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【第三章】青龍クラブル編
3-19【結局の終止符】
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いや~、もうカオスですわ。
なんかウェイトレスでフィーバーですし。
ここに来てモテ期到来ですもの。
いきなりドラゴンの兄妹に求婚を迫られるわ。
なんか凄く激しい未来を見せられるわで、もう頭の中がパニックですわん。
とりあえず目の前にある問題を一つ一つ順々に片付けよう。
とにかくだ、俺はドラゴン兄妹に更なる真実を告げる。
この課題をクリアしなければ、子作りとかは100パーセント叶わないのだ。
「二人とも聞いてくれ、俺にはお前らと子作り出来ない身体的な問題があるのだよ!」
「なになになに!?」
「もしかして、チンチロリンが立たないとかかね?」
「あんた、ストレートだな……」
「それは問題無いぞ。我々ドラゴン族の薬学を駆使すれば、チンチロリンがもげてても立ちっぱになるぐらいの秘薬が存在するから安心したまえ」
「その薬は凄いな。でも、そう言う問題ではないのだよ」
「じゃあ何かね?」
「もしかしてもしかして、アスランは同性愛者だとか!?」
「ホモなのかい。いや、言葉を改めてボーイズLOVEなのかい?」
「そんなわけがあるか!」
「それも問題無いぞ。我々ドラゴン族の魔改造学でアスランのお尻に子宮をつくりだせば良いだけだからね」
「やめれ! 人の体を勝手に改造すんな!!」
「大丈夫、改造手術は三泊四日で完了するからさ」
「そもそも俺はホモじゃないわい!!」
「じゃあ、何が理由なんだね?」
「俺は天界の女神様に呪われて、エッチなことをすると死んでしまうんだ!」
「なに、女神様の呪いだって?」
「それは凄い凄いな!」
「だからお前らとエッチが出来ないんだよ!」
「ダーリン、安心したまえ!」
「えっ、何か対策でもあるのか。女神の呪いが解けるのか?」
「もしもキミが言う女神様が本物なら、流石の我々ドラゴン族でも呪いは解除できないだろう」
「じゃあ、別の対策があるのか?」
「もしもキミがエッチなことをして、死んだとしてもだ──」
「死んだとしても……?」
「人間のような下等で単純な遺伝子構造の生物なら、難無く生き返らせられるからさ」
「それって、結局死ぬんじゃんか……」
「そうなるかな」
「そもそも、エッチなことを考えただけで死にそうになるから、合体まで辿り着けないぞ、たぶん……」
「それは、問題だね……」
「だから俺とエッチなことをするのは諦めてくれ!」
俺は両手を合わせながら頭を下げた。
意味が通じるか知らんが拝み倒す。
「困ったな。まずは呪いの鑑定をしてみようか」
グラブルが俺をソファーに座らせると後ろに回り込み、俺の頭を両手で挟んだ。
そのまま精神統一しながら何かを念じる。
なんか良く分からんが、頭の中でスパークが弾けた。
「な、なるほどね……」
診断が終わったグラブルが、冷や汗を拭いながらソファーに座る。
「どうだった?」
「ああ、キミに呪いを掛けたのは、間違いなく本物の女神様だったよ。しかも大三神の一角、戦いと美の女神アテナ様だったぞ」
「うそ~ん!」
いやいやいや、アレが噂に名高いアテナなわけないだろ!
アテナって言ったらセイントとかサイコボールとかで有名な女神様だろ!
俺が行き当たったアレは、ただの糞女神だったぞ!
「何かの間違いじゃないか。アテナって言ったら、俺でも知ってるぐらい有名な女神様じゃんか……」
「キミは、天界に恨まれるほどの、何をしでかしたんだい?」
「いーやー、なんもしてないよ……」
「とにかく分かったことは、キミに掛かった呪いは僕らドラゴンでも解除できないってことだ」
「そうか~」
こいつらとエッチが出来ないのは結構問題ないが、一生エッチが出来ないのは、やっぱり悔やまれる。
糞女神が言ってたように、レベル100に到達して、願いを叶えてもらうしか方法がないのかもしれんな。
「まあ、そんなわけでお前らと子作りは無理ってことでいいかな」
「うむ、仕方ないな。まあ、その辺も時間を掛けて一つ一つ解決していくしかないだろうさ」
「諦めてないのかよ……」
なんか結構諦めが悪いんだな、ドラゴンってさ。
「まあ、僕が女体化を済ませるまで時間も掛かるし、焦らず腰を据えてじっくり頑張りましょうね、ダーリン」
「アンも頑張る!」
「二人とも頑張るな!!」
結局のところ今回の事件はこうして終止符を打つこととなる。
その後、グラブルは女体化の修行に入るために故郷の山へ帰ると言って洋館を飛び立った。
なんでも女体化には滝に当たりながら精神統一の荒行が必要らしいのだ。
最後にグラブルの真の姿を見たが、アンのレッドドラゴンより一回り大きなブルードラゴンだった。
飛び立つ様子は、すげー大迫力だったよ。
それを鑑みると、とんでもない者に惚れられたと俺は再実感した。
アンも呪いが解けないのなら子作りも出来ないと諦めて、山に帰って行った。
二匹のドラゴンは、何か対策が思い付いたら、また現れると言い残して行ったが、正直なところ二度と現れるなと願う。
なんかこの兄妹は疫病神臭がプンプンとするからだ。
関わらないにこしたことはないだろう。
こうして今回の事件は終わった。
幸いドラゴン兄妹が洋館を出て行ったので、当初の仕事であるワイズマンの依頼も達成出来た。
結果的に洋館のモンスターは退治できたって形になったのである。
なんだか万々歳だった。
大団円の結果オーライである。
そして、俺は洋館からスカル姉さんの診療所に帰ると、二階の病室でウェイトレスの制服を脱いで衣紋掛けに掛けてから壁にぶら下げる。
その制服をしばらく眺めながら考えた。
そして、呟く。
「今回のミッションって、なんだったんだろう……?」
レベルも上がらなかったしさ。
まあ、ドラゴンルビーの指輪をゲットできたからいいのかな?
次こそ大冒険的な依頼が受けたいものだ。
なんかウェイトレスでフィーバーですし。
ここに来てモテ期到来ですもの。
いきなりドラゴンの兄妹に求婚を迫られるわ。
なんか凄く激しい未来を見せられるわで、もう頭の中がパニックですわん。
とりあえず目の前にある問題を一つ一つ順々に片付けよう。
とにかくだ、俺はドラゴン兄妹に更なる真実を告げる。
この課題をクリアしなければ、子作りとかは100パーセント叶わないのだ。
「二人とも聞いてくれ、俺にはお前らと子作り出来ない身体的な問題があるのだよ!」
「なになになに!?」
「もしかして、チンチロリンが立たないとかかね?」
「あんた、ストレートだな……」
「それは問題無いぞ。我々ドラゴン族の薬学を駆使すれば、チンチロリンがもげてても立ちっぱになるぐらいの秘薬が存在するから安心したまえ」
「その薬は凄いな。でも、そう言う問題ではないのだよ」
「じゃあ何かね?」
「もしかしてもしかして、アスランは同性愛者だとか!?」
「ホモなのかい。いや、言葉を改めてボーイズLOVEなのかい?」
「そんなわけがあるか!」
「それも問題無いぞ。我々ドラゴン族の魔改造学でアスランのお尻に子宮をつくりだせば良いだけだからね」
「やめれ! 人の体を勝手に改造すんな!!」
「大丈夫、改造手術は三泊四日で完了するからさ」
「そもそも俺はホモじゃないわい!!」
「じゃあ、何が理由なんだね?」
「俺は天界の女神様に呪われて、エッチなことをすると死んでしまうんだ!」
「なに、女神様の呪いだって?」
「それは凄い凄いな!」
「だからお前らとエッチが出来ないんだよ!」
「ダーリン、安心したまえ!」
「えっ、何か対策でもあるのか。女神の呪いが解けるのか?」
「もしもキミが言う女神様が本物なら、流石の我々ドラゴン族でも呪いは解除できないだろう」
「じゃあ、別の対策があるのか?」
「もしもキミがエッチなことをして、死んだとしてもだ──」
「死んだとしても……?」
「人間のような下等で単純な遺伝子構造の生物なら、難無く生き返らせられるからさ」
「それって、結局死ぬんじゃんか……」
「そうなるかな」
「そもそも、エッチなことを考えただけで死にそうになるから、合体まで辿り着けないぞ、たぶん……」
「それは、問題だね……」
「だから俺とエッチなことをするのは諦めてくれ!」
俺は両手を合わせながら頭を下げた。
意味が通じるか知らんが拝み倒す。
「困ったな。まずは呪いの鑑定をしてみようか」
グラブルが俺をソファーに座らせると後ろに回り込み、俺の頭を両手で挟んだ。
そのまま精神統一しながら何かを念じる。
なんか良く分からんが、頭の中でスパークが弾けた。
「な、なるほどね……」
診断が終わったグラブルが、冷や汗を拭いながらソファーに座る。
「どうだった?」
「ああ、キミに呪いを掛けたのは、間違いなく本物の女神様だったよ。しかも大三神の一角、戦いと美の女神アテナ様だったぞ」
「うそ~ん!」
いやいやいや、アレが噂に名高いアテナなわけないだろ!
アテナって言ったらセイントとかサイコボールとかで有名な女神様だろ!
俺が行き当たったアレは、ただの糞女神だったぞ!
「何かの間違いじゃないか。アテナって言ったら、俺でも知ってるぐらい有名な女神様じゃんか……」
「キミは、天界に恨まれるほどの、何をしでかしたんだい?」
「いーやー、なんもしてないよ……」
「とにかく分かったことは、キミに掛かった呪いは僕らドラゴンでも解除できないってことだ」
「そうか~」
こいつらとエッチが出来ないのは結構問題ないが、一生エッチが出来ないのは、やっぱり悔やまれる。
糞女神が言ってたように、レベル100に到達して、願いを叶えてもらうしか方法がないのかもしれんな。
「まあ、そんなわけでお前らと子作りは無理ってことでいいかな」
「うむ、仕方ないな。まあ、その辺も時間を掛けて一つ一つ解決していくしかないだろうさ」
「諦めてないのかよ……」
なんか結構諦めが悪いんだな、ドラゴンってさ。
「まあ、僕が女体化を済ませるまで時間も掛かるし、焦らず腰を据えてじっくり頑張りましょうね、ダーリン」
「アンも頑張る!」
「二人とも頑張るな!!」
結局のところ今回の事件はこうして終止符を打つこととなる。
その後、グラブルは女体化の修行に入るために故郷の山へ帰ると言って洋館を飛び立った。
なんでも女体化には滝に当たりながら精神統一の荒行が必要らしいのだ。
最後にグラブルの真の姿を見たが、アンのレッドドラゴンより一回り大きなブルードラゴンだった。
飛び立つ様子は、すげー大迫力だったよ。
それを鑑みると、とんでもない者に惚れられたと俺は再実感した。
アンも呪いが解けないのなら子作りも出来ないと諦めて、山に帰って行った。
二匹のドラゴンは、何か対策が思い付いたら、また現れると言い残して行ったが、正直なところ二度と現れるなと願う。
なんかこの兄妹は疫病神臭がプンプンとするからだ。
関わらないにこしたことはないだろう。
こうして今回の事件は終わった。
幸いドラゴン兄妹が洋館を出て行ったので、当初の仕事であるワイズマンの依頼も達成出来た。
結果的に洋館のモンスターは退治できたって形になったのである。
なんだか万々歳だった。
大団円の結果オーライである。
そして、俺は洋館からスカル姉さんの診療所に帰ると、二階の病室でウェイトレスの制服を脱いで衣紋掛けに掛けてから壁にぶら下げる。
その制服をしばらく眺めながら考えた。
そして、呟く。
「今回のミッションって、なんだったんだろう……?」
レベルも上がらなかったしさ。
まあ、ドラゴンルビーの指輪をゲットできたからいいのかな?
次こそ大冒険的な依頼が受けたいものだ。
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