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宝石ゴーレム
アメジストside ネフティー様はヤバイ
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私は宝石ゴーレムのアメジスト。
偉大な神であるネフティー様、そして私の製作者であるケント様の両名に仕えるゴーレム。
ケント様から分けていただいた知識によると、私が作られた理由は人手と戦力が足りないから補充のためらしく、スキルは指揮官と錬金術が与えられた。
もちろんそれだけでなく、耐性系のスキルを大量に貰い、私は盾として作られたのだとすぐに理解しました。
でも、ケント様達は私をそのようには扱わない、そう思えるような人格者でした。
そのような方々に少しでも多く力なりたい、アメジストは指示されたことを行うだけで良いのでしょうか…
考えました、考え続けました。
そしてついに辿り着きました。
『メイドになればいいのです。』
ケント様に頂いた知識を見ればすぐにわかる事でした。
ネフティー様に渡された服はメイド服、頂いた知識の中にあるメイドは主人が絶対、失望されてはいけないのでミスは絶対に許されません。
本当にお二人が求めている事がわかれば簡単です。
いえ、簡単だと思い込んでました。
「ふふ、ふふふふふふ。」
「………」
やばい(確信)
どうやらネフティー様はケント様をかなり強く好いているようなのです。
初めて話した時に、軽く脅されたんですよね。
『わかりますよね?』
『え…』
『ケントさんは私のです、アメジストにも誰にもあげませからね?』
『はい…』
あの時は怖かったな…
「ふふふふ…
アメジスト、ケントさんが人間を連れて帰ります、受け入れ準備お願いしますね?」
「はい!
もちろんです、全力でやらせていただきます!」
目に光がない…
これがいわゆる『ハイライトオフ』って奴ですか…
「仕方ありませんよ…
ケントさんは優しいですから…
仕方ない、はい…仕方ない…」
「………」
怖い 涙
私が思うにネフティー様は重い、そのめちゃめちゃ重い感情向けられてるケント様は残念な事に気づいてないんですよね…
ネフティー様は基本的に何かしらの理想を演じてるので、ケント様が重さに気づかないのは仕方ないんでしょうが、好かれている事ぐらいには気づいて欲しいとずっと思っています。
「アメジストはどう思いますか?!」
「え…?!」
まずい、何も聞いてませんでした。
「ですから、ケントさんはーーー」
長いですね。
でも助かりました。
つまりネフティー様だけを見て欲しい、神の力を使えば直ぐにでもそう出来るけど無理強いはしたくない、どうしたらいいかって事ですね。
「私から見ても製作者様がネフティー様を1番に考え行動しているのは間違いありません、ネフティー様だけを見るのも時間の問題かと思います。」
この状態のネフティー様と2人きりの時にケント様呼びは危険です。
製作者、作成者、どちらかで呼ばなければ処されます。
「でも今回は人間を助けるみたいなんですよ?」
どうやらケント様が助けると言ったら人間に嫉妬しているご様子、別の理由をこじ付けでも良いから考えなくちゃいけませんね。
「考えられる事といえば、その人間に恩を売ってネフティー様を信仰させる為でしょうか?
今回の人間を助ける行動も、ネフティー様の事を想っての行動には間違いないですよ。」
「なるほど…
言われてみればそうですね、私の事を考えてくれてる…」
私の考えた理由で納得いただけたようです、少しだけハイライトが戻ってきましたね。
「でも、少しでもケントさんの視線がずれてしまうのは嫌なんですよ。
神殺しの後は知能ある存在を消して、2人きりで暮らすのもいいかもしれません。」
ん?
もしかしなくてもその知能ある存在に私も入ってたりしません?
「いえ、そうしましょう!」
やらかしてしまった可能性が出てきました。
ケント様は比較的には殺しはあまりしたくないようですが…
なんとか方向転換できないでしょうか。
「ネフティー様が神でいるためには、信仰心を集めるために一定数の人間がいた方が良いのではないでしょうか?」
「む、アメジストの言う通りですね。
少し焦ってしまっていたようです…アドバイスありがとうございます。」
「いえ、お力になれて良かったです。」
少しずつ優しくなってきたぁ!
ケント様がいる時と同じぐらい、ほんわかとした雰囲気が漂い始める。
「そういう存在を完全に管理して力を蓄えてからの方がいいですよね!」
…あれぇ?
おっかしいな、私が予想してたのと少し違うぞ?
「危なかった。
アメジストがいなかったらケントさんと永遠に一緒に過ごすどころか、1年と保たずに離れ離れになってしまうところでしたよ。」
「ハハハ、それはよかったです…」
でも今は管理でも良い。
その管理の間に愛着が湧いたとかで全滅する事を辞めてくれる事に期待したいですけど、難しいかなぁ…
ピピッ
お?
外周を警戒してるゴーレムがケントさんを見つけましたね。
「ネフティー様、ゴーレムからの報告です。
製作者様がどうやらお戻りになられたようです。」
「本当ですか?!
直ぐに向かいに行きましょう!」
…今度ケント様と2人きりになった時、さりげなく相談してみましょう。
偉大な神であるネフティー様、そして私の製作者であるケント様の両名に仕えるゴーレム。
ケント様から分けていただいた知識によると、私が作られた理由は人手と戦力が足りないから補充のためらしく、スキルは指揮官と錬金術が与えられた。
もちろんそれだけでなく、耐性系のスキルを大量に貰い、私は盾として作られたのだとすぐに理解しました。
でも、ケント様達は私をそのようには扱わない、そう思えるような人格者でした。
そのような方々に少しでも多く力なりたい、アメジストは指示されたことを行うだけで良いのでしょうか…
考えました、考え続けました。
そしてついに辿り着きました。
『メイドになればいいのです。』
ケント様に頂いた知識を見ればすぐにわかる事でした。
ネフティー様に渡された服はメイド服、頂いた知識の中にあるメイドは主人が絶対、失望されてはいけないのでミスは絶対に許されません。
本当にお二人が求めている事がわかれば簡単です。
いえ、簡単だと思い込んでました。
「ふふ、ふふふふふふ。」
「………」
やばい(確信)
どうやらネフティー様はケント様をかなり強く好いているようなのです。
初めて話した時に、軽く脅されたんですよね。
『わかりますよね?』
『え…』
『ケントさんは私のです、アメジストにも誰にもあげませからね?』
『はい…』
あの時は怖かったな…
「ふふふふ…
アメジスト、ケントさんが人間を連れて帰ります、受け入れ準備お願いしますね?」
「はい!
もちろんです、全力でやらせていただきます!」
目に光がない…
これがいわゆる『ハイライトオフ』って奴ですか…
「仕方ありませんよ…
ケントさんは優しいですから…
仕方ない、はい…仕方ない…」
「………」
怖い 涙
私が思うにネフティー様は重い、そのめちゃめちゃ重い感情向けられてるケント様は残念な事に気づいてないんですよね…
ネフティー様は基本的に何かしらの理想を演じてるので、ケント様が重さに気づかないのは仕方ないんでしょうが、好かれている事ぐらいには気づいて欲しいとずっと思っています。
「アメジストはどう思いますか?!」
「え…?!」
まずい、何も聞いてませんでした。
「ですから、ケントさんはーーー」
長いですね。
でも助かりました。
つまりネフティー様だけを見て欲しい、神の力を使えば直ぐにでもそう出来るけど無理強いはしたくない、どうしたらいいかって事ですね。
「私から見ても製作者様がネフティー様を1番に考え行動しているのは間違いありません、ネフティー様だけを見るのも時間の問題かと思います。」
この状態のネフティー様と2人きりの時にケント様呼びは危険です。
製作者、作成者、どちらかで呼ばなければ処されます。
「でも今回は人間を助けるみたいなんですよ?」
どうやらケント様が助けると言ったら人間に嫉妬しているご様子、別の理由をこじ付けでも良いから考えなくちゃいけませんね。
「考えられる事といえば、その人間に恩を売ってネフティー様を信仰させる為でしょうか?
今回の人間を助ける行動も、ネフティー様の事を想っての行動には間違いないですよ。」
「なるほど…
言われてみればそうですね、私の事を考えてくれてる…」
私の考えた理由で納得いただけたようです、少しだけハイライトが戻ってきましたね。
「でも、少しでもケントさんの視線がずれてしまうのは嫌なんですよ。
神殺しの後は知能ある存在を消して、2人きりで暮らすのもいいかもしれません。」
ん?
もしかしなくてもその知能ある存在に私も入ってたりしません?
「いえ、そうしましょう!」
やらかしてしまった可能性が出てきました。
ケント様は比較的には殺しはあまりしたくないようですが…
なんとか方向転換できないでしょうか。
「ネフティー様が神でいるためには、信仰心を集めるために一定数の人間がいた方が良いのではないでしょうか?」
「む、アメジストの言う通りですね。
少し焦ってしまっていたようです…アドバイスありがとうございます。」
「いえ、お力になれて良かったです。」
少しずつ優しくなってきたぁ!
ケント様がいる時と同じぐらい、ほんわかとした雰囲気が漂い始める。
「そういう存在を完全に管理して力を蓄えてからの方がいいですよね!」
…あれぇ?
おっかしいな、私が予想してたのと少し違うぞ?
「危なかった。
アメジストがいなかったらケントさんと永遠に一緒に過ごすどころか、1年と保たずに離れ離れになってしまうところでしたよ。」
「ハハハ、それはよかったです…」
でも今は管理でも良い。
その管理の間に愛着が湧いたとかで全滅する事を辞めてくれる事に期待したいですけど、難しいかなぁ…
ピピッ
お?
外周を警戒してるゴーレムがケントさんを見つけましたね。
「ネフティー様、ゴーレムからの報告です。
製作者様がどうやらお戻りになられたようです。」
「本当ですか?!
直ぐに向かいに行きましょう!」
…今度ケント様と2人きりになった時、さりげなく相談してみましょう。
応援ありがとうございます!
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