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五章 鮮やかな町並み
理不尽
しおりを挟む「父さんには昔、自分の領地だったら何をしてもいいという権利を貰ったはずなんだけど。父さん、もしかして忘れてる?」
ここぞというばかりの俺の煽りに、父さんは一度腕が動きかけたが、こほんと息を整えて、俺のことをじろりと見てきた。
……やば、流石にA級冒険者の目力半端ない。
父さんの目力に、一瞬狼狽えてしまいそうになったが、ここで狼狽えてしまったら敗北確定なので、踏ん張ることにした。
「………お前の言う通り、お前の領地内だったら何をしてやってもいいと言ったが、報告をしないとは言っていないぞ。」
数分間、父さんと地獄の睨み合いを続けていると、父さんは何を血迷ったのか不可解なことを突然言ってきた。
………報告をしないといけない?
俺は、父さんの言ったことがまるで子供の言い訳の用に聞こえた。
……俺だって、報告しろとは言われていないんだが。
父さんの不可解な言い分に俺は、先程のような緊張感を感じず、そのまま思ったことを父さんに伝えた。
「父さんは、報告をしないとは言っていないから、「報告をしろ」と言いたいんだと思うのだけど、俺視点からいくと、報告をしてと言われていないんだから、「報告しなくてもいい」と捉えることも出来るんじゃない?」
背の筋を汗が流れていくのを感じていると、父さんは首を傾げ、俺の言い分について考え始めた。
ふん。 やはり、父さんはバカだったようだな。
「あれ?、何で?」と首を傾げている父さんを心の中で嘲笑うと、しっかりと考えていたはずなのに、再び意味不明な発言を父さんは言ってきた。
「そ、それは息子であるお前が察しなければいけないんじゃないのか?
今日はもう遅いし、今謝れば無かったことにしてやるぞ。」
父さんの言葉を聞いた俺は、父さんに溜め息をついた。
━━『それが、大人の言うことかよ』と
父さんと話すということが、意味がないことで、面倒臭いということが分かったので、適当に謝って部屋でアニメでも見ようとしたのだが、父さんはそんな俺の態度が気に入らなかったのか、軽く下げた頭を掴んできた。
「次からは、しっかりと報告をして下さいね。口が回る領主様。次理解してくれなかったら、領地を取り上げちゃうよ。」
父さんの一言に、俺は肩を震わせると、今度は丁寧に頭を深くにまで下げ、扉を出た。
……転移魔法や時空魔法をもっと練習しないとな
いつかやらかした時の為に、転移魔法や時空魔法の練習を俺はすることにした。
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