371 / 611
【第十三章】魔王城攻略編
13-18【水の王】
しおりを挟む
いやいや、ポラリスには驚いたな。
強くなってると言いますか、賢くなってやがる。
本当に侮れん……。
昔はもっと馬鹿で可愛い子だと思ってたのにさ。
脳筋すぎて本当にチョロかったのに。
俺はログハウスの自室で防具に着替えると腰のベルトをボンっと叩いた。
相撲取りが廻しを叩いて気合いを入れるのを真似たのだ。
さて、魔王城の魔の森に帰るかな。
まずは水の王たるワニを倒さなければ、魔王城に入れないぞ。
俺はいろいろと作戦を考えながらリビングに出た。
するとシルバーウルフたちを引き連れたカンパネルラ爺さんが、ガイアとアインシュタインを連れて散歩から帰って来たところだった。
ログハウス前で戯れている。
カンパネルラ爺さんの両手には、ガイアとアインシュタインの手が繋がれているのだが、中心のカンパネルラ爺さんが全裸なので犯罪者にしか見えない。
変質者が子供二人を連れている風景だ。
警察に通報したら即逮捕案件だぞ。
まあ、いいか。
「よう、カンパネルラ爺さん、散歩から帰ったのか?」
「ああ、この子たちが暇だと言うから狼たちの散歩に付き合ってもらってたんだ」
「アスラーン、散歩楽しかったぞー(棒読み)」
俺はホビットを無視してガイアに話し掛ける。
「ガイアも楽しかったか?」
ガイアはボーっとした眼差しで答えた。
「まあまあだった。お世辞にも楽しくない……」
「そうか、ガイアは素直だな」
「うん、素直で可愛い子だよ」
うんうん、相変わらすの娘だな……。
「アスラーン、これ、爺さんに買って貰ったー(棒読み)」
アインシュタインがポケットからフニャフニャのオナホールを出して見せた。
「ジジイ、とんでもないアイテムを子供に買ってやるなよな!」
「す、済まん……。欲しがってたから、ついつい……」
「オラは子供じゃあないぞー(棒読み)」
「じゃあ、何歳だよ?」
「オラ、九十歳だー(棒読み)」
「あー、ホビットジョークだな。ホビットって妖精の血を引く亜種だから長生きなんだろ。人間に置き換えると何歳ぐらいだ?」
「ホビットは人間の三倍の寿命だぞー(棒読み)」
「じゃあ、四十歳のおっさんじゃあねえか!?」
カンパネルラ爺さんが訂正する。
「三倍なら二十歳だろ!」
ガイアが更に訂正する。
「三十歳よ……。馬鹿ね」
男たち三人が数秒間ガイアを見詰めながら固まった。
「まあ、とりあえず、なんにしろだ。こいつは子供じゃあない、おっさんだ!」
「そうだー。オラはおっさんだー(棒読み)」
俺はアインシュタインの襟首を掴まえて持ち上げた。
「とにかく、帰るぞ。アインシュタイン」
「何処にだー、アスラン?(棒読み)」
「魔王城の魔の森にだ」
「なんでだー?(棒読み)」
「あそこにお前の家があるからだ」
「オラの家はもうここだー(棒読み)」
「ふざけんな、お前は餌なんだから帰るぞ!」
「餌って、なんだー?(棒読み)」
「これから釣りをするんだよ」
「何を釣るんだー(棒読み)」
「決まってるだろ。ワニだよ」
「ワニー?(棒読み)」
「水の王を釣り上げるのに、お前を餌に使うんだよ!」
「なんだー、そう言うことかー(棒読み)」
「だから一緒に帰るんだ」
「分かったー、帰るー(棒読み)」
アインシュタインは俺に担がれながらカンパネルラ爺さんとガイアに別れの挨拶をする。
「じゃあなー、二人ともー。生きてたらー、また会おうぞー(棒読み)」
手を振るアインシュタインを連れて俺はログハウスの部屋に入った。
自室から転送絨毯でアインシュタインの巣穴に帰る。
「ソドムタウン、楽しかったなー。また遊びに行けるかなー(棒読み)」
「行けるといいな……」
こいつ分かってるのか?
これから自分がワニを釣るための餌になることを?
冗談で言ったんだけど、こいつがビビらないから、マジでやってやるぞ。
俺たちは巣穴を出て魔王城の方向に進んだ。
そして、しばらく歩くと魔王城が見えて来る。
木々の頭の向こうに城の上部が見えた。
城の形はだいぶ保っているが、倒壊している部分も目立って見える。
「完全に廃城だな」
「はい、じょーですー(棒読み)」
詰まらんジョークだな。
無視無視……。
まあ、人が住めるか住めないかって言ったら、ちょっと難しそうだ。
修繕作業は必須だろう。
あれだと雨漏りも酷そうだし、暖も取れないだろうさ。
壁や天井が残っている部屋でも隙間風が相当酷かろう。
やがて俺たちは森を抜け出て開けた水辺に出る。
そこから魔王城全体が窺えた。
湖に囲まれた島に魔王城が建っている。
なんだか城の全体が黒く見える。
その黒い岩に蔓や蔦やらが巻き付いていた。
城のデザインはオドロオドロしいファンタジー全開の魔王の城といった感じではない。
四角い箱物の施設の上に中世の城が鎮座しているイメージが強かった。
言うなれば、戦争を想定した、実戦的な作りに窺える。
前魔王って、理想主義ではなく、現実的な実用主義者なのかな?
そして、湖は広い。
湖の中心に建つ魔王城まで200メートルから、それ以上はありそうだった。
ここに水の王とアインシュタインが呼んでいる巨大ワニが住んでいるのだろう。
「あっ、あっちに橋が在るじゃんか」
「でも、途中で崩れているぞー(棒読み)」
確かに石作りの橋は途中から崩れて使用不可能だ。
100メートルほどが倒壊している。
修復するのにも大変そうだな。
「とりあえず、橋の上から湖でも見下ろしてみるか」
「そうだなー、行こー(棒読み)」
俺たちは石橋を渡れるところまで進んでみた。
高さは25メートルほどある橋だ。
たぶん月日が経って倒壊したか、戦争で破壊されたのだろう。
石橋の上から水面を見下ろせば、澄んだ水面が見下ろせた。
ワニが住んでるって言うから、熱帯雨林の川のような泥水を連想していたのだが、思っていたより綺麗な水である。
これなら井戸を掘れば飲み水にも使えそうだぞ。
町作りの第一条件である水問題は解決だ。
だが、ここに巨大ワニが住んでいるとしたら、それでまた別の問題が発生する。
「あっ、鹿だー(棒読み)」
アインシュタインが遠くの水辺を指差しながら言った。
立派な角を生やした雄鹿が水を飲んでいる。
「へぇー、この森って鹿も居るんだ~」
なるほど、熊が巣食ってるくらいだ。
ならば鹿だって居るだろう。
動物が沢山住んでいるのは有難いことだ。
何せ食料になる。
水問題に続いて、食料問題も解決だぜ。
そんな感じで石橋の上から雄鹿を眺めていると、水中から巨大な黒い影が鹿に接近して行く。
「デカ……」
水中を進む黒い影の大きさは、大型トラックのサイズだった。
もう、ワニのサイズではない。
昔テレビで観ていた野生の王国でも、あのサイズのワニなんて観たことがないぞ。
まさにファンタジー世界の巨大サイズである。
まさに水の王だな。
「鹿さん、逃げて!!」
俺の大声に水を飲んでいた鹿が反応した。
首を上げて俺のほうを見上げる。
しかし、鹿は逃げない。
水中から近付く巨大な黒い影には気付いていないのだ。
次の瞬間である。
猛スピードで水面に飛び出す巨大なワニの口が、一口で雄鹿を包み込む。
ぱぁくぅ~~~~。
「えっ!?」
一口だ。
たった一口で2メートル有る雄鹿の体がスッポリとワニの口の中に消えたのだ。
ワニの口から角の端も足先もはみ出ていない。
要するに、ワニの口だけで2メートル以上の雄鹿を余裕で補食できるサイズがあるのだ。
そして、直ぐに巨大ワニは水中に戻って消えた。
「あれが水の王だー(棒読み)」
「大きすぎる……。なんてサイズだ……」
サイクロプスのミケランジェロより大きいぞ……。
そうだ、ネーミング判定だ!
【シロナガスワニクジラです】
シロナガスワニクジラって!!
確かにシロナガスクジラの頭部がワニに変わった感じだったよ!!
でも、シロナガスワニクジラって、そのまんまじゃんか!!
てか、あれは釣るのは無理だわ!!
アインシュタインを餌に使って釣りたいけれど、あの巨大サイズを引っ掻けたら、パワーだけで水中に引きずり込まれるぞ。
ならば……。
釣り以外の討伐方法を考えなければならないか……。
これは困ったな……。
【つづくワニ】
強くなってると言いますか、賢くなってやがる。
本当に侮れん……。
昔はもっと馬鹿で可愛い子だと思ってたのにさ。
脳筋すぎて本当にチョロかったのに。
俺はログハウスの自室で防具に着替えると腰のベルトをボンっと叩いた。
相撲取りが廻しを叩いて気合いを入れるのを真似たのだ。
さて、魔王城の魔の森に帰るかな。
まずは水の王たるワニを倒さなければ、魔王城に入れないぞ。
俺はいろいろと作戦を考えながらリビングに出た。
するとシルバーウルフたちを引き連れたカンパネルラ爺さんが、ガイアとアインシュタインを連れて散歩から帰って来たところだった。
ログハウス前で戯れている。
カンパネルラ爺さんの両手には、ガイアとアインシュタインの手が繋がれているのだが、中心のカンパネルラ爺さんが全裸なので犯罪者にしか見えない。
変質者が子供二人を連れている風景だ。
警察に通報したら即逮捕案件だぞ。
まあ、いいか。
「よう、カンパネルラ爺さん、散歩から帰ったのか?」
「ああ、この子たちが暇だと言うから狼たちの散歩に付き合ってもらってたんだ」
「アスラーン、散歩楽しかったぞー(棒読み)」
俺はホビットを無視してガイアに話し掛ける。
「ガイアも楽しかったか?」
ガイアはボーっとした眼差しで答えた。
「まあまあだった。お世辞にも楽しくない……」
「そうか、ガイアは素直だな」
「うん、素直で可愛い子だよ」
うんうん、相変わらすの娘だな……。
「アスラーン、これ、爺さんに買って貰ったー(棒読み)」
アインシュタインがポケットからフニャフニャのオナホールを出して見せた。
「ジジイ、とんでもないアイテムを子供に買ってやるなよな!」
「す、済まん……。欲しがってたから、ついつい……」
「オラは子供じゃあないぞー(棒読み)」
「じゃあ、何歳だよ?」
「オラ、九十歳だー(棒読み)」
「あー、ホビットジョークだな。ホビットって妖精の血を引く亜種だから長生きなんだろ。人間に置き換えると何歳ぐらいだ?」
「ホビットは人間の三倍の寿命だぞー(棒読み)」
「じゃあ、四十歳のおっさんじゃあねえか!?」
カンパネルラ爺さんが訂正する。
「三倍なら二十歳だろ!」
ガイアが更に訂正する。
「三十歳よ……。馬鹿ね」
男たち三人が数秒間ガイアを見詰めながら固まった。
「まあ、とりあえず、なんにしろだ。こいつは子供じゃあない、おっさんだ!」
「そうだー。オラはおっさんだー(棒読み)」
俺はアインシュタインの襟首を掴まえて持ち上げた。
「とにかく、帰るぞ。アインシュタイン」
「何処にだー、アスラン?(棒読み)」
「魔王城の魔の森にだ」
「なんでだー?(棒読み)」
「あそこにお前の家があるからだ」
「オラの家はもうここだー(棒読み)」
「ふざけんな、お前は餌なんだから帰るぞ!」
「餌って、なんだー?(棒読み)」
「これから釣りをするんだよ」
「何を釣るんだー(棒読み)」
「決まってるだろ。ワニだよ」
「ワニー?(棒読み)」
「水の王を釣り上げるのに、お前を餌に使うんだよ!」
「なんだー、そう言うことかー(棒読み)」
「だから一緒に帰るんだ」
「分かったー、帰るー(棒読み)」
アインシュタインは俺に担がれながらカンパネルラ爺さんとガイアに別れの挨拶をする。
「じゃあなー、二人ともー。生きてたらー、また会おうぞー(棒読み)」
手を振るアインシュタインを連れて俺はログハウスの部屋に入った。
自室から転送絨毯でアインシュタインの巣穴に帰る。
「ソドムタウン、楽しかったなー。また遊びに行けるかなー(棒読み)」
「行けるといいな……」
こいつ分かってるのか?
これから自分がワニを釣るための餌になることを?
冗談で言ったんだけど、こいつがビビらないから、マジでやってやるぞ。
俺たちは巣穴を出て魔王城の方向に進んだ。
そして、しばらく歩くと魔王城が見えて来る。
木々の頭の向こうに城の上部が見えた。
城の形はだいぶ保っているが、倒壊している部分も目立って見える。
「完全に廃城だな」
「はい、じょーですー(棒読み)」
詰まらんジョークだな。
無視無視……。
まあ、人が住めるか住めないかって言ったら、ちょっと難しそうだ。
修繕作業は必須だろう。
あれだと雨漏りも酷そうだし、暖も取れないだろうさ。
壁や天井が残っている部屋でも隙間風が相当酷かろう。
やがて俺たちは森を抜け出て開けた水辺に出る。
そこから魔王城全体が窺えた。
湖に囲まれた島に魔王城が建っている。
なんだか城の全体が黒く見える。
その黒い岩に蔓や蔦やらが巻き付いていた。
城のデザインはオドロオドロしいファンタジー全開の魔王の城といった感じではない。
四角い箱物の施設の上に中世の城が鎮座しているイメージが強かった。
言うなれば、戦争を想定した、実戦的な作りに窺える。
前魔王って、理想主義ではなく、現実的な実用主義者なのかな?
そして、湖は広い。
湖の中心に建つ魔王城まで200メートルから、それ以上はありそうだった。
ここに水の王とアインシュタインが呼んでいる巨大ワニが住んでいるのだろう。
「あっ、あっちに橋が在るじゃんか」
「でも、途中で崩れているぞー(棒読み)」
確かに石作りの橋は途中から崩れて使用不可能だ。
100メートルほどが倒壊している。
修復するのにも大変そうだな。
「とりあえず、橋の上から湖でも見下ろしてみるか」
「そうだなー、行こー(棒読み)」
俺たちは石橋を渡れるところまで進んでみた。
高さは25メートルほどある橋だ。
たぶん月日が経って倒壊したか、戦争で破壊されたのだろう。
石橋の上から水面を見下ろせば、澄んだ水面が見下ろせた。
ワニが住んでるって言うから、熱帯雨林の川のような泥水を連想していたのだが、思っていたより綺麗な水である。
これなら井戸を掘れば飲み水にも使えそうだぞ。
町作りの第一条件である水問題は解決だ。
だが、ここに巨大ワニが住んでいるとしたら、それでまた別の問題が発生する。
「あっ、鹿だー(棒読み)」
アインシュタインが遠くの水辺を指差しながら言った。
立派な角を生やした雄鹿が水を飲んでいる。
「へぇー、この森って鹿も居るんだ~」
なるほど、熊が巣食ってるくらいだ。
ならば鹿だって居るだろう。
動物が沢山住んでいるのは有難いことだ。
何せ食料になる。
水問題に続いて、食料問題も解決だぜ。
そんな感じで石橋の上から雄鹿を眺めていると、水中から巨大な黒い影が鹿に接近して行く。
「デカ……」
水中を進む黒い影の大きさは、大型トラックのサイズだった。
もう、ワニのサイズではない。
昔テレビで観ていた野生の王国でも、あのサイズのワニなんて観たことがないぞ。
まさにファンタジー世界の巨大サイズである。
まさに水の王だな。
「鹿さん、逃げて!!」
俺の大声に水を飲んでいた鹿が反応した。
首を上げて俺のほうを見上げる。
しかし、鹿は逃げない。
水中から近付く巨大な黒い影には気付いていないのだ。
次の瞬間である。
猛スピードで水面に飛び出す巨大なワニの口が、一口で雄鹿を包み込む。
ぱぁくぅ~~~~。
「えっ!?」
一口だ。
たった一口で2メートル有る雄鹿の体がスッポリとワニの口の中に消えたのだ。
ワニの口から角の端も足先もはみ出ていない。
要するに、ワニの口だけで2メートル以上の雄鹿を余裕で補食できるサイズがあるのだ。
そして、直ぐに巨大ワニは水中に戻って消えた。
「あれが水の王だー(棒読み)」
「大きすぎる……。なんてサイズだ……」
サイクロプスのミケランジェロより大きいぞ……。
そうだ、ネーミング判定だ!
【シロナガスワニクジラです】
シロナガスワニクジラって!!
確かにシロナガスクジラの頭部がワニに変わった感じだったよ!!
でも、シロナガスワニクジラって、そのまんまじゃんか!!
てか、あれは釣るのは無理だわ!!
アインシュタインを餌に使って釣りたいけれど、あの巨大サイズを引っ掻けたら、パワーだけで水中に引きずり込まれるぞ。
ならば……。
釣り以外の討伐方法を考えなければならないか……。
これは困ったな……。
【つづくワニ】
0
あなたにおすすめの小説
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
修学旅行のはずが突然異世界に!?
中澤 亮
ファンタジー
高校2年生の才偽琉海(さいぎ るい)は修学旅行のため、学友たちと飛行機に乗っていた。
しかし、その飛行機は不運にも機体を損傷するほどの事故に巻き込まれてしまう。
修学旅行中の高校生たちを乗せた飛行機がとある海域で行方不明に!?
乗客たちはどこへ行ったのか?
主人公は森の中で一人の精霊と出会う。
主人公と精霊のエアリスが織りなす異世界譚。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる