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宝石ゴーレム
第28話 乗り越えた朝
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うわあぁぁぁぁ!
心の中で叫び続ける俺。
何故こういう事になっているかと言うと、朝起きて目を開けたところに、美少女であるネフティー様の寝顔が近くにあった。
もうびっくりして悲鳴をあげかけちゃったよね。
落ち着くまで時間がかかりそうだ、そもそもどうして同じ布団で…
「ぁ…」
昨日何をしていたかを思い出した。
やばい、あんなに弱音を吐いて昨日はどうかしてたとしか思えない。
今思えばあそこまで深く考える事じゃ無かったし、ノックもせずにネフティー様の居た部屋に入るなんて相当ヤバい。
昨日の行動を振り返り後悔する。
放置してしまっていた支配下にあるアンデットの数を把握したり軽く指示を出す。
動いていたアンデットは体を集め終わってたようで、こちらも指示待ち状態になっていた。
今日はスキルの確認をして、アンデットも増やそう。
「お腹空きました…」
「!」
ネフティー様の声が聞こえた。
うっすら目を開けてはいるが寝ぼけているのかボーッとしている。
「おはようございます。」
「んー…おはよう、ございます…」
目を擦りながら起き、ベットから降りようとした所で目が覚めて俺の存在に気づいた。
「わっ!
えっ…そうだ、確か昨日は一緒に眠って…」
昨日の出来事を思い出したのか、何故か少し赤くなりつつおきるのが遅くなった事を謝ってきた。
「本当にごめんなさい、
思いっきり抱きついてしまって起きれなかったですよね…」
「大丈夫ですよ。
自分も少し前に起きたばかりです。」
焦るネフティー様も可愛い…
「それで大丈夫そうですか?」
「はい。
昨日は恥ずかしい所を見せてすいませんでした…」
謝り合戦のように俺も謝る。
「そんな事ないです、ケントさんが不安になっちゃうのは仕方ありません。
それよりご飯食べましょう!」
「そうですね」
話しながら寝ていた2階の部屋から出て階段を降りる。
「昨日はギリギリでしたね…」
「そうですね。
正直この世界の人を舐めてました。
冒険者ギルドを守ってた冒険者達は皆強かったですし、奪った物とはいえ様々な経験を詰んだのに技術の面でも全く勝てる気がしませんでした…」
そう言った俺にネフティー様は目を合わせて言う。
「次は一緒に殺りましょう!」
き、急にどうしたんだ?
だけどその一言を言ってもらえたからか自信が湧いてくる、俺は1人じゃないんだ。
「勿論です。
次からはもっと戦略を立てて完封してやりましょう。」
「ふ、ふふふ…ありがとうございます。」
そう答えた俺に嬉しそうに笑い、本当に嬉しそうに感謝の言葉を言った。
ネフティー様は上機嫌になり、リズムをとりながら歩いている。
「そういえばケントさん他に異常はありませんか?」
「異常?なにか有ったのですか?」
「昨日最後に自爆した冒険者に精神汚染系の呪いを掛けられてたみたいなんです、まぁ今確認したらちゃんと解けてたんで問題はないかと。」
え?!
俺そんなの掛けられてたのか、意味わからない事を喋ってたのは、もしかしたらそれが理由だったのかもしれない。
「ありがとうございます!」
「ふふ、いいえ~。」
一階の机の上にはスケルトン達が集めた食べ物が乱雑にだが置いてあった。
「パンに卵、果物にお肉まで!
凄いです!」
「そうですね!
そうだ!自分新しくスキル〈料理〉を手に入れたので朝ご飯作りますよ。」
「お願いします!」
この笑顔守らねば…
スキルの力だけど、俺が作れる限り1番美味しい料理を作ろう。
スケルトンを呼び出して憑依する。
軽く清掃の魔法を掛けてから調理を始める。
「~~♪」
フライパンを取り出して料理をしているとネフティー様の歌声が聞こえた。
愛を囁くような素敵な歌だった。
「あー、好き…」
「~~♪」///
綺麗な声だなぁ。
俺が作っているご飯は日本の一般的な朝ご飯に近い。
卵焼きにハムとサラダ、残念ながら味噌が無くてコンソメスープっぽい何かを汁物として作っている。
「お、もう火が通ってるのか。」
なんか焼き上がるのが早い気がする、これもスキルの効果か?
元の世界なら本当に火が通っているか怖くて食えない速さだ。
この世界から見て異世界人の俺にとってはまだまだ謎の多いスキル、想像の域を出ない隠しレベルについてもいつか検証してみたいな。
「ネフティー様できましたよ。」
「ありがとうございますぅ…」///
なんで顔真っ赤なんだ?
「あの、何かあったんですか?」
「い、いえなんでもないです!
はい…」
その様子に不思議に感じるも少し強めになんでもないと言うネフティー様に触れない事にする。
どんなに優しくても生きていれば触れられたくないことの1つや2つぐらいあるはず。
「美味しいです、ケントさん。」
「それは良かったです。」
美味しそうに食べてくれるなぁ…
「ケントさんの体の事なんですが、今回女神としての力を自爆を防ぐ為にそこそこ使ってしまいました。
体を元に戻すのは更に先になってしまいそうなんです…すいません。」
「いえ、後回しで大丈夫ですよ。」
ネフティー様が守ってくれなかったら最後の爆発でアンデットが全滅してたかもしない。
「これは…?」
もう少し話をしたかったのだが、ネフティー様はこの世界ではあまり見ない卵焼きに惹かれたのかフォークを伸ばし食べる。
美味しかったのか背後から光が出てるかと錯覚させるほどの笑顔になった。
「この卵料理初めて食べます!
とても美味しいです!」
と大絶賛している。
「俺の居た世界では定番ですね。」
「甘くて美味しいです!」
俺の作る卵焼きは甘めらしい。
話なんていつでもできるか、今はネフティー様の笑顔を眺めて過ごそう。
心の中で叫び続ける俺。
何故こういう事になっているかと言うと、朝起きて目を開けたところに、美少女であるネフティー様の寝顔が近くにあった。
もうびっくりして悲鳴をあげかけちゃったよね。
落ち着くまで時間がかかりそうだ、そもそもどうして同じ布団で…
「ぁ…」
昨日何をしていたかを思い出した。
やばい、あんなに弱音を吐いて昨日はどうかしてたとしか思えない。
今思えばあそこまで深く考える事じゃ無かったし、ノックもせずにネフティー様の居た部屋に入るなんて相当ヤバい。
昨日の行動を振り返り後悔する。
放置してしまっていた支配下にあるアンデットの数を把握したり軽く指示を出す。
動いていたアンデットは体を集め終わってたようで、こちらも指示待ち状態になっていた。
今日はスキルの確認をして、アンデットも増やそう。
「お腹空きました…」
「!」
ネフティー様の声が聞こえた。
うっすら目を開けてはいるが寝ぼけているのかボーッとしている。
「おはようございます。」
「んー…おはよう、ございます…」
目を擦りながら起き、ベットから降りようとした所で目が覚めて俺の存在に気づいた。
「わっ!
えっ…そうだ、確か昨日は一緒に眠って…」
昨日の出来事を思い出したのか、何故か少し赤くなりつつおきるのが遅くなった事を謝ってきた。
「本当にごめんなさい、
思いっきり抱きついてしまって起きれなかったですよね…」
「大丈夫ですよ。
自分も少し前に起きたばかりです。」
焦るネフティー様も可愛い…
「それで大丈夫そうですか?」
「はい。
昨日は恥ずかしい所を見せてすいませんでした…」
謝り合戦のように俺も謝る。
「そんな事ないです、ケントさんが不安になっちゃうのは仕方ありません。
それよりご飯食べましょう!」
「そうですね」
話しながら寝ていた2階の部屋から出て階段を降りる。
「昨日はギリギリでしたね…」
「そうですね。
正直この世界の人を舐めてました。
冒険者ギルドを守ってた冒険者達は皆強かったですし、奪った物とはいえ様々な経験を詰んだのに技術の面でも全く勝てる気がしませんでした…」
そう言った俺にネフティー様は目を合わせて言う。
「次は一緒に殺りましょう!」
き、急にどうしたんだ?
だけどその一言を言ってもらえたからか自信が湧いてくる、俺は1人じゃないんだ。
「勿論です。
次からはもっと戦略を立てて完封してやりましょう。」
「ふ、ふふふ…ありがとうございます。」
そう答えた俺に嬉しそうに笑い、本当に嬉しそうに感謝の言葉を言った。
ネフティー様は上機嫌になり、リズムをとりながら歩いている。
「そういえばケントさん他に異常はありませんか?」
「異常?なにか有ったのですか?」
「昨日最後に自爆した冒険者に精神汚染系の呪いを掛けられてたみたいなんです、まぁ今確認したらちゃんと解けてたんで問題はないかと。」
え?!
俺そんなの掛けられてたのか、意味わからない事を喋ってたのは、もしかしたらそれが理由だったのかもしれない。
「ありがとうございます!」
「ふふ、いいえ~。」
一階の机の上にはスケルトン達が集めた食べ物が乱雑にだが置いてあった。
「パンに卵、果物にお肉まで!
凄いです!」
「そうですね!
そうだ!自分新しくスキル〈料理〉を手に入れたので朝ご飯作りますよ。」
「お願いします!」
この笑顔守らねば…
スキルの力だけど、俺が作れる限り1番美味しい料理を作ろう。
スケルトンを呼び出して憑依する。
軽く清掃の魔法を掛けてから調理を始める。
「~~♪」
フライパンを取り出して料理をしているとネフティー様の歌声が聞こえた。
愛を囁くような素敵な歌だった。
「あー、好き…」
「~~♪」///
綺麗な声だなぁ。
俺が作っているご飯は日本の一般的な朝ご飯に近い。
卵焼きにハムとサラダ、残念ながら味噌が無くてコンソメスープっぽい何かを汁物として作っている。
「お、もう火が通ってるのか。」
なんか焼き上がるのが早い気がする、これもスキルの効果か?
元の世界なら本当に火が通っているか怖くて食えない速さだ。
この世界から見て異世界人の俺にとってはまだまだ謎の多いスキル、想像の域を出ない隠しレベルについてもいつか検証してみたいな。
「ネフティー様できましたよ。」
「ありがとうございますぅ…」///
なんで顔真っ赤なんだ?
「あの、何かあったんですか?」
「い、いえなんでもないです!
はい…」
その様子に不思議に感じるも少し強めになんでもないと言うネフティー様に触れない事にする。
どんなに優しくても生きていれば触れられたくないことの1つや2つぐらいあるはず。
「美味しいです、ケントさん。」
「それは良かったです。」
美味しそうに食べてくれるなぁ…
「ケントさんの体の事なんですが、今回女神としての力を自爆を防ぐ為にそこそこ使ってしまいました。
体を元に戻すのは更に先になってしまいそうなんです…すいません。」
「いえ、後回しで大丈夫ですよ。」
ネフティー様が守ってくれなかったら最後の爆発でアンデットが全滅してたかもしない。
「これは…?」
もう少し話をしたかったのだが、ネフティー様はこの世界ではあまり見ない卵焼きに惹かれたのかフォークを伸ばし食べる。
美味しかったのか背後から光が出てるかと錯覚させるほどの笑顔になった。
「この卵料理初めて食べます!
とても美味しいです!」
と大絶賛している。
「俺の居た世界では定番ですね。」
「甘くて美味しいです!」
俺の作る卵焼きは甘めらしい。
話なんていつでもできるか、今はネフティー様の笑顔を眺めて過ごそう。
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