結界の中は銃社会

ど~はん

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『果てなき無限の戦闘』第五回編

37.消えた

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「勝ったようだな。」

「あぁ、なんとか。」

ブラックサンとの戦闘に勝利した俺らは、田島ハーパーの武器屋に帰還する。

「これで2つ取ったか。」

仲槙が切り出す。

「てかさ、死んだの私だけじゃない?」

「そうだねー。」

よくよく考えると仲槙以外は全員生き残った。

「ねぇー、せめてだれか死んでよぉ、私だけ弱いみたいじゃない。」

「弱いんじゃないの?」

「はぁ??弱くないわよ!なんなら今から全員で戦闘してもいいのよ?」

成山が言った。

「いや、それなら春宮が最強で終わりだろ。」

「やってみないとわからないわ!」

そんな会話をしながら楽しんでいると、俺は気づいた。

「そういえば、咲希は?」

「ん?」

成山が周りを見渡す。

「あれ?いない。」

「みつめもいないわよ?」

「どこ行ったんだ?2人とも。」

そこに田島・ハーパーが来る。

「仲槙、頼まれてたM40A5の調整終わったぞ~って、どうした?」

「みつめと咲希がいないんです。」

「帰って来たときにいたかしら…。」

「ん~おれも覚えてねぇな。M40A5の調整で頭いっぱいだったし。」

俺はスマホを見てみる。

【パーティー情報】

人数:4

春宮冬立

矢弥里 みつめ

成山鳳巳

仲槙由依奈



「ん?みつめはまだパーティーに入ってるが咲希が入ってない。」

「なんだと!?」

「おかしいわね。」

俺はふと思った。

「みつめはパーティーにいるってことはもしかしたら、いち早く咲希のことに気づいたからいないのかもしれない。」

「春宮、みつめを探そう。」

「私は田島さんとここで待ってるわ。もしかしたら帰ってくるかも。」

「了解。成山いくぞ!」

俺と成山は街に出た。

「二手に別れるぞ。」

「わかった、俺はそっちに。」

街の至るところを探していく。しかし、見つからない。


あっという間に3時間が過ぎた。


「おっ、春宮ー!こっちだぁ。」

「おう、いたか?」

「いや、近くのフィールドも探したがいなかったぞ。」

本当にどこにもいなかった。

「仲槙から連絡がないってことは帰ってきてもないだろう。」

すると…。

「おーい!春宮~、成山~。」

後ろの方から声がした。

「みつめ!?どこにいたんだ!?」

走り回ってたらしく、息が切れていた。

「大変だよ!咲希がっ!」

「いないな、俺らも探したんだが…。」

「そうじゃない!」

そしてみつめが衝撃の言葉を口にした。


「咲希が…。」

「咲希がどうした?」

「このゲーム、結界の中から出たの。」

「なんだって!?」

それはあり得ない、あってはいけない真実だった―。
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