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2 新年度スタート
初めての呑み会。
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張り切りすぎたか。誰もいない。
鈴木先生たちと男ばっかり4人の呑み会。誘って欲しいわけじゃない、って思ってたけど、実は俺、この人たちと飲みたいなって思ってたのかも。
「平井くん、早いですね」
水谷先生が二番乗り。学校以外ではなるべく先生って呼び合わないように、ってさっき鈴木先生が言ってたな。
水谷先生と2人になるなんて、多分初めてのことだ。
「あの、水谷さんって、良いとこの坊ちゃんですか?」
「いや。うちは、教師によくある、両親ともに教師っていう家庭ですよ」
「そっかー。いや、言葉遣いとか、動作とか上品だから、俺と違って上流階級の人なのかなって思って」
「うちは、祖母が行儀作法については、本当に厳しくて。祖母は僕が中学生のときに亡くなったんですけど、本当にこわかったですよ」
「俺んちは、5歳年上の兄と二人兄弟なんですけど、母親はもう、お前たちのことはあきらめた、とか言って、あんまり躾てもらえなかったんで」
「僕は一人っ子だからそういうの、実はうらやましいです」
「厳しいってどんなんですか?」
「言葉遣いが良くないときは、良い言い方になるまで言い直させられるっていうのが基本で、ふて腐れて言い直さなかったり、そのまま逃げたりすると、とんでもない罰が待ってて」
「とんでもない罰って?蔵に閉じ込められるとか?庭の木に縛られちゃうとか?」
「夕飯のおかず全部にピーマン入れるの刑、です」
ぷはーなんだーそれー。俺、久しぶりに腹がよじれるくらい笑う。
「子どものころは、ピーマン本当に嫌いで。普通は、大人になれば食べられるようになるんでしょうけど、僕は祖母のこの罰のせいで、いまだにピーマン見ただけで、鳥肌立つんですよね」
水谷先生のトラウマ話、最高。
「どうしたら、水谷さんみたいにきれいな言葉で話せるようになりますか?」
「今の話し方は、十分きれいですよ」
「俺、本気で言葉遣い直したいんです」
「その気持ちがあれば、大丈夫じゃないですか?」
水谷先生に、にっこり笑って言われると、本当に大丈夫な気がしてくるから不思議だ。
鈴木先生といい、水谷先生といい、教師ってのは、人をノセる名人だ。
鈴木先生たちと男ばっかり4人の呑み会。誘って欲しいわけじゃない、って思ってたけど、実は俺、この人たちと飲みたいなって思ってたのかも。
「平井くん、早いですね」
水谷先生が二番乗り。学校以外ではなるべく先生って呼び合わないように、ってさっき鈴木先生が言ってたな。
水谷先生と2人になるなんて、多分初めてのことだ。
「あの、水谷さんって、良いとこの坊ちゃんですか?」
「いや。うちは、教師によくある、両親ともに教師っていう家庭ですよ」
「そっかー。いや、言葉遣いとか、動作とか上品だから、俺と違って上流階級の人なのかなって思って」
「うちは、祖母が行儀作法については、本当に厳しくて。祖母は僕が中学生のときに亡くなったんですけど、本当にこわかったですよ」
「俺んちは、5歳年上の兄と二人兄弟なんですけど、母親はもう、お前たちのことはあきらめた、とか言って、あんまり躾てもらえなかったんで」
「僕は一人っ子だからそういうの、実はうらやましいです」
「厳しいってどんなんですか?」
「言葉遣いが良くないときは、良い言い方になるまで言い直させられるっていうのが基本で、ふて腐れて言い直さなかったり、そのまま逃げたりすると、とんでもない罰が待ってて」
「とんでもない罰って?蔵に閉じ込められるとか?庭の木に縛られちゃうとか?」
「夕飯のおかず全部にピーマン入れるの刑、です」
ぷはーなんだーそれー。俺、久しぶりに腹がよじれるくらい笑う。
「子どものころは、ピーマン本当に嫌いで。普通は、大人になれば食べられるようになるんでしょうけど、僕は祖母のこの罰のせいで、いまだにピーマン見ただけで、鳥肌立つんですよね」
水谷先生のトラウマ話、最高。
「どうしたら、水谷さんみたいにきれいな言葉で話せるようになりますか?」
「今の話し方は、十分きれいですよ」
「俺、本気で言葉遣い直したいんです」
「その気持ちがあれば、大丈夫じゃないですか?」
水谷先生に、にっこり笑って言われると、本当に大丈夫な気がしてくるから不思議だ。
鈴木先生といい、水谷先生といい、教師ってのは、人をノセる名人だ。
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