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43【百円ショップ】
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鬼頭が帰ってから俺が時計を見てみると、時刻は10時を過ぎていた。そろそろ店などが開店する時間帯だ。なので俺は、自家用車で外出することにした。
本日向かうのは近所の百円ショップだ。ワンコインで買えるアイテムを探してみる。
俺が買って読んだラノベの主人公も百円ショップで買い物をしていたから、真似してみようと思ったのだ。
なんでも塩などは、百円ショップでも安く売っているらしい。安く仕入れられれば、それに越したことはないだろう。
本日俺が来たのは、百円ショップ「ダインソー」。日本でもチェーン店が多い店である。我が街にもあるのだ。
俺は、自動ドアをくぐって店内に進む。
開店直後に来店する大男に、おばちゃん店員の視線が集まる。まあ、いつものことだ。俺の長身と分厚い体躯に驚いているようだった。
そのような視線を無視して、俺はゆっくりと店内を見て回った。文房具コーナーを回り、下着売り場、食器コーナー、家庭菜園コーナー、食品売り場も回って、店内をくまなく見て回った。
いろいろな物が安く売られていた。これらの商品がほとんど100円だというのだから驚きである。中には300円とか500円の高額商品もあるのだが、それでも安い。
しかし、塩は小瓶で100円だった。これだと量が少ない。なので却下する。
続いて俺は、文房具コーナーでボールペンを手に取った。たぶん異世界では羽根ペンぐらいの時代のはずだ。おそらく万年筆もない時代だろう。
ならば、ボールペンは売れ筋商品になるのではないだろうか?
しかも、たぶんボールペンの仕組みを異世界人が真似できるとは思えない。
何せ、日本ではボールペンは当たり前の商品なのだが、現代世界ですら状況は国によって異なる。少し前までK国やC国では、日本と同じほどの性能を模倣できないほど難しい技術だったらしい。
なんでもボールペンの先端が精密過ぎて、インクが途切れずに出るように作るのが非常に難しいらしいのだ。それを日本は昔から完璧に作り上げている。
万年筆の時代から、ペンに関しては日本は世界の最先端を走っていたらしい。
今では機械が作っているのだろうが、それでも差が出るらしいのだ。
「よし、試しに十本ほど買っていってみるか」
俺はインクが見えるスケルトンタイプのボールペンを鷲掴みにする。
この透明な部分からインクが見えていれば、インクが切れたら終わりだと説明すれば、異世界人も理解してくれるだろう。
さらに俺は、ボールペンのそばに陳列されていた鉛筆に目が行った。
「こっちも売れないかな……」
鉛筆の歴史を詳しくは知らないが、ボールペンよりも安価なのは間違いない。五本セットで100円だ。
「鉛筆が売れるならば、消しゴムもありじゃね?」
小さな消しゴムが一個100円である。
「これも試しだ。5セット分だけ買っていってみるか。それと、消しゴムもっと――」
さらには電卓が目に入った。ソーラーパネルが組み込まれた小さな電卓だ。サイズも小さく、安物の玩具っぽい。
「電卓か~。あっちの世界だと、算盤とか使っているのかな?」
俺はスマホで調べてみる。中世時代には計算機の類があったかどうかを――。
すると、中世時代だと、小石などを使ってカウントしていたらしいという情報が出てきた。算盤すらなかったようだ。
ならばと俺は電卓を手に取った。
「これなら太陽電池で動くから、電池交換も不要だろう。太陽電池は光を魔力に替えるマジックアイテムだとか言って誤魔化せないかな」
そして、俺は電卓のボタンを押して、感触を確かめてみた。そこで別の問題に気付く。
「あ~、これは困ったぞ……」
俺が気がついたのは、表示されている数字だった。異世界の数字と違うのだ。
俺はチート能力で言語翻訳がされているから問題はないのだが、現地人は違うだろう。おそらく電卓の数字は読めないはずだ。
「あ、そうだ!」
俺は閃く。読めないなら、読めるように教えれば良いのだ。勉強させれば良いだけである。
電卓で使われる数字は1から9までの文字でしかない。0を入れても、たったの十種類だ。それならば異世界人でも簡単に覚えられるだろう。
それに、電卓を売りつける相手は、おそらく商人ばかりになるはずだ。少なくとも数学に心得がある人物たちになるだろう。そんな人物ばかりならば、十種類の文字ぐらい簡単に覚えられるはずだ。
「よし、電卓も十個ぐらい買っていってみるか」
文房具コーナーで、ボールペンに鉛筆、それに電卓を籠に入れた俺は、食品コーナーでカップラーメンを買い込んだ。
カップラーメンはチルチルの好物である。しかし、育ち盛りの子供にカップラーメンばかりを食べさせていてはならないだろう。栄養面で偏ってしまう。
俺は、インスタントカレーも何個か籠に入れた。最初は甘口だろうと思って甘口ばかりを買う。
あと、飴ちゃんも何種類か買い込む。できるだけ甘そうな物を選んでみた。ピーチ味、メロン味、パイナップル味を買ってみる。
「あと~、今日の朝ご飯に~、メロンパンかな~。これだったら暁の連中にも奢ってもいいかな~」
俺は、メロンパンを六個買い込んだ。
今からでもワクワクしてくる。メロンパンを食べて驚く暁の面々の表情を思い浮かべながら会計を済ませた。
本日向かうのは近所の百円ショップだ。ワンコインで買えるアイテムを探してみる。
俺が買って読んだラノベの主人公も百円ショップで買い物をしていたから、真似してみようと思ったのだ。
なんでも塩などは、百円ショップでも安く売っているらしい。安く仕入れられれば、それに越したことはないだろう。
本日俺が来たのは、百円ショップ「ダインソー」。日本でもチェーン店が多い店である。我が街にもあるのだ。
俺は、自動ドアをくぐって店内に進む。
開店直後に来店する大男に、おばちゃん店員の視線が集まる。まあ、いつものことだ。俺の長身と分厚い体躯に驚いているようだった。
そのような視線を無視して、俺はゆっくりと店内を見て回った。文房具コーナーを回り、下着売り場、食器コーナー、家庭菜園コーナー、食品売り場も回って、店内をくまなく見て回った。
いろいろな物が安く売られていた。これらの商品がほとんど100円だというのだから驚きである。中には300円とか500円の高額商品もあるのだが、それでも安い。
しかし、塩は小瓶で100円だった。これだと量が少ない。なので却下する。
続いて俺は、文房具コーナーでボールペンを手に取った。たぶん異世界では羽根ペンぐらいの時代のはずだ。おそらく万年筆もない時代だろう。
ならば、ボールペンは売れ筋商品になるのではないだろうか?
しかも、たぶんボールペンの仕組みを異世界人が真似できるとは思えない。
何せ、日本ではボールペンは当たり前の商品なのだが、現代世界ですら状況は国によって異なる。少し前までK国やC国では、日本と同じほどの性能を模倣できないほど難しい技術だったらしい。
なんでもボールペンの先端が精密過ぎて、インクが途切れずに出るように作るのが非常に難しいらしいのだ。それを日本は昔から完璧に作り上げている。
万年筆の時代から、ペンに関しては日本は世界の最先端を走っていたらしい。
今では機械が作っているのだろうが、それでも差が出るらしいのだ。
「よし、試しに十本ほど買っていってみるか」
俺はインクが見えるスケルトンタイプのボールペンを鷲掴みにする。
この透明な部分からインクが見えていれば、インクが切れたら終わりだと説明すれば、異世界人も理解してくれるだろう。
さらに俺は、ボールペンのそばに陳列されていた鉛筆に目が行った。
「こっちも売れないかな……」
鉛筆の歴史を詳しくは知らないが、ボールペンよりも安価なのは間違いない。五本セットで100円だ。
「鉛筆が売れるならば、消しゴムもありじゃね?」
小さな消しゴムが一個100円である。
「これも試しだ。5セット分だけ買っていってみるか。それと、消しゴムもっと――」
さらには電卓が目に入った。ソーラーパネルが組み込まれた小さな電卓だ。サイズも小さく、安物の玩具っぽい。
「電卓か~。あっちの世界だと、算盤とか使っているのかな?」
俺はスマホで調べてみる。中世時代には計算機の類があったかどうかを――。
すると、中世時代だと、小石などを使ってカウントしていたらしいという情報が出てきた。算盤すらなかったようだ。
ならばと俺は電卓を手に取った。
「これなら太陽電池で動くから、電池交換も不要だろう。太陽電池は光を魔力に替えるマジックアイテムだとか言って誤魔化せないかな」
そして、俺は電卓のボタンを押して、感触を確かめてみた。そこで別の問題に気付く。
「あ~、これは困ったぞ……」
俺が気がついたのは、表示されている数字だった。異世界の数字と違うのだ。
俺はチート能力で言語翻訳がされているから問題はないのだが、現地人は違うだろう。おそらく電卓の数字は読めないはずだ。
「あ、そうだ!」
俺は閃く。読めないなら、読めるように教えれば良いのだ。勉強させれば良いだけである。
電卓で使われる数字は1から9までの文字でしかない。0を入れても、たったの十種類だ。それならば異世界人でも簡単に覚えられるだろう。
それに、電卓を売りつける相手は、おそらく商人ばかりになるはずだ。少なくとも数学に心得がある人物たちになるだろう。そんな人物ばかりならば、十種類の文字ぐらい簡単に覚えられるはずだ。
「よし、電卓も十個ぐらい買っていってみるか」
文房具コーナーで、ボールペンに鉛筆、それに電卓を籠に入れた俺は、食品コーナーでカップラーメンを買い込んだ。
カップラーメンはチルチルの好物である。しかし、育ち盛りの子供にカップラーメンばかりを食べさせていてはならないだろう。栄養面で偏ってしまう。
俺は、インスタントカレーも何個か籠に入れた。最初は甘口だろうと思って甘口ばかりを買う。
あと、飴ちゃんも何種類か買い込む。できるだけ甘そうな物を選んでみた。ピーチ味、メロン味、パイナップル味を買ってみる。
「あと~、今日の朝ご飯に~、メロンパンかな~。これだったら暁の連中にも奢ってもいいかな~」
俺は、メロンパンを六個買い込んだ。
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