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1 はじまり
同期は敵?味方?
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平井先生。修士課程修了24歳。さっきの模擬授業、正直うまかった。鈴木先生はダメ出ししてたけど、どこが悪かったの?って感じ。
研修控え室でお弁当食べながらつい、チラチラ見てしまう。よく見ると結構イケメンだし。天は二物どころか何個でも与える人には与えるっていう典型みたいな人。正直うらやましい。
「なんか聞きたいことでもあるんですか?」
意外にも棘のある言葉がとんできた。
「あ、さっきの授業、急に当ててしまってすみませんでした。僕の説明わかりにくかったんですよね」
言葉では謝っているが、棒読み過ぎないか?
「いえ。すごくわかりやすかったです。ただ」
「ぼーっとしてて聞いてなかったんですよね」
バレてたのか。全然合格しない指導案。何か怒っているように見える水谷先生。どうしよう、どうしようってそればっかり考えてて、模擬授業に全く集中できないでいたのが。
「塾講師のときに、あ、コイツ集中してねーな、って子がいたら、バンバン当てて叱りつけてたんで、つい指名しちゃったんです。里見先生に恥かかせようとかそんなんじゃなくて、なんつうか、癖?」
「ドSですか」
「ごめん」
悪い人ではなさそう?
「数学も指導案って書くんですか?」
「書くよ」
「わたし、指導案全然合格できなくて、水谷先生もなんか怒っているみたいで怖いし。もう模擬授業までいってて、すごいなって」
「学部4年間、修士2年間、計6年も塾講師やってるんで、授業は自信あるよ。でも鈴木先生はすごくて、僕のちょっとしたミスとか絶対見逃してくんないし」
いつの間にかタメ口。仕方ないか。向こうは2つ年上だし。
「聞いてみたら?先生なんで怒ってるんですか?って。案外歯が痛いとか、寝不足だとか、そんなんかもよ」
「そんなこと聞けませんし、それは違うと思います」
「自分に非があるんなら潔く謝ればいいだけっしょ。どっちにしろ悩んでても仕方ないって」
たしかにそうですけど。
何も言い返せなくなって弁当に集中するふりをする。たしかに、どうしたら指導案、合格できるんですか?は聞いてみても良いのかも?
「里見先生さ、水谷先生のこと好きだよね」
はっ?なに?急に何言うの?
「じゃ、ちょっと外の空気吸ってくるわ」
ちょっとわたし、平井先生苦手かも
研修控え室でお弁当食べながらつい、チラチラ見てしまう。よく見ると結構イケメンだし。天は二物どころか何個でも与える人には与えるっていう典型みたいな人。正直うらやましい。
「なんか聞きたいことでもあるんですか?」
意外にも棘のある言葉がとんできた。
「あ、さっきの授業、急に当ててしまってすみませんでした。僕の説明わかりにくかったんですよね」
言葉では謝っているが、棒読み過ぎないか?
「いえ。すごくわかりやすかったです。ただ」
「ぼーっとしてて聞いてなかったんですよね」
バレてたのか。全然合格しない指導案。何か怒っているように見える水谷先生。どうしよう、どうしようってそればっかり考えてて、模擬授業に全く集中できないでいたのが。
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「ドSですか」
「ごめん」
悪い人ではなさそう?
「数学も指導案って書くんですか?」
「書くよ」
「わたし、指導案全然合格できなくて、水谷先生もなんか怒っているみたいで怖いし。もう模擬授業までいってて、すごいなって」
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いつの間にかタメ口。仕方ないか。向こうは2つ年上だし。
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「自分に非があるんなら潔く謝ればいいだけっしょ。どっちにしろ悩んでても仕方ないって」
たしかにそうですけど。
何も言い返せなくなって弁当に集中するふりをする。たしかに、どうしたら指導案、合格できるんですか?は聞いてみても良いのかも?
「里見先生さ、水谷先生のこと好きだよね」
はっ?なに?急に何言うの?
「じゃ、ちょっと外の空気吸ってくるわ」
ちょっとわたし、平井先生苦手かも
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