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30.平和な日常の終わり
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「真希、家は?」
「ない……です。」
「沙夜と同じか……。」
真希過去編
「朝晩できたわよ。」
「はーい!」
少女は平瀬真希 8歳(現16歳)。
「ねぇねぇ、お母さん、お父さんも参加日来てくれるよね!」
「ごめんなぁ~仕事があってお父さんはい行けないんだよ。」
「今週末でしょ~、お母さんは予定空けとくね。」
「やったぁ!!」
真希の家は小学校から歩くと30分くらい。
真希は毎朝歩いて通う。
「じゃあ、いってきまぁーーす!」
靴を履いてから、胸を張って元気にお母さんに敬礼する真希。
「はい、今日も元気でよろしい。じゃあ気をつけていってらっしゃい!」
お母さんも軽く敬礼した。
「あ、おはよう~。」
「おはよう~!」
真希が家を出ると、ちょうど近くにするでいる幼なじみが歩いていた。
小学校の真希は、ものすごくテンションが高いわけではなく、暗いわけでもない。
つまり、普通ということを言いたい。
友達は多い方である。
なぜか真希の周りには人が集まる、そんな子どもだった。
しかし、集まるのはいい人ばかりではないという現実が真希を絶望へと誘う……。
それは、小学校が終わって夕方のことである。
友達と別れて家へと向かう真希。
「今日の夕飯はなんだろなぁ~、オムライスかなぁ~。」
といいながら軽くスキップをして家に近づいて行く。
「ん?」
曲がり角を曲がり、家が見える道に差し掛かると……。
「にぎやかだぁ~。」
真希はその時気づかなかった。
それが絶望への入り口だと……。
家の入り口に赤いランプが特徴的な白い車、青い変な帽子に全身青い服装。
全身黒い服の人も見た。
それに、近所の人たちも集まっていた。
「あ、まきちゃん!」
向かいの家のおばちゃん。
毎朝玄関を出ると笑顔で送り出してくれる。
「ただいま!」
「お帰り~、無事でよかったわ……。」
「おぉ~まきちゃん。」
「まきちゃん!」
近所の人たちが真希を見るなり集まってきた。
「平瀬真希ちゃんですね。おじさんはけいさつっていう人なんだけど。」
見慣れないおじさんもいた。
「けいさつ?」
「そうけいさつ。お母さんは家にいるかい?」
「うん!いるよ。」
真希の母親は働いていない。
何年か前に辞めてしまったようだ。
「ちょっとあんた!」
向かいのおばちゃんが、けいさつという人を睨んだ。
「まぁ、どうせ知ることだ。はやいに越したことはないよ。」
「でも……。」
周りにいた近所の人たちに止められるおばちゃん。
「じゃあ家まで行こうか。」
けいさつという人と手を繋いで歩いていく真希。
「大丈夫……なのかしら……。」
「こればっかりは仕方ないですよ。」
と近所の人たちは言ったのだった―。
「ない……です。」
「沙夜と同じか……。」
真希過去編
「朝晩できたわよ。」
「はーい!」
少女は平瀬真希 8歳(現16歳)。
「ねぇねぇ、お母さん、お父さんも参加日来てくれるよね!」
「ごめんなぁ~仕事があってお父さんはい行けないんだよ。」
「今週末でしょ~、お母さんは予定空けとくね。」
「やったぁ!!」
真希の家は小学校から歩くと30分くらい。
真希は毎朝歩いて通う。
「じゃあ、いってきまぁーーす!」
靴を履いてから、胸を張って元気にお母さんに敬礼する真希。
「はい、今日も元気でよろしい。じゃあ気をつけていってらっしゃい!」
お母さんも軽く敬礼した。
「あ、おはよう~。」
「おはよう~!」
真希が家を出ると、ちょうど近くにするでいる幼なじみが歩いていた。
小学校の真希は、ものすごくテンションが高いわけではなく、暗いわけでもない。
つまり、普通ということを言いたい。
友達は多い方である。
なぜか真希の周りには人が集まる、そんな子どもだった。
しかし、集まるのはいい人ばかりではないという現実が真希を絶望へと誘う……。
それは、小学校が終わって夕方のことである。
友達と別れて家へと向かう真希。
「今日の夕飯はなんだろなぁ~、オムライスかなぁ~。」
といいながら軽くスキップをして家に近づいて行く。
「ん?」
曲がり角を曲がり、家が見える道に差し掛かると……。
「にぎやかだぁ~。」
真希はその時気づかなかった。
それが絶望への入り口だと……。
家の入り口に赤いランプが特徴的な白い車、青い変な帽子に全身青い服装。
全身黒い服の人も見た。
それに、近所の人たちも集まっていた。
「あ、まきちゃん!」
向かいの家のおばちゃん。
毎朝玄関を出ると笑顔で送り出してくれる。
「ただいま!」
「お帰り~、無事でよかったわ……。」
「おぉ~まきちゃん。」
「まきちゃん!」
近所の人たちが真希を見るなり集まってきた。
「平瀬真希ちゃんですね。おじさんはけいさつっていう人なんだけど。」
見慣れないおじさんもいた。
「けいさつ?」
「そうけいさつ。お母さんは家にいるかい?」
「うん!いるよ。」
真希の母親は働いていない。
何年か前に辞めてしまったようだ。
「ちょっとあんた!」
向かいのおばちゃんが、けいさつという人を睨んだ。
「まぁ、どうせ知ることだ。はやいに越したことはないよ。」
「でも……。」
周りにいた近所の人たちに止められるおばちゃん。
「じゃあ家まで行こうか。」
けいさつという人と手を繋いで歩いていく真希。
「大丈夫……なのかしら……。」
「こればっかりは仕方ないですよ。」
と近所の人たちは言ったのだった―。
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