しろと指示を出していた、だが少しずつ減っていく冒険者に違和感を感じ周りを警戒していたようだ。
「よくわかりましたね。」
「貴様か!」
俺は騎士の男を孤立させ1対1の状況を作り出した。
「なぜこの街を襲う。」
何故、か…
正直に言うにはいかないよな。
俺は剣を構える。
良い言い訳が思いつかなったし、そもそも時間稼ぎする必要もないしな。
「話す気はないと言うことか…」
「必要かな?」
「いいや必要ないな。
何を知ろうと、どちらかが死ぬ、それだけは絶対に変わらん。」
ガキン!
「不意打ちは卑怯じゃないかね?」
いつもの攻撃手段〈加速〉からの奇襲で、一撃を喰らわせようとしたが剣で防がれてしまった。
「残念ながら、これは誇り高き騎士の決闘ではないのです。」
「………」
お互いにもう話す必要など無いと戦い始める。
「〈加速〉なるほど加速のスキルは互角、技術は私の方が上。
負ける気はないが向こうには周りに乗り移れる体がある、これは勝ち切れないか。」
この人は独り言が凄いな。
情報流してくれるから別に良いが、此処までペラペラ話しているとブラフなんじゃないかと疑ってしまう。
少しずつだが確実に体を破壊されていく俺に対して相手は無傷。
時間かけすぎだな、攻めるしかない。
相手は人間で疲労が溜まるほど有利になっていくが時間をかけ過ぎるのは通常なら防衛側が有利になる。
俺が目の前の騎士に足止めされてしまい、周囲のアンデット達が冒険者に押され始めている。
ザクッ!
「な!」
剣が騎士の男に刺さる。
自由に体を入れ替えることができる俺にとって、馬鹿正直に撃ち合う必要などない。
近くにいるアンデットをを使い捨ててでも重い一撃を相手に入れられれば勝ちなのだ。
「さようなら。
勉強になったし、楽しかったよ。」
刺さった剣を手で強く掴んで固定し、近くの体へ憑依し直す。
「負け、か…」
避ける隙など与えず、今度は心臓に向かって突き刺した。
かなり強かったけど、なんとかなった。
周りを見渡してみると他の冒険者はなんとかして耐えているが、ゾンビの物量に責めきれていない。
「〈加速〉」
そこに俺が加わればあっという間に全滅させる事ができた。
「ゾンビの半分は街の外を回ってネフティー様の援護に回そう。」
ゾンビとスケルトンに指示を出す。
さてと俺も…あっ!
俺も街へ入ろうとしたが1つのやらかしに気づいた。
冒険者の体も全てゾンビにしてしまったのだ、
剣士だけじゃなかったのに、魔法使いも含めて全部ゾンビにしてしまった。
軽く後悔した。
「やっちまったら仕方ない!」
すぐに気持ちを切り替える。
今は街の侵略、落ち込んでいる場合ではない。
応援ありがとうございます!
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