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【第十七章】クローン研究編
17-12【まさに、五分五分】
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両者共に右手に剣を持ちながらも使うことなく戦っていた。
拳打、脚蹴り、体術を活かしてのみの攻防。それはまるで格闘技の戦いのように伺える。
「ふんっ!」
「やあっ!」
俺の中段廻し蹴りを肘で打ち落としたクローンが身体を捻って背を見せた。そこからの後ろ中段廻し蹴り。
片足でスピンするクローンの踵が俺の鳩尾を狙うが俺は左腕を盾に蹴り技を受け止める。
「せやっ!」
俺は相手の蹴りの勢いを殺すために身体を捻るとバックスピンからの裏拳を繰り出した。回転蹴りの勢いを回転の体術で殺しながら自分の攻撃に生かしたのだ。
「おっと!」
だが、クローンは身を屈めて俺のバックスピンナックルを躱すと下から掌底を打ち上げてきた。真下から迫りくる手の平に闘志が宿っている。
しかし、俺は頭だけを右に反らすと昇りの掌底を躱す。すると俺の頬の側を掌打が過ぎた。
「にひッ」
「クソっ」
二人は抱き付けるほどの間合い。数センチの距離で視線が交差する。
「ちょりゃ!!」
「うりゃ!!」
そこから両者が連打。互いの猛烈なラッシュが始まった。
拳打、肘打ち、膝蹴り、頭突き、下段廻し蹴りと様々な攻撃が飛び交ったが、何一つ直撃しない。
互いの攻撃すべてが、躱され、捌かれ、弾かれる。両者ともに一撃も命中しない。
「遊んでんじゃねえぞ!!」
「貴様こそ!!」
怒号の後に互いのストレートパンチが放たれた。その拳が宙で交差すると真っ直ぐに互いの顔面を狙って飛んで行く。
だが、互いに顔面を逆腕の肘でガードすると拳を防いでから後方に飛んだ。
両者の攻撃は不発に次ぐ不発。牽制にしかなっていない。
「ちっ!」
「くそっ!」
二人が距離を取った。間合いが開く。再びの睨み合いだ。
クローンが俺に問う。
「何故に剣を振らん?」
「まあ、あれだあれ。マナーかな」
「礼儀かい?」
「相手が剣を振らないからこっちも振らない。ただそれだけだ」
「奇遇だね~。こっちも同じだぜ」
言いながらクローンが背中から二本目のロングソードを抜き出した。二本のロングソードを前に並べて構える。クローンの二刀流だ。
「では、ここから本番と行こうじゃあねえか」
俺も腰からゴールドショートソードを抜くと二刀流で構える。
「面白い、受けてやる!」
今度は二刀流同士の攻防である。
クローンの構えは両足を左右に開いて両手を同じ高さで前に構えていた。二本の長剣が縦に並んで構えられている。
俺の構えは右足が前で右手が中段の高さ、左足を後方に下げて左腕は上段の構えを築いていた。
構えが違う。
武器も向こうはロングソード二本だ。こっちはロングソードにショートソードの組み合わせ。
まあ、体格も違うんだ。構えだって変わってくるだろうさ。
そして、クローンが血走った眼をギラギラさせながら述べる。
「ここからは本気の本気だぜ。命のやり取りだ。覚悟しろよ!」
「上等。受けて立ってやる」
「参るっ!!」
クローンが両剣を振りかぶり前に出た。一歩の踏み込みで2メートルの距離を詰める。
まるで滑るような歩法に剣道の秘術が伺えた。これも技術である。
そして、クローンの連続攻撃。右上段からの縦切りと、左中段からの逆横切りを同時に振るう。
俺は半歩後退すると二擊を紙一重で躱して見せた。
俺の眼前を十字に剣先が過ぎると、前に半歩踏み込み反撃を繰り出した。
二の字に振るわれた二刀の横切り。
しかしその斬擊を瞬速の後退でクローンが躱す。
「おっと、危ねえ!」
「まだまだ!!」
「こっちもだ!!」
そこからの打ち合いだった。剣と剣が何度もぶつかり合う。
「そりゃそりゃそりゃ!!」
「うりゃうりゃうりゃ!!」
連続で振られる互いの斬撃が火花を散らしていた。けたたましく激音を轟かせる。
幾つもの斬撃が弾け合うが刀身は一太刀も本体に命中しない。猛攻の打ち合い、弾き合いばかりだ。
それでも両者共に一歩も退かない。振るわれる腕を止めようとしない。
「「ふっ!!」」
互いに突き出した剣先が互いの鼻先で止まった。その先端を越えて互いが対戦者の眼光を睨み付け合う。
剣の腕は五分五分。
体格の有利はクローンだが、俺のほうがマジックアイテムで基本ステータスを底上げしている。
それで、五分五分か?
いや、まだ俺には余裕がある。俺のほうがきっと上を行っているはずだ。
「サンダーウェポン!!」
俺はゴールドショートソードに秘められたマジックアイテムの効果を使うとクローンの剣を払い退けた。
「くっ!!」
電撃が感電したのかクローンが表情を僅かに歪めながら跳ね飛んだ。
「魔法の効果か!?」
「ああ、そうだよ!」
「ならば、こちらもマジックアイテムを使うとするか!!」
クローンが両腕を左右に大きく開いて腰を深く落とす。上半身でTの字を型どっていた。
「幻影術だぜ!!」
すると左右に広げられた二本の腕が上下に別れるように開いた。
二本が四本に、四本が六本に分裂したのだ。
クローンは六本の腕で六本の剣を持って六本の腕を広げていた。
「アシュラマンかよ……」
「顔の数は増えてないが、これは怖いだろう」
「ああ、確かに怖いわ。──ってか、キモイ……」
「キモイって言うな!!」
拳打、脚蹴り、体術を活かしてのみの攻防。それはまるで格闘技の戦いのように伺える。
「ふんっ!」
「やあっ!」
俺の中段廻し蹴りを肘で打ち落としたクローンが身体を捻って背を見せた。そこからの後ろ中段廻し蹴り。
片足でスピンするクローンの踵が俺の鳩尾を狙うが俺は左腕を盾に蹴り技を受け止める。
「せやっ!」
俺は相手の蹴りの勢いを殺すために身体を捻るとバックスピンからの裏拳を繰り出した。回転蹴りの勢いを回転の体術で殺しながら自分の攻撃に生かしたのだ。
「おっと!」
だが、クローンは身を屈めて俺のバックスピンナックルを躱すと下から掌底を打ち上げてきた。真下から迫りくる手の平に闘志が宿っている。
しかし、俺は頭だけを右に反らすと昇りの掌底を躱す。すると俺の頬の側を掌打が過ぎた。
「にひッ」
「クソっ」
二人は抱き付けるほどの間合い。数センチの距離で視線が交差する。
「ちょりゃ!!」
「うりゃ!!」
そこから両者が連打。互いの猛烈なラッシュが始まった。
拳打、肘打ち、膝蹴り、頭突き、下段廻し蹴りと様々な攻撃が飛び交ったが、何一つ直撃しない。
互いの攻撃すべてが、躱され、捌かれ、弾かれる。両者ともに一撃も命中しない。
「遊んでんじゃねえぞ!!」
「貴様こそ!!」
怒号の後に互いのストレートパンチが放たれた。その拳が宙で交差すると真っ直ぐに互いの顔面を狙って飛んで行く。
だが、互いに顔面を逆腕の肘でガードすると拳を防いでから後方に飛んだ。
両者の攻撃は不発に次ぐ不発。牽制にしかなっていない。
「ちっ!」
「くそっ!」
二人が距離を取った。間合いが開く。再びの睨み合いだ。
クローンが俺に問う。
「何故に剣を振らん?」
「まあ、あれだあれ。マナーかな」
「礼儀かい?」
「相手が剣を振らないからこっちも振らない。ただそれだけだ」
「奇遇だね~。こっちも同じだぜ」
言いながらクローンが背中から二本目のロングソードを抜き出した。二本のロングソードを前に並べて構える。クローンの二刀流だ。
「では、ここから本番と行こうじゃあねえか」
俺も腰からゴールドショートソードを抜くと二刀流で構える。
「面白い、受けてやる!」
今度は二刀流同士の攻防である。
クローンの構えは両足を左右に開いて両手を同じ高さで前に構えていた。二本の長剣が縦に並んで構えられている。
俺の構えは右足が前で右手が中段の高さ、左足を後方に下げて左腕は上段の構えを築いていた。
構えが違う。
武器も向こうはロングソード二本だ。こっちはロングソードにショートソードの組み合わせ。
まあ、体格も違うんだ。構えだって変わってくるだろうさ。
そして、クローンが血走った眼をギラギラさせながら述べる。
「ここからは本気の本気だぜ。命のやり取りだ。覚悟しろよ!」
「上等。受けて立ってやる」
「参るっ!!」
クローンが両剣を振りかぶり前に出た。一歩の踏み込みで2メートルの距離を詰める。
まるで滑るような歩法に剣道の秘術が伺えた。これも技術である。
そして、クローンの連続攻撃。右上段からの縦切りと、左中段からの逆横切りを同時に振るう。
俺は半歩後退すると二擊を紙一重で躱して見せた。
俺の眼前を十字に剣先が過ぎると、前に半歩踏み込み反撃を繰り出した。
二の字に振るわれた二刀の横切り。
しかしその斬擊を瞬速の後退でクローンが躱す。
「おっと、危ねえ!」
「まだまだ!!」
「こっちもだ!!」
そこからの打ち合いだった。剣と剣が何度もぶつかり合う。
「そりゃそりゃそりゃ!!」
「うりゃうりゃうりゃ!!」
連続で振られる互いの斬撃が火花を散らしていた。けたたましく激音を轟かせる。
幾つもの斬撃が弾け合うが刀身は一太刀も本体に命中しない。猛攻の打ち合い、弾き合いばかりだ。
それでも両者共に一歩も退かない。振るわれる腕を止めようとしない。
「「ふっ!!」」
互いに突き出した剣先が互いの鼻先で止まった。その先端を越えて互いが対戦者の眼光を睨み付け合う。
剣の腕は五分五分。
体格の有利はクローンだが、俺のほうがマジックアイテムで基本ステータスを底上げしている。
それで、五分五分か?
いや、まだ俺には余裕がある。俺のほうがきっと上を行っているはずだ。
「サンダーウェポン!!」
俺はゴールドショートソードに秘められたマジックアイテムの効果を使うとクローンの剣を払い退けた。
「くっ!!」
電撃が感電したのかクローンが表情を僅かに歪めながら跳ね飛んだ。
「魔法の効果か!?」
「ああ、そうだよ!」
「ならば、こちらもマジックアイテムを使うとするか!!」
クローンが両腕を左右に大きく開いて腰を深く落とす。上半身でTの字を型どっていた。
「幻影術だぜ!!」
すると左右に広げられた二本の腕が上下に別れるように開いた。
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