282 / 290
暗黒大陸再突入
LV276 再戦、ジョボネゴッダ(3)
しおりを挟む
「うえぇー、気持ち悪い。体がうねうねしてじゃん……」
*フミヤは引いている
「ヴギギギィ」
ジョボネゴッダはニヤついているように見える。
この時、服に隠れ皆には見えていなかったが、フミヤの胸元がほんのりと薄緑色の光を放っていた。
フミヤは手を使い、必死にジョボネゴッダを引き離そうとするが、両腕で背中を完全にロックされ思うようにいかない。
「離せよ!」
イラ立ったフミヤは、ニヤつくジョボネゴッダの顔を力一杯殴る。
「あの馬鹿! 何やってんのよ。ライガ達の樹木化を見てたでしょ?」
イルイルは叫ぶ。
「おそらく手遅れだの。まもなく樹木化が始まる……」
「……」
「……ん?」
ラオ老は気付く。
皆もラオ老に遅れて気付く
「樹木化しない」
最中、皆の頭へ語り声が聞こえる。
「おそらく私の加護によるものです」
「神……?」
声の主はアルテミス。
「私が授けた恩恵により、フミヤ様に『純潔の森林の加護』が宿っているのため、ジョボネゴッダの樹木化を無効化しているのです」
「ああ、うるせえ! こっちはそれどころじゃねえ」
神の声にさらにイラつくフミヤはさらにジョボネゴッダの顔面を殴る。
「あら。じゃあ、大丈夫ね」
「イルイル、大丈夫じゃねーよ。気持ち悪いんだよ、コイツ! 離すの手伝ってくれよ」
「あんたはホントに馬鹿ね。私達は触ると樹木化するの! 一人でなんとかして」
「なんとかって……」
「ヴギィ」
その時であった。ジョボネゴッダに異変が起こる。
「ヴィギャギャ!」
ジョボネゴッダは突如として、フミヤから離れると頭を抱えて苦しみだした。
「ん?」
首を傾げるフミヤ。
ジョボネゴッダの頭が徐々に干からび、崩壊していく。
「毒か……」
ドレンは呟く。
「毒とは?」
ドレンの傍にいるタケルが聞き返す。
「たぶん、神の加護持ちのフミヤの攻撃は、コイツ等にとって毒みたいなもんなんだよ」
ドレンの言う通りであった。「純潔の森林の加護」は、樹木化を無効化するだけでなく、ジョボネゴッダそのものを無効化できる加護だったのだ。
「なんだか、体がベトベトするのだが」
*フミヤは気持ち悪がっている。
ジョボネゴッダは叫び声を上げながら粉々となっていった。
*フミヤはジョボネゴッダを倒した。
「――という事は、フミヤさん来てください!」
ファリスはフミヤの手を引っ張り、ライガとガロの元へと連れて行く。
「なになに? 全然わかんないんだけど」
「フミヤさん、二人に触ってみてもらえますか?」
「触ればいいの?」
フミヤは樹木化したライガに触れる。
「おお!」
フミヤが手で触れた箇所を中心に木が枯れて砕けていく。ライガの体が徐々に露わになり、やがてそれは全身へと広がる。
「お、俺は確か樹木化して……それから……」
樹木化を解除されたライガは意識を取り戻す。
そして、ガロも同様にして元の姿へと戻る事ができたのだった。
「これで、師匠も復活できる!」
ドレンはひそかにガッツポーズをする。
「あの馬鹿親も復活するのね」
こうは言っているが、イルイルの顔も嬉しそうである。
「これで準備は整ったわね。行きましょう暗黒大陸へ!」
「おおー‼」
フミヤの授かった恩恵が、皆の希望の火を灯すのであった。
*フミヤは引いている
「ヴギギギィ」
ジョボネゴッダはニヤついているように見える。
この時、服に隠れ皆には見えていなかったが、フミヤの胸元がほんのりと薄緑色の光を放っていた。
フミヤは手を使い、必死にジョボネゴッダを引き離そうとするが、両腕で背中を完全にロックされ思うようにいかない。
「離せよ!」
イラ立ったフミヤは、ニヤつくジョボネゴッダの顔を力一杯殴る。
「あの馬鹿! 何やってんのよ。ライガ達の樹木化を見てたでしょ?」
イルイルは叫ぶ。
「おそらく手遅れだの。まもなく樹木化が始まる……」
「……」
「……ん?」
ラオ老は気付く。
皆もラオ老に遅れて気付く
「樹木化しない」
最中、皆の頭へ語り声が聞こえる。
「おそらく私の加護によるものです」
「神……?」
声の主はアルテミス。
「私が授けた恩恵により、フミヤ様に『純潔の森林の加護』が宿っているのため、ジョボネゴッダの樹木化を無効化しているのです」
「ああ、うるせえ! こっちはそれどころじゃねえ」
神の声にさらにイラつくフミヤはさらにジョボネゴッダの顔面を殴る。
「あら。じゃあ、大丈夫ね」
「イルイル、大丈夫じゃねーよ。気持ち悪いんだよ、コイツ! 離すの手伝ってくれよ」
「あんたはホントに馬鹿ね。私達は触ると樹木化するの! 一人でなんとかして」
「なんとかって……」
「ヴギィ」
その時であった。ジョボネゴッダに異変が起こる。
「ヴィギャギャ!」
ジョボネゴッダは突如として、フミヤから離れると頭を抱えて苦しみだした。
「ん?」
首を傾げるフミヤ。
ジョボネゴッダの頭が徐々に干からび、崩壊していく。
「毒か……」
ドレンは呟く。
「毒とは?」
ドレンの傍にいるタケルが聞き返す。
「たぶん、神の加護持ちのフミヤの攻撃は、コイツ等にとって毒みたいなもんなんだよ」
ドレンの言う通りであった。「純潔の森林の加護」は、樹木化を無効化するだけでなく、ジョボネゴッダそのものを無効化できる加護だったのだ。
「なんだか、体がベトベトするのだが」
*フミヤは気持ち悪がっている。
ジョボネゴッダは叫び声を上げながら粉々となっていった。
*フミヤはジョボネゴッダを倒した。
「――という事は、フミヤさん来てください!」
ファリスはフミヤの手を引っ張り、ライガとガロの元へと連れて行く。
「なになに? 全然わかんないんだけど」
「フミヤさん、二人に触ってみてもらえますか?」
「触ればいいの?」
フミヤは樹木化したライガに触れる。
「おお!」
フミヤが手で触れた箇所を中心に木が枯れて砕けていく。ライガの体が徐々に露わになり、やがてそれは全身へと広がる。
「お、俺は確か樹木化して……それから……」
樹木化を解除されたライガは意識を取り戻す。
そして、ガロも同様にして元の姿へと戻る事ができたのだった。
「これで、師匠も復活できる!」
ドレンはひそかにガッツポーズをする。
「あの馬鹿親も復活するのね」
こうは言っているが、イルイルの顔も嬉しそうである。
「これで準備は整ったわね。行きましょう暗黒大陸へ!」
「おおー‼」
フミヤの授かった恩恵が、皆の希望の火を灯すのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
23
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる