転生領主の領地開拓 -現代の日本の知識は最強でした。-

俺は俺だ

文字の大きさ
4 / 70
一章 始まった新たな生活

発表会①

しおりを挟む

「ハクト様、起きて下さい。今日は大事な発表会があるんですよ。」

 メイドのサナは、扉の向こうから大きな声で俺に喋りかけて来た。
 
 今日は、俺の4才の誕生日or発表会だ。
 
 俺は、この場所に転生してから4年が経った。
 最初は、日本とは違う生活に全く慣れなかったが最近は、この生活を楽しんでいる。
 だが、今日は楽しんでいたこの生活とはおさらばで、最悪な発表会がある。

 ちなみに、発表会とは幼稚園などで行われる楽しいものではない。今日行われる発表会は、これからの人生が決まると言っても過言ではない程大事なものだ。
 何故なら、発表会に7~8割程度の貴族達が来て、俺の誕生を祝うからだ。
 勿論、公爵などの高位の貴族もやって来る。
 
 発表会に来ない貴族など、関係の悪い貴族や体調の悪い貴族などしかいない。 

 俺が少しのミスをしただけで、人生がバットエンドしてしまう場所なんかに行くわけない。
 だから、俺はサナの呼び掛けに答えず寝ている振りをすることにした。

「ハクト様、起きているのは分かっているんですよ。」

 サナは、扉を開けようとするが、扉は全く開く様子がない。
 何故なら、俺はこの日の為に扉に細工をする【改造・細工】魔法を創ったからだ。この魔法は、扉などの建造物に細工や改造を施す魔法で、扉だったら開かないようにすることが出来る。
 俺は、扉を必死に開けようと「カチャ」「カチャ」するサナに、あくびをついた。
 
 すると、次の瞬間扉が消えて、何やら怒っている様子の父さんと母さんが現れた。
 
「扉にこんな細工をするとはたいした息子だ。後で、しっかりと褒めて(説教して)あげないとな。」
「えぇ、たっぷりと褒めて(叱って)あげましょう。」

 俺は、抵抗することが無駄なことに気がついて、素早く布団から出ることにした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 現在、俺は馬車に揺られながら叱られていた。
 ったく。話が長いよ。
 俺が叱られてから既に30分以上経っている。
 
 扉に少し細工しただけなんだから、許してくれよ。可愛い自分の子供だろ。
 俺がそんなことを思っていると、長々と続いていた説教はやっと終わった。俺は、やっと解放されたと思い、やけにうるさい外の様子を確認しようとしたが父さんに肩を掴まれた。

「ところでハクト。お前、どうやって扉が開かないようにしたんだ?」

 俺は、面倒臭いが【改造・細工】魔法を使った事を父さんに説明した。だって、説明しないとまた説教が続きそうだからだ。  
 すると、父さんは呆れた様子で俺に喋り掛けてきた。

「どうして、扉に細工をしたんだ?」

 俺は、堂々と「発表会に行きたくないからです。」と言った。すると、父さんは頭を抱えて「もういいぞ」と言ってきた。
 俺は、やっと解放されたことに喜び、やけにうるさい外の様子を確認することにした。俺は、嫌な予感がしたが、試しに少し先を覗いてみた。少し先を覗いてみると、少し先には木しかなかった。
 
「良かった。まだ着かないみたいだ。」
 
 俺が、外の様子を見て安心していると馬車が急に止まった。すると、母さんが僕に絶望的な言葉を言ってきた。

「何いってるの。ハクト、もう着いたから馬車から降りなさい。」

 俺は、周りを慌てて見渡すと周りには鎧を着た兵士が何十人もいた。
 俺は、すぐさま【極聖魔法】を使って結界を張ろうとしたが、母さんがそれより速く俺の手を掴んできた。

 俺は、どうにかして発表会に行かない方法をいくつか考えたが、母さんに手を掴まれていた為どうしようも出来なかった。

 俺は、母さんに手を掴まれ発表会へと強制的に連れていかれた。

 
 
 
 

 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る

ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。 異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。 一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。 娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。 そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。 異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。 娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。 そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。 3人と1匹の冒険が、今始まる。 ※小説家になろうでも投稿しています ※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!  よろしくお願いします!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/466596284/episode/5320962 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/84576624/episode/5093144 https://www.alphapolis.co.jp/novel/793391534/786307039/episode/2285646

処理中です...